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コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージック

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージック日本語にほんごで「現代げんだいてき礼拝れいはい音楽おんがく」の意味いみ英語えいご: Contemporary worship music, 略称りゃくしょうCWM)は、1950ねんだい以降いこう発展はってんしたポップ・ミュージック同様どうようのスタイルのキリスト教きりすときょう音楽おんがくのジャンルである。プレイズソング(praise songs)、ワーシップソング(worship songs)とも言及げんきゅうされ、日本にっぽんではゴスペルソング(gospel songs)ともわれる。典型てんけいてきに、ギター奏者そうしゃリードのワーシップバンドによってみちびかれる。今日きょうキリスト教会きょうかいうたわれる一般いっぱんてき音楽おんがくのジャンルのひとつである。最初さいしょ教派きょうはてき教派きょうはてきプロテスタント教会きょうかいもちいられた。あるきょくはもっと伝統でんとうてきさん美歌みか特徴とくちょうっている。

概要がいよう歴史れきし

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1950ねんだい1960年代ねんだい教会きょうかいは、若者わかものたいする伝道でんどう特別とくべつ強調きょうちょうするようになった。大学生だいがくせいのキリストしゃ連合れんごうが、福音ふくいんてきばなし聖書せいしょおしえをメンバーに提供ていきょうした。クリスチャン喫茶店きっさてん福音ふくいんてき目的もくてきのために、ひらかれて教会きょうかい若者わかもののグループがつくられた。

あるクリスチャン教会きょうかい構造こうぞう典型てんけいてき姿すがた形式けいしきてきわか世代せだいににぶいアピールなどからの打破だは必要ひつようかんがえた。かみろん典型てんけいてきな、ポピュラーソングの習慣しゅうかんりることによって、クリスチャンのとおしてなされる聖書せいしょ主張しゅちょうをいいなおした。このように、キリストきょう時代じだい錯誤さくごでも関係かんけいでもないというメッセージを発信はっしんした。ザ・ジョンストリングは、救世きゅうせいぐん制服せいふくて、クリスチャンのビート音楽おんがく演奏えんそうした、テレビに登場とうじょうした最初さいしょのクリスチャン・ポップ・グループである。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのジーザス・ピープルは、特別とくべつ影響えいきょうあたえた。ジーザス・ミュージックとして言及げんきゅうされる、クリスチャンののスタイルでの、独自どくじ音楽おんがくカルチャーを創造そうぞうした。そのおおくのクリスチャン・ロックが発生はっせいし、世界せかい規模きぼ発展はってんしたクリスチャン音楽おんがくのビジネスも存在そんざいする。

詳細しょうさい神学しんがく歌詞かし

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CWMはカリスマ運動うんどう密接みっせつ関係かんけいにあり、歌詞かし内容ないようや、ときには音楽おんがくてき要素ようそもその神学しんがく反映はんえいしている。カリスマ運動うんどうとく聖霊せいれいかみとの個人こじんてき邂逅かいこう関係かんけい、およびアガペーあい重視じゅうしすることが特徴とくちょうである。

歌詞かしでは、関係かんけいあらわ表現ひょうげん口語こうごおやしょう表現ひょうげんもちいられる。「わたしたち」"we" や「かみ」"God" にわって「わたし」"I"「あなた」"You" といった語彙ごいもちいられることがおおく、ポップスのラブソングとたような歌詞かしをもつものもある。俗語ぞくご命令めいれいがたなども使用しようされており、こうしたくだけた表現ひょうげんかみとの個人こじんてき関係かんけい強調きょうちょうするカリスマ運動うんどう神学しんがくあらわれである。また「両手りょうてをあげる」「おどる」「うたう」といった身体しんたい動作どうさあらわ歌詞かしおおく、ドラムスによりポップスのリズムがくわわることで全身ぜんしんでの礼拝れいはいうながきょく構成こうせいされる。歌詞かし隠喩いんゆ表現ひょうげん主観しゅかんてき誤解ごかいされる危険きけんせいがあり、上記じょうきのようなかみとの個人こじんてき関係かんけい強調きょうちょうは、かならずしも知的ちてき理解りかい同等どうとうなものではない。

CWMは会衆かいしゅううたわれるゆえに、ちかづきやすさには実践じっせんてき神学しんがくてき強調きょうちょうがある。すべての会衆かいしゅう音楽おんがく創造そうぞう全体ぜんたいてき貢献こうけんするために、かれらの個人こじんてきかみへのさん表現ひょうげんするとしてうた使つかう。

