シャープ (記号きごう)

♯

${ \override Score.TimeSignature #'stencil = ##f \relative c'' { \clef treble \key a \major \time 4/4 ais1 } }$

シャープ（英えい: sharp）は嬰記号えいきごう（えいきごう）とも呼よばれ、西洋せいよう音楽おんがくの五線ごせん記き譜ふ法ほうによる楽譜がくふ上うえで半音はんおんあげることを意味いみする変化へんか記号きごう「♯」を指さす。形状けいじょうのよく似にた番号ばんごう記号きごう (#) とは別記べっき号ごう。イタリア語ごではディエジス (diesis)、フランス語ふらんすごではディエズ (dièse)、ドイツ語ごではクロイツ (Kreuz)と呼よばれる。

形状けいじょう

左右さゆうの縦たて棒ぼうは平行へいこうに描えがかれ、左ひだりの縦たて線せんの右みぎ上じょうに右みぎの縦たて線せんが来くるようにする。交差こうさする斜線しゃせんは左右さゆうの縦たて線せんを交差こうさするように描えがき、2本ほんの斜線しゃせんは平行へいこうになるようにする。平行へいこうな斜線しゃせんは左右さゆうにずらさず、同おなじ位置いちになるようにする。一般いっぱんに斜線しゃせんは縦たて線せんよりも太ふとく描えがかれる。横線おうせんを斜線しゃせんで表記ひょうきする理由りゆうは五線譜ごせんふの横線おうせんと被かぶらないようにするためである。

ダブルシャープ

ダブルシャープは×のような記号きごうで半音はんおんあげ、さらに半音はんおんあげる記号きごうである^[1]^[2]。重じゅう嬰記号えいきごうとも呼よばれる。

${ \override Score.TimeSignature #'stencil = ##f \relative c'' { \clef treble \time 4/4 bisis1 } }$

さらにシャープを加くわえた「トリプルシャープ」もあり、一いち全音ぜんおん半はん上あげることになる。シャルル＝ヴァランタン・アルカンの『四よっつの時代じだい』の第だい2楽章がくしょうなどで見みることができる。

ただし、一般いっぱんにシャープを３みっつ以上いじょう使つかう意味いみはなく、別べつの表記ひょうきを採用さいようすれば済すむのであって、このように３みっつ以上いじょうのシャープが書かかれている場合ばあいはそのような表記ひょうきに妥当だとう性せいが存在そんざいするかどうかの検討けんとうが必要ひつようである。

${ \override Score.TimeSignature #'stencil = ##f \relative c'' { \clef treble \time 1/1 \tweak Accidental.stencil #ly:text-interface::print \tweak Accidental.text \markup { \concat { \sharp \doublesharp}} bis1 } }$

シャープを用もちいる固有名詞こゆうめいし

C# - プログラミング言語げんご。発音はつおんは「シー・シャープ」だが、番号ばんごう記号きごうで表記ひょうきされる。
F# - プログラミング言語げんご。発音はつおんは「エフ・シャープ」だが、番号ばんごう記号きごうで表記ひょうきされる。
J# - プログラミング言語げんご。発音はつおんは「ジェイ・シャープ」だが、番号ばんごう記号きごうで表記ひょうきされる。
sharp ♯ - ねごとの楽曲がっきょく。

文字もじコード

記号きごう	Unicode	JIS X 0213	文字もじ参照さんしょう	名称めいしょう
♯	`U+266F`	`1-2-84`	`♯` `♯`	シャープ music sharp sign
𝄪	`U+1D12A`	`-`	`𝄪` `𝄪`	musical symbol double sharp
𝄰	`U+1D130`	`-`	`𝄰` `𝄰`	musical symbol sharp up
𝄱	`U+1D131`	`-`	`𝄱` `𝄱`	musical symbol sharp down
𝄲	`U+1D132`	`-`	`𝄲` `𝄲`	musical symbol quarter tone sharp

シャープ (記号きごう)

形状けいじょう

ダブルシャープ

シャープを用もちいる固有名詞こゆうめいし

文字もじコード

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく