和声わせいおん

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和声わせいおん(ひわせいおん、えい: nonchord tone, nonharmonic toneどく: Fremde Töne)または和声わせいがいおん(わせいがいおん)とは、和音わおん構成こうせいおん隣接りんせつおんうつされたおとであり[1]和音わおん構成こうせいおん以外いがいのすべてのおとである[2]

和声わせいおんは、メロディをはなやかにかざるための主要しゅようおととして古来こらいよりもちいられてきた[3]。16世紀せいき確立かくりつしたパレストリーナ様式ようしき Palestrinas style対位法たいいほう音楽おんがくに、経過けいかてき不協和音ふきょうわおんかけとめ不協和音ふきょうわおん補助ほじょおんてき不協和音ふきょうわおんとして和声わせいおんもちいられているのがみられる[4]。「伝統でんとうてき分類ぶんるい」における和声わせいおん名称めいしょうは、対位法たいいほう由来ゆらいする。

たとえばいまハおんじょうちょう3和音わおん(C Major triad)がひびいているとする。この和音わおん構成こうせいおんは、ハおん、ホおん、トおん(ド、ミ、ソ)である。この和音わおんひびいているときに、ハおん、ホおん、トおん以外いがいおとひびいていれば、それが和声わせいおんである(これにたいして和音わおん構成こうせいおん和声わせいおんう)。

ひだり:ハおんじょうちょう3和音わおんChord Tones和音わおん構成こうせいおん和声わせいおん)。
中央ちゅうおう和声わせいおんのみ。すべてのおとはこのなが3和音わおん構成こうせいおんである。
みぎNCT和声わせいおんNCTはこのなが3和音わおん構成こうせいおんではない。

和声わせいおんおおくの場合ばあい和声わせいおん進行しんこうする。これを和声わせいおん解決かいけつう。

和声わせいおんはいくつかの種類しゅるい分類ぶんるいされる。

表記ひょうきについて[編集へんしゅう]

古典こてんてきなクラシック音楽おんがく学習がくしゅうによくもちいられる4こえたい説明せつめいしているものもあるが、これらの和声わせいおんがクラシック音楽おんがくでのみもちいられるということではない。クラシックジャズポピュラー音楽おんがくなど、和声わせいもとづくさまざまな音楽おんがくでこれらの和声わせいおんもちいられる。

和声わせいおん分類ぶんるい[編集へんしゅう]

和声わせいおん分類ぶんるいほう複数ふくすうある。本節ほんぶしではそのいくつかをしめす。伝統でんとうてき分類ぶんるいについては2しゅしめしたが、名前なまえおなじでも、それぞれことなる和声わせいおんしていることがあるので、混乱こんらんしないよう、注意ちゅうい必要ひつようである。

伝統でんとうてき分類ぶんるい1(東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく教科書きょうかしょによる)[編集へんしゅう]

東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく音楽学部おんがくがくぶ古典こてんてき西洋せいよう音楽おんがく和声わせい学習がくしゅうよう編纂へんさんされた教科書きょうかしょ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう[5]による分類ぶんるいしめす。以降いこう本稿ほんこうでは「和声わせい 理論りろん実習じっしゅう」をこの教科書きょうかしょ俗称ぞくしょうである「芸大げいだい和声わせい」としるす。

説明せつめい簡便かんべんのため、和声わせいおんNCT (Non-Chord Tone) と表記ひょうきする。NCTにはしるしす。NCTしるし)に先行せんこうする和声わせいおんCT1後続こうぞくする(解決かいけつする)和声わせいおんCT2表記ひょうきする(Chord Tone)。

れい四声しせいたいしめしたが、実際じっさい音楽おんがくでは、和声わせいおんはどのような編成へんせいのどのこえにもあらわれうる。

転位てんいおんについて[編集へんしゅう]

転位てんいとは和音わおん構成こうせいおん本来ほんらい位置いちからうえまたはしたうつされることで、そのようにしてうつされたおと転位てんいおんぶ。これがすなわち和声わせいおんである。芸大げいだい和声わせいは、転位てんい転位てんいおんという概念がいねん和声わせいおん説明せつめいする[1]

しかし、転位てんい理解りかいたすけるために補助ほじょてき伝統でんとうてき名称めいしょうでの分類ぶんるいしめし、従来じゅうらい和声わせいおん分類ぶんるいと「おおむね一致いっちする」としている[1]

刺繍ししゅうおん[編集へんしゅう]

刺繍ししゅうおん(ししゅうおん)は、先行せんこう和声わせいおんCT1から2進行しんこうして和声わせいおんNCTすすみ、つぎに、反対はんたい方向ほうこうに2進行しんこうして後続こうぞく和声わせいおんCT2解決かいけつする。CT1CT2おなたかさでなければならない。CT1とCT2は、おなたかさであれば、同一どういつ和音わおん構成こうせいおんであっても、ことなる和音わおん構成こうせいおんであってもよい。NCTは、じゃくぜいかれる。このような和声わせいおんNCT刺繍ししゅうおんう。[1]

刺繍ししゅうおんは、補助ほじょおん[1]隣接りんせつおんともばれる。

刺繍ししゅうおん

経過けいかおん[編集へんしゅう]

経過けいかおん(けいかおん)は、先行せんこう和声わせいおんCT1から和声わせいおんNCTに2進行しんこうし、さらにおな方向ほうこうに2進行しんこうして後続こうぞく和声わせいおんCT2解決かいけつする。CT1CT2は、同一どういつ和音わおん構成こうせいおんであっても、ことなる和音わおん構成こうせいおんであってもよい。和声わせいおんNCTは、じゃくぜいかれる。このような和声わせいおんNCTを経過けいかおんという。[1]

