エイティエイトを2でわって

エイティエイトを2でわって
ジャンル	4コマ漫画まんが、ギャグ漫画まんが 音楽おんがく漫画まんが（ピアノ）
漫画まんが
作者さくしゃ	有馬ありま
出版しゅっぱん社しゃ	芳文社ほうぶんしゃ
掲載けいさい誌し	まんがタイムきららMAX
レーベル	まんがタイムKRコミックス
発表はっぴょう号ごう	2023年ねん2月がつ号ごう - 4月がつ号ごう（ゲスト連載れんさい） 2023年ねん5月がつ号ごう -
巻数かんすう	既刊きかん1巻かん（2024年ねん1月がつ26日にち現在げんざい）
テンプレート - ノート
プロジェクト	漫画まんが
ポータル	漫画まんが

『エイティエイトを2でわって』は、有馬ありまによる日本にっぽんの4コマ漫画まんが。

『まんがタイムきららMAX』（芳文社ほうぶんしゃ）にて、2023年ねん2月がつ号ごうから4月がつ号ごうまでゲスト連載れんさい後ご、同年どうねん5月がつ号ごうから連載れんさい中ちゅう。

ゲスト連載れんさい時じのタイトルは『ニブンノハチジュウハチ』。タイトルの「エイティエイト(88)」とはピアノの鍵かぎの数かずであり、1台だいのピアノを2人ふたりで弾ひく連弾れんだんをテーマとした漫画まんがとなっている。キャッチコピーは「ピアノ連弾れんだんとは愛あいである」

あらすじ

それほど上手じょうずではないがピアノを演奏えんそうすることが大好だいすきな少女しょうじょである藤田ふじた美よし弦つるは、地元じもとの北海道ほっかいどうを出でて単身たんしん上京じょうきょうし、全寮ぜんりょう制せいの雨あめ久ひさ花はな高校こうこうに進学しんがくする。偶然ぐうぜんにも寮りょうでの美び弦つるの同室どうしつ者しゃは、幼おさない頃ころに同おなじピアノ教室きょうしつで学まなんだことがある小林こばやし奏そうだった。奏そうは美び弦つるとはレベル違ちがいのピアノの実力じつりょく者しゃで、中学生ちゅうがくせいにしてフランスへ音楽おんがく留学りゅうがくしたほどだったが、留学りゅうがく先さきのレベルの高たかさに挫折ざせつし、帰国きこくしていたのだった。

そのため奏そうは「しばらくピアノは見みたくない」と、音楽おんがく科かのない雨あめ久ひさ花はな高校こうこうに入学にゅうがくしていたのだが、美よし弦つるはなんと自宅じたくから寮りょうの部屋へやに、自分じぶんのグランドピアノを持もち込こんでいた。それでもかたくなにピアノは弾ひかないと言いっていた奏そうだが、美よし弦つるの演奏えんそうを指導しどうすることになる。その流ながれでピアノの前まえに座すわらされた奏そうだが、2カ月かげつぶりのピアノを前まえにして不安ふあんと緊張きんちょうで手てが動うごかない。そこで美び弦つるが横よこに座すわって、連弾れんだんでピアノを弾ひきはじめる。

さらには寮りょうで寝室しんしつが隣となりである清きよし花はなゆずと松永まつなが来らい夢ゆめもピアノを演奏えんそうをするようになり、そのまま4人にんで地域ちいきの音楽おんがく祭さいにも参加さんかする。美び弦つるに丸まるめ込こまれるように再度さいどピアノに触ふれた奏そうだが、皆みなと触ふれあいながら改あらためてピアノと向むき合あっていく。

