スパイン・バスター

バティスタによるスパイン・バスター。

スパイン・バスター（Spine Buster）は、プロレス技わざの一種いっしゅである。日本にっぽん名なは脊椎せきつい砕くだき（せきついくだき）。

概要がいよう

向むかい合あった相手あいての腰こしを左手ひだりてで左ひだり腿ももを右手みぎてで、それぞれ抱かかえて相手あいての体からだを軽かるく宙ちゅうに持もち上あげて自身じしんの体からだを右みぎ方向ほうこうへと180度ど捻ねじって相手あいてに体からだを浴あびせかけるような感かんじで前まえのめりに倒たおれ込こみ、相手あいての背中せなかを叩たたきつける。自身じしんの体からだを捻ねじらず相手あいての背中せなかを叩たたきつけるタイプもある。

技わざ名めいは相手あいての背中せなかを叩たたきつけた際さいに脊椎せきついが砕くだけるかのような衝撃しょうげきがあったことが由来ゆらい。

応用おうよう技わざとして走はしってきた相手あいてに仕掛しかけるカウンター式しき、相手あいてを持もち上あげた状態じょうたいで後方こうほうへと振ふり向むいて倒たおれ込こみ、相手あいてを背面はいめんから落おとす旋回せんかい式しきがある。

主おもな使用しよう者しゃ

• アーン・アンダーソン
• スティーブ・ウィリアムス
• ダニー・スパイビー
• ビッグ・ボスマン
• ロン・シモンズ
• ゴールダスト
• トリプルH
• ストーン・コールド・スティーブ・オースチン
• アーメッド・ジョンソン
• ザ・ロック
• エル・デスペラード
• バティスタ
• クリス・モルデツキー
• スコット・ドーソン
• ジャックス・デイン
• バロン・コービン

派生はせい技わざ

ローリング・スパイン・バスター

アーン・アンダーソンのオリジナル技わざ。

体からだを横よこに半はん回転かいてんしつつスパイン・バスターを繰くり出だす。全盛期ぜんせいきは弧こを描えがきながら放はなつ場合ばあいが多おおかった。またこの技わざを使つかうと「ダブルAばりのスパイン・バスター!」という表現ひょうげんが使つかわれる。

スパイン・ボム

小島こじま聡さとしのオリジナル技わざ。

スパイン・バスターの状態じょうたいで担かつぎ上あげたあと相手あいての両りょう太腿ふとももを両りょう腋わきに抱かかえ込こんで前方ぜんぽうに倒たおし、同時どうじに自分じぶんの両足りょうあしを開ひらけ脚あししながらジャンプ、尻餅しりもちを着ついてマットへ着地ちゃくちすると同時どうじに、相手あいてを背面はいめんから落おとす。走はしってくる相手あいてに対たいするカウンター式しきで使用しようされる場合ばあいが多おおい。本田ほんだ多聞たもんはタモンズ・パワードの名称めいしょうで使用しよう。

スクラップ・バスター

ビッグ・ボスマンのオリジナル技わざ。

走はしってくる相手あいてを、片腕かたうでを腋わきの下したを通とおして胴体どうたいに回まわし、もう片腕かたうでで相手あいての体からだを支ささえ、相手あいてを自分じぶんの横よこ側がわで反転はんてんさせる様ように持もち上あげて、前方ぜんぽうに倒たおれ込こみ相手あいてを背面はいめんから叩たたきつける。ネックブリーカー・ドロップやラリアットの影響えいきょうも受うけているという説せつもある。後のちに考案こうあんされるロック・ボトム（後述こうじゅつ）と類似るいじしているが、スクラップ・バスターはカウンターで相手あいての勢いきおいを利用りようして掛かけるのに対たいし、ロック・ボトムは立たっている相手あいてに対たいして力任ちからまかせに持もち上あげて掛かける点てんで違ちがいがある。なお、ロック・ボトム考案こうあん時じにスクラップ・バスターが参考さんこうにされていたかは不明ふめいである。他たの使つかい手てではカーティス・ヒューズなどがいる。日本人にっぽんじん選手せんしゅでは、森嶋もりしま猛たけしが巨体きょたいを利用りようして若手わかて時代じだいに決きめ技わざとしていた。

