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宅急便たっきゅうびん

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宅急便たっきゅうびんのロゴ
しんカラーリングのEV集配しゅうはいしゃ

宅急便たっきゅうびんたっきゅうびんとは、ヤマト運輸やまとうんゆ提供ていきょうする宅配たくはい便びんサービスの商標しょうひょうである。くろネコ通称つうしょうクロネコ」をトレードマークにしている。同社どうしゃ親会社おやがいしゃであるヤマトホールディングス登録とうろく商標しょうひょうだい3023793ごうほか)である。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

元々もともと当時とうじ大和やまと運輸うんゆげんヤマトホールディングス)は三越みつこしげん三越みつこし伊勢丹いせたんホールディングス)や松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげんパナソニック)などの専属せんぞく配送はいそう業者ぎょうしゃであったが、1960年代ねんだい全国ぜんこく高速こうそく道路どうろ整備せいびされ、他社たしゃ長距離ちょうきょり運送うんそう参入さんにゅうしていくなかで、大和やまと運輸うんゆおくれ、ここにオイルショックかさなり、経営けいえい危機ききうわさされるほど業績ぎょうせき低迷ていめいした。

1971ねん昭和しょうわ46ねん)に社長しゃちょうになった小倉おぐら昌男まさおは、当時とうじ運送うんそう業界ぎょうかい常識じょうしきであった「集荷しゅうか配達はいたつ手間てまがかかる小口こぐち荷物にもつより、大口おおぐち荷物にもついちはこほう合理ごうりてきとく」という理屈りくつあやまりだとさとる。小倉おぐらは「小口こぐち荷物にもつほうが、1キログラムたりの単価たんかたかいのだから、小口おぐち貨物かもつをたくさんあつかえば収入しゅうにゅうおおくなる」と確信かくしんした。

また、当時とうじ個人こじん荷物にもつおくるには郵便ゆうびんきょく持参じさんする郵便ゆうびん小包こづつみ現在げんざいの「ゆうパック」に相当そうとうする宅配たくはい便びんサービス)があったが、重量じゅうりょうは6kgまでであった。一方いっぽう鉄道てつどう利用りようする「小荷物こにもつ運送うんそう(チッキ)」という制度せいどがあり、こちらは30kgまでおくれたが、差出さしではしっかりと梱包こんぽうひもしばって小荷物こにもつあつかえき持参じさんし、受取うけとりじんえきりにかなければならないという制度せいどであった。どちらもひとひとつの荷物にもつ番号ばんごう管理かんりをしておらず、いつとどくのかさえわからないサービスであった。小倉おぐらはこの状況じょうきょうて「サービスを向上こうじょうさせて参入さんにゅうすれば、ライバルは存在そんざいせず、かなら成功せいこうする」と確信かくしんした。

そして、1975ねん昭和しょうわ50ねん)のなつに「宅急便たっきゅうびん開発かいはつ要項ようこう」を社内しゃない発表はっぴょう瀬戸せとかおる当時とうじ27さい、グループない最年少さいねんしょうのちに2008ねんから2011ねんまでヤマト運輸やまとうんゆ会長かいちょうつとめた)をふく若手わかて社員しゃいん中心ちゅうしんとしたワーキンググループが、1975ねん9がつからしん商品しょうひん開発かいはつすすめた[1]1976ねん昭和しょうわ51ねん1がつ23にち、「電話でんわ1ほん集荷しゅうか1個いっこでも家庭かてい集荷しゅうか翌日よくじつ配達はいたつ運賃うんちんやすくて明瞭めいりょう荷造にづくりが簡単かんたん」というコンセプトの商品しょうひん宅急便たっきゅうびん」が誕生たんじょうした[1]

当初とうしょ知名度ちめいどひくく、「卓球たっきゅう便びん」と勘違かんちがいされたり、営業えいぎょうしょのネコの看板かんばんから動物どうぶつ病院びょういんおもわれたり、社員しゃいんが「翌日よくじつ配達はいたつできます」とセールスしても顧客こきゃく信用しんようしてもらえなかったりしたという[2]。1にち取扱とりあつかいりょうは11個いっこだったが[注釈ちゅうしゃく 1]、その急速きゅうそく取扱とりあつかいりょうえ、半年はんとしほどでみせききれないほどの荷物にもつがもちこまれるるようになり、1976年度ねんど想定そうていあつかいは20まんだったが、実際じっさいには170まんになった[1]