経過けいかおん

倚音[編集へんしゅう]

倚音(いおん)は、ある和音わおんはじまると同時どうじあらわれる和声わせいおんNCTで、つぎ和音わおん進行しんこうしないうちに和声わせいおんCT2に2進行しんこうして解決かいけつする。「ある和音わおん」に先行せんこうする和音わおんは、べつ和音わおんでもよいし、べつ転回てんかい位置いちにあるおな和音わおんでもよい。倚音はつよぜいかれる。[1]

倚音はうたておとまたはへんおとともばれる[1]

※ 倚音はいきなり和声わせいおんNCTからはじまるため、先行せんこうする和声わせいおんCT1存在そんざいしない。

倚音

刺繍ししゅうてき倚音[編集へんしゅう]

倚音のうち、倚音NCT先行せんこうする和声わせいおんCT1CT2おなたかさであった場合ばあい、そのような倚音を刺繍ししゅうてき倚音(ししゅうてきいおん)と[1]

刺繍ししゅうてき倚音

経過けいかてき倚音[編集へんしゅう]

倚音のうち、先行せんこうする和声わせいおんCT1 → 倚音NCT和声わせいおんCT2という旋律せんりつが、おな方向ほうこうに2ずつ進行しんこうしていた場合ばあい、そのような倚音を経過けいかてき倚音(けいかてきいおん)と[1]

経過けいかてき倚音

後部こうぶ倚音[編集へんしゅう]

刺繍ししゅうおんおよび経過けいかおんているが、和声わせいおんNCT先行せんこうするおとが、刺繍ししゅうおんCT1条件じょうけんにも経過けいかおんCT1条件じょうけんにもてはまらない場合ばあい、この和声わせいおんNCT後部こうぶ倚音(こうぶいおん)とぶ。これには、和声わせいおんNCT先行せんこうおん存在そんざいしない(きゅう場合ばあいふくまれる。[1]後部こうぶ倚音はじゃくぜいかれる。

後部こうぶ倚音

かけとめおん[編集へんしゅう]

倚音NCT先行せんこう和音わおん和声わせいおんCT1結合けつごうしているとき、この和声わせいおんNCTかけとめおん(けいりゅうおん)とう。必然ひつぜんてきCT1NCTおなたかさである。かけとめおんNCTは、つぎ和音わおん進行しんこうしないうちに和声わせいおんCT2に2進行しんこうして解決かいけつする。[1]

結合けつごう」とはのない1つのおととして演奏えんそうされるという意味いみであり、楽譜がくふにどうかれているかではない。れいでは2ふん音符おんぷと4ふん音符おんぷをタイで結合けつごうしているが、わりにづけてん2ふん音符おんぷもちいてもおなじである。

なお、かけとめおんは倚音にふくまない。

下方かほうかけとめおん[編集へんしゅう]

下方かほうかけとめおん(かほうけいりゅうおん)とは、かけとめおんのうちうえぎょうして解決かいけつするものをいう[1]解決かいけつさき和声わせいおんCT2からかけとめおんNCT下方かほうにある。

かけとめおん両者りょうしゃともかけとめおんだが、2番目ばんめかけとめおんとく下方かほうかけとめおんうことがある。

先取せんしゅおん[編集へんしゅう]

先行せんこう和音わおん末尾まつびにある和声わせいおんNCTが、後続こうぞく和音わおん先頭せんとう和声わせいおんCTおなたかさであるとき(保留ほりゅうされたとき)、この和声わせいおんNCT先取せんしゅおん(せんしゅおん)または先行せんこうおん(せんこうおん)と[1]。つまり、先取せんしゅおんという和声わせいおんは、おなたかさのおと解決かいけつする。

先取せんしゅおんHold保留ほりゅうあらわす)

いっおん[編集へんしゅう]

まず先行せんこう和音わおんなかで、和声わせいおんCT1和声わせいおんNCTに2進行しんこうする。先行せんこう和音わおん後続こうぞく和音わおん進行しんこうすると同時どうじに、和声わせいおんNCT反対はんたい方向ほうこうに3進行しんこうして後続こうぞく和音わおん和声わせいおんCT2解決かいけつする。このような和声わせいおんNCTいっおん(いつおん)とう。[1]

いっおん

ぞくおと[編集へんしゅう]

和声わせい変化へんかしているのに、あるこえだけおなおんばしつづけることがある。このおとぞくおと(ほぞくおん)と[6]ぞくおと和声わせいおんなかでも独特どくとくなものである[7]

ぞく低音ていおん[編集へんしゅう]

ぞくおとはどのこえにもあらわれうるが、バス(最低さいていおんこえ)にあらわれるぞくおととくぞく低音ていおん(ほぞくていおん)と[6]

ぞく低音ていおんは、ふつうの和音わおんおなじように和声わせい機能きのうつ。芸大げいだい和声わせいでは、ぞく低音ていおん主音しゅおんぞく和音わおん場合ばあいについて、特別とくべつつぎのように名付なづ説明せつめいしている。[6]

  1. つづけI(バスが主音しゅおんぞく低音ていおん)はトニック(T)の機能きのうつ(厳密げんみつにはしゅ和音わおんIの基本きほん位置いちおな機能きのう)。
  2. つづけV(バスがぞくおんぞく低音ていおん)はドミナント(D)の機能きのうつ(厳密げんみつにはぞく和音わおんVの基本きほん位置いちおな機能きのう)。

