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スタテル

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀元前きげんぜん6世紀せいき初頭しょとうリディア王国おうこくエレクトロン貨。(スタテルの3ぶんの1相当そうとう
グレコ・バクトリア王国おうこくおうエウクラティデス1せいのスタテル金貨きんか古代こだい金貨きんかとしてはもっとおおきい。重量じゅうりょう169.2グラム、直径ちょっけい58ミリ。

スタテル古代こだいギリシア: στατήρ, stater)は、ギリシアや周辺しゅうへん地域ちいき使つかわれた古代こだい硬貨こうかである。その名称めいしょう古代こだいギリシアで「おもさ」を意味いみする。西にしヨーロッパでは、ギリシア北部ほくぶ傭兵ようへいとしてはたらいていたケルトじん経由けいゆしてもたらされたため、マケドニア起源きげんだとおもわれていた。紀元前きげんぜん8世紀せいきから紀元きげん50ねんごろまで流通りゅうつうしていた。ロビン・レイン・フォックスによれば、元々もともとエウボイアとうフェニキアシェケル重量じゅうりょう単位たんいとして使つかっていたのが起源きげんであり、おもさもほぼおなじで1シェケル(8.33グラム)は1ミナの50ぶんの1である[1]

アテナイ造幣ぞうへいされたもともとのスタテル貨は1テトラドラクマ(4ドラクマ)に相当そうとうしていたが、べつ場所ばしょ時代じだいには1ディドラクマ(2ドラクマ)硬貨こうかをスタテルとんだ。スタテル貨はコリントスでも造幣ぞうへいされていた[2]。スタテル貨は地中海ちちゅうかいアイギナとうクレタとう(のキドニア)といった島々しまじまでも造幣ぞうへいされた。たとえば、キドニアで造幣ぞうへいされたとある銀貨ぎんかにはミノア文明ぶんめいかみブリトマルティスえがかれている[3]

古代こだいコリントスのスタテル。表面ひょうめん: ペーガソスとそのした文字もじコッパ () がある。裏面りめん: コリントふうヘルメットをこうむったアテーナー。 コッパはコリントス (όρινθος) をあらわしている。

スタテルには金貨きんかもあるが、ごく一部いちぶ発行はっこうされただけであり、だいたい20ドラクマから28ドラクマの価値かちのものがおおかったが、アテナイではスタテル金貨きんかを20ドラクマとした。というのも、スタテル金貨きんかやく8.5グラムのおもさで、1ドラクマのやく2ばい重量じゅうりょうだが、おな重量じゅうりょうかねぎんの10ばい価値かちとされていたためである。よくられているスタテル金貨きんかとしては、キュジコス発行はっこうされた Kyzikenosばれる28ドラクマ相当そうとうのものや、ピリッポス2せいのスタテル貨を真似まねガリア発行はっこうされたものがある。これは、マケドニア王国おうこく傭兵ようへいとしてはたらいたガリアじん故郷こきょうにもたらしたスタテル貨がもとになっている。

脚注きゃくちゅう出典しゅってん

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  1. ^ Robin Lane Fox, Travelling Heroes: Greeks and Their Myths in the Epic Age of Homer (London: Allen Lane, 2008, ISBN 978-0713999808), p. 94.
  2. ^ William Smith, A Dictionary of Greek and Roman Antiquities, 1881, J. Murray
  3. ^ C. Michael Hogan, Cydonia, Modern Antiquarian, January 23, 2008 [1]

外部がいぶリンク

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