ワーシップ音楽おんがく種類しゅるい

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プレイズ・ソング(Praise Song)[1]
プレイズは賛美さんび賞賛しょうさんなどの意味いみがある。あるじには礼拝れいはい最初さいしょかれる。はやいビートや躍動やくどうてきなビートで、おおくのケースではクラップ(手拍子てびょうし)をともなってうたわれ、礼拝れいはい開始かいしはなやかにげる機能きのうになう。一人ひとりすうにんのシンガーによってリードされ、会衆かいしゅういかけるかたち一般いっぱんてき。クワイアーによってではなく会衆かいしゅうによってうたわれるので、きょく単純たんじゅんなフレーズのかえしか、アフリカけいアメリカじんクリスチャンのあいだられたきょくである。「さあとも賛美さんびしよう(感謝かんしゃしよう、よろこぼう)」とった内容ないようおお歌詞かしなかで、かみは「かれ(He)」として三人称さんにんしょううたわれることおおい。代表だいひょうきょくに「Oh Magnify The Lord」, 「Glory Glory」とうがある。
ワーシップソング(Worship Song)[2]
ワーシップは礼拝れいはい崇拝すうはい尊敬そんけいなどの意味いみつ。通常つうじょうはプレイズの直後ちょくごにおかれるセクションで、会衆かいしゅうはより内向ないこうてきになる。このとき会衆かいしゅうがめいめいにひろげたり、いのるようにわせたり、じたり、てん見上みあげたりしながらうた姿すがたおおられる。ゆったりとした曲調きょくちょうで、やはり単純たんじゅんなフレーズがかえされることおおい。おおくのケースでかみはYou, Lord, など、二人称ににんしょうあつかわれる。代表だいひょうきょくは 「Thank You Lord」, 「Halleluja」 とう
インスピレーショナル(Inspirational)・ミュージック
牧師ぼくしによる説教せっきょう直前ちょくぜんかれること一般いっぱんてきで、会衆かいしゅうではなくクワイアーでうたわれるのはおもにこのセクション。聖書せいしょ内容ないようもとづいて他者たしゃはげますようなメッセージをうたったりする。プレイズてき内容ないよう、ワーシップてき内容ないようのインスピレーショナルソングもあり、また、スピリチュアルとしてられた歌詞かし現代げんだいてきにアレンジしたきょくとうもある。会衆かいしゅうではなくリハーサルをんだクワイアーによってうたわれ、今日きょうではおおくの著名ちょめいなソングライターが作曲さっきょく出版しゅっぱんもされている。
オルターコール(Altar Call)
オルターコールは1880年代ねんだいにフランスでまれた。「Just as I am」というきょく有名ゆうめいである。キリストきょう入信にゅうしんしていないが入信にゅうしん関心かんしんのあるひとや、信者しんじゃなかでも精神せいしんてきストレスをかかえたひと牧師ぼくし祭壇さいだん(オルター)へぶ。ここでうたわれるうた内容ないようは、「かみにすべてをささげます」、「かみよ、わたしはクリスチャンになりたいです」とったものが代表だいひょうてき曲調きょくちょうおだやかだが、オルターは20世紀せいきには、アメリカのキリスト教きりすときょう右派うは保守ほしゅのビリー・グレアムによって利用りようされた。
オファリング/自由じゆう献金けんきん(Offering)
礼拝れいはいなかあいだかれ、会衆かいしゅう教会きょうかいへの寄付きふもとめる。「祝福しゅくふくもとめるならまずしきにあたえねば」と寄付きふ価値かち強調きょうちょうしたり、「かみはいかにわたし人生じんせいくしてくれたことか」、ひとしかみ恩恵おんけいおもこさせる内容ないようきょくがここでこのんでうたわれる。
コミュニオン/聖餐せいさん(Communion)
聖餐せいさんについてはべつ項目こうもく参照さんしょう。キリストの価値かちについてかたられるうたをもちいる。ここでうたわれることのある曲目きょくもく機能きのう限定げんていされているため通常つうじょう礼拝れいはいほかのセクションではもちいられない。教会きょうかい宗派しゅうは牧師ぼくしごとのスタイルによって、あかるい曲調きょくちょうも、ゆったりとした曲調きょくちょうもある。

ワーシップ・バンド

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リード歌手かしゅと、リード・ギタリストまたはオルガンなどのキーボード演奏えんそうしゃがいれば、バンドを必要ひつようとしない。かれらの役目やくめは、ワーシップ音楽おんがくにサウンドを提供ていきょうすることであり、礼拝れいはいをサポートやくである。おおきな教会きょうかいでは、ワーシップ・リーダーをやとうこともある。

CWMの批判ひはん

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ワーシップ音楽おんがくへの批判ひはんとしては、ゲイリー・パレットによる音楽おんがく音量おんりょう会衆かいしゅう参加さんか減退げんたいさせ、パフォーマンスになってしまうという意見いけんがある。 その一方いっぽうで、コンテンポラリー・クリスチャンミュージックの使用しようは、世界せかい教会きょうかいにおいてもられる。

世界せかい著名ちょめい音楽家おんがくか

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日本にっぽん著名ちょめい音楽家おんがくか

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グループ

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ソロ歌手かしゅ

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歌集かしゅう

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  • 『プレイズアワー』ミクタム(1983ねん
  • 『プレイズアワーⅡ』ミクタム(1988ねん
  • プレイズ&ワーシップ」ミクタム
  • ともうたおう」、山内やまうち修一しゅういち
  • プレイズワールド」いのちのことばしゃ(1992ねん
  • 『ゴスペル・ミュージック』
  • よろこうたおう』
  • 『ハレルヤ賛美さんびしよう』いのちのことばしゃ(1988ねん
  • 「Exalt Him!」ゴスペル・ミュージック・エクスプレス(1992ねん) 
  • たましい -TAMAUTA-」Growing Up
  • 永久えいきゅう -TOWAUTA-」Growing Up
  • しんから」Praise Station
  • ぼくらのすべて」Acts 2:44
  • 「To the King」Acts 2:44
  • こえ」C.H.O.P.
  • /はた」C.H.O.P.

参考さんこう文献ぶんけん

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  • ロビン・シェルドン編集へんしゅう(Sheldon, Robin (ed.)), 『In Spirit and in Truth: Exploring Directions in Music in Worship Today(れいにあって、真理しんりにあって、今日きょう礼拝れいはい音楽おんがく方向ほうこう探求たんきゅう)』, ロンドン, 1989ねん
  • アンドリュー・ウィルソン=ディクソン(Wilson-Dickson, Andrew,)『A Brief History of Christian Music(キリストきょう音楽おんがく簡略かんりゃく)』, オックスフォード, 1997ねん

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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