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アプレゲール (仏 ふつ : après-guerre [ † 1] [ 1] )とは「戦後 せんご 派 は 」を意味 いみ し、芸術 げいじゅつ ・文学 ぶんがく など文化 ぶんか 面 めん における新 しん 傾向 けいこう を指 さ す名称 めいしょう として、第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の戦 せん 間 あいだ 期 き のフランス やアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 等 とう で用 もち いられ、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の日本 にっぽん でも用 もち いられた[ 2] 。対義語 たいぎご のアヴァンゲール(仏 ふつ : avant-guerre [ † 2] )も合 あ わせて用 もち いられた。フランス語 ふらんすご では文字通 もじどお り、前者 ぜんしゃ は"戦後 せんご "、後者 こうしゃ は"戦前 せんぜん "を意味 いみ する。
戦後 せんご に流行 りゅうこう したファッションはアプレゲール・ファッションとも呼 よ ばれていた[ 3] [ 4] [ 5] [ 6] 。
フランス語 ふらんすご で après la guerre は「(ある特別 とくべつ な/特定 とくてい の)戦争 せんそう の後 のち に」という意味 いみ の前置詞 ぜんちし 句 く であるが、前置詞 ぜんちし après (後 のち に)と名詞 めいし guerre (戦争 せんそう ) とをトレデュニオン でつないだ複 ふく 合名 ごうめい 詞 し après-guerre は「戦後 せんご 」という意味 いみ になる。英語 えいご 訳 わけ は post-war era または post-war period 。
また、après を avant (前 まえ に)に入 い れ替 か えた複 ふく 合名 ごうめい 詞 し avant-guerre は、「戦前 せんぜん 」を意味 いみ する(英訳 えいやく は pre-war era/period )。
元 もと は、第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご のフランス で、既成 きせい の道徳 どうとく ・規範 きはん に囚 とら われない文学 ぶんがく ・芸術 げいじゅつ 運動 うんどう が勃興 ぼっこう したことを指 さ す。他 た のヨーロッパ やアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく などへもこの運動 うんどう は波及 はきゅう している。
日本 にっぽん でも第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の1920年代 ねんだい に大正 たいしょう デモクラシー と戦後 せんご 恐慌 きょうこう の風潮 ふうちょう の中 なか で享楽 きょうらく 的 てき な都市 とし 文化 ぶんか が発達 はったつ し、「エロ ・グロ ・ナンセンス 」と呼 よ ばれる風俗 ふうぞく も見 み られた。しかし治安 ちあん 維持 いじ 法 ほう が布 し かれた後 のち は世界 せかい 恐慌 きょうこう や第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん へと至 いた る流 なが れの中 なか で、こうした動 うご きは徐々 じょじょ に圧殺 あっさつ されていった。
日本 にっぽん で省略形 しょうりゃくけい の「アプレ」という言葉 ことば が流行 りゅうこう したのは第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご である。
一方 いっぽう で、彼 かれ らの様 よう な思想 しそう の持 も ち主 ぬし に対 たい して古来 こらい からの価値 かち 観 かん を守 まも ろうと主張 しゅちょう する勢力 せいりょく はアヴァンゲールと呼 よ ばれ批判 ひはん された。
アプレゲールという名前 なまえ の流行 りゅうこう のきっかけは1946年 ねん の野間 のま 宏 ひろし の小説 しょうせつ 『暗 くら い絵 え 』に中村 なかむら 真一郎 しんいちろう が「アプレゲール・クレアトリス」というコピーの帯 おび を付 つ けたことによるとされる[ 7] 。
