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クヌーセンすう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

クヌーセンすうえい: Knudsen numberKn )は流体りゅうたい力学りきがくもちいられる次元じげんりょうのひとつであり、ながじょう連続れんぞくたいとしてあつかえるかかを決定けっていする。1より十分じゅうぶんちいさければ(たとえばKn < 1/5 ならば[1]連続れんぞくたいとみなしてよい。名前なまえはデンマークの物理ぶつり学者がくしゃマルティン・クヌーセンちなむ。

クヌーセンすうつぎしき定義ていぎされる:

ここで

である。

分類ぶんるい

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ながじょうはクヌーセンすうによって以下いかのように分類ぶんるいされる[2]

  • Kn ~ 0 :連続れんぞく領域りょういき
  • Kn < 1 :すべりなが領域りょういき
  • Kn ~ 1 :遷移せんい領域りょういき
  • Kn > 1 :自由じゆう分子ぶんし領域りょういき

さらに以下いかのようにぶこともある。

  • 0.01 < Kn < 1 :きん連続れんぞく領域りょういき
  • 1 < Kn < 10 :きん自由じゆう分子ぶんし領域りょういき

解釈かいしゃく

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クヌーセンすう平均へいきん自由じゆう行程こうてい代表だいひょうながさの定義ていぎされるのは以下いか理由りゆうからである。

平均へいきん自由じゆう行程こうていちいさく代表だいひょうながさがおおきい場合ばあい分子ぶんし同士どうし衝突しょうとつ頻繁ひんぱんこり、また壁面へきめんとの衝突しょうとつ回数かいすうるために運動うんどうりょう・エネルギーが平均へいきんされている状態じょうたい、あるいはこれらの空間くうかんてき連続れんぞくである状態じょうたいであるので、分子ぶんし全体ぜんたいをつながりのあるもの、すなわち連続れんぞくたいとしてあつかうことができる。

一方いっぽう平均へいきん自由じゆう行程こうていおおきく代表だいひょうながさがちいさい場合ばあいには分子ぶんし同士どうし衝突しょうとつり、壁面へきめんとの衝突しょうとつ回数かいすうえるために運動うんどうりょう・エネルギーは平均へいきんされず(壁面へきめんうごかない、すなわち運動うんどうりょう・エネルギーがつねに0であるため、衝突しょうとつによる運動うんどうりょう・エネルギー交換こうかんおこなわれないから)個々ここ分子ぶんしことなり、つながりが見出みだせないために連続れんぞくたいとしてはあつかえない。

参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ 今井いまいいさお流体りゅうたい力学りきがく前編ぜんぺん)』はなぼう、1997ねん、9ぺーじISBN 4-7853-2314-0 
  2. ^ 高橋たかはしみき ちょ日本にっぽんエアロゾル学会がっかい へん『エアロゾルがく基礎きそ森北もりきた出版しゅっぱん、2003ねん、15ぺーじISBN 4-627-67251-9