ぞく低音ていおん機能きのうは、上声じょうせいがどんな和声わせい演奏えんそうしていても変化へんかすることはない。

芸大げいだい和声わせいでは和声わせいおん和音わおん構成こうせいおんが「転位てんい」したものとしてとらえることは前述ぜんじゅつした。ぞく低音ていおん機能きのう構成こうせいおん転位てんい説明せつめいされる。

つづけI」は、しゅ和音わおんIが基本きほん位置いちでもともとひびいているものとかんがえる。ぞく低音ていおん使用しようちゅう上声じょうせいにはしゅ和音わおんIの構成こうせいおんではないおと頻繁ひんぱんあらわれる。芸大げいだい和声わせいでは、それらの和声わせいおんは、しゅ和音わおんIの構成こうせいおん転位てんいした(音階おんかいとなりおと一時いちじてき変化へんかした)ものとみなす。だから「つづけI」の機能きのうつねにトニックなのである。

つづけV」についてもかんがかたおなじで、上声じょうせいがどのようなうごきをしていても、Vの基本きほん位置いち和音わおんつづいているのである。

れいの[V]     しめした部分ぶぶんつづけVである。和声わせい機能きのうとしてはI→IV→V→Iにぎない。なお、( )でかこまれた部分ぶぶん和音わおん記号きごうおよびコードネームは、バスが存在そんざいしなければこのようにみなせるというかりのものであり、和声わせいてき意味いみあらわすものではない。

ぞくおとつづけV)

伝統でんとうてき分類ぶんるい2[編集へんしゅう]

芸大げいだい和声わせいにおける分類ぶんるいているが、若干じゃっかんことなる分類ぶんるいしめす。この分類ぶんるいほう特徴とくちょうは、和声わせいおんアクセント accentedアクセントなし unaccented かを考慮こうりょしているところである。また、芸大げいだい和声わせいではかけとめおんとひとまとめにしていたおとを、この分類ぶんるいほうでは解決かいけつする方向ほうこうにより明確めいかく区別くべつしている。

名前なまえおなじでも、芸大げいだい和声わせいとはことなる和声わせいおんしていることがあるので注意ちゅうい必要ひつようである。

分類ぶんるい概要がいようつぎとお[8][9][10]

  • 順次じゅんじ進行しんこう順次じゅんじ進行しんこうがた
    • 経過けいかおん(アクセントき または アクセントなし)
    • 隣接りんせつおん(アクセントき または アクセントなし)=刺繍ししゅうおん
  • 跳躍ちょうやく進行しんこう順次じゅんじ進行しんこう」または「順次じゅんじ進行しんこう跳躍ちょうやく進行しんこうがた
    • 倚音(アクセントき)
    • いっおん(アクセントなし)
  • 保留ほりゅう順次じゅんじ進行しんこう」または「順次じゅんじ進行しんこう保留ほりゅうがた
    • サスペンション(アクセントき)
    • リターデイション(アクセントき)
    • 先取せんしゅおん(アクセントなし)
  • 保留ほりゅう保留ほりゅうがた
    • ぞくおと(アクセントき または アクセントなし)

用語ようご説明せつめい[編集へんしゅう]

  • 順次じゅんじ進行しんこう : 旋律せんりつが、2音程おんていつぎおとすすむこと。
  • 跳躍ちょうやく進行しんこう : 旋律せんりつが、3以上いじょう音程おんていつぎおとすすむこと。
  • 保留ほりゅう : 旋律せんりつが、時間じかん経過けいかしてもおなたかさにとどまること。

※これらのかたりは「芸大げいだい和声わせい」で使用しようされている[11]ものを使用しようした。

隣接りんせつおん刺繍ししゅうおん[編集へんしゅう]

順次じゅんじ進行しんこう到達とうたつされ、順次じゅんじ進行しんこう解決かいけつする和声わせいおんで、それぞれが反対はんたい方向ほうこう進行しんこうするとき、これを隣接りんせつおん(りんせつおん、えい: a neighbor tone (NT))という。刺繍ししゅうおんはアクセントきでもアクセントなしでもよい。[8][9]

隣接りんせつおん刺繍ししゅうおん(ししゅうおん、ふつ: une broderie)または補助ほじょおん an auxiliary note (AUえーゆーX) 、ともばれる。

隣接りんせつおん
a neighbor tone
NT
アクセントなし隣接りんせつおん an unaccented neighbor tone芸大げいだい和声わせい#刺繍ししゅうおんおなじ。
>NT
アクセント隣接りんせつおん an accented neighbor tone芸大げいだい和声わせい#刺繍ししゅうてき倚音おなじ。
隣接りんせつおん

経過けいかおん[編集へんしゅう]

順次じゅんじ進行しんこう到達とうたつされ、順次じゅんじ進行しんこう解決かいけつする和声わせいおんで、進行しんこう方向ほうこう両方りょうほうともおな、これを経過けいかおん a passing tone (PT) という。経過けいかおんはアクセントきでもアクセントなしでもよい。[8][9]

経過けいかおん
a passing tone
PT
アクセントなし経過けいかおん an unaccented passing tone芸大げいだい和声わせい#経過けいかおんおなじ。
>PT
アクセント経過けいかおん an accented passing tone芸大げいだい和声わせい#経過けいかてき倚音おなじ。
経過けいかおん