この成功せいこう日本通運にほんつううんなど他社たしゃも、同様どうようのサービスを開始かいしした。全国ぜんこく津々浦々つつうらうら網羅もうらする営業えいぎょうしょつくるには、警察けいさつ通報つうほうけてけつけるのとおなじくらいの距離きょり営業えいぎょうしょくのがよいとのかんがえから、1200しょあった警察けいさつしょかず目標もくひょうとし、取次とりつぎてん郵便ゆうびんポストかず目標もくひょうとしたというエピソードがある。

その営業えいぎょう地域ちいき拡大かくだいつづけ、1997ねん平成へいせい9ねん)には、小笠原諸島おがさわらしょとう父島ちちじま母島ははじまでの営業えいぎょう開始かいしをもって、離島りとうふく全国ぜんこく展開てんかい完了かんりょうした。

1990ねん平成へいせい2ねん)に、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく貨物かもつ航空こうくう会社かいしゃ大手おおてUPS提携ていけい合弁ごうべん会社かいしゃ「UPSヤマトエクスプレス」を設立せつりつをしたさいヤマト運輸やまとうんゆ営業えいぎょうしょから日本にっぽん国外こくがい配送はいそうする「UPS宅急便たっきゅうびん」(現地げんちではUPSのドライバーが配達はいたつ)というサービスもあったが、2004ねん合弁ごうべん解消かいしょう同時どうじ終了しゅうりょうし(日本にっぽん国外こくがいへの輸送ゆそうかんしての提携ていけい継続けいぞく)。そのは「国際こくさい宅急便たっきゅうびん」を代替だいたいサービスとして提供ていきょうしている。

統一とういつ速達そくたつ宅急便たっきゅうびん配送はいそうしゃ

2000ねん平成へいせい12ねん)から、中華民国ちゅうかみんこく企業きぎょうである統一とういつ速達そくたつとのライセンス契約けいやくにより、日本にっぽん国外こくがい進出しんしゅつした。なお、台湾たいわんでもセブン-イレブンがあつか代理だいりてんとなっているが、これはセブン-イレブンを経営けいえいするのが、おな統一とういつ企業きぎょうグループだからである。

2010ねんより、ひがしアジアおよ東南とうなんアジアでの宅配たくはい便びん業界ぎょうかい進出しんしゅつはじめ、1がつにはシンガポール中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく上海しゃんはい事業じぎょう開始かいしした。今後こんごマレーシアインドネシアタイベトナム香港ほんこん北京ぺきんなどへの進出しんしゅつ計画けいかくされている。日本にっぽん国外こくがいでの名称めいしょうは「TA-Q-BIN」としている。漢字かんじ文化ぶんかけんでは「宅急便たっきゅうびん」という名称めいしょう表記ひょうきしていく予定よていであるが、日本にっぽんはつブランドとして差別さべつする意味いみもありかたとして「TA-Q-BIN」も併記へいきしている。

2015ねん6がつ現在げんざいでは、道路どうろ交通こうつうほう駐車ちゅうしゃ禁止きんし違反いはん罰則ばっそく強化きょうかとエコロジーの両面りょうめんから、都心としんではすうkmおきに営業えいぎょうしょ設置せっち営業えいぎょうしょまでトラック輸送ゆそうしたのち、そこからさき自転車じてんしゃ台車だいしゃ配達はいたつしている。それ以前いぜんからも東京とうきょう銀座ぎんざ地区ちくなど都心としん一部いちぶではリヤカーで配達はいたつしている。京都きょうとでは京福電気鉄道けいふくでんきてつどう提携ていけいし、路面ろめん電車でんしゃとリヤカーを併用へいようして集配しゅうはい業務ぎょうむおこなったり[3]岩手いわてけんでは岩手いわてけんきた自動車じどうしゃ提携ていけいし、トラック輸送ゆそうわりに106急行きゅうこうバス車両しゃりょう改造かいぞうして営業えいぎょうしょ輸送ゆそうするこころみもおこなわれている[4][5]

宅急便たっきゅうびん誕生たんじょう以降いこう、ほぼ一貫いっかんしてサービスの拡充かくじゅうつづけてきたが、2010年代ねんだいごろよりAmazon.co.jpでの取引とりひき増加ぞうかにより、ECサイト取扱とりあつかい荷物にもつすう急増きゅうぞうした一方いっぽうとく個人こじんたくにちちゅう在宅ざいたくりつ減少げんしょうによるさい配達はいたつ依頼いらいえたため、従業じゅうぎょういん長時間ちょうじかん労働ろうどう問題もんだいとなった。このため、2017ねん平成へいせい29ねん)には運賃うんちん値上ねあげにったほか、休憩きゅうけい時間じかん確保かくほのため、12-14配達はいたつ時間じかんたい指定してい廃止はいし運賃うんちん割引わりびきになる「宅急便たっきゅうびんセンターりサービス」の新設しんせつなど、一部いちぶのサービス内容ないよう変更へんこうされた。

