マイコトキシン
(カビ毒 から転送 )
この
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マイコトキシン (Mycotoxin) とは、カビの
Mycotoxin という
概要
[代表 的 なマイコトキシン
[- アフラトキシン (AFB1,AFB2)
- アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus、フラブスと
表記 される場合 もある)やアスペルギルス・パラジチカス (A. parasiticus) などのカビにより産 生 される。 天然 の物質 としては現在 知 られている中 で最 も発癌 性 の高 いものである。1971年 (昭和 46年 )、厚生省 (当時 )の通達 によりピーナッツ含有 食品 において 0.01 ppm以下 の基準 が設 けられ、現在 では全 ての食品 に適用 されている。- オクラトキシンA、B
- アスペルギルス・オクラセウス (Aspergillus ochraceus) やペニシリウム・ビリディカータム (Penicillium viridicatum) などのカビにより
産 生 される。汚染 される食品 は穀類 、コーヒー豆 、ブドウ加工 品等 。腎 毒性 及 び肝 毒性 を持 つ。バルカン腎 症 の原因 物質 として疑 われていたが、研究 の結果 、オクラトキシンは原因 物質 でないことが確認 された[3]。また、動物 実験 では発 ガン性 が確認 されている。 - シトリニン
- ペニシリウム・シトリナム (Penicillium citrinum) やペニシリウム・ビリディカータム (P. viridicatum) などのカビにより
産 生 され、腎 細 尿 管 上皮 変性 を引 き起 こす。黄 変 米 の毒 成分 のひとつ。 - トリコテセン
系 マイコトキシン 穀物 に寄生 するフザリウム (Fusarium)属 の一部 の種 などにより産 生 される。汚染 された穀物 を摂取 することにより、食中毒 性 無 白血球 症 (ATA) と言 われる中毒 症状 (悪心 、嘔吐 、腹痛 、下痢 、造血 機能 障害 、免疫 不全 など)を起 こす。キノコのカエンタケも同 じ毒 を産 生 する。代表 的 なものにはデオキシニバレノール (DON)、ニバレノール (NIV)、T-2トキシンがある。- パツリン
- ペニシリウム
属 (アオカビ類 )、アスペルギルス属 (コウジカビ類 )によって産 生 される。腐 ったリンゴ、モモ、ブドウなど果実 の表面 につき、果汁 などを汚染 する。消化 管 の充血 、出血 、潰瘍 等 (動物 実験 )を引 き起 こす。発癌 性 を疑 われている。 - ルテオスカイリン、ステリグマトシスチン
- アスペルギルス・ベルシコロルなど (Aspergillus versicolor) によって
産 生 される。ルテオスカイリンは肝 毒性 、ステリグマトシスチンは発癌 性 を持 つ。 - シクロクロロチン
- ペニシリウム・イスランディクム (Penicillium islandicum) などによって
産 生 され、出血 を伴 う肝 細胞 の壊死 を引 き起 こす。黄 変 米 の毒 成分 のひとつ。 - ルブラトキシン
- ペニシリウム・ルブルム (Penicillium rubrum) などによって
産 生 される。肝 毒性 を持 つ。 - ペニシリン
酸 - ペニシリウム・ベロッコサム (P. verrucosum) などによって
産 生 される。 - ホモプシン
特定 の豆類 に寄生 するカビによって産 生 され、光線 過敏 症 を引 き起 こす。- シクロピアゾン
酸 (CPA) - アフラトキシン
産 生 菌 によって産 生 される。伝統 的 にチーズや醸造 食品 の生産 に用 いられている菌 種 にも産 生 能 があることが報告 されている[4]。 麦角 アルカロイド- Claviceps purpuraeなどによって
産 生 され、跛行 、乾性 壊死 、豚 の無 乳 症 を引 き起 こす。 - スポリデスミン
- Pithomyces chartarumなどによって
産 生 され、光線 過敏 症 を引 き起 こす。 - ロリトレム
- Neotyphodium lolliなどによって
産 生 され、痙攣 などの神経症 状 を引 き起 こす。 - フモニシン
- (Fusarium)
属 により産 生 され、主 にトウモロコシが汚染 される。馬 の大脳 白 質 部 液化 性 壊死 症 やブタの肺 水腫 の原因 物質 。ヒトでは食道 ガンとの因果 関係 が疑 われているほか、新生児 の神経 管 欠損 のリスクを高 める。 - ゼアラレノン(ZEA,ZON,ZEN)、ブテノライド
他 上記 のフザリウム属 が他 に産 生 するマイコトキシン。ゼアラレノンはゼラノールの前駆 体 であり、強 い内分泌 撹乱 作用 を持 ち、家畜 に不 妊 、流産 、外 陰部 肥大 を引 き起 こす。
脚注
[- ^ a b
食 べものについて知 っておきたいこと サイト:食品 安全 委員 会 p.19 - ^
川本 伸一 「技術 解説 :食品 安全 分野 における研究 」『食品 と技術 』、独立 行政 法人 農 研 機構 食品 総合 研究所 、2009年 2月 、2010年 11月18日 閲覧 。 - ^
鈴木 孝昌 ,小原 有弘 ほか、バルカン腎 症 の原因 物質 としてのアリストロキア酸 およびオクラトキシンA日本 環境 変異 原 学会 大会 プログラム・要旨 集 (38), 140, 2009-11-06, NAID 110007522299 - ^
佐々木 美香 、斉藤 貢 一 、渡邉 みどり ほか、LC/UVによる液状 調味 料 中 シクロピアゾン酸 の定量 『日本 食品 化学 学会 誌 』 2015年 22巻 3号 p.163-169, doi:10.18891/jjfcs.22.3_163, NAID 110010022699
出典
[微生物 遺伝 資源 利用 マニュアル (25) (PDF)農業 生物 資源 ジーンバンク
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関連 情報 データベース カビ毒 -一般 財団 法人 食品 産業 センター 食品 のかび毒 に関 する情報 -農林水産省 - カビ
毒 の分析 法 (PDF) -日本 分析 化 学会 食品 危害 真 菌 とマイコトキシン規制 の現状 と今後 (PDF) -国立 医薬品 食品 衛生 研究所 一般 財団 法人 マイコトキシン検査 協会