倚音[編集へんしゅう]

跳躍ちょうやく進行しんこう到達とうたつされ、反対はんたい方向ほうこう順次じゅんじ進行しんこう解決かいけつする和声わせいおんを、倚音 an appoggiatura (APP) という。倚音はつねにアクセントきである。[8]

倚音 APP
an appoggiatura
れい(a)
芸大げいだい和声わせい#倚音おなじ。
れい(b)
芸大げいだい和声わせい#経過けいかてき倚音相当そうとう
れい(c)
芸大げいだい和声わせい#刺繍ししゅうてき倚音相当そうとう
倚音

サスペンション[編集へんしゅう]

おなおんだか到達とうたつされ、2ぎょうして解決かいけつする和声わせいおんサスペンション[注釈ちゅうしゃく 1] a suspension (SUS) という。サスペンションはつねにアクセントきである。[8]サスペンションは芸大げいだい和声わせい#かけとめおん定義ていぎてはまるが、そのうちしたぎょうして解決かいけつするもののみをサスペンションという。

サスペンションにはその過程かていで、おなごえなかつぎのような関連かんれんする3つのおと存在そんざいする[12]

予備よびおん a preparation
サスペンションに先立さきだつ、先行せんこう和音わおん和声わせいおん
サスペンションおん a suspension
後続こうぞく和音わおん進行しんこうしてもなお、予備よびおんおなたかさのおと演奏えんそうつづけている。かつ、予備よびおんなく結合けつごうしている。このおと後続こうぞく和音わおんにとって和声わせいおんでなければならない。
解決かいけつおん a resolution
サスペンションが2ぎょうしてたどり和声わせいおん

サスペンションは、バスごえおとからサスペンションおんまでの音程おんていにより、つぎのようにさらにこまかく分類ぶんるいされる[8][12][10]。1つ数字すうじはバスおんからサスペンションおんまでの音程おんていを、2つ数字すうじはバスおんから解決かいけつおんまでの音程おんていあらわす。

サスペンションの種類しゅるい
名称めいしょう 記号きごう 備考びこう
4-3 サスペンション a 4-3 suspension 4-3 SUS
6-5 サスペンション a 6-5 suspension 6-5 SUS
7-6 サスペンション a 7-6 suspension 7-6 SUS
9-8 サスペンション a 9-8 suspension 9-8 SUS
2-3 サスペンション a 2-3 suspension 2-3 SUS バスごえ特有とくゆうあらわれる。
サスペンション

リターデイション[編集へんしゅう]

おなおんだか到達とうたつされ、2じょうぎょうして解決かいけつする和声わせいおんリターデイション a retardation (RE) という。リターデイションはつねにアクセントきである。[8][10]

芸大げいだい和声わせいではサスペンションとリターデイションをわせて#かけとめおんんでいる。リターデイションとおな意味いみ#下方かほうかけとめおんという用語ようご使つかわれている。

リターデイション

先取せんしゅおん[編集へんしゅう]

順次じゅんじ進行しんこう到達とうたつされ、おなたかさのおと解決かいけつする和声わせいおん先取せんしゅおん an anticipation (ANT)という。先取せんしゅおんつねにアクセントなしである。[8][10]

先取せんしゅおんHold保留ほりゅうあらわす)

いっおん[編集へんしゅう]

順次じゅんじ進行しんこう到達とうたつされ、反対はんたい方向ほうこう跳躍ちょうやく進行しんこう解決かいけつする和声わせいおんを、いっおん an escape tone (ET) またはエシャペ échappée という[10]いっおんつねにアクセントなしである。[8]

いっおんLeap跳躍ちょうやく進行しんこう

じゅう刺繍ししゅうおん[編集へんしゅう]

順次じゅんじ進行しんこうだい1の和声わせいおん到達とうたつされ、反対はんたい方向ほうこうに3跳躍ちょうやく進行しんこうしてだい2の和声わせいおんすすみ、さらに反対はんたい方向ほうこう順次じゅんじ進行しんこう解決かいけつする和声わせいおんを、じゅう刺繍ししゅうおん[13] changing tones (CT) と[8][10][注釈ちゅうしゃく 2]

これは、だい1の和声わせいおん解決かいけつが、だい2の和声わせいおん通過つうかすることで先送さきおくりされたものとかんがえることができ、伝統でんとうてき和声わせいがく連続れんぞく刺繍ししゅうおん(れんぞくししゅうおん)とばれるもののひとつである[14]

じゅう刺繍ししゅうおん通常つうじょう、アクセントなしである[8]

じゅう刺繍ししゅうおん

ぞくおと[編集へんしゅう]

ぞくおと a pedal point (PED) / a pedal / an organ point とは、こえ和声わせいうつわるあいだずっとばしつづけられているおとである[10]おなたかさの連続れんぞくおんで、とき和声わせいおんであり、とき和声わせいおんである。ぞくおとはアクセントなしでもアクセントきでもよい[8]

つぎれいは、機能きのうてきにはただVがIに進行しんこうしただけである。れいちゅうコードネームはバスが存在そんざいしなければこのようにもみなせるというかりのものであり、和声わせいてき意味いみあらわすものではない。これは#サスペンションれいにもなっている。

ぞくおとつづけV)Jean-Philippe Rameau (1760). Code de Musique Pratique, p.98。

反転はんてんされたぞくおと[編集へんしゅう]

バス以外いがいこえあらわれるぞくおとを、an inverted pedal point反転はんてんされたぞくおと)と[15]

