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ほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ほう(きふほう、英語えいご: notation)は、楽譜がくふくための一定いってい規則きそくをいう。

五線ごせんほう

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現在げんざいもっと一般いっぱんてきな、水平すいへいかれたほんせんもちいるほうである。配置はいちされた各種かくしゅ音符おんぷは5ほん水平すいへいせんによっておとだか相対そうたいてきしめされる。垂直すいちょくせん普通ふつう小節しょうせつせんだけであり、水平すいへいせんのようにはこまかくかれないので、音符おんぷきゅう英語えいごばん順次じゅんじならべ、それのおとによって時間じかん要素ようそしめす。

おとだか絶対ぜったいてきあらわすために普通ふつう音部おとべ記号きごう五線ごせん左端ひだりはしなどにく。また、調しらべしめし、その調しらべ表記ひょうき便利べんりなように、音部おとべ記号きごう次位じい調しらべごうくことがおおい。拍子ひょうし記号きごうはそのつぎかれる。これらは五線ごせん途中とちゅうわるときには、そこにかれる。おとだかちいさな半音はんおん単位たんい変化へんかしめすためには、臨時りんじ記号きごう音符おんぷひだりく。

音楽おんがく要素ようそおとだか時間じかんの2要素ようそではないし、この2要素ようそですら五線ごせん音符おんぷだけでは十分じゅうぶんあらわしきれないので、さまざまな補助ほじょてき記号きごうもちいる。それらは演奏えんそう記号きごう総称そうしょうするのが普通ふつうである。演奏えんそう記号きごうには、文字もじもちいて言葉ことばによってしめすものと、それ以外いがいのマークやシンボルによるものとがある。(どちらも記号きごうばれる。)

声楽せいがくきょくでは歌詞かしくわえられる。

また、合奏がっそう練習れんしゅうなどのために、練習れんしゅう番号ばんごう小節しょうせつ番号ばんごうといった楽譜がくふじょう位置いちるための記号きごうくわえることがある。これらの記号きごう音符おんぷしたまたはうえかれる。

クラヴァールスクリボ

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クラヴァールスクリボでいたエリーゼのために冒頭ぼうとう

五線ごせんほうは、ぜん音階おんかい楽曲がっきょくてきしたほうであり、じゅうおと音楽おんがくのような現代げんだい音楽おんがくにはてきさない。このため様々さまざまほう考案こうあんされた。五線ごせんほうれた演奏えんそうしゃたちにとってそれらは五線ごせんほうってわるものとはなりなかったが、それらのなかでももっと成功せいこうしたといえるものである。

五線ごせんほうよこじく時間じかんを、たてじくおとだかをとるが、このほうではたてじく時間じかんを、よこじくおとだかをとる。五線ごせん各線かくせん相当そうとうするせんたてせんかれ、2ほん、3ほんがまとめてかれ、かえされる。これらのせんはピアノのくろかぎあらわす。くろかぎおと線上せんじょう音符おんぷく。しろかぎおとせんのないところに(五線ごせんほうにおける「あいだ同様どうよう音符おんぷく。たとえば、ハ/Cおとは、2ほんまとめてかれたせんひだりせんひだりせっしてかれる。密集みっしゅう和音わおんやすくするためにしろかぎおとみき(ぼう)と(はた)を音符おんぷうえに、くろかぎおとみきしたく。また、おとながさはつぎ音符おんぷ停止ていし記号きごう(∨)であらわされるためにタイ不要ふようとなる。

だがこの方法ほうほうは、

  1. 音程おんていわせてせんはば五線譜ごせんふよりもひろくなり、せんえるなど、負担ふたんをかけてしまうこと
  2. ピアノを前提ぜんていとしてつくられている(全音ぜんおんかい)ために楽器がっきには適合てきごうしないこと、

という欠点けってんがある[1]

文字もじ

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ネウマ

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計量けいりょうほう

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博士はかせ

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博士はかせ(はかせ)は声明せいめい(しょうみょう)のほうである[1]漢字かんじかれた歌詞かしいちいちまわりにその節回ふしまわしを屈折くっせつした直線ちょくせんないし曲線きょくせんくもので、せん歌詞かしちかくからはじまり、時間じかんうごとにだんだんとおざかる。おおむね、せん角度かくどおとたかさをしめす。

三味線しゃみせんそうにおけるほう

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三味線しゃみせんそう楽譜がくふは、一般いっぱんに、楽器がっき演奏えんそう仕方しかたきしたタブラチュア分類ぶんるいされる楽譜がくふかれる。つる勘所かんどころ奏法そうほう口三味線くちじゃみせんなどの唱歌しょうか(しょうが)によってしめされる。ごく簡単かんたんれいたとえば篠笛しのぶえ#楽譜がくふ参照さんしょう

グラフィックによるほう

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現代げんだい音楽おんがくなどでせんによるほう不可能ふかのう場合ばあいもちいられる。れいとしてはブソッティなどのしょ作品さくひんアレックス・エッケルト作品さくひんペーター・ホッホ作品さくひんモートン・フェルドマンしょ作品さくひんケージシュトックハウゼンの「ななつの日々ひびから」、ミヒャエル・フェッターしょ作品さくひんアネスティス・ロゴテティスなどがげられる。いずれも五線ごせんのような正確せいかく演奏えんそうのぞめなく、おおよそでやる即興そっきょう音楽おんがくてき性格せいかくがとてもつよい。また、はくぶしがないぶんクロノメトリカルはく表現ひょうげんてきしている。

舞踏ぶとうほう

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1928ねん、ダンス理論りろん研究けんきゅうしゃルドルフ・フォン・ラバン著書ちょしょ『Schrifttanz』にてラバノーテーション英語えいごばん(ラバンほう、ラバンしき舞踊ぶよう)を提唱ていしょうした。1940年代ねんだいにはベネッシュしきほう考案こうあんされた。

日本にっぽん舞踏ぶとうでは、1960ねんもっと体系たいけいてき整理せいりした西川にしかわ輔の研究けんきゅうをもとに標準ひょうじゅん日本にっぽん舞踊ぶよう考案こうあんされた[2]

出典しゅってん

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  1. ^ 博士はかせ”. www.otani.ac.jp. 2023ねん4がつ25にち閲覧えつらん
  2. ^ 中村なかむら, 美奈子みなこ舞踊ぶようほう -用途ようと歴史れきし分類ぶんるい、そして応用おうよう」、立命館大学りつめいかんだいがくアート・リサーチセンター、2002ねん3がつdoi:10.34382/00007621