ヤマト運輸やまとうんゆでは2021ねん10がつ4にちから、ヤマト便びん廃止はいしにより、宅急便たっきゅうびんあつかえるサイズの上限じょうげんを、3へん合計ごうけい160センチから、3へん合計ごうけい200センチ[注釈ちゅうしゃく 2]とし、おもさも上限じょうげん25キロから30キロへげることにしている[6]

2023ねん6月1にち受付うけつけぶんから、伝票でんぴょう記載きさい住所じゅうしょ以外いがい荷物にもつ転送てんそうする場合ばあいは、着払ちゃくばらいのみの対応たいおうとなる。なお、『着払ちゃくばら転送てんそう』に同意どういしない場合ばあいは、荷物にもつ保管ほかんしているヤマト運輸やまとうんゆ営業えいぎょうしょへの引取ひきとか、依頼いらいぬしへの返品へんぴんとなる[7]

名称めいしょう由来ゆらい[編集へんしゅう]

宅急便たっきゅうびん」には、「おたくいそいでおとどけするサービス」という意味いみめられている[2]

サービス名称めいしょうには、に「ハニーライン」「トゥモローサービス」「クイックサービス」などが候補こうほのぼり、最終さいしゅうてきに「YPS[注釈ちゅうしゃく 3]」と「宅急便たっきゅうびん」の2つがのこった[2]。サービス開始かいし当時とうじはこの2つをわせて「YPSの宅急便たっきゅうびん」とばれていた[2]当時とうじ宣伝せんでんチラシにこの表記ひょうきがみられる[1][注釈ちゅうしゃく 4])。

概要がいよう[編集へんしゅう]

クロネコヤマトの宅急便たっきゅうびん配送はいそうしゃ

種類しゅるい[編集へんしゅう]

ヤマト運輸やまとうんゆの「宅急便たっきゅうびん」の名称めいしょうふく宅配たくはいサービスにはつぎのようなものがある。

クール宅急便たっきゅうびん配送はいそうしゃ
  • 宅急便たっきゅうびん
  • 宅急便たっきゅうびんコンパクト
  • スキー宅急便たっきゅうびん
  • ゴルフ宅急便たっきゅうびん
  • 国際こくさい宅急便たっきゅうびん
  • クール宅急便たっきゅうびん
  • 国際こくさいクール宅急便たっきゅうびん
  • 空港くうこう宅急便たっきゅうびん
  • 往復おうふく宅急便たっきゅうびん(1998ねん6がつ開始かいし[10]
  • ちょうそく宅急便たっきゅうびん
  • パソコン宅急便たっきゅうびん
  • オークション宅急便たっきゅうびん
  • 宅急便たっきゅうびんコレクト
  • 宅急便たっきゅうびんコンパクト
  • 宅急便たっきゅうびんタイムサービス
  • らくらくメルカリ便びん

なお、「らくらく家財かざい宅急便たっきゅうびん」というサービスがあるが、これはヤマト運輸やまとうんゆ提供ていきょうするサービスではなく、引越ひっこし事業じぎょうおこなうヤマトHD子会社こがいしゃヤマトホームコンビニエンスというべつ会社かいしゃ提供ていきょうするサービスである。宅配たくはい便びん商品しょうひんではなく引越ひっこし商品しょうひんである(元々もともとは「ちいさな引越ひっこし便びん」という名称めいしょうで、家具かぐ大型おおがた家電かでん単品たんぴんおくるサービスである)。またメール便びん民間みんかん事業じぎょうしゃによる信書しんしょ送達そうたつかんする法律ほうりつ信書しんしょ便法べんぽう)による制限せいげん存在そんざいするため、郵便ゆうびん代替だいたいサービスではなく、あくまで宅配たくはい便びん受領じゅりょうしるしをもらわず郵便受ゆうびんう投函とうかんするというサービスとして位置いちづけられている。

料金りょうきん[編集へんしゅう]

