チャールズ・アイヴズ

チャールズ・アイヴズ Charles Ives
1913年ねん撮影さつえい
基本きほん情報じょうほう
生誕せいたん	(1874-10-20) 1874年ねん10月がつ20日はつか アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくコネチカット州しゅうダンベリー
死没しぼつ	(1954-05-19) 1954年ねん5月19日にち（79歳さい没ぼつ） アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくニューヨーク州しゅうニューヨーク市し
職業しょくぎょう	作曲さっきょく家か、実業じつぎょう家か

アイヴスの生家せいか（コネチカット州しゅう　ダンベリー）

晩年ばんねんのアイヴス（1947年ねん頃ごろ）

チャールズ・エドワード・アイヴズ（Charles Edward Ives、1874年ねん10月がつ20日はつか コネチカット州しゅうダンベリー - 1954年ねん5月19日にち ニューヨーク市し）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの作曲さっきょく家か。アメリカ現代げんだい音楽おんがくのパイオニアとして認知にんちされている。作品さくひんは存命ぞんめい中ちゅうはほとんど無視むしされ、長年ながねん演奏えんそうされなかった。現在げんざいでは、アメリカ的てきな価値かち観かんのもとに創作そうさくを行おこなった独創どくそう的てきな作曲さっきょく家かと評価ひょうかされており、録音ろくおんもかなりの数かずが存在そんざいする。作品さくひんにはさまざまなアメリカの民俗みんぞく音楽おんがくの要素ようそが含ふくまれている。

人物じんぶつ・来歴らいれき

チャールズ・アイヴズ(1889年ねん)

南北戦争なんぼくせんそう時ときに軍楽隊ぐんがくたいでバンドマスターを務つとめた父親ちちおやより、初期しょきの音楽おんがく教育きょういくを受うける。後のちにイェール大学だいがくでホレイショ・パーカーに作曲さっきょくを学まなび、在学ざいがく中ちゅうに交響こうきょう曲きょく第だい1番ばんを創作そうさくする。卒業そつぎょう後ごに、自分じぶんの理想りそうの音楽おんがくを追究ついきゅうしては生計せいけいが立たたないとの見込みこみから、音楽おんがく以外いがいの経歴けいれきを志こころざした（「不協和音ふきょうわおんのために飢うえるのはまっぴらご免めんだ」との名言めいげんがある）。1898年ねんに、ニューヨーク州しゅうの保険ほけん会社かいしゃミューチュアル生命せいめい保険ほけん (Mutual Life Insurance Company) に入社にゅうしゃした後のち、ニューヨークの単身たんしん者しゃ用ようマンションに、他たの男性だんせい数すう人にんと共ともに同居どうきょする。

1899年ねんから1906年ねんまで代理だいり店てんチャールズ・H・レイモンド (Charles H. Raymond & Co.) に勤つとめるが、1907年ねんに同社どうしゃが倒産とうさん後ご、友人ゆうじんのジュリアン・マイリック (Julian W. Myrick) とともに自みずからの保険ほけん会社かいしゃアイヴズ・アンド・マイリック (Ives & Myrick) を設立せつりつし、1930年ねんに引退いんたいするまで副ふく社長しゃちょうを務つとめた。余暇よかの合間あいまに「趣味しゅみ」で作曲さっきょくを続つづけ、結婚けっこんするまで、地元じもとダンベリーやニューヘイブン、ニュージャージー州しゅうブルームフィールド、ニューヨーク市しで教会きょうかいオルガニストを務つとめた。

1908年ねんにハーモニー・トウィッチェル（Harmony Twitchell）と結婚けっこんし、ニューヨークに自宅じたくを構かまえた。保険ほけん業ぎょうにおいて目覚めざましい成功せいこうを収おさめる傍かたわら、1918年ねんに最初さいしょの心臓しんぞう発作ほっさに悩なやまされるまでの間あいだ、交響曲こうきょうきょく、室内楽しつないがく曲きょく、ピアノ曲きょく、歌曲かきょくなどおびただしい量りょうの創作そうさくを続つづけた。病後びょうごは作曲さっきょく数すうがめっきりと減へり、1926年ねんにヴァイオリン助奏じょそう付つきの歌曲かきょく『日ひの出で』 (Sunrise) を作曲さっきょくしたのが最後さいごの作品さくひんとなった。作風さくふうは少年しょうねん期きに親したしんだ讃さん美歌みか、愛国あいこく歌か、民謡みんようなどをベースにしており、最初さいしょ後期こうきロマン派はの影響えいきょうを受うけていたが、後のちに前衛ぜんえい的てきになり、シェーンベルク、ストラヴィンスキーやバルトーク、ミヨー、ハーバに先さきんじて、無む調しらべ、ポリリズム、多た調ちょう、微分びぶん音おんを実験じっけん的てきに導入どうにゅうしている。したがって、米国べいこく初はつの前衛ぜんえい音楽おんがくの作曲さっきょく家かと呼よんで差さし支つかえない。

