グロロ

グロロ種しゅ

グロロまたはグロロー (Grolleau) は、フランスのロワール地方ちほう、とくにアンジュ地方ちほうで多おおく栽培さいばいされている赤あかワイン用ようぶどう品種ひんしゅ（黒くろぶどう）である。品種ひんしゅ名めいはフランス語ふらんすごのgrolle（からす）からで、果皮かひの色いろが濃こい紺色こんいろで、からすの羽はねの色いろに似にているからである。

本来ほんらいは赤あかワイン用ようの品種ひんしゅであるが、これで作つくった赤あかワインはえぐみや酸味さんみが強つよく、いわゆる刺激しげき性せい強つよい香味こうみで、その割わりにはこくのあるワインにならないため、現在げんざいはもっぱらロゼワインに作つくられている。大量たいりょう生産せいさんされ、フランスのロゼワインとしては最もっともポピュラーで、かつ安価あんかなロゼ・ダンジュは、この品種ひんしゅを中心ちゅうしんに作つくられている。

同おなじ発音はつおんでgroslot, grosleauなどとつづられることもあり、別名べつめいもかなり多おおい。