登場とうじょう人物じんぶつ

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう関係かんけい者しゃ

藤田ふじた 美よし弦つる（ふじた みつる）

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう1年生ねんせい。誕生たんじょう日び：7月がつ19日にち。本ほん作さくの主人公しゅじんこう。北海道ほっかいどう出身しゅっしん。とにかくピアノ演奏えんそうが大好だいすきな少女しょうじょ。4歳さいの時ときに買かってもらったトイピアノに熱中ねっちゅうし、それを見みた親おやから次つぎの誕生たんじょう日びにグランドピアノを買かい与あたえられた。またピアノ教室きょうしつにも通かようようになり、そこで奏そうと出会であう（そのピアノ教室きょうしつは先生せんせいが厳いかめしかったため、小しょう6の時ときに緩ゆるい別べつのピアノ教室きょうしつに変かえている）。ただコンクールなどに出でても予選よせん落おちばかりで演奏えんそうの実力じつりょくはあまり高たかくない。全寮ぜんりょう制せいの学校がっこうへ進学しんがくするにあたり、寮りょうの許可きょかを取とってわざわざ自分じぶんのグランドピアノを自分じぶんの部屋へやへと持もち込こんだ。

とにかく楽たのしくピアノを弾ひくが、ハノンのような地味じみな練習れんしゅうは苦手にがて。また音おとやテンポが安定あんていせず、無駄むだに力ちからが入はいって音おとが大おおきくなりがち（よく「ズンドコ」という擬音ぎおんが使つかわれている）。好このみの曲きょくも「ズンドコ系けい」や速はやい曲きょくばかり。再会さいかい後ごの奏そうとの初はつの連弾れんだんではセコンド（低音ていおん）を担当たんとうしていたが、テンポが安定あんていしないため以後いごはプリモ（高音こうおん）に代かわった。

性格せいかくはかなり脳のう天気てんきでテンションが高たかく、少々しょうしょう強引ごういん。落おち着つきがなく、壮絶そうぜつに寝相ねぞうが悪わるい。そそっかしいところもある。

小林こばやし 奏そう（こばやし かなで）

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう1年生ねんせい。美び弦つると同おなじく北海道ほっかいどうが地元じもとで（美よし弦つるとは学区がっく違ちがいで小学校しょうがっこうは異ことなっていた）、彼女かのじょが通かよっていたのと同おなじピアノ教室きょうしつにおり、その時ときに美び弦つると連弾れんだんを経験けいけんしている。当時とうじから非常ひじょうに演奏えんそうのレベルは高たかく、出場しゅつじょうするコンクールの幼児ようじ・小学生しょうがくせい部門ぶもんでことごとく優勝ゆうしょうするなど、天才てんさい児じとして知しられていた。そして中学生ちゅうがくせいの時ときフランスに音楽おんがく留学りゅうがくしたが、そこで「コテンパンにやられました」「私わたしレベルなんてゴロゴロいたしそれ以上いじょうだっていっくらでも」と語かたるほどに挫折ざせつ。帰国きこくして、ピアノも見みたくなくなり、音楽おんがく科かがなく地元じもとからも遠とおい雨あめ久ひさ花はな高校こうこうに入学にゅうがくした。そこで美び弦つると再会さいかいし、彼女かのじょのピアノ演奏えんそうについ口くちを出だして指導しどうをするようになり、自分じぶんも美び弦つるとの連弾れんだんを中心ちゅうしんに再度さいどピアノと関かかわり出だす。それでも自分じぶんのソロ演奏えんそうを他人たにんに聞きかせることは頑かたくなに避さけて恐おそれ、連弾れんだん用ようの曲きょくをひとりで練習れんしゅうするときも美び弦つるのピアノは使つかわず、わざわざ学校がっこうの音楽おんがく室しつを借かりて行おこなうほどだったが、地域ちいきの音楽おんがく祭さいに参加さんかしたとき最後さいごにソロ演奏えんそうを予定よていしていた美よし弦つるが腱鞘炎けんしょうえんになったため、代かわりにソロ演奏えんそうを披露ひろうした。