じゅうたもてぞくおと[編集へんしゅう]

複数ふくすうことなるおとだかぞくおと同時どうじあらわれることがある。このうち、2 つのぞくおとによるものを、じゅうたもてぞくおと a double pedal point[15]

テンションとアプローチ・ノートによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

メロディは和声わせいおん和声わせいおんから構成こうせいされる。このうち和声わせいおんテンション a tension noteアプローチ・ノート an approach note分類ぶんるいされる。[2]

テンションおよびアプローチ・ノートは、ジャズポピュラー音楽おんがくメロディを分析ぶんせきするさいもちいられる和声わせいおん分類ぶんるいほうであり、同時どうじに、単純たんじゅんなメロディをゆたかにするためのかんがかたでもある[2]

テンション[編集へんしゅう]

ある音階おんかいじょうにある和音わおん位置いちしたとき音階おんかい構成こうせいするおと和声わせいおん和声わせいおんとにかれる。そのうち、その和音わおん同時どうじらしても和音わおん機能きのう the function of a chordこわさない和声わせいおんテンションう。そして、その「ある音階おんかい」のことをアヴェイラブル・ノート・スケール a chord scale [注釈ちゅうしゃく 3]う。

調しらべせい音楽おんがくにおいて、和音わおん機能きのう、テンション、およびアヴェイラブル・ノート・スケールのさんしゃは、はなしてかんがえることはできない[16]

テンションの2めんせい[編集へんしゅう]

テンションはつぎの2つの特性とくせいつ。

和声わせいおんとしての性格せいかく[編集へんしゅう]

すべてのテンションは和声わせいおんであるから、和声わせいおんとしてあつかわれることがある。

テンションは、和声わせいおん#転位てんいしたものとみなせるので、もと位置いち[注釈ちゅうしゃく 4]解決かいけつすることがある。これをテンション・リゾルブ resolution of tension [注釈ちゅうしゃく 5]う。[16]

和声わせいおんじゅんずるおととしての性格せいかく[編集へんしゅう]

テンションは、メロディの骨格こっかくをなすおととして、和声わせいおん同等どうとう使用しようされることもある[2]

アプローチ・ノート[編集へんしゅう]

アプローチ・ノートは、メロディの骨格こっかくとなるおと上下じょうげ2からアプローチしてメロディを装飾そうしょくする付加ふかてき和声わせいおんで、比較的ひかくてきみじかおとであることがおお[2]

アプローチ・ノートは、和声わせいおとまたはテンションにアプローチして[注釈ちゅうしゃく 6]解決かいけつする[2]

伝統でんとうてき分類ぶんるいとの相違そういてん[編集へんしゅう]

和声わせいおんはテンションとアプローチ・ノートにかれるが、アプローチ・ノートはさらに細分さいぶんされる。

伝統でんとうてき和声わせいおん分類ぶんるいほうでは、分類ぶんるいにおいてつぎ事柄ことがら考慮こうりょされる。

  • 和声わせいおんそれ自体じたいと、その前後ぜんごにある2つの和声わせいおんとの関係かんけい
  • 和声わせいおんがどこにかれるか(つよしぜいじゃくぜいか、和音わおん低音ていおん〔バスのおとだか〕のわりかそうでないか)

アプローチ・ノートの分類ぶんるいほうでは、これらは考慮こうりょされない。

アプローチ・ノートの分類ぶんるいほう考慮こうりょされるのは、和声わせいおん(アプローチ・ノート)そのものと、後続こうぞく解決かいけつおんとの関係かんけいである。

アプローチ・ノートはつぎのように分類ぶんるいされる。

スケールワイズ・アプローチ[編集へんしゅう]

音階おんかい沿って和声わせいおんにアプローチするアプローチ・ノートをスケールワイズ・アプローチ a scalewise approach音階おんかい沿ったアプローチ)という[2]

音階おんかい沿ってアプローチするためには、音階おんかいアヴェイラブル・ノート・スケール)がまらなければならない。いま、和音わおんDm7がハ長調ちょうちょうのIIm7の和音わおんとしてもちいられているとする。ハ長調ちょうちょう音階おんかいは C major scale であるから、II和音わおんDm7にわせてDおとからはじめると、D Dorian scaleられる[注釈ちゅうしゃく 7]。スケールワイズ・アプローチでは、こうしてまった音階おんかい(ここでは D Dorian scale)に沿って目的もくてきおとにアプローチする。

れい (a) は和声わせいおん(C.T.)のみでつくられたメロディである。これをスケールワイズ・アプローチで修飾しゅうしょくするとたとえばれい (b) のようになる。ぎゃくに、れい (b) のようなメロディがあるとき、アプローチ・ノートを分析ぶんせきしてのぞくとれい (a) のような簡略かんりゃくされたメロディがられる。

スケールワイズ・アプローチ
C.T.和声わせいおんApp.:アプローチ・ノート。

クロマティック・アプローチ[編集へんしゅう]

アプローチ・ノートがたん2音程おんてい和声わせいおんにアプローチするとき、これをクロマティック・アプローチ a chromatic approach半音はんおんによるアプローチ)という[2]

れい (a) は和声わせいおん(C.T.)のみからなる簡単かんたんなメロディである。これをクロマティック・アプローチで装飾そうしょくすると、たとえばれい (b) のようになる。ぎゃくに、れい (b) のようなメロディをアプローチ・ノートのかんがかた分析ぶんせきし、それらをのぞくとれい (a) のような簡略かんりゃくされたメロディがられる。