戦後 せんご の日本 にっぽん にはアメリカを意識 いしき して、リーゼントにサングラスでアロハシャツを着 き た男性 だんせい (アロハ族 ぞく )、水玉 みずたま やストライプのワンピースを着 き た女性 じょせい が登場 とうじょう し、合 あ わせてアプレ族 ぞく と呼 よ ばれるようになった[ 8] [ 9] 。
当時 とうじ は戦前 せんぜん の価値 かち 観 かん ・権威 けんい が完全 かんぜん に否定 ひてい された時期 じき であり、その後 ご 、既存 きそん の道徳 どうとく 観 かん を欠 か いた無軌道 むきどう な若者 わかもの による犯罪 はんざい が頻発 ひんぱつ し、彼 かれ らが起 お こした犯罪 はんざい は「アプレゲール犯罪 はんざい 」と呼 よ ばれるようになった。また徒党 ととう を組 く んで愚連隊 ぐれんたい を作 つく り、治安 ちあん を悪化 あっか させた。このような面 めん も含 ふく めて、「アプレ」と呼 よ ばれるようになった[ 2] 。社会 しゃかい 学者 がくしゃ の日高 ひだか 六郎 ろくろう によれば戦後 せんご のアプレゲールには戦前 せんぜん 信 しん じた天皇 てんのう 制 せい イデオロギーの崩壊 ほうかい による挫折 ざせつ 感 かん から慣習 かんしゅう に反発 はんぱつ する上 うえ の世代 せだい のグループと、戦後 せんご の6・3制 せい 義務 ぎむ 教育 きょういく により自己 じこ 主張 しゅちょう の強 つよ さのある下 した の世代 せだい のグループが居 い たとされる[ 10] 。
1950年 ねん には朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう が勃発 ぼっぱつ し日本 にっぽん でも戦後 せんご の空気 くうき から戦前 せんぜん の空気 くうき へと近 ちか づいたが、アプレ族 ぞく はその空気 くうき の中 なか でアロハシャツを着 き ながらジャズ の代 か わりに軍艦 ぐんかん マーチ を踊 おど っていたという記録 きろく がある[ 11] 。その後 ご 、1953年 ねん に朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう が休戦 きゅうせん し、1956年 ねん にリーゼントではなく慎 まき 太郎 たろう 刈 が り の太陽 たいよう 族 ぞく が登場 とうじょう することとなる。
^ 仏 ふつ :après(前置詞 ぜんちし )~のあとに、あとで、~以降 いこう 。guerre (名詞 めいし )戦争 せんそう 。
^ a b “アプリじゃなくて…「アプレ」 ”. NHK | ニッポンのポ . 日本 にっぽん 放送 ほうそう 協会 きょうかい . 2020年 ねん 10月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 杉野 すぎの 芳子 よしこ 『洋裁 ようさい 続 つづけ (子供 こども 服 ふく 婦人 ふじん 服 ふく )』 p.75 光文社 こうぶんしゃ 1953年 ねん [1]
^ 被服 ひふく 文化 ぶんか 協会 きょうかい 編 へん 『洋装 ようそう 辞典 じてん 』 p.10 文化服装学院 ぶんかふくそうがくいん 出版 しゅっぱん 局 きょく 1955年 ねん [2]
^ 田中 たなか 千代 ちよ 『図解 ずかい 服飾 ふくしょく 事典 じてん 』 p.10 婦人画報社 ふじんがほうしゃ [3]
^ 成田 なりた 順 じゅん ら編 へん 『洋裁 ようさい 手芸 しゅげい 事典 じてん 』 p.94 家政 かせい 教育 きょういく 社 しゃ 1956年 ねん [4]
^ アプレゲール コトバンク
^ 『みやぎの女性 じょせい 史 し 』 河北新報社 かほくしんぽうしゃ 1999年 ねん 4月 がつ 1日 にち ISBN 978-4873411286
^ 鵜飼 うかい 正樹 まさき 、永井 ながい 良和 よしかず 、藤本 ふじもと 憲一 けんいち 『戦後 せんご 日本 にっぽん の大衆 たいしゅう 文化 ぶんか 』 昭和堂 しょうわどう 2000年 ねん 5月 がつ 1日 にち ISBN 978-4812200032
^ 早坂 はやさか 泰次郎 たいじろう 『世代 せだい 論 ろん : 歪 ゆが められた人間 にんげん の理解 りかい 』 p.205 日本 にっぽん YMCA同盟 どうめい 出版 しゅっぱん 部 ぶ 1967年 ねん [5]
^ 「アロハミリタリ」『海上 かいじょう 労働 ろうどう 3(8)』 p.23 国土 こくど 交通省 こうつうしょう 海事 かいじ 局 きょく 1950年 ねん 8月 がつ [6]