ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレ

ジョヴァンニ・デ・メディチ Giovanni de' Medici
ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレの肖像しょうぞう画が、ウフィツィ美術館びじゅつかん蔵ぞう
出生しゅっしょう	(1498-04-05) 1498年ねん4月がつ5日にち フォルリ
死去しきょ	(1526-11-30) 1526年ねん11月30日にち（28歳さい没ぼつ） マントヴァ近郊きんこうカステル・ゴッフレード
配偶はいぐう者しゃ	マリア・サルヴィアティ
子女しじょ	コジモ1世せい
家名かめい	メディチ家か
父親ちちおや	ジョヴァンニ・デ・メディチ・イル・ポポラーノ
母親ははおや	カテリーナ・スフォルツァ

ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレ（Giovanni dalle Bande Nere,1498年ねん4月がつ6日にち - 1526年ねん11月30日にち）は、イタリアの傭兵ようへい隊長たいちょう（コンドッティエーレ）で、メディチ家かの一人ひとり。初代しょだいトスカーナ大公たいこうコジモ1世せいの父ちち。本名ほんみょうはジョヴァンニ・デ・メディチ。

生涯しょうがい

1498年ねん、メディチ家かの傍系ぼうけいジョヴァンニ・イル・ポポラーノとカテリーナ・スフォルツァの子ことしてフォルリに生うまれる。フォルリ・イーモラの僭主せんしゅ・オッタヴィアーノ（リアーリオ家か）の異父いふ弟おとうとに当あたる。

生うまれてすぐ父ちちが、11歳さいの時とき母ははが亡なくなったため、親類しんるいのレオ10世せいのもとで軍人ぐんじんになるための訓練くんれんを受うけ、その後ご教皇きょうこう軍ぐんの指揮しきをとる。イタリア戦争せんそうではカール5世せいの皇帝こうてい軍ぐんに勇猛ゆうもうに立たち向むかい、後年こうねん｢ルネサンス最後さいごの傭兵ようへい隊長たいちょう｣と賞しょう讃さんされた。18歳さいでロレンツォ・デ・メディチの孫まごのマリア・サルヴィアティと結婚けっこんし、息子むすこのコジモ（後ごのコジモ1世せい）をもうける。

レオ10世せいが亡なくなった時とき、哀悼あいとうの意いを表あらわして黒くろい帯おびを彼かれの記章きしょうに付つけ加くわえたため、バンデ・ネーレ（黒くろバンド、黒くろ帯たい）という通つう名めいで呼よばれるようになる。彼かれの部隊ぶたい(it)は全員ぜんいん黒くろい絹きぬのリボンを付つけ、槍やりにも黒くろの槍やり旗はたを付つけていた。日本語にほんごでは黒くろ隊長たいちょう、黒くろ旗き、または黒くろ備そなえのジョヴァンニとも訳やくされる。

1526年ねん、マントヴァ近郊きんこうカステル・ゴッフレードでの戦たたかいで右足みぎあしを砲弾ほうだんで砕くだかれ、敗血症はいけつしょうにより死亡しぼう。半年はんとし後ごにローマ略奪りゃくだつが起おこった時とき、人々ひとびとは「彼かれが生いきていたらこれほどのことにはならなかったのに」と嘆なげいたと伝つたえられる。

格言かくげん

"理り（ことわり）なくして剣けんを抜ぬかず、徳とくなくして剣けんを握にぎらず" (Non mi snudare senza ragione, non m'impugnare senza varore)

"私わたしが前まえに進すすむ時ときは、皆みな私わたしについてこい。もしも私わたしが退すさ（ひ）こうとしたら、私わたしを殺ころせ！"

登場とうじょう作品さくひん

映画えいが

• ジョヴァンニ（2001年ねん、イタリア、監督かんとく：エルマンノ・オルミ、主演しゅえん：クリスト・ジフコフ）