練習れんしゅう番号ばんごう

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練習れんしゅう番号ばんごう（れんしゅうばんごう）とは、主しゅとして西洋せいよう音楽おんがくにあって、楽曲がっきょくの時間じかん的てき部位ぶいを特定とくていするために楽譜がくふに付ふされた文字もじ記号きごうのことである。特とくに合奏がっそうや合唱がっしょうにおける練習れんしゅうに用もちいられるので、練習れんしゅう番号ばんごうと呼よばれる。必かならずしも数字すうじでなくラテン文字もじを使用しようすることも多おおいが、その場合ばあいも「練習れんしゅう番号ばんごう」と呼よぶ。

概要がいよう

通常つうじょう、西洋せいよう音楽おんがくにおいては、楽曲がっきょくは小節しょうせつによって時間じかん的てきに区切くぎられている。従したがって、楽曲がっきょくの時間じかん的てき部位ぶいを特定とくていするためには、楽曲がっきょくの最初さいしょからの小節しょうせつ数すうで十分じゅうぶんである。実際じっさい、楽曲がっきょくの最初さいしょからの小節しょうせつ数すうが数すう小節しょうせつごと（通常つうじょうは5小節しょうせつごと、または各かく段だんのはじめごと）に振ふられているものも多おおい。

しかしながら、実際じっさいの練習れんしゅうにあっては、練習れんしゅうの開始かいし位置いちが確認かくにんできれば十分じゅうぶんなことが多おおく、また、練習れんしゅうの開始かいしに適てきした小節しょうせつはあまり多おおくないことから、練習れんしゅうの開始かいしに適てきした小節しょうせつに特別とくべつな記号きごうを与あたえ、練習れんしゅうの便びんを図はかることが行おこなわれる。この記号きごうが練習れんしゅう番号ばんごうである。

練習れんしゅう番号ばんごうには、数字すうじが用もちいられることも多おおいが、小節しょうせつ番号ばんごうとの区別くべつのためからか、ラテン文字もじを用もちいることも多おおい。いずれにしても、同時どうじに用もちいられるすべての楽譜がくふ（総譜そうふ、パート譜ふ）に共通きょうつうの番号ばんごうを振ふる。練習れんしゅう番号ばんごうは作曲さっきょく者しゃによって与あたえられることもあり、事前じぜんに委嘱いしょく者しゃから番号ばんごう振ふりを命めいじることも多おおい。同一どういつの楽曲がっきょくに対たいして出版しゅっぱん社しゃによって異ことなる練習れんしゅう番号ばんごうが振ふられることが時ときとして見みられる。

近きん現代げんだいの作品さくひんでは、練習れんしゅう番号ばんごうではなく小節しょうせつ番号ばんごうをX小節しょうせつごとに振ふられている楽譜がくふも多おおい。

種類しゅるい

練習れんしゅう番号ばんごうの書かき方かたには幾いくつかの流儀りゅうぎがある。

8小節しょうせつ程度ていど毎ごとに「A」「B」…とアルファベットを記しるす。
数すう十じゅう小節しょうせつ毎ごとに「A」「B」…とアルファベットを記しるす。（古典こてん派はの楽曲がっきょくに多おおい）
8小節しょうせつ程度ていど毎ごとに「1」「2」…と記しるす。（ロマン派は後期こうき以降いこうのクラシック音楽おんがくに多おおい）
8小節しょうせつ程度ていど毎ごとに「8」「16」「23」「33」…などと小節しょうせつ番号ばんごうを記しるす。（吹奏楽すいそうがくに多おおい）

なお、アルファベットは「Z」まで使つかい切きると「AA」（もしくは「Aa」）「BB」（「Bb」）などと続つづける。また、J は、用もちいられないのが普通ふつうである。