送付そうふさき荷物にもつのサイズ(荷物にもつさんへん)と重量じゅうりょう(30kg以下いか)でまる。現金げんきん各種かくしゅ電子でんしマネー[注釈ちゅうしゃく 5]クロネコメンバーわり[注釈ちゅうしゃく 6]、QR決済けっさいサービス(2021ねん4がつ1にちより、取次とりつぎてんのぞく)、クレジットカードで支払しはらう。

過去かこには回数かいすうけん発行はっこうしていたが、2018ねん3がつ31にちをもってあつかいを終了しゅうりょうしている[11]

2018ねん4がつ1にちから宅急便たっきゅうびんセンターで荷物にもつおくった場合ばあいTポイントサービスが利用りようできたが、2021ねん3がつ31にちをもって終了しゅうりょうした[12]宅急便たっきゅうびん取次とりつぎおこなっているコンビニエンスストアではかく店舗てんぽおうじたポイントサービスを実施じっししている。セブン-イレブンではnanacoによる決済けっさいでnanacoポイントがまり、ファミリーマートではTポイント・楽天らくてんポイントdポイント提示ていじでポイントを利用りよう可能かのう

利用りよう[編集へんしゅう]

営業えいぎょうしょ取扱とりあつかいてん取扱とりあつかいコンビニエンスストアをふくむ)へのみあるいは集荷しゅうかによる。

おくじょう[編集へんしゅう]

宅急便たっきゅうびんおくじょうは、一部いちぶノーカーボン複写ふくしゃしきつづりになっている。

また、ヤマト運輸やまとうんゆのクロネコメンバーズに登録とうろくすると、クロネコメンバーズサイトで入力にゅうりょくした情報じょうほうもとヤマト運輸やまとうんゆ宅急便たっきゅうびんセンターに設置せっちしているネコピット端末たんまつや、自宅じたく職場しょくばのカラープリンターでおくじょう発行はっこうができ、料金りょうきん割引わりびき「デジタルわり」が適用てきようされる[注釈ちゅうしゃく 7][注釈ちゅうしゃく 8]

はつはらいようおくじょう構成こうせいつぎとおりだが、一部いちぶひかえが省略しょうりゃくされているものもある。

  • 請求せいきゅうしょ・ご依頼いらいぬしひかえ
とどさきらん、ご依頼いらいぬしらん、おわせ伝票でんぴょう番号ばんごうらん受付うけつけらん、おとど予定よていらん希望きぼうとど日時にちじ記入きにゅうらん品名ひんめいらん領収りょうしゅうしるしらんとうがある。
  • 取扱とりあつかいてん・CVSてんひかえ
現在げんざいおくじょうでは個人こじん情報じょうほう保護ほごのために取扱とりあつかいてん・CVSてんひかえひょうについてはおとどさき氏名しめいやご依頼いらいぬし氏名しめいなど一部いちぶ項目こうもくのみが複写ふくしゃされるようになっており、郵便ゆうびん番号ばんごう電話でんわ番号ばんごう住所じゅうしょ品名ひんめいとう取扱とりあつかいてん・CVSてんひかえひょうにはのこらないようになっている。
  • 売上うりあげひょう
  • 貼付ちょうふひょう
  • とどさきひかえ
  • 配達はいたつひょう
配達はいたつには、この伝票でんぴょうはずしてとどさきから受領じゅりょうしるしもらかたちになる。配達はいたつ完了かんりょうセンターであつめられたのち保管ほかんされる。
着払ちゃくばらいようでは貼付ちょうふひょうなか請求せいきゅうしょ配達はいたつひょうはいっている。宅急便たっきゅうびんコレクトようではおとどさきひかえ領収証りょうしゅうしょうになる。とどさきへは貼付ちょうふひょう以下いかの3まいられた状態じょうたい到着とうちゃくする(売上うりあげひょうはつセンターであつめられたのち保管ほかん)。

そののサービス[編集へんしゅう]

  • 時間じかんたいとどけサービス(1998ねん6がつ開始かいし[10]
  • 宅急便たっきゅうびんセンターりサービス
従来じゅうらいの「営業えいぎょうしょとめきサービス」を事実じじつじょう拡充かくじゅうしたもので、受取うけとりじん宅急便たっきゅうびんセンターに出向でむいて荷物にもつわりに運賃うんちん割引わりびきになる。
  • 複数ふくすうこう減額げんがく制度せいど
どういちあてさきに2以上いじょう荷物にもつ同時どうじ発送はっそうする場合ばあい、「複数ふくすうこうおくじょう」という専用せんよう伝票でんぴょうもちいれば割引わりびきけられる制度せいどがある(通常つうじょう宅急便たっきゅうびんいでかつはつばらいの場合ばあい)。
  • 配達はいたつ日時にちじ変更へんこう不在ふざいコンビニ
クロネコメンバーズ会員かいいんで、配達はいたつ予定よていのおらせをメールやLINEで通知つうちしている場合ばあいは、配達はいたつ日時にちじさき変更へんこうができる。