アイヴズ作品さくひんの受容じゅよう

アイヴズは生前せいぜん、その作品さくひんがほとんど無視むしされ、その多おおくが長年ながねんにわたって演奏えんそうされずじまいだった。不協和音ふきょうわおんを実験じっけんし、だんだんと多用たようしていくようなアイヴズの傾向けいこうが、当時とうじの音楽おんがく界かいの権威けんいに好このましくないと受うけ取とられたのである。主要しゅような管弦楽かんげんがく曲きょくにおけるリズムの複雑ふくざつさは、演奏えんそうに当あたって困難こんなんをともない、そのため、作曲さっきょくから何なん十じゅう年ねん以上いじょうも経たってさえ、アイヴズの管弦楽かんげんがく曲きょくを演奏えんそうしようとする意欲いよくが殺そがれてきた。アイヴズの意見いけんによると、音楽おんがくを評価ひょうかするうえで忌いまわしい言葉ことばの一ひとつが「素敵すてき」 (nice) であり、「大人おとなのように自分じぶんの耳みみを使つかえ (Use your ears like man)」という有名ゆうめいなアイヴズ語録ごろくは、まるでアイヴズが自作じさくの受容じゅようなどどうでもよかったかのようである。ところが逆ぎゃくに、アイヴズは受うけの良よさを気きにかけていた。

アイヴズの初期しょきの支持しじ者しゃにヘンリー・カウエルやエリオット・カーター、グスタフ・マーラーなどがいる。アイヴズは、複雑ふくざつな楽譜がくふを出版しゅっぱんする音楽おんがく雑誌ざっし社しゃに融資ゆうしし、およそ40年ねんの間あいだ、ニコラス・スロニムスキーを指揮しき者しゃとする演奏えんそう会かいを手配てはい・後援こうえんした。

1940年代ねんだいになるとアイヴズの知名度ちめいどはやや上向うわむきになり、彼かれの作品さくひんを愛あいし普及ふきゅうしようとしていたルー・ハリソンに出会であう。とりわけ有名ゆうめいなのは、ハリソンが1946年ねんに初演しょえんの指揮しきを執とった交響こうきょう曲きょく第だい3番ばん（1904年ねん作曲さっきょく）である。翌年よくねん、この作品さくひんはピューリッツァー賞しょうに輝かがやいた。しかしアイヴズは、「賞しょうは坊ぼうやたちにくれてやるものだ。俺おれはもう大人おとなだ」と言いって賞金しょうきんを分わけ与あたえた（半分はんぶんをハリソンに渡わたした）。その後ごまもなくストコフスキーが、交響こうきょう曲きょく第だい4番ばんを「アイヴズ問題もんだいの核心かくしん」と呼よんで、これに取とり組くんだ。また1940年代ねんだいには、CBS交響こうきょう楽団がくだんの首席しゅせき指揮しき者しゃを務つとめたバーナード・ハーマンがアイヴズ作品さくひんの普及ふきゅうにとり組くみ、この間あいだにアイヴズ作品さくひんの擁護ようご者しゃとなった。

時じが流ながれ、アイヴズはアメリカの独創どくそう的てき人物じんぶつの一人ひとりと見みなされるようになった。アイヴズは、芸術げいじゅつ的てきな高潔こうけつさを認みとめたシェーンベルクや、ニューヨーク楽らく派はの要人ようじんウィリアム・シューマンによっても称賛しょうさんされた。現在げんざいでは、指揮しき者しゃのマイケル・ティルソン・トーマスならびに音楽おんがく学者がくしゃのジャン・スワフォード (Jan Swafford) によって、熱心ねっしんに支持しじされている。アイヴズ作品さくひんは、ヨーロッパでは定期ていき的てきにプログラムに組くまれている。

同時どうじに、アイヴズは批判ひはんを招まねかずには済すまなかった。その作品さくひんを、仰々ぎょうぎょうしくて勿体もったいぶっていると感かんじる者ものは今いまなお多おおい。あるいはヨーロッパの伝統でんとう音楽おんがくの根源こんげん的てきな響ひびきが、それでも現前げんぜんとしているというので、奇くしくも、大胆だいたんさに欠かけると見みなす者ものたちもいる。ちなみに、かつての支持しじ者しゃエリオット・カーターは、アイヴズの作品さくひんを不完全ふかんぜんであるといったことがあるが、これは芸術げいじゅつ上じょうの「父親ちちおや殺ごろし」の事例じれいにすぎない。

