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クロディーヌ・ティエルスラン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
クロディーヌ・ティエルスラン
Claudine Tiercelin
生誕せいたん 1952年ねん6月がつ2日にち
時代じだい 21世紀せいきの哲学てつがく
地域ちいき 西洋せいよう哲学てつがく
出身しゅっしん校こう 高等こうとう師範しはん学校がっこう
学派がくは 分析ぶんせき哲学てつがく、プラグマティズム、ドゥンス・スコトゥス
研究けんきゅう分野ぶんや 形而上学けいじじょうがく、科学かがく哲学てつがく、プラグマティクス
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クロディーヌ・ティエルスラン（Claudine Tiercelin、1952年ねん6月がつ2日にち - ）は、フランスの哲学てつがく者しゃ。形而上学けいじじょうがくと科学かがく哲学てつがくを専門せんもんとする。コレージュ・ド・フランス哲学てつがく教授きょうじゅ[1]。

経歴けいれき

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フランス・ブレスト生うまれ。9歳さいで軍人ぐんじんの父ちちを第だい一いち次じインドシナ戦争せんそうによって亡なくし [2]、その遺族いぞく奨学しょうがく金きんにより、ロンドンのリセ・フランセ・シャルル・ド・ゴール（イギリスのフランス人じん学校がっこう）で学まなぶ。1976年ねん、哲学てつがくでアグレガシオンを取得しゅとく。この間あいだ、初はじめは高等こうとう師範しはん学校がっこうでアルチュセールとデリダの講座こうざに出席しゅっせきしたが[3]、次ついで後のちに論文ろんぶんの指導しどう教官きょうかんとなるジュール・ヴュイユマンとジャック・ブーヴレスの講座こうざで熱心ねっしんに学まなぶ。また、ピエール・ブルデューの指導しどう下かで「商業しょうぎょうにおける社会しゃかい科学かがくの社会しゃかい的てき機能きのう（Les Usages sociaux des sciences sociales dans l'entreprise）」というテーマで社会しゃかい学修がくしゅう士し号ごうを取得しゅとく。

1982年ねん、チャールズ・サンダース・パースの知識ちしき哲学てつがくと言語げんご哲学てつがくを専修せんしゅうする第だい三さん課程かていを終おえ、パースが普遍ふへん論争ろんそうを如何いかに扱あつかったかについての研究けんきゅうにより国家こっか博士はかせ号ごうを授与じゅよされた[4] [5]。

2000年ねんから2003年ねんまで、哲学てつがく審査しんさ委員いいん会かい（jury des agrégations de philosophie）の初はつの女性じょせい会長かいちょうを務つとめ、現在げんざいはジャン・ニコ研究所けんきゅうじょ研究けんきゅう員いん、フランス大学だいがく研究けんきゅう院いん上級じょうきゅう会員かいいんでもある。

フランス国内こくないのいくつかの大学だいがく（ルーアン大だい、パリ第だい1大だい、トゥール大だい、パリ第だい12大だい）や海外かいがいの大学だいがくで中世ちゅうせい・現代げんだい期きの哲学てつがくを教おしえ、特とくにニューヨークのフォーダム大学だいがくではパース哲学てつがく教授きょうじゅを務つとめた。現在げんざい、パース協会きょうかいの副ふく会長かいちょうを務つとめる。2010年ねん12月には、コレージュ・ド・フランス史上しじょう初はつの形而上学けいじじょうがく・知識ちしき哲学てつがく講座こうざに就任しゅうにん。2011年ねんには、学術がくじゅつ倫理りんり調査ちょうさを請うけ負おった。

2017年ねん12月4日にち、ジャン・メズナール（1921年ねん - 2016年ねん）の後任こうにんとして、フランス学士がくし院いん会員かいいんに選出せんしゅつされた。

研究けんきゅう

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ティエルスランは、欧米おうべいの分析ぶんせき哲学てつがく、アメリカのプラグマティズム、そしてフランス合理ごうり主義しゅぎの伝統でんとう（エルネスト・ルナンからエミール・メイヤソン、ジャン・ニコ、ジャン・ラルジョを経へて、ジャック・ブーヴレスに至いたるまで）を継承けいしょうしている。

