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リミックス (remix )とは、複数 ふくすう の既存 きそん 曲 きょく を編集 へんしゅう して新 あら たな楽曲 がっきょく を生 う み出 だ す手法 しゅほう の一 ひと つ。リミックス・アルバム (remix album )についても、解説 かいせつ する。
複数 ふくすう のトラック に録音 ろくおん された既存 きそん の楽曲 がっきょく の音 おと 素材 そざい を再 さい 構成 こうせい したり様々 さまざま な加工 かこう を加 くわ えることによって、その曲 きょく の新 あら たなバージョンを製作 せいさく すること。
狭義 きょうぎ 的 てき な意味 いみ としては、時代 じだい に合 あ わせたバランスにし直 なお す事 こと も含 ふく まれる(ミキシング )。アルバム を再 さい 発売 はつばい する際 さい や、ベスト・アルバム に改 あらた めて収録 しゅうろく する際 さい などに行 おこな われる。狭義 きょうぎ では本来 ほんらい はこちらを指 さ す言葉 ことば である。
また、派生 はせい 的 てき な手法 しゅほう として上記 じょうき の意味 いみ だけならず、更 さら に新 あたら しい音 おと を足 た したりアレンジ を変 か えた演奏 えんそう を追加 ついか したり、オリジナルバージョンの素材 そざい を一部 いちぶ や大 だい 部分 ぶぶん を抜 ぬ くなど、積極 せっきょく 的 てき に新 あたら しいバージョンを作成 さくせい する、またはその楽曲 がっきょく そのものもリミックスに含 ふく まれる。上記 じょうき 両方 りょうほう ともに、改 あらた めてミキシング (mixing)し直 なお すことから、mixに「再度 さいど 」を意味 いみ する接頭 せっとう 辞 じ re -がついた。
本来 ほんらい の意味 いみ でのリミックスについてはミキシング の項 こう を参照 さんしょう の事 こと 。本 ほん 項 こう では後者 こうしゃ の派生 はせい した意味 いみ でのリミックスを取 と り扱 あつか う。
リミックスは、1970年代 ねんだい のジャマイカ でレゲエ のエンジニア であったキング・タビー によって偶然 ぐうぜん 発見 はっけん されたダブ に端 はし を発 はっ する。
リミックスが世界 せかい 的 てき に普及 ふきゅう したきっかけは、1970年代 ねんだい 後半 こうはん のニューヨーク におけるディスコ ・ブームであった。ファンク やソウル のレコードの中 なか で、ダンスフロアで踊 おど っている人々 ひとびと に(踊 おど りやすいという理由 りゆう で)好 この まれる部分 ぶぶん の演奏 えんそう 時間 じかん を何 なに とかして引 ひ き延 の ばしたいと考 かんが えたディスクジョッキーたちが、当初 とうしょ は同 おな じレコードを2枚 まい 用意 ようい し、それらを並 なら べて置 お いたターンテーブルで若干 じゃっかん の時間 じかん 差 さ を付 つ けて再生 さいせい し、ミキサーを用 もち いて手作業 てさぎょう でそれらのレコードの「延長 えんちょう したい部分 ぶぶん 」を交互 こうご にプレイしていたのであるが[注釈 ちゅうしゃく 1] 、やがて最初 さいしょ からDJが使 つか いやすいように原曲 げんきょく を引 ひ き伸 の ばしたり、ヴォーカル を取 と り除 のぞ いたり、踊 おど りやすいブレイク (英語 えいご 版 ばん ) の部分 ぶぶん や音 おと のパーツを強調 きょうちょう したレコードが発売 はつばい された。
最初 さいしょ のディスコ向 む けリミックスは、ニューヨークのDJであるウォルター・ギボンズが手 て がけたファンクバンド、ダブル・エクスポージャー(Double Exposure)の「TEN PERCENT」という曲 きょく のロング・リミックスである。わずか数 すう 分 ぶん の原曲 げんきょく を9分 ふん 以上 いじょう に引 ひ き伸 の ばしたこのリミックス盤 ばん は爆発 ばくはつ 的 てき な大 だい ヒットとなった。後 のち にはダンス向 む けでない普通 ふつう のポップス であっても、ディスコやクラブ で掛 か けてもらうことによるプロモーション効果 こうか を狙 ねら った「ダンス・リミックス」が12インチシングルにカップリング として収録 しゅうろく されるようになった。
