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コンテンツ管理かんりシステム

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

コンテンツ管理かんりシステム(コンテンツかんりシステム、えい: content management system, CMS)は、ウェブコンテンツを構成こうせいするテキストや画像がぞうなどのデジタルコンテンツ統合とうごう体系たいけいてき管理かんりし、配信はいしんなど必要ひつよう処理しょりおこなシステム総称そうしょう。2005ねんごろより一般いっぱんてき普及ふきゅうしたといわれる。コンテンツマネージメントシステムともばれる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ウェブサイトポータルサイト構築こうちく管理かんりによく使用しようされる。

ウェブページを作成さくせいし、運用うんようするには、HTMLファイルや、それを保存ほぞんするディレクトリ構造こうぞうなどについての知識ちしき必要ひつようだった。コンテンツ管理かんりシステムでは、技術ぎじゅつてき知識ちしきがなくても、テキストや、画像がぞうとうの「コンテンツ」を用意よういできれば、ウェブによる情報じょうほう発信はっしんをおこなえるように工夫くふうされている。また、テンプレート選択せんたくにより全体ぜんたいのデザインを容易ようい変更へんこうすることができるなど、省力しょうりょくにも役立やくだつ。おおくのインターネットサービスプロバイダでは顧客こきゃくサービスの一部いちぶに、コンテンツ管理かんりシステムを活用かつようした「簡単かんたんホームページ作成さくせい」といったメニューが用意よういされており、自社じしゃ独自どくじのコンテンツ管理かんりシステムを開発かいはつしているウェブ制作せいさく会社かいしゃすくなくない[よう出典しゅってん]

コンテンツ管理かんりシステムは、汎用はんようてきなものから特定とくてい目的もくてきとくしたものまで様々さまざまであり、規模きぼもまちまちである。企業きぎょう自治体じちたいけのようなだい規模きぼなコンテンツ管理かんりシステムでは、ページごとの公開こうかい期間きかん厳密げんみつ時間じかん管理かんりや、公開こうかい承認しょうにんするワークフロー、サイトないリンクれの防止ぼうし、デザインの統一とういつ、バージョン管理かんりなど様々さまざま機能きのうがあり、品質ひんしつ維持いじしつつ多人数たにんずうでの共同きょうどう作業さぎょう効率こうりつよくおこなうことを可能かのうにしている。個人こじんけコンテンツ管理かんりシステムとしては、各種かくしゅブログツールがげられる。ブログツールでは、ページの自動じどう生成せいせい公開こうかい指定していRSS配信はいしんトラックバックなどの機能きのう用意よういされている。ウィキペディアなどで使用しようされるウィキや、ソーシャル・ネットワーキング・サービス電子でんし商取引しょうとりひきもコンテンツ管理かんりシステムのひとつである。ほぼ共通きょうつうして以下いかのような特徴とくちょうがある。

  • 権限けんげんことなる複数ふくすう管理かんりしゃ、あるいは投稿とうこうしゃウェブブラウザからサイトにコンテンツをアップロードできる。
  • 任意にんいのキーワードでサイトないのコンテンツを検索けんさくできる。
  • モジュールまたはプラグイン追加ついかしてシステムを拡張かくちょうできるコンテンツ管理かんりシステムもおおい。
  • おおくのコンテンツ管理かんりシステムが、オープンソースとしてGPL適用てきようして提供ていきょうされるようになった。

コンテンツ管理かんりシステムのシステムによっては任意にんいのサーバ(専用せんようサーバ、共用きょうようレンタルサーバ)環境かんきょうへインストール・運用うんようおこなうもののほか、アプリケーションサービスプロバイダSaaS方式ほうしき提供ていきょうしているものもある。

軽量けいりょう簡易かんいコンテンツ管理かんりシステム[編集へんしゅう]

軽量けいりょう簡易かんいコンテンツ管理かんりシステムとは、「Lite / Simple CMS[1]」を和訳わやくしたもので、機能きのう限定げんていしたシステム構成こうせいにより、高速こうそく動作どうさ簡単かんたん操作性そうさせいわる提供ていきょうするコンテンツ管理かんりシステムのことである。ほかにも以下いかのような特徴とくちょうがある。

ヘッドレスCMS[編集へんしゅう]

ヘッドレスCMSとは、画面がめんのデザインを定義ていぎするビュー(ヘッド)の管理かんり機能きのうはいしたCMSをす。

メリット
ここでは、ヘッドレスCMSと比較ひかくするため、ビューの管理かんり機能きのうふくむCMSを汎用はんようCMSとしてあつかう。
画面がめんデザインの管理かんり任意にんいのプログラム言語げんごやフレームワークを使用しようすることができる
汎用はんようCMSではCMSによって画面がめん表示ひょうじ使用しようするプログラム言語げんご技術ぎじゅつ限定げんていされていたが、ヘッドレスCMSはAPIでコンテンツを取得しゅとくするためHTTP通信つうしんをサポートするほとんどのシステムとわせることができる
必要ひつよう部分ぶぶんだけにCMSを導入どうにゅうできる
汎用はんようCMSではシステム全体ぜんたいをCMSじょう構築こうちくしなければならず、すべての画面がめんをCMS標準ひょうじゅんのテンプレートで記述きじゅつする必要ひつようがあった
ヘッドレスCMSではCMSによるコンテンツ管理かんり必要ひつよう個所かしょのみAPIをもちいてコンテンツ管理かんり導入どうにゅうすることができる
デメリット
ビュー(画面がめん)を管理かんりする技術ぎじゅつ知識ちしき必要ひつよう
ビューの管理かんりには任意にんい技術ぎじゅつ使用しようすることができるが、その技術ぎじゅつもちいてヘッドレスCMSを利用りようするための技術ぎじゅつ導入どうにゅうするがわあつかえる必要ひつようがある。
コンテンツ管理かんりにおけるマークアップの自由じゆうがる
ヘッドレスCMSはコンテンツをデザインとはなして管理かんりすることを前提ぜんていとしたシステムのため、柔軟じゅうなんなマークアップに対応たいおうすることがむずかしい場合ばあいがある。
ヘッドレスCMSを導入どうにゅうするさいには使用しようするマークアップについて事前じぜん設計せっけいする必要ひつようがある

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Free and open-source Lite / Simple software » Open Source CMS Demos” (英語えいご). Open Source CMS. 2018ねん8がつ9にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]