ティエルスランの仕事しごとは3つの主要しゅような分野ぶんやに集中しゅうちゅうしている。C・S・パースのプラグマティズム、知識ちしき哲学てつがく（認識にんしき論ろん）、分析ぶんせき形而上学けいじじょうがくである。彼女かのじょは、実在じつざい論ろん的てきかつ合理ごうり主義しゅぎ的てきな科学かがく的てき形而上学けいじじょうがくを提唱ていしょうし、傾向けいこう性せい（disposition#Metaphysics）の実在じつざいを擁護ようごしている。

著作ちょさく

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単たん著ちょ

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  • 1993: La Pensée-signe, Éd. Jacqueline Chambon.
  • 1993: Peirce et le pragmatisme, PUF.
  • 2002: Hilary Putnam, l'héritage pragmatiste, PUF.
  • 2005: Le doute en question : Parades pragmatistes au défi sceptique, Éditions de l'Éclat.
  • 2011: Le Ciment des choses, Les Éditions d'Ithaque.

Edited volumes

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  • (with Philippe de Rouilhan) Ecrits posthumes de Frege (edition and translation of Nachlass). Nîmes, Editions J. Chambon, 1999
  • (with Pierre Thibaud) Œuvres philosophiques, Charles Sanders Peirce. Paris, Editions du Cerf.
Œuvres1PragmatismeetPragmaticisme、2002年ねん。
Œuvres2PragmatismeetSciences Normatives、2003年ねん。
Œuvres3EcritsLogiques、2006年ねん。

翻訳ほんやく

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  • Questions Mortelles, Thomas Nagel, (with Pascal Engel) (Mortal Questions), Paris, Presses Universitaires de France, 1983.
  • Représentation et Réalité, Hilary Putnam, (Representation and Reality), Paris, Gallimard, 1990.
  • Le réalisme à visage humain, Hilary Putnam, (Realism with a Human Face), Paris, Le Seuil, 1992.
  • Le raisonnement et la logique des choses, C. S. Peirce (with C. Chauviré & P.Thibaud) (Reasoning and the Logic of Things), Paris, Editions du Cerf, 1995.
  • La redécouverte de l'esprit, John Searle, (The Rediscovery of Mind), Paris, Gallimard, 1995.
  • La construction de la réalité sociale, John Searle, (The construction of social reality), Paris, Gallimard, 1998.
  • Le mystère de la conscience, John Searle, (The mystery of consciousness), Paris, Editions Odile Jacob, 1999.
  • «La logique dans les mathématiques », G. Frege (with F. Nef), Frege, Ecrits posthumes, ed. by Ph. de Rouilhan & C. Tiercelin, Nîmes, Editions J. Chambon, 1999.
  • Le sentiment même de soi, A. Damasio (with C. Larsonneur) (The Feeling of What Happens), Paris, Editions O. Jacob, 1999.
  • C.S. Peirce, Pragmatisme et pragmaticisme, volume 1 of Œuvres de C.S. Peirce, Paris, Editions du Cerf, 2002.
  • L’esprit, ça ne marche pas comme ça (portée et limites de la psychologie computationnelle), Jerry Fodor, (The mind doesn't work that way), Paris, Editions O. Jacob, 2003.
  • C.S. Peirce, Pragmatisme et sciences normatives (with P. Thibaud & J.-P. Cometti), volume 2 of Œuvres de C.S. Peirce, Paris, Editions du Cerf, 2003.
  • C.S. Peirce, Ecrits Logiques (with P. Thibaud & J.-P. Cometti), volume 3 of Œuvres de C.S. Peirce, Paris, Editions du Cerf, 2006.
  • L’articulation des raisons, Robert Brandom (with J.-P. Cometti), (Articulating Reasons), Paris, Editions du Cerf, 2009.

記事きじ

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ノート

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  1. ^ Biographie, www.college-de-france.fr.
  2. ^ L'inconnue du Collège de France
  3. ^ [1] Biography of Claudine Tiercelin on the site college-de-france.fr
  4. ^ http://www.sudoc.fr/006362869.
  5. ^ http://www.sudoc.fr/041352645.
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