寮りょうでは美び弦つると同おなじ寝室しんしつで、クラスも同おなじ。ピアノの指導しどうについてはスパルタで、目めつきが変かわり、美よし弦つるの演奏えんそうについて容赦ようしゃなく批評ひひょうする。特とくにピアノに対たいしては非常ひじょうに生真面目きまじめだがそれ以外いがいではけっこう抜ぬけているところや天然てんねんなところがあり、低ていレベルないいを美び弦つると行おこなうこともしばしばで、普段ふだんは丁寧ていねいな言葉ことば遣づかいもくだけたり汚きたなくなったりする。クラシック以外いがいの音楽おんがくはほとんど経験けいけんがなく聞きいたこともあまりないため、ポップスに妙みょうな偏見へんけんを持もっている。

清きよし花はな 茜あかね音おと凛りん蘭らん柚ゆず香が蓮はちす（きよはな あかねりんらんゆずかれん）

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう1年生ねんせい。本名ほんみょうが長ながいため普段ふだんは「ゆず」と名乗なのっている。寿ことぶき限げん無なのように親おやが名前なまえを悩なやんで決きめかねた結果けっか長ながくなったという。

寮りょうでは美び弦つる・奏そうの隣となりの寝室しんしつ（リビングは共用きょうようのため実質じっしつ4人にん部屋へや）。何なん度どか奏そうとピアノコンクールで一緒いっしょになっており、奏そうの演奏えんそうのファンだった。お嬢様じょうさま育そだちで、ピアノ以外いがいにもバイオリン、フルートなどにも手てを出だしており、本人ほんにん曰いわく「色々いろいろやりすぎて全部ぜんぶ中途半端ちゅうとはんぱ」。美び弦つる・奏そうとの出会であいにより再ふたたびピアノをよく弾ひくようになり、美よし弦つる達たちと共ともに地域ちいきの音楽おんがく祭さいにもピアノ演奏えんそうで参加さんかした。

お嬢様じょうさま言葉ことばで話はなし、普段ふだんは午後ごご9時じに寝ねるほど睡眠すいみん時間じかんが長ながい。体格たいかくはかなり小柄こがら。ふわふわとした髪かみをよく来らい夢ゆめなどにいじられている。

自宅じたくは寮りょうから車くるまで30分ぶんの距離きょり。来らい夢ゆめによるとその自宅じたくは「玄関げんかんからリビングまで20分ふんくらい」「お手伝てつだいさんが20人にんくらい」「ゆずの部屋へやは50畳じょうくらい」「お風呂ふろは6カ所かしょ」だというが、その話はなしには「ひとつだけ嘘うそ」があり、ゆずも「来らい夢ゆめは大おおげさ」と言いっていて、結局けっきょく具体ぐたい的てきにどれくらいの家いえかは曖昧あいまい。

松永まつなが 来らい夢ゆめ（まつなが らいむ）

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう1年生ねんせい。誕生たんじょう日び：4月がつ18日にち。寮りょうでゆずと同おなじ寝室しんしつ（美よし弦つる・奏そうの隣となり部屋へや）。見みた目めはギャルだがしっかりもので、中学ちゅうがくから一緒いっしょだったゆずの面倒めんどうを保護ほご者しゃのようによく見みており、朝あさ起おきられないゆずを脇わきに抱かかえたまま食堂しょくどうに行いくといったこともある。美び弦つるのことを「みちゅ」、奏そうのことを「かなぴ」と呼よぶ。

小学生しょうがくせいの時ときに鍵盤けんばんハーモニカをやった程度ていどでピアノに関かんしては完全かんぜんに初心者しょしんしゃだったが、寮りょうで同室どうしつの他ほか3人にんがピアノ経験けいけん者しゃでピアノの話はなしで盛もり上あがるため寂さびしくなり、自分じぶんもゆずに教おそわりながらピアノを始はじめ、彼女かのじょと連弾れんだんで演奏えんそうするようになる。連弾れんだんではプリモ（高音こうおん）を担当たんとうするが、客きゃく側がわから見みて奥おくになるゆずが自分じぶんの影かげになり、観客かんきゃくから見みえなくなることを不安ふあんに思おもう程度ていどに身長しんちょうが高たかいなど全体ぜんたい的てきに大柄おおがら。

