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スウワッセア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
スウワッセア
パリにある復元ふくげん骨格こっかく
地質ちしつ時代じだい
ジュラ紀じゅらき後期こうき
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: りゅうばん Saurischia
: りゅうあしがた Sauropoda
下目しため : りゅう脚下きゃっか Sauropoda
うえ : ディプロドクスうえ Diplodocoidea
: ディクラエオサウルス Dicraeosauridae
ぞく : スウワッセアぞく Suuwassea
学名がくめい
Suuwassea Harris & Dodson, 2004
下位かい分類ぶんるいぐん

スウワッセア学名がくめいSuuwassea)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくモンタナしゅうカーボンぐん南部なんぶ位置いちする後期こうきジュラ紀じゅらきモリソンそうから発見はっけんされた、ディクラエオサウルスぞくするりゅう脚下きゃっか恐竜きょうりゅうぞく化石かせき1999ねんから2000ねんにかけての一連いちれん発掘はっくつ調査ちょうさ収集しゅうしゅうされ、J・D・ハリスとピーター・ドッドソン2004ねん記載きさいした。

語源ごげん

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頭骨とうこつ

ネイティブアメリカンクロウぞく先祖せんぞ代々だいだい土地とち発見はっけんされたため、ぞくめい語源ごげんかれらの言語げんご用語ようご suuwassa に由来ゆらいし、「はるこえた最初さいしょかみなり」の意味いみつ。「かみなり」をあらわす suu と「古代こだいの」をあらわす wassa は、りゅう脚下きゃっか時折ときおり適用てきようされるあだであるかみなりりゅう反映はんえいしている。たね小名しょうみょうは、化石かせき収集しゅうしゅうした探検たんけんくなった出資しゅっししゃとなえたものである。

記載きさい

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だい1頚椎けいついからだい4頚椎けいつい

スウワッセアはディクラエオサウルスであり、全長ぜんちょう14 - 15メートルと推定すいていされ、頭骨とうこつおよびディプロドクスディクラエオサウルス共通きょうつうするからだじく骨格こっかくにより特徴とくちょうづけられる。ただし、分類ぶんるいぐんてるには原始げんしてきである。ぜん頭骨とうこつ癒合ゆごうしていないてんでディクラエオサウルスことなり、だいあたまあなまわりのほね配置はいちでディプロドクスことなるが、骨格こっかく共通きょうつうてんはディクラエオサウルスよりもディプロドクスとのあいだおおい。

分類ぶんるい

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はら記載きさい論文ろんぶんでは、ディプロドクスとディクラエオサウルスられる原始げんしてきおよび派生はせいてき特徴とくちょうあつまっていたため、スウワッセアは Flagellicaudata incertae sedis として位置付いちづけられていた。系統けいとう解析かいせきによりスウワッセアはディプロドクスアパトサウルス分類ぶんるいされた[1]が、さらなる研究けんきゅうきたアメリカに生息せいそくした唯一ゆいいつのディクラエオサウルスであることが判明はんめいした[2][3]

したのクラドグラムは Tschopp らの2015ねん研究けんきゅうもとづき[3]スウワッセアのディクラエオサウルスにおける位置いちしめす。

ディクラエオサウルス

ディスロコサウルス

スウワッセア

ディストロファエウス

ブラキトラケロパン

アマルガサウルス

ディクラエオサウルス

以下いかのクラドグラムは Gallina らの2019ねん論文ろんぶんもとづき[4]、ディクラエオサウルスぞく関係かんけいせいしめす。

ディプロドクスうえ

レッバキサウルス

Flagellicaudata

ディプロドクス

ディクラエオサウルス

スウワッセア

リンウーロン

バジャダサウルス

ピルマトゥエイア

アマルガサウルス

ディクラエオサウルス

ブラキトラケロパン

出典しゅってん

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  1. ^ Lovelace, David M; Hartman, Scott A; Wahl, William R. (2008). “Morphology of a specimen of Supersaurus (Dinosauria, Sauropoda) from the Morrison Formation of Wyoming, and a re-evaluation of diplodocid phylogeny”. Arquivos do Museu Nacional 65 (4): 527–544. 
  2. ^ Whitlock, John A. (2011-04-01). “A phylogenetic analysis of Diplodocoidea (Saurischia: Sauropoda)” (英語えいご). Zoological Journal of the Linnean Society 161 (4): 872–915. doi:10.1111/j.1096-3642.2010.00665.x. ISSN 1096-3642. 
  3. ^ a b Tschopp, Emanuel; Mateus, Octávio; Benson, Roger B.J. (2015-04-07). “A specimen-level phylogenetic analysis and taxonomic revision of Diplodocidae (Dinosauria, Sauropoda)” (英語えいご). PeerJ 3: e857. doi:10.7717/peerj.857. ISSN 2167-8359. PMC 4393826. PMID 25870766. https://peerj.com/articles/857. 
  4. ^ Gallina, P.A.; Apesteguía, S.; Canale, J.I.; Haluza, A. (2019). “A new long-spined dinosaur from Patagonia sheds light on sauropod defense system”. Scientific Reports 9: 1392. doi:10.1038/s41598-018-37943-3. 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Harris, J.D. and Dodson, P. (2004). "A new diplodocoid sauropod dinosaur from the Upper Jurassic Morrison Formation of Montana, USA." Acta Palaeontologica Polonica 49 (2): 197–210.