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オオオナモミ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオオナモミ
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
もん : 被子植物ひししょくぶつもん Magnoliophyta
つな : そう子葉しよう植物しょくぶつつな Magnoliopsida
つな : キクつな Asteridae
: キク Asterales
: キク Asteraceae
: キク Asteroideae
ぞく : オナモミぞく Xanthium
たね : オオオナモミ X. occidentale
学名がくめい
標準ひょうじゅん: Xanthium occidentale Bertol. (1822)[1]

標準ひょうじゅん: Xanthium orientale L. subsp. orientale (1763)[2]

シノニム
和名わみょう
オオオナモミ(だい葈耳)
英名えいめい
Cocklebur[5]
Clotbur[5]
Burweed[5]
rough cocklebur

オオオナモミだい葈耳、学名がくめいXanthium occidentale)はキクオナモミぞくいちねんくさ同属どうぞくのなかでもっとおおきくそだつ。

分布ぶんぷ

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きたアメリカが原産地げんさんちである[6][5]

みなみアメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アジア(日本にっぽんふくむ)に移入いにゅう分布ぶんぷする[6]

特徴とくちょう

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いち年生ねんせい草本そうほん[5]くきたかさは50 - 200センチメートル (cm) ほどになる[5]くさ姿すがたはオナモミによくるが、くき葉柄ようへいは褐紫しょくまるものがおお[5]。また枝葉えだはひろ範囲はんいわたってひろがる。

はややおおきく、形状けいじょうカエデて3 - 5きれし、しつあつ[5]表面ひょうめんはザラザラとしている。鋸歯きょしとがらない[5]

はなあきき、雌雄しゆうはなである。雄花おばなえださきほうにつき、しろっぽいボンボリじょうになるが、雌花めばな緑色みどりいろ塊状かいじょうのものの先端せんたんにちらりとかおすのみである。

オオオナモミものオナモミとおなじように、果実かじつ多数たすうとげ(とげ)があり、ながさは3 - 6ミリメートル (mm) [5]、このとげによって動物どうぶつひと衣服いふく付着ふちゃくする。はてつとはオナモミよりもかずおおく、たがいにせっしてつき、ながさは1.8 - 2.5 cm、はば1 - 1.8 cmほどある[5]果実かじつめんすくなく、光沢こうたくがあり、じゅくすと褐色かっしょくになる[5]。これによりたね伝播でんぱし、範囲はんいひろげる。

外来がいらいしゅ問題もんだい

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日本にっぽんでは1929ねん昭和しょうわ4ねん)に吉野よしのよしかいによって岡山おかやまけんはじめて記録きろくされ[5]現在げんざいではオナモミよりも普通ふつうに、日本にっぽん全国ぜんこくわたってることができる[7][5]。ときに、オナモミとオオオナモミのなかあいだがたつけられており、交雑こうざつによるものとられる[5]

在来ざいらいしゅ植物しょくぶつ生育せいいくさまたげるおそれがあるほか、牧草ぼくそう農作物のうさくもつ有害ゆうがい雑草ざっそうとなる[7]

外来がいらい生物せいぶつほうにもとづき要注意ようちゅうい外来がいらい生物せいぶつ指定していされており、日本にっぽん生態せいたい学会がっかいによって日本にっぽん侵略しんりゃくてき外来がいらいしゅワースト100にも選定せんていされている[7]

日本にっぽんにはほんしゅ以外いがいにもイガオナモミトゲオナモミといった同属どうぞく外来がいらいしゅ定着ていちゃくしている[7]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Xanthium occidentale Bertol. オオオナモミ(sensu orig.)(標準ひょうじゅん”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2024ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  2. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Xanthium orientale L. subsp. orientale オオオナモミ(標準ひょうじゅん”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2024ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  3. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Xanthium strumarium L. var. canadense auct. non (Mill.) Torr. et A.Gray オオオナモミ(シノニム)”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2024ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  4. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Xanthium canadense auct. non Mill. オナモミ(シノニム)”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2024ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 長田ながた武正たけまさ 1976, p. 85.
  6. ^ a b オオオナモミ 国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょ 侵入しんにゅう生物せいぶつDB
  7. ^ a b c d きの保彦やすひこ監修かんしゅう財団ざいだん法人ほうじん自然しぜん環境かんきょう研究けんきゅうセンター編著へんちょ)『決定けっていばん 日本にっぽん外来がいらい生物せいぶつ平凡社へいぼんしゃ、2008ねん4がつ21にちISBN 978-4-582-54241-7 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 長田ながた武正たけまさ原色げんしょく日本にっぽん帰化きか植物しょくぶつ図鑑ずかん保育ほいくしゃ、1976ねん6がつ1にちISBN 4-586-30053-1 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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