九きゅう十じゅう田た 唯ただ（つくだ ゆい）

美び弦つる達たちと同おなじクラスで吹奏楽すいそうがく部ぶ所属しょぞく、担当たんとう楽器がっきはバスドラム。見みた目めや雰囲気ふんいきは「物腰ものごしやわらかおっとり癒いやし系けいのお嬢じょうさん」だが、音楽おんがく室しつの金属きんぞく製せいの鍵かぎを簡単かんたんにへし折おり、その後ご防音ぼうおん扉とびらを素手すでで外はずして持もち上あげるなど怪力かいりきの持もち主ぬし。中学生ちゅうがくせいまではその怪力かいりきを生いかして運動うんどう部ぶの助すけっ人とばかりしていたが、元々もともと音楽おんがくに憧あこがれていたという。

鴻おおとり坂ざか 須寿菜さい（こうさか すずな）

合唱がっしょう部ぶ所属しょぞくの1年生ねんせい。「歌うたより先生せんせいのほうが好すき」と大島おおしまになついており、大島おおしまが顧問こもんを務つとめる合唱がっしょう部ぶに所属しょぞくしている。

小笠原おがさわら ちよ（おがさわら ちよ）

軽音楽けいおんがく部ぶ所属しょぞくの1年生ねんせい。地域ちいきの音楽おんがく祭さいではバンドによるライブ演奏えんそうを行おこなった。

大島おおしま 彩あや葉は（おおしま いろは）

合唱がっしょう部ぶの顧問こもんである教師きょうし。ふくよかで、いつも菓子かしを持もち歩あるいており、何なにかある度たびに人ひとに与あたえようとする。合唱がっしょう部ぶではピアノ演奏えんそうも担当たんとう。

その他たの人物じんぶつ

杏奈あんな（あんな）

ゆずの家いえと契約けいやくしている、若わかい女性じょせいの調律ちょうりつ師し。元々もともとは音大おんだいのピアノ奏者そうしゃで、自分じぶんが出でたコンサートで演奏えんそうしたピアノの調律ちょうりつに惚ほれ込こみ、その調律ちょうりつを担当たんとうした調律ちょうりつ師しに弟子でし入いりした。おだてると調律ちょうりつのことについて長々ながながと語かたり出だす。

用語ようご

雨あめ久ひさ花はな高校こうこう（みずあおいこうこう）

美び弦つる達たちが通かよう全寮ぜんりょう制せいの私立しりつ高校こうこう。美び弦つる曰いわく自由じゆうな校風こうふうで、学がく食しょくが充実じゅうじつしている。部ぶ活動かつどうが活発かっぱつ。美び弦つるたちが入居にゅうきょしている学生がくせい寮りょうは4人にん部屋へやで、寝室しんしつは2つに分わかれておりそれぞれ2人にんで使用しようするという構造こうぞう。美び弦つるは自分じぶんたちの寝室しんしつにピアノを持もち込こんでいる。各かく部屋へやバス・トイレ付つきに加くわえて大だい浴場よくじょうもある。

書誌しょし情報じょうほう

• 有馬ありま『エイティエイトを2でわって』芳文社ほうぶんしゃ〈まんがタイムKRコミックス〉、既刊きかん1巻かん（2024年ねん1月がつ26日にち現在げんざい）
  1. 2024年ねん1月がつ26日にち発売はつばい、ISBN 978-4-8322-9523-0

参考さんこう文献ぶんけん

• 有馬ありま『エイティエイトを2でわって』 1巻かん、芳文社ほうぶんしゃ〈まんがタイムKRコミックス〉、2024年ねん1月がつ26日にち。ISBN 978-4-8322-9523-0。 

外部がいぶリンク

• エイティエイトを2でわって - 芳文社ほうぶんしゃ
• エイティエイトを2でわって - きららベース（ニコニコ静しずか画が）