その後 ご 、リミックスの技法 ぎほう の発達 はったつ や成熟 せいじゅく により、ディスコで使用 しよう する為 ため ではなく、完全 かんぜん に原曲 げんきょく を再 さい 構成 こうせい してまったく別 べつ の曲 きょく を作 つく り出 だ すようなリミックスも現 あらわ れた[注釈 ちゅうしゃく 2] 。
パソコン およびループシーケンサー 等 ひとし のデジタル機器 きき の発達 はったつ によって、アマチュア ミュージシャンでも気軽 きがる にリミックスに挑戦 ちょうせん する機会 きかい が与 あた えられ、裾野 すその が広 ひろ がっている。例 れい として、ニコニコ動画 どうが 等 とう でアマチュアミュージシャンが他 た のアーティストの曲 きょく をカバーし投稿 とうこう する「○○を歌 うた ってみた」なども、その内容 ないよう の質 しつ を問 と わなければリミックスの内 うち の1つと言 い える。また、プロの現場 げんば であってもWAV 等 ひとし の音声 おんせい ファイル の送信 そうしん 受信 じゅしん が短時間 たんじかん で国境 こっきょう までも越 こ えるほど簡易 かんい 的 てき になった為 ため 、その自由 じゆう 度 ど の際限 さいげん はほとんど無 な くなったと言 い える。
原曲 げんきょく の再 さい 評価 ひょうか に繋 つな がることもある半面 はんめん 、原曲 げんきょく のイメージを変 か えることに対 たい しては批判 ひはん 的 てき な意見 いけん もある。1998年 ねん に発売 はつばい された「ルパン三 さん 世 せい 」シリーズのリミックスアルバム『PUNCH THE MONKEY!』は後 のち にシリーズ化 か され、収録 しゅうろく 曲 きょく がアニメ本編 ほんぺん に使 つか われた例 れい もあるが、作曲 さっきょく 者 しゃ の一人 ひとり である大野 おおの 雄二 ゆうじ は「ルパンの曲 きょく が注目 ちゅうもく された」という点 てん を好意 こうい 的 てき に受 う け止 と めながらも、「中 なか には自分 じぶん の曲 きょく をワンフレーズしか使 つか っていないものもあって、(原曲 げんきょく が)自分 じぶん の曲 きょく である必要 ひつよう があるのかと思 おも う」と、全面 ぜんめん 的 てき には肯定 こうてい していないことを窺 うかが わせる発言 はつげん をしている[1] 。
^ 例 たと えばAという楽曲 がっきょく の間奏 かんそう 部分 ぶぶん 30秒間 びょうかん を引 ひ き延 の ばしたい場合 ばあい 、この楽曲 がっきょく を30秒 びょう の時間 じかん 差 さ を付 つ けて2つのターンテーブルで再生 さいせい する。先 さき に再生 さいせい を開始 かいし したターンテーブルに置 お かれたレコードの当該 とうがい の間奏 かんそう 部分 ぶぶん が終了 しゅうりょう する直前 ちょくぜん に、ミキサーを用 もち いてもう一 ひと つのレコードの出力 しゅつりょく に切 き り替 か える。更 さら にこうやって引 ひ き延 の ばした30秒 びょう の間 あいだ に、先 さき に使用 しよう したレコードの針 はり の位置 いち を戻 もど しておいて、同 おな じようにしてミキサーで出力 しゅつりょく を「針 はり の位置 いち を戻 もど したレコード」の方 ほう に切 き り替 か える。この作業 さぎょう を繰 く り返 かえ すことで、ディスクジョッキーは当該 とうがい の間奏 かんそう 部分 ぶぶん を果 は てしなく再生 さいせい し続 つづ けることが出来 でき る。
^ しかしながら、リミックスの中 なか で一番 いちばん 大 おお きな需要 じゅよう があるものは、依然 いぜん としてダンスフロア向 む けのものである。アナログ・レコードで発売 はつばい されるダンス・シングルのほとんどは、その曲 きょく のオリジナル・バージョンとは別 べつ に1~3曲 きょく 程度 ていど のリミックス・バージョンが収録 しゅうろく されている。一方 いっぽう 、日本 にっぽん においては、カラオケ の練習 れんしゅう 用 よう としての需要 じゅよう により、シングルにヴォーカルだけを抜 ぬ いたインストゥルメント・ミックス(オリジナルカラオケ)を収録 しゅうろく することが多 おお い。
^ 『ルパン三 さん 世 せい クロニクルSPECIAL LUPIN THE THIRD THE ORIGINAL-NEW MIX 2005- -REMIXED BY YUJI OHNO- 』(2005年 ねん 、コロムビアミュージックエンタテインメント )のライナーノーツ より。
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