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アシナガイグチ(脚長猪口、学名: Boletellus elatus)はイグチ目イグチ科キクバナイグチ属のキノコである[1]。食毒不明[2]。
日本および北アメリカ大陸(メキシコ)に分布する[1] 。
傘は直径3~9 cm、半球形~まんじゅう形、赤褐色~栗褐色または帯紫褐色[1][2]。傘表面は多少フェルト状のち無毛となり、湿潤時はやや粘性がある[1][2]。管孔は幼菌時黄色のち緑黄色~オリーブ緑色となる[2]。孔口は管孔と同色で、多角形[2]。柄は高さ9~23 cm、径6~12 mm[1]。その名のとおり柄が細長いキノコであり、基部付近は白色の菌糸に被われ[2]、急に太まり一方に曲がる[1]。柄の表面は軟毛に被われており、傘よりやや暗い色をしている[1]。肉は白色~淡黄色で、切断すると変色しないか僅かに赤変する[1][2]。
夏から秋にかけてブナ科の混じる林内に発生する菌根菌であり、時に群生することもある[1]。
管孔口
潮来市・2016年9月
柄の基部
潮来市・2016年9月
- ^ a b c d e f g h i 『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』、p354
- ^ a b c d e f g 『おいしいきのこ毒きのこ図鑑』、p201
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