エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ

「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル の シングル
初出しょしゅつアルバム『ユナイテッド』
B面めん	ギヴ・ア・リトル・ラヴ
リリース	1967年ねん4月がつ
規格きかく	7インチ・シングル
ジャンル	R&B、ソウル
時間じかん	2分ふん31秒びょう
レーベル	タムラ / モータウン
作詞さくし・作曲さっきょく	ニコラス・アシュフォード、ヴァレリー・シンプソン
プロデュース	ハーヴィー・フークワ、ジョニー・ブリストル
チャート最高さいこう順位じゅんい
19位い（アメリカ）
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル シングル 年表ねんぴょう
エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ (1967年ねん) ユア・プレシャス・ラヴ (1967年ねん)

「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」（Ain't No Mountain High Enough）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの歌手かしゅマーヴィン・ゲイとタミー・テレルが1967年ねんに発表はっぴょうした楽曲がっきょく。作詞さくし・作曲さっきょくは、後のちに夫婦ふうふデュオアシュフォード&シンプソンとして活動かつどうするニコラス・アシュフォードとヴァレリー・シンプソンによる。

オリジナル・ヴァージョン

ハーヴィー・フークワとジョニー・ブリストル（ゲイとテレルのアルバムのプロデューサー・チーム）からの依頼いらいにより提供ていきょうされた楽曲がっきょくで、当時とうじダスティ・スプリングフィールドもこの曲きょくの録音ろくおんを希望きぼうしていたが、アシュフォードとシンプソンは「モータウンへの入いり口くちとなるべき曲きょく」と考かんがえて、スプリングフィールドからの依頼いらいを断ことわった。レコーディングに参加さんかしたユリエル・ジョーンズ（ファンク・ブラザーズのドラマー）によれば、リズム・セクション、ホーン・セクション、テレルの歌うた、ゲイの歌うたはいずれも別々べつべつに録音ろくおんされ、「ラジオのスイッチを入いれてこの曲きょくが流ながれるまで、完成かんせいされた曲きょくを聴きいたことがなかった」と語かたっている。

アメリカのBillboard Hot 100では19位い、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは3位いに達たっした。ゲイとテレルのヴァージョンは、『グッドナイト・ムーン』（1998年ねん）、『タイタンズを忘わすれない』（2000年ねん）、『ブエノスアイレス恋愛れんあい事情じじょう』（2011年ねん）、『恋こいするパリのランデヴー』（2012年ねん）、『カットバンク』（2014年ねん）、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』（2014年ねん）といった映画えいがのサウンドトラックで使用しようされた。

カヴァー

「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」
ダイアナ・ロス の シングル
初出しょしゅつアルバム『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ』
B面めん	明日あしたまで待まてない
リリース	1970年ねん7月がつ
規格きかく	7インチ・シングル
ジャンル	R&B、ソウル
時間じかん	6分ふん00秒びょう（アルバム） 3分ふん15秒びょう（シングル）
レーベル	モータウン
作詞さくし・作曲さっきょく	ニコラス・アシュフォード、ヴァレリー・シンプソン
プロデュース	ニコラス・アシュフォード、ヴァレリー・シンプソン
チャート最高さいこう順位じゅんい
1位い（アメリカ） 6位い（イギリス）
ダイアナ・ロス シングル 年表ねんぴょう
リーチ・アウト・アンド・タッチ (1970年ねん) エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ (1970年ねん) リメンバー・ミー (1970年ねん)

ダイアナ・ロスによるカヴァー

ダイアナ・ロスが在籍ざいせきしていたシュープリームスは、テンプテーションズとのコラボレーション・アルバム『ダイアナ・ロス&シュープリームスとテンプテーションズ』（1968年ねん）において、この曲きょくをカヴァーした。そして、ロスは初はつのソロ・アルバム『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ』（1970年ねん/原題げんだい：Diana Ross）で再ふたたび本ほん作さくのカヴァーを発表はっぴょうしており、同年どうねんシングル・カットされた。ロスのヴァージョンでは、作者さくしゃのアシュフォードとシンプソンがプロデューサーも兼任けんにんしており、モータウンの社長しゃちょうベリー・ゴーディは両りょう名なのアレンジを気きに入いらず、シングル曲きょくの候補こうほに考かんがえていなかったという。

ロスのソロ・ヴァージョンは、Billboard Hot 100と『ビルボード』のR&Bシングル・チャートの両方りょうほうで1位いを獲得かくとくし、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは6位いを記録きろくした。第だい13回かいグラミー賞しょうでは最優秀さいゆうしゅう女性じょせいコンテンポラリー・ボーカル・パフォーマンス賞しょうにノミネートされた。

2005年ねんのアニメ映画えいが『チキン・リトル』のサウンドトラックでは、ロスのヴァージョンが使用しようされた。

その他たの主おもなカヴァー

• ヒュー・マセケラ - アルバム『The Promise of a Future』（1968年ねん）に収録しゅうろく。
• ヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー - アルバム『ラヴ・イズ・ジ・アンサー』（1974年ねん）に収録しゅうろく。
• ボーイズ・タウン・ギャング - アルバム『Cruisin' the Streets』（1981年ねん）に、同おなじくアシュフォード&シンプソン作さくの楽曲がっきょく「リメンバー・ミー」とのメドレー「Remember Me / Ain't No Mountain High Enough Suite」として収録しゅうろく。
• ジミー・バーンズ - アルバム『Soul Deep』（1991年ねん）に収録しゅうろく。1992年ねんにはシングル・カットされ、オーストラリアのシングル・チャートで最高さいこう28位いを記録きろくした。
• 1993年ねんの映画えいが『天使てんしにラブ・ソングを2』のエンディング曲きょくとして、キャストにより歌うたわれた。オリジナル版ばんとダイアナ・ロスのカバー版ばんを組くみ合あわせたアレンジとなっている。
• モンテル・ジョーダン&チャカ・カーン - 映画えいが『永遠えいえんのモータウン』（2002年ねん）において歌唱かしょう。
• マイケル・マクドナルド - アルバム『モータウン』（2003年ねん）に収録しゅうろく。マクドナルドのヴァージョンは、第だい46回かいグラミー賞しょうにおいて最優秀さいゆうしゅう男性だんせいポップ・ボーカル・パフォーマンス賞しょうにノミネートされた。
• ジミー・ソマーヴィル - アルバム『Home Again』（2004年ねん）に収録しゅうろく。
• エディ・マネー - アルバム『Wanna Go Back』（2007年ねん）に収録しゅうろく。
• Little Glee Monster - YouTubeにて一発いっぱつ撮とりでのカバーを披露ひろうしている。（2020年ねん6月がつ）その後ご、シングル『足跡あしあと』に収録しゅうろく。（2020年ねん9月がつ）
• ノーナ・リーヴス&真城まきめぐみ - アルバム『Discography』（2021年ねん）に収録しゅうろく。
• ザ・ペンフレンドクラブ - アルバム『Back In The Pen Friend Club』（2024年ねん）に収録しゅうろく。

関連かんれん項目こうもく

• 1970年ねんのビルボード・ホット100による1位いのシングル一覧いちらん