タイミル半島はんとう

タイミル半島はんとう（タイミルはんとう）はシベリア北部ほくぶに位置いちする北極ほっきょく海かいに突つき出でた半島はんとう。西にしはカラ海うみに注そそぐエニセイ川がわが河口かこうで形成けいせいするエニセイ湾わん、東ひがしはラプテフ海うみに注そそぐハタンガ川がわとハタンガ湾わんで限かぎられる。半島はんとう全域ぜんいきがロシア連邦れんぽう、クラスノヤルスク地方ちほうに含ふくまれる。

半島はんとうの最北端さいほくたんはチェリュスキン岬みさき（北緯ほくい77度ど43分ふん、北きた極点きょくてんから約やく1,300km）。チェリュスキン岬みさきはユーラシア大陸たいりくの最北端さいほくたんでもある。その北きたにヴィリキツキー海峡かいきょうを隔へだててセヴェルナヤ・ゼムリャ諸島しょとうがある。半島はんとうの中央ちゅうおう部ぶを高たかさ1,000mほどのビルランガ山脈さんみゃくが走はしり、山脈さんみゃくの南みなみ麓ふもとにタイミル湖みずうみがある。

住民じゅうみんの数かずはわずかであり、ロシア人じんのほかに、ドルガン人じん、ネネツ人じん、ガナサン人じんなどがいる。

2012年ねん、このあたりに住すむ11歳さいの少年しょうねんにより、永久えいきゅう凍土とうどのなかからマンモスの死骸しがいが発見はっけんされた。非常ひじょうに保存ほぞん状態じょうたいが良よく、知しらせを受うけた専門せんもん家かによると約やく3万まん年ねん前まえに死しんだ15-6歳さい程度ていどの雄ゆうのマンモスと推定すいていされている。^[1]