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ジャン=ジャック・ペリー

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ジャン=ジャック・ペリー
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょうめい Jean Leroy
生誕せいたん (1929-01-20) 1929ねん1がつ20日はつか
出身しゅっしん フランスの旗 フランス ロジエール=アン=サンテール
死没しぼつ (2016-11-04) 2016ねん11月4にち(87さいぼつ
ジャンル 電子でんし音楽おんがくモーグ
職業しょくぎょう 音楽家おんがくか

ジャン=ジャック・ペリー(Jean-Jacques Perrey、1929ねん1がつ20日はつか - 2016ねん11月4にち)は、フランス音楽家おんがくか電子でんし音楽おんがく先駆せんくしゃ一人ひとりとしてられる。

本名ほんみょうはジャン・ルロワ(Jean Leroy)。日本にっぽんでは通常つうじょう「ペリー」とばれるが、これは英語えいごみで、フランス語ふらんすごでは「ペレ」である。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

ソンムけんロジエール=アン=サンテールフランス語ふらんすごばんまれた[1]学生がくせい時代じだい薬学やくがく勉強べんきょうしていたが、電子でんし楽器がっきオンディオリン (ondiolineのデモンストレータとしての演奏えんそう活動かつどうため学校がっこう中退ちゅうたいし、ヨーロッパちゅうたびした[2]シャルル・トレネはシャンソン『詩人しじんたましい』のオンディオリン伴奏ばんそうしゃにペリーをえらんだ[3]。1960ねん覆面ふくめんミュージシャンとして『おもちゃの兵隊へいたい観兵かんぺいしき』をはじめとする4きょく収録しゅうろくしたEPレコード『Mr. Ondioline』をフランスで発売はつばいしている[4]

30さいときエディット・ピアフ伴奏ばんそうしゃとしてニューヨークに移住いじゅうした[3]1960年代ねんだいガーション・キングスレイとのコンビ「Perrey & Kingsley英語えいごばん」(日本にっぽんではしばしば「ペリキン」と略称りゃくしょうされる)として多重たじゅう録音ろくおん、オンディオリンやモーグ・シンセサイザーなどを使用しようした電子でんし音楽おんがく活躍かつやくした。ディズニーランドの「ディズニー・エレクトリカル・パレード」に使用しようされた楽曲がっきょくバロック・ホウダウン(Baroque Hoedown)」は、もともとはかれらの作品さくひんである。

1970ねんのアルバム『Moog Indigo』収録しゅうろくきょく「E.V.A.」はのちリミックスされ、何人なんにんものラップ・ミュージシャンにサンプリングされて有名ゆうめいになった[3][5][6]

ほかにもテレビ・ラジオの番組ばんぐみちゅう使用しようするためのライブラリ音源おんげんとなる楽曲がっきょく多数たすうリリースした。 2016ねん11月4にちはいがんのためスイスローザンヌにある自宅じたく死去しきょ[1][7]まん87さいぼつ

使用しよう[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、「Moog Sensations」(1971ねん)がヒロツクの子持こも昆布こぶ広島ひろしまのローカルCM)CMソング、「Esoteria(エソテリア、1972ねんMoog Expressions所収しょしゅう)」がサンテレビの『SUN-TVニュース』テーマきょく、「Boys And Girls」はアニメ『ほしポロン』オープニングきょく海洋かいよう牧場ぼくじょうのかいわれ大根だいこんテレビCM(出演しゅつえんつじけい)のBGMとして、「Sentimental Trip」(センチメンタル・トリップ、1974ねんMoog Mig Mag Moogスペインばん所収しょしゅう)が特撮とくさつ番組ばんぐみだい鉄人てつじん17』のワンセブンものしりコーナーのBGMとして使つかわれていた。

ディスコグラフィ[編集へんしゅう]

1960年代ねんだいの「Perrey & Kingsley」名義めいぎのアルバムについてはガーション・キングスレイ参照さんしょう権利けんり関係かんけいで、いくつかのアルバムはむすめのPat Prilly名義めいぎしている[8]

  • Prélude au Sommeil (Institut Dormiphone) 1958 - 睡眠すいみん誘導ゆうどうよう一種いっしゅ環境かんきょう音楽おんがく
  • Cadmus le Robot de l'Espace (Philips) 1959 - オーディオブック効果こうかおん担当たんとう
  • Mr. Ondioline (Pacific) 1960 - Mr. Ondioline名義めいぎ
  • Musique Electronique du Cosmos (MusiCues) 1962
  • The Amazing New Electronic Pop Sound of Jean-Jacques Perrey (Vanguard) 1968
  • The Happy Moog (Pickwick) 1969
  • Moog Indigo (Vanguard) 1970
  • Moog Sensations (Editions Montparnasse 2000) 1971 - Pat Prilly名義めいぎ
  • Moog Expressions (Editions Montparnasse 2000) 1972 - Pat Prilly名義めいぎ
  • Moog Generation (Editions Montparnasse 2000) 1972 - Pat Prilly名義めいぎ
  • Moog Mig Mag Moog (Editions Montparnasse 2000) 1974 - Pat Prilly名義めいぎ
  • Moog Is Moog (Editions Montparnasse 2000) 1977 - Pat Prilly名義めいぎ。Harry Breuerとのコラボレーション。
  • Dynamoog (Crea Sound Ltd.) 1978 - Gilbert Sigristとのコラボレーション。
  • Kartoonery (Editions Montparnasse 2000) 1980 - Daniel Longuein、Guy Boyerとのコラボレーション。
  • Eclektronics (Basenotic Records) 1998 - David Chazamとのコラボレーション。
  • Circus Of Life (Koka Media) 2000 - Gilbert Sigrist, O.C. Banksとのコラボレーション。
  • The Happy Electropop Music Machine! (Oglio) 2006 - Dana Countrymanとのコラボレーション。
  • Moog Acid (Lo Recordings) 2007 - Luke Vibertとのコラボレーション。
  • Destination Space (Oglio Records) 2008 - Dana Countrymanとのコラボレーション。
  • Froots (In Vitro Records) 2010 - Cosmic Pocketとのコラボレーション。
  • ELA (Freaksville Records) 2015 - David Chazamとのコラボレーション。

伝記でんき[編集へんしゅう]

デーナ・カントリーマン (Dana Countrymanによる伝記でんきがある。

  • Dana Countryman (2010). Passport to the Future: The Amazing Life and Music of Electronic Music Pioneer Jean-Jacques Perrey. CreateSpace. ISBN 145386587X 

2009ねんにGilles Weinzaepflenによる伝記でんき映画えいがつくられた。

  • Prélude au Sommeil — Jean-Jacques Perrey et la musique électronique. Les Films d'un Jour, Lyon TV

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]