宅急便たっきゅうびん関連かんれんするエピソード[編集へんしゅう]

  • 宅急便たっきゅうびんのロゴのうち、「きゅう」の一部いちぶいそあしのようにデザインされている。
  • ヤマト運輸やまとうんゆはトレードマークの「ネコ」に大変たいへん愛着あいちゃくがある。そのためか、情報じょうほうシステムの名称めいしょうも「NEKO(New Economical Kindly Online)」とづけているほどである。社員しゃいん送迎そうげいバスを「ネコバス」とび、社員しゃいんよう風呂ふろのことも「ネコ風呂ふろ」とんでいるほどである。2008ねん後半こうはんから2010ねん1がつまで放映ほうえいされていた広告こうこくのキャッチコピーも「宅配たくはいはネコである」。CMも尻尾しっぽえたネコのような配送はいそうしゃ登場とうじょうするなど、ネコへの愛着あいちゃくがうかがえる。
  • 魔女まじょ宅急便たっきゅうびん』というタイトルが「ヤマト運輸やまとうんゆ商標しょうひょうけんれて問題もんだいになった」と一部いちぶ話題わだいになった。その原因げんいんは、原作げんさくしゃ角野かくの栄子えいこが、だい1さく刊行かんこう時点じてんで「宅急便たっきゅうびん」がヤマト運輸やまとうんゆ登録とうろく商標しょうひょうであることらなかったためである。アニメ映画えいがいたっては、ヤマト運輸やまとうんゆ正式せいしきなスポンサー契約けいやく締結ていけつし、「こころをあたたかくする宅急便たっきゅうびんです。」のキャッチコピーとともにアニメじょう映像えいぞうをそのままヤマト運輸やまとうんゆ企業きぎょうCMに流用りゅうようすることによって、この問題もんだい解決かいけつしている。なおどう映画えいがもとにした登録とうろく商標しょうひょうは、スタジオジブリ登録とうろく区分くぶんべつにして取得しゅとくしている。詳細しょうさい魔女まじょ宅急便たっきゅうびん商標しょうひょう参照さんしょうのこと。なお、上述じょうじゅつとおヤマト運輸やまとうんゆもクロネコにたいして非常ひじょうつよ愛着あいちゃくいているが、どう映画えいが登場とうじょうするくろねこ・ジジは、ヤマト運輸やまとうんゆのトレードマークとは関係かんけいはない[13]。このトレードマークは宅急便たっきゅうびん開始かいし以前いぜんから存在そんざいした。またアニメ映画えいがとは無関係むかんけい実写じっしゃ映画えいがにもヤマトホールディングスが特別とくべつ協力きょうりょくしている。
  • 日本にほんテレビ番組ばんぐみ史上しじょう最大さいだい!だい6かいアメリカ横断おうだんウルトラクイズ』のだい7チェックポイントのダラスでは、「テキサス宅急便たっきゅうびんはやしクイズ」がおこなわれた。
  • CMサウンドロゴあわ圭一けいいち作曲さっきょくした[14]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 1996ねんヤマト運輸やまとうんゆ新聞しんぶん広告こうこくでは、11個いっこをサービス開始かいし3日間にちかんでの取扱とりあつかいりょうとしている[2]
  2. ^ ただし、旧来きゅうらいのヤマト便びん同様どうよう最長さいちょうは170センチ(横倒よこだお不可ふか荷物にもつは100センチ)をえる荷物にもつは、30キロ以内いないでも宅急便たっきゅうびんあつかいはできない。また、コンビニエンスストアや宅配たくはいロッカー『PUDO』およびヤフオク!やフリマサイトについては、しんサイズはあつかわない。ただし、ヤフオク!とPayPayフリマについては、2022ねん10がつから、サイズの上限じょうげん宅急便たっきゅうびんおなじとなった。
  3. ^ ヤマト・パーセル(小荷物こにもつ)・サービス(Yamato Parcel Service)のりゃくである[1][2]
  4. ^ 当時とうじ宣伝せんでんチラシが掲載けいさいされている記事きじ[8][9]
  5. ^ 取次とりつぎてんによっては利用りようできる電子でんしマネーがことなるほか、電子でんしマネーの利用りよう出来できない取次とりつぎてんもある。
  6. ^ クロネコメンバーズカードを電子でんしマネー搭載とうさいがた発行はっこうした利用りようしゃ事前じぜんにチャージすることによって割引わりびき料金りょうきん利用りようできるヤマト運輸やまとうんゆ独自どくじ電子でんしマネーで、宅急便たっきゅうびんセンターのみで利用りよう可能かのう
