カルチャーセンター

カルチャーセンターは、社会しゃかい人じんのための社会しゃかい教育きょういくの機会きかいを提供ていきょうする民間みんかんの教養きょうよう講座こうざである。カルチャースクール、文化ぶんか教室きょうしつ（ぶんかきょうしつ）とも呼よばれる。1980年代ねんだい以降いこうに一般いっぱん的てきな呼称こしょうとして定着ていちゃくしていった。大学だいがくが行おこなう場合ばあいはオープンカレッジと呼よぶ場合ばあいもある。

英語えいごのCultural centerには、各国かっこくの言語げんご文化ぶんか芸術げいじゅつに触ふれる機会きかいを提供ていきょうする日本にっぽんでいう文化ぶんかセンターも含ふくまれる。

概要がいよう

特とくに新聞しんぶん社しゃや放送ほうそう局きょくなどマスメディアが提供ていきょうする講座こうざが規模きぼが大おおきく、教室きょうしつの数かずも多おおい。代表だいひょう的てきなものは、産経新聞さんけいしんぶん社しゃの協力きょうりょくで開講かいこうした日本にっぽん初はつのカルチャーセンター「産経さんけい学園がくえん」（1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）3月がつ12日にち開講かいこう）をはじめ、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ系列けいれつの「毎日まいにち文化ぶんかセンター」（旧きゅう毎日まいにち文化ぶんか教室きょうしつ、1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）3月がつ開講かいこう）、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ系列けいれつの「朝日あさひカルチャーセンター」（1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）11月開講かいこう）、NHKの関連かんれん企業きぎょうである「NHK文化ぶんかセンター」（1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）4月がつ開講かいこう）、読売新聞よみうりしんぶんグループの「読売よみうり文化ぶんかセンターユニオン」（1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）4月がつ開講かいこう）などがある。こうした大だい規模きぼに運営うんえいされているものは、講師こうしも大学だいがく教授きょうじゅや評判ひょうばんの高たかい専門せんもん家かなどが多おおく、生徒せいと数すうも多おおい。他ほかにもマスメディア以外いがいの企業きぎょう（小売こうり業ぎょうや鉄道てつどう会社かいしゃのグループ企業きぎょう・団体だんたいなど）や生活協同組合せいかつきょうどうくみあいによるもの、カルチャーセンターを専せん門もんに手てがける企業きぎょうによるものなどもある。

内容ないようは主おもに文化ぶんか史し、文学ぶんがく、歴史れきしなどの教養きょうよう、外国がいこく語ご、書道しょどう、手芸しゅげい、生花せいか、絵画かいが、陶芸とうげいなどの美術びじゅつ、音楽おんがく、ダンスやヨーガなどの運動うんどうが挙あげられる。大学だいがくや専門せんもん学校がっこうと違ちがい、就業しゅうぎょう年限ねんげんにとらわれず好すきなものを短期たんきで学まなべることが特徴とくちょう。また世間せけんで評判ひょうばんの話題わだいもいち早はやくコースのテーマに取とり入いれられるなど、時代じだいのニーズに対応たいおうして、カリキュラムを編成へんせいすることが出来できる。

1979年ねんに芥川賞あくたがわしょうを受賞じゅしょうした重じゅう兼けん芳子よしこは、「カルチャーセンターの小説しょうせつ講座こうざ出身しゅっしんの主婦しゅふ小説しょうせつ家か」として報道ほうどうされ、当時とうじの社会しゃかいにカルチャーセンターブームを起おこした。

関連かんれん項目こうもく

• 私塾しじゅく
• 社会しゃかい教育きょういく
• 生涯しょうがい学習がくしゅう
• 公民館こうみんかん - カルチャーセンターなどの呼称こしょうを用もちいるところもある。
• オープンカレッジ - 大学だいがくが運営うんえいするカルチャーセンター。