クロマティック・アプローチ
C.T.和声わせいおんApp.:アプローチ・ノート。

ディレイド・リゾルブ・アプローチ[編集へんしゅう]

2つのアプローチ・ノートが反対はんたい方向ほうこうから連続れんぞくして2和声わせいおんにアプローチするとき、これをディレイド・リゾルブ・アプローチ a delayed resolve approach [2]おくれて解決かいけつするアプローチ)またはインディレクト・レゾリューション an indirect resolution (IR)(がりくねった解決かいけつ[17]という。

れい (a) は和声わせいおん(C.T.)のみからなる簡単かんたんなメロディである。これをディレイド・リゾルブ・アプローチで装飾そうしょくすると、たとえばれい (b) のようになる。ぎゃくに、れい (b) のようなメロディをアプローチ・ノートのかんがかた分析ぶんせきし、それらをのぞくとれい (a) のような簡略かんりゃくされたメロディがられる。

ディレイド・リゾルブ・アプローチ
C.T.和声わせいおんApp.:アプローチ・ノート。

ダブル・クロマティック・アプローチ[編集へんしゅう]

2つのアプローチ・ノートがたん2ずつおな方向ほうこう連続れんぞくして和声わせいおんにアプローチするとき、これをダブル・クロマティック・アプローチ a double chromatic approach(2つの半音はんおんによるアプローチ)という[2]

れい (a) は和声わせいおん(C.T.)のみからなる簡単かんたんなメロディである。これをダブル・クロマティック・アプローチで装飾そうしょくすると、たとえばれい (b) のようになる。ぎゃくに、れい (b) のようなメロディをアプローチ・ノートのかんがかた分析ぶんせきし、それらをのぞくとれい (a) のような簡略かんりゃくされたメロディがられる。

ダブル・クロマティック・アプローチ
C.T.和声わせいおんApp.:アプローチ・ノート。

アプローチ・ノートによるメロディの分析ぶんせき[編集へんしゅう]

アプローチ・ノートはメロディを分析ぶんせきし、またゆたかにするための概念がいねんなので、その過程かていいちれいしめす。

つぎのメロディを分析ぶんせきすると、赤色あかいろしめしたアプローチ・ノートを見出みいだすことができる。

オリジナルのメロディ
S.W.App.:スケールワイズ・アプローチ
Chr.App.:クロマティック・アプローチ
和声わせいおんであるがアプローチ・ノートともみなせる[2]

アプローチ・ノートをのぞくと、うえ旋律せんりつ和声わせいおんとテンションのみを骨格こっかくとする簡単かんたんなものであることがわかる[注釈ちゅうしゃく 8]

簡略かんりゃくされたメロディ
C.T.和声わせいおんT13th:テンション13th、T9th:テンション9th。

こうしてられたメロディに、オリジナルとはべつふうにアプローチ・ノートを付加ふかしてみる。たとえばつぎのように:

単純たんじゅんなメロディにアプローチ・ノートを付加ふか
D.R.App.:ディレイド・リゾルブ・アプローチ
S.W.App.:スケールワイズ・アプローチ
Chr.App.:クロマティック・アプローチ
Dbl.Chr.App.:ダブル・クロマティック・アプローチ
和声わせいおんであるがアプローチ・ノートともみなせる[2]
※ 2小節しょうせつ3~4はくD.R.App.Dbl.Chr.App.わされている。

アプローチ・ノートは基本きほんてきには和声わせいおんであるが、和声わせいおん一致いっちしていてもアプローチ・ノートとみなしうる場合ばあいもある[2]

補足ほそく事項じこう[編集へんしゅう]

旋律せんりつてき先取せんしゅおんとリズミックな先取せんしゅおん[編集へんしゅう]

先取せんしゅおんについてここで補足ほそくする。

前述ぜんじゅつ伝統でんとうてき分類ぶんるいしめした先取せんしゅおんは、つぎれいのようにおなおんを2発音はつおんする。このような慣例かんれいてき先取せんしゅおん旋律せんりつてき先取せんしゅおん a melodic anticipation[18]

旋律せんりつてき先取せんしゅおん

これにたいし、先取せんしゅしたおととその後続こうぞくおんとを1おと結合けつごうしたものを、リズミックな先取せんしゅおん a rhythmic anticipationう。これはシンコペーション技法ぎほうひとつで、メロディにリズムかんあたえるために、ジャズやポピュラー音楽おんがくでよくもちいられる。[18]

れい (a) のメロディにリズミックな先取せんしゅおん適用てきようするとれい (b) のようになる。

リズミックな先取せんしゅおん (a) 和声わせいおんのみからなる単純たんじゅん旋律せんりつ。(b) リズミックな先取せんしゅおん適用てきようしたもの。

2転位てんいおん[編集へんしゅう]

2転位てんいおんとは、芸大げいだい和声わせいにおいて、#転位てんいおん(=和声わせいおん)がさらに転位てんいしたおとである[19][20]

つぎれい (a) は、複雑ふくざつえるが、(b) の#倚音(Aおと)がさらに転位てんいして、#刺繍ししゅうおん(Bおと)があらわれたものである。

2転位てんいおん通常つうじょう転位てんいおん
(a) ソプラノに2転位てんいおんもちいられている。
(b) 2転位てんいするまえ転位てんいおん和声わせいおん)。
 2転位てんいおん
APP:倚音