  7. ^ プリンターでおくじょう印刷いんさつする場合ばあいはカラーで印刷いんさつする必要ひつようがある。
  8. ^ ネコピット端末たんまつ印刷いんさつしたおくじょうはコンビニエンスストアもふくめた取次とりつぎてん使用しようできない。プリンターで印刷いんさつしたおくじょう宅急便たっきゅうびんあつかうコンビニエンスストアでも利用りよう可能かのうだが、個人こじん商店しょうてんなどの取次とりつぎてんでは使用しようできない。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e 経済けいざいあるく34 宅急便たっきゅうびん誕生たんじょう ”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. (2013ねん1がつ6にち). http://www.nikkei.com/article/DGKDZO50313980W3A100C1TY8000/ 2013ねん1がつ11にち閲覧えつらん 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん1がつ6にちづけ朝刊ちょうかんだい11めん
  2. ^ a b c d e f 朝日新聞あさひしんぶん』1996ねん1がつ1にちづけ東京とうきょう朝刊ちょうかん、22ぺーじ掲載けいさいヤマト運輸やまとうんゆ宅急便たっきゅうびん広告こうこくより。
  3. ^ [クロネコヤマトの宅急便たっきゅうびん電車でんしゃ路面ろめん電車でんしゃ使つかった配達はいたつサービス 京都きょうと開始かいし - Response・2011ねん5がつ18にち
  4. ^ 路線ろせんバスを活用かつようした宅急便たっきゅうびん輸送ゆそう「貨客混載こんさい」の開始かいしについてヤマト運輸やまとうんゆ 2015ねん6がつ3にち
  5. ^ 路線ろせんバスで荷物にもつ輸送ゆそう けんきた自動車じどうしゃヤマト運輸やまとうんゆ岩手いわて日報にっぽう 2015ねん6がつ4にち
  6. ^ ヤマト運輸やまとうんゆ宅急便たっきゅうびんサイズ拡大かくだい”. 共同通信きょうどうつうしん. 2021ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  7. ^ とどさき住所じゅうしょ変更へんこう転送てんそう運賃うんちん収受しゅうじゅ開始かいしおよび「宅急便たっきゅうびん転居てんきょ転送てんそうサービス」の新規しんきもう受付うけつけ終了しゅうりょうについて”. ヤマト運輸やまとうんゆ. 2023ねん4がつ19にち閲覧えつらん
  8. ^ 物流ぶつりゅう革新かくしんつづけた「クロネコヤマトの宅急便たっきゅうびんつよさの秘密ひみつ宅急便たっきゅうびん40ねんおも出来事できごと、@DIME、2017ねん9がつ18にち
  9. ^ 特集とくしゅう進化しんかする物流ぶつりゅうビジネス最前線さいぜんせん:もうすぐ40ねん! 宅急便たっきゅうびんのこれまでとこれから (1/3)、ITmedia ビジネスオンライン、2015ねん4がつ2にち 70ふん
  10. ^ a b 宅急便たっきゅうびんしんサービス ヤマト運輸やまとうんゆ 配達はいたつ時刻じこく指定してい往復おうふく便びん”. 交通こうつう新聞しんぶん (交通こうつう新聞しんぶんしゃ): p. 1. (1998ねん6がつ24にち) 
  11. ^ 宅急便たっきゅうびん回数かいすうけん利用りよう終了しゅうりょうはらもどしのおらせヤマト運輸やまとうんゆ 2018ねん1がつ31にち
  12. ^ Tポイントサービス終了しゅうりょうのおらせ - ヤマト運輸やまとうんゆ・2020ねん10がつ5にちリリース
  13. ^ 2005ねん11月9にち毎日放送まいにちほうそうったかぶりクイズ!あなた説明せつめいできますかより
  14. ^ 歴代れきだいCMソングをメドレーで100きょく収録しゅうろく!コンピ『ベストCM100』発売はつばい、CDジャーナル、2006ねん11月21にち更新こうしん:2008ねん3がつ31にち)。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]