ホット・ショット

"ホット・スタッフ" エディ・ギルバートのオリジナル技わざ。

ロープにスローイングした相手あいてをスパイン・バスターの要領ようりょうで抱かかえ上あげ、そのまま自みずから後方こうほうに倒たおれ込こんで相手あいての喉元のどもとや胸部きょうぶをトップロープに叩たたきつける。走はしってくる相手あいてへのカウンター式しきで使用しようする場合ばあいもある。

振ふり子こ式しきスパイン・バスター

パワーボム及およびリバース・スープレックスとスパイン・バスターを合体がったいさせた様ような技わざ。

立たっている相手あいての前まえで前屈まえかがみになり、頭部とうぶを相手あいての股下またしたに入いれ、相手あいての両足りょうあしを両りょう腕うでで掴つかむ。そのまま起おき上あがると同時どうじに相手あいてを背中せなかで逆さかさまに宙吊ちゅうづり状態じょうたいで抱かかえ上あげる（リバース・スープレックスの体勢たいせい）。その後ご、再ふたたび前屈まえかがみになると同時どうじにその勢いきおいで一気いっきに相手あいてを前方ぜんぽうに反転はんてんさせて、背面はいめんから叩たたきつける。走はしってくる相手あいてへのカウンター式しきで使用しようする場合ばあいもある。振ふり子こ式しきパワーボムと呼よばれる事こともある。パトリオットがパトリオット・ボムの名称めいしょうで使用しよう。他たの使用しよう者しゃとしては、ハードコア・ホーリーやWLWのジェイソン・ジョーンズがおり、両者りょうしゃはアラバマ・スラムの名称めいしょうで使用しようしている。

ロック・ボトム

ザ・ロックのオリジナル技わざ。

相手あいてを自分じぶんの横よこ側がわに担かつぎ上あげて、片腕かたうでで抱かかえ込こんで叩たたきつける。自みずからの頭部とうぶを相手あいての腋わきの下したへ差さし込こむ様ようにして、相手あいての横よこ側がわへ立たち、相手あいての首くびと腰こし辺あたりを抱いだき抱かかえる様ように捕つかまえ、担かつぎ上あげる。そして、片腕かたうでで相手あいての腹部ふくぶを抱かかえて前方ぜんぽうに倒たおれ込こみながら、体重たいじゅうを浴あびせつつ相手あいてを背面はいめんから叩たたきつける

フリーク・アクシデント

【使用しよう者しゃ】ラーズ・サリバン

相手あいてを側面そくめんから抱かかえ上あげ、勢いきおいをつけて前方ぜんぽうへと倒たおれ込こんで相手あいてをマットに叩たたきつける。

初期しょきはサイド・スパインバスターの名称めいしょうで使用しよう。

無双むそう

力ちから皇すめらぎ猛たけしのオリジナル技わざ。

相手あいての横よこから片かた腿ももと腹部ふくぶを抱かかえ込こんで担かつぎ上あげて腹部ふくぶを片手かたてで押おさえたまま自分じぶんの体重たいじゅうを掛かけながら、相手あいてを背面はいめんから叩たたきつける。派生はせい技わざとして裏うら無双むそう、無双むそう・改あらため、天下てんか無双むそうがある。

スカイハイ・ドロップ

オモスのオリジナル技わざ

相手あいての左手ひだりてを掴つかんで引ひき寄よせた相手あいてを両りょう脇わきから高々たかだかとリフトアップし、そのまま前方ぜんぽうへと投なげ落おとし、背中せなかから強烈きょうれつにマットに叩たたきつける変形へんけいボム。