つぎれい (a) の*しるしも2転位てんいおんである。(b) にしめした#経過けいかおんPT刺繍ししゅうおん付加ふかされていることがわかる。注目ちゅうもくすべきは、*しるししめされる2転位てんいおんは、どれも和声わせいおん一致いっちしているということである。このような場合ばあい芸大げいだい和声わせいはこれらを和声わせいおんではなく和声わせいおん転位てんいおん)とみなす。#アプローチ・ノート本来ほんらい和声わせいおんだが、場合ばあいによっては和声わせいおんがアプローチ・ノートとみなされることとている(#アプローチ・ノートによるメロディの分析ぶんせき参照さんしょう)。

2転位てんいおん
(a) ソプラノに2転位てんいおんもちいられている。
(b) 2転位てんいするまえ転位てんいおん和声わせいおん)。
 2転位てんいおん
PT:倚音

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 日本語にほんごの「かけとめおん」という言葉ことばは、この分類ぶんるいほうにおける suspension および retardationふくんでしまうため、区別くべつのため「サスペンション」とカタカナで表記ひょうきした。
  2. ^ じゅう刺繍ししゅうおん日本にっぽん初歩しょほてき分類ぶんるいではあまりてこないが、英語えいごけんでは初歩しょほてき分類ぶんるいなかによくてくる。
  3. ^ 日本語にほんごでは Available Note Scale とばれることがおおい。
  4. ^ はらという[1]
  5. ^ 日本語にほんごでは、一般いっぱんてきに Tension Resolve とばれることがおおい(英文えいぶん法的ほうてきにはただしくない)。
  6. ^ 「アプローチするapproach」という表現ひょうげんは、「あるおと到達とうたつする」、「解決かいけつおん進行しんこうする(解決かいけつするresolve)」という意味いみもちいられる。
  7. ^ C major scale をただだい2おとからはじめれば D Dorian scale となるのは当然とうぜんで、このようないいかえには意味いみがないとおもわれるかもしれない。しかしジャズでは、ある調しらべダイアトニック・コードその調しらべ音階おんかいおとのみからできている和音わおん)であったとしても、かならずしもその調しらべ音階おんかいばかりを使つかうとはかぎらない。たとえばハ長調ちょうちょうの IM7 = CM7 だからとってかならず C Ionian scale(これは C major scale と同一どういつ)ばかり使つかわれるというわけではなく、C Lydian scaleもちいられることもある。このため、アヴェイラブル・ノート・スケールの名前なまえまえにその和音わおんおんしめす。
  8. ^ 伝統でんとうてき和声わせいがく装飾音そうしょくおん還元かんげん[14] a harmonic reduction過程かていとよくている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 池内いけうち友次ともじろう柏木かしわぎ俊夫としお, 長谷川はせがわ良夫よしお, 丸田まるた昭三しょうぞう, いしけたれいせい, 小林こばやし秀雄ひでお, 松本まつもとみんすけ, 三善みよしあきら, 矢代やしろ秋雄あきお, 末吉すえきち保雄やすお, 島岡しまおかゆずる, 佐藤さとうしん, みなみ弘明ひろあきだい4しょう 構成こうせいおん転位てんい (1)」『和声わせい 理論りろん実習じっしゅう』 3かんだい49さつ)、音楽之友社おんがくのともしゃ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう〉、2013ねん1がつ31にち原著げんちょ1967ねん7がつ30にち)、111, 113, 120, 122-127ぺーじISBN 4276102073 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 小山こやまだいせんだい7しょう Melody Analysis と Phrasing」『ジャズセオリーワークショップ』 1かん武蔵野むさしの音楽おんがく学院がくいん出版しゅっぱん〈JAZZ THEORY WORKSHOP〉(原著げんちょ1980ねん10がつ)、115-116, 117-119ぺーじ 
  3. ^ 柏木かしわぎ俊夫としお へんだい1 こえ対位法たいいほう」『こえ対位法たいいほう 基礎きそからフーガまで』(改訂かいてい増補ぞうほばん東京とうきょうコレギウム、2013ねん5がつ10日とおか原著げんちょ1990ねん4がつ10日とおか)。ISBN 978-4-924541-37-5 
  4. ^ Jeppesen, Knud しる柴田しばたみなみつよし わけだい1 序章じょしょう だい2しょう 技法ぎほうじょうしょ特徴とくちょう」、皆川みなかわ達夫たつお へん『イェッペセン対位法たいいほう』(初版しょはん音楽之友社おんがくのともしゃ、2013ねん10がつ5にち、98-99ぺーじISBN 978-4-276-10553-9 
  5. ^ 池内いけうち友次ともじろう柏木かしわぎ俊夫としお, 長谷川はせがわ良夫よしお, 丸田まるた昭三しょうぞう, いしけたれいせい, 小林こばやし秀雄ひでお, 松本まつもとみんすけ, 三善みよしあきら, 矢代やしろ秋雄あきお, 末吉すえきち保雄やすお, 島岡しまおかゆずる, 佐藤さとうしん, みなみ弘明ひろあき本書ほんしょ趣旨しゅし」『和声わせい 理論りろん実習じっしゅう』 1かんだい49さつ)、音楽之友社おんがくのともしゃ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう〉、2013ねん1がつ31にち原著げんちょ1967ねん7がつ30にち)。ISBN 4276102073 
  6. ^ a b c 池内いけうち友次ともじろう柏木かしわぎ俊夫としお, 長谷川はせがわ良夫よしお, 丸田まるた昭三しょうぞう, いしけたれいせい, 小林こばやし秀雄ひでお, 松本まつもとみんすけ, 三善みよしあきら, 矢代やしろ秋雄あきお, 末吉すえきち保雄やすお, 島岡しまおかゆずる, 佐藤さとうしん, みなみ弘明ひろあきだい9しょう たもてぞくおと」『和声わせい 理論りろん実習じっしゅう』 3かんだい49さつ)、音楽之友社おんがくのともしゃ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう〉、2013ねん1がつ31にち原著げんちょ1967ねん7がつ30にち)、343-344ぺーじISBN 4276102073 
