ウデヘ語ご

ウデヘ語ご;
	Удиэ кэйэни
話はなされる国くに	ロシア
地域ちいき	沿海えんかい地方ちほう、ハバロフスク地方ちほう
民族みんぞく	ウデヘ族ぞく
話者わしゃ数すう	103 (2010年ねん国勢調査こくせいちょうさ)
言語げんご系統けいとう	ツングース語族ごぞく南みなみツングース諸語しょごオロチ・ウデヘ語ご群ぐんウデヘ語ご; ; ;
表記ひょうき体系たいけい	キリル文字もじ; ラテン文字もじ（1931年ねん - 1937年ねん）
言語げんごコード
ISO 639-1	--
ISO 639-2	--
ISO 639-3	ude
Glottolog	udih1248
消滅しょうめつ危険きけん度ど評価ひょうか
	Critically endangered (Moseley 2010)
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ウデヘ語ご（ウデヘご、ウデヘ語ご: Удиэ кэйэни^[2]、ロシア語ご: Удэгейский язык, 英語えいご: Udege language）またはウデゲ語ごは、ウデヘ族ぞくの言語げんごで、ツングース諸語しょごに属ぞくする。

語彙ごい[編集へんしゅう]

ウデへ語かたりはナナイ語ごから様々さまざまな語かたりの借用しゃくようをしており、以下いかの例れいのようにウデへ語かたりの固有こゆう語彙ごいがナナイ語ご、あるいは周辺しゅうへんの有力ゆうりょくな言語げんごに置おき換かわったものもある。

代表だいひょう的てきな借用しゃくよう語ご
元もとの単語たんご	現在げんざいの単語たんご	借用しゃくようされたナナイ語ご	意味いみ
usasa	banixe	banixa	ありがとう
etete	dœlbo	dœbo	仕事しごと
（無なし）	daŋsa	daŋsa ただし、このナナイ語ごも普通ふつう話ばなしのdāngzi(档子)からの借用しゃくよう語ご	本ほん

一般いっぱん的てきに、ウデヘ語ごとナナイ語ごの高こうレベルでの同化どうかは、ビキン地方ちほうで発見はっけんされてきた。ウデヘ語ごもまたビキン地方ちほうのナナイ語ごの方言ほうげんに、二に重母音じゅうぼいんの短たん母音ぼいん化か、鼻音びおんの口くち音おん化か(denasalization)、減へらされた最後さいごの母音ぼいんの消滅しょうめつ、子音しいんで単語たんごが終おわらないように母音ぼいんを最後さいごに挿入そうにゅうする、母音ぼいんの間あいだにある[w]音おとの消滅しょうめつなど音韻おんいん学がく的てきな影響えいきょうを与あたえた。

表記ひょうき法ほう[編集へんしゅう]

ラテン文字もじ表記ひょうき、キリル文字もじ表記ひょうきがあるが、現在げんざいロシア連邦れんぽうにおけるウデヘ語ご教育きょういくに使用しようされているのは後者こうしゃである。

ラテン文字もじ表記ひょうき[編集へんしゅう]

1931にウデヘ語ごとウリチ語ごのために教科書きょうかしょが出版しゅっぱんされ、ユージン・R・シュナイダーはKhorの方言ほうげんに基もとづいてラテン語らてんご表記ひょうきを設定せっていした。この表記ひょうき法ほうはソビエト連邦れんぽうの影響えいきょう下かにあったモンゴル語ごのラテン文字もじ表記ひょうきと同様どうように1931年ねんから1937年ねんの6年間ねんかんしか使用しようされなかった。

A a	Ā ā	B в	Є є	D d	Ӡ ӡ	E e	Ē ē
Æ æ	F f	G g	H h	I i	Ī ī	J j	K k
L l	M m	N n	Ņ ņ	Ŋ ŋ	O o	Ō ō	Ө ө
P p	R r	S s	T t	U u	Ū ū	W w	X x
Y y	Z z	’

キリル文字もじ表記ひょうき[編集へんしゅう]

1991年ねんに教師きょうし向むけのウデヘ語ご教育きょういくマニュアルが作成さくせいされ、キリル文字もじ母音ぼいんの上下じょうげに補助ほじょ符号ふごうを付つけたキリル文字もじ表記ひょうきが設定せっていされたが、「サンクトペテルブルク版ばん」と「ハバロフスク版ばん」の二に種類しゅるい表記ひょうき法ほうがあり、現在げんざいはハバロフスク版ばんを用もちいて教育きょういくされている。

サンクトペテルブルク版ばん[編集へんしゅう]

А а, Б б, В в, W w, Г г, Д д, Ә ә, Е е, Ё ё, Ж ж, З з, Ӡ ӡ, И и, Й й, К к, Л л, М м, Н н, Ӈ ӈ, Њ њ, О о, П п, Р р, С с, Т т, У у, Ф ф, Х х, Ц ц, Ч ч, Ш ш, Щ щ, Ъ ъ, Ы ы, Ь ь, Э э, Ю ю, Я я

ハバロフスク版ばん[編集へんしゅう]

А а, Б б, W w, Г г, Д д, Ә ә, е, ё, Ӡ ӡ, И и, Й й, К к, Л л, М м, Н н, Ӈ ӈ, Њ њ, О о, П п, С с, Т т, У у, ф, Х х, Ч ч, Ц ц, ю, я.

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “ウデヘ語ご”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
^ В.Т.Кялундзюга, Н.Е. Кимонко, Е.В.Перехвальская, Г.С. Скороспелкина -- Удиэ кэйэни (Удегейский язык) -- p.169 -- Учебное пособие для учащихся общеобразовательных школ -- 2 класса -- Хабаровск 2018

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[Glottolog-1] Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “ウデヘ語ご”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History

[2] В.Т.Кялундзюга, Н.Е. Кимонко, Е.В.Перехвальская, Г.С. Скороспелкина -- Удиэ кэйэни (Удегейский язык) -- p.169 -- Учебное пособие для учащихся общеобразовательных школ -- 2 класса -- Хабаровск 2018

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