  7. ^ Frank, Robert J. (2010ねん5がつ15にち). “Non-Chord Tones” (英語えいご). みなみメソジスト大学だいがく. 2013ねん9がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ a b c d e f g h i j k l J. Wood, Peter (2008ねん8がつ12にち). “Non-Harmonic/Embellishing Tones” (PDF) (英語えいご). Laidlaw Performing Arts Center, Department of Music, University of South Alabama. pp. 6-16. 2013ねん10がつ6にち閲覧えつらん. University of South Alabama.
  9. ^ a b c Burnette, Sonny (2012ねん12月12にち). “MUS 112 Study Guide K (Chapter 11) Nonharmonic Tones I” (英語えいご). Study on line, or print a hard copy of the desired study guide. Department of Music, Georgetown College. 2013ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c d e f g Burnette, Sonny (2012ねん12月12にち). “MUS 112 Study Guide L (Chapter 12) Nonharmonic Tones II” (英語えいご). Study on line, or print a hard copy of the desired study guide. Department of Music, Georgetown College. 2013ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  11. ^ 池内いけうち友次ともじろう柏木かしわぎ俊夫としお, 長谷川はせがわ良夫よしお, 丸田まるた昭三しょうぞう, いしけたれいせい, 小林こばやし秀雄ひでお, 松本まつもとみんすけ, 三善みよしあきら, 矢代やしろ秋雄あきお, 末吉すえきち保雄やすお, 島岡しまおかゆずる, 佐藤さとうしん, みなみ弘明ひろあきだい3しょう 基本きほん位置いち3和音わおん連結れんけつ」『和声わせい 理論りろん実習じっしゅう』 1かんだい49さつ)、音楽之友社おんがくのともしゃ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう〉、2013ねん1がつ31にち原著げんちょ1967ねん7がつ30にち)、25-26ぺーじISBN 4276102073 
  12. ^ a b Gutwein, Dan (2003ねん). “Rhythmic Figuration” (HTML) (英語えいご). ウィリアム・アンド・メアリー大学だいがく. 2013ねん10がつ6にち閲覧えつらん. University of South Alabama.
  13. ^ 増田ますだひろしさんだい3しょう 変奏曲へんそうきょく作曲さっきょく実習じっしゅう 7.じゅう刺繍ししゅうおんじゅう倚音、三重みえ刺繍ししゅうおん三重みえ倚音」『変奏曲へんそうきょく作曲さっきょく実習じっしゅう』 12かんだい2はん)、パンセ・ア・ラ・ミュージック〈作曲さっきょく技法ぎほうマスターシリーズ〉、2010ねん4がつ10日とおか原著げんちょ2005ねん1がつ20日はつか)。ISBN 978-4-938986032 
  14. ^ a b 島岡しまおかゆずる野田のだあきらあきら, 尾高おだかあつしぎょう, 川井かわいまなぶ, 佐藤さとうしん, ながとみ正之まさゆき, みなみ弘明ひろあき, 浦田うらた健次郎けんじろう, 野平のだい一郎いちろう実技じつぎへん しょう7しょう 転位てんい修飾しゅうしょく」『総合そうごう和声わせい実技じつぎ分析ぶんせき原理げんり』(だい17さつ音楽之友社おんがくのともしゃ総合そうごう和声わせい〉、2013ねん3がつ31にち原著げんちょ1998ねん4がつ20日はつか)、159, 162, 164, 166ぺーじISBN 978-4-276-10233-0 
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  19. ^ 池内いけうち友次ともじろう柏木かしわぎ俊夫としお, 長谷川はせがわ良夫よしお, 丸田まるた昭三しょうぞう, いしけたれいせい, 小林こばやし秀雄ひでお, 松本まつもとみんすけ, 三善みよしあきら, 矢代やしろ秋雄あきお, 末吉すえきち保雄やすお, 島岡しまおかゆずる, 佐藤さとうしん, みなみ弘明ひろあきだい5しょう 構成こうせいおん転位てんい (2)」『和声わせい 理論りろん実習じっしゅう』 3かんだい49さつ)、音楽之友社おんがくのともしゃ和声わせい 理論りろん実習じっしゅう〉、2013ねん1がつ31にち原著げんちょ1967ねん7がつ30にち)、196-197ぺーじISBN 4276102073 
  20. ^ 島岡しまおかゆずる野田のだあきらあきら, 尾高おだかあつしぎょう, 川井かわいまなぶ, 佐藤さとうしん, ながとみ正之まさゆき, みなみ弘明ひろあき, 浦田うらた健次郎けんじろう, 野平のだい一郎いちろう実技じつぎへん しょう7しょう 転位てんい修飾しゅうしょく」『総合そうごう和声わせい実技じつぎ分析ぶんせき原理げんり』(だい17さつ音楽之友社おんがくのともしゃ総合そうごう和声わせい〉、2013ねん3がつ31にち原著げんちょ1998ねん4がつ20日はつか)、164-165ぺーじISBN 978-4-276-10233-0