この「不完全ふかんぜん」という意味いみは、特とくにその矛盾むじゅんに満みちたスコアに対たいして言いわれる。演奏えんそう不可能ふかのうなパッセージや、2本ほんや4本ほんの管楽器かんがっきを要求ようきゅうしておきながらそれ以上いじょうに音おとの重かさなった和音わおんが書かいてあったりするのが特徴とくちょうであるが、アイヴズは実際じっさいの演奏えんそう行為こういというものを考かんがえないで作曲さっきょくしたために、そうしたことが頻繁ひんぱんに起おこっている。また交響こうきょう曲きょく第だい2番ばんから第だい4番ばんに見みられるように、前後ぜんごの関係かんけいのはっきりしない複数ふくすうの版はんが存在そんざいする。アイヴズはその間あいだ違ちがった音符おんぷの楽譜がくふを「すべて正ただしい」として、校正こうせいしないで出版しゅっぱんした。

素人しろうと的てきともいえる、プロの作曲さっきょく家かとして経済けいざい的てきに全まったく成なりたない、こうした非常ひじょうに大胆だいたんな態度たいどは、モートン・フェルドマンなどと同おなじく自分じぶんで別べつの会社かいしゃを経営けいえいして成なり立たつ作曲さっきょく行為こういであるが、アメリカの作曲さっきょく界かいの革新かくしん性せいを一気いっきに押おし上あげることに貢献こうけんしている。

作品さくひん

詳細しょうさいは「アイヴズの楽曲がっきょく一覧いちらん」を参照さんしょう

交響曲こうきょうきょく

番号ばんごう付つき

• 交響こうきょう曲きょく第だい1番ばん ニ短調たんちょう（1896年ねん - 1898年ねん）
• 交響こうきょう曲きょく第だい2番ばん（1897年ねん - 1901年ねん）
• 交響こうきょう曲きょく第だい3番ばん『キャンプ・ミーティング』（The Camp Meeting, 1901年ねん - 1904年ねん） - マーラーが注目ちゅうもくしたことでも有名ゆうめい。
  • 第だい1楽章がくしょう「昔馴染むかしなじみが集つどい」 (Old Folks Gatherin')
  • 第だい2楽章がくしょう「子供こどもの日ひ」 (Children’s Day)
  • 第だい3楽章がくしょう「聖餐せいさん式しき」 (Communion)
• 交響こうきょう曲きょく第だい4番ばん（1910年ねん - 1916年ねん）

番号ばんごう無なし

• ホリデイ・シンフォニー『ニューイングランドの祝祭日しゅくさいじつ』 (A Symphony: New England Holidays) 別名べつめい『祭日さいじつ交響曲こうきょうきょく』
  • 第だい1曲きょく「ワシントン誕生たんじょう日び (Washington's Birthday) （1909年ねん）
  • 第だい2曲きょく「戦没せんぼつ将兵しょうへい記念きねん日び」 (Decoration Day) （1912年ねん）
  • 第だい3曲きょく「独立記念日どくりつきねんび」 (Fourth of July) （1913年ねん）
  • 第だい4曲きょく「感謝かんしゃ祭さい」 (Thanksgiving and Forefathers' Day) （1904年ねん）
• ユニヴァース・シンフォニー (Universe symphony) - 未み完成かんせいの遺作いさく、1911年ねんから1916年ねんに着手ちゃくしゅ、没年ぼつねんまで創作そうさく、別名べつめい『宇宙うちゅう交響曲こうきょうきょく』。
  • 「過去かこ：渾沌こんとんから」「現在げんざい：地球ちきゅうと蒼穹そうきゅう」「未来みらい：天国てんごく」の3部分ぶぶんからなる。ラリー・オースティンが補筆ほひつ完成かんせい。

管弦楽かんげんがく組曲くみきょく

オーケストラ・セット

• オーケストラ・セット第だい1番ばん『ニューイングランドの3つの場所ばしょ』（1903年ねん - 1921年ねん）
  • コネチカット州しゅうレディングのパットナム将軍しょうぐんの野営やえい地ち Putnam's Camp
  • ストックブリッジのフーサトニック河かわ The Housatonic at Stockbridge
  • ボストン広場ひろばのセント・ゴードンズ（ショウ大佐たいさとその黒人こくじん連隊れんたい）Boston Common
• オーケストラ・セット第だい2番ばん （1912年ねん - 1915年ねん）
  • われらの祖先そせんへの悲歌ひか An elegy to our forefathers
  • ロックストルーンの丘おか The Rockstrewn Hills
  • ハノーヴァー広場ひろば北きた停車ていしゃ場じょうから From Hanover Square North

セット

• セット第だい1番ばん Set No.1 （1907年ねん - 1911年ねん）
  • スケルツォ：預言よげん者しゃ Scherzo: The See'r
  • 講話こうわ A Lecture
  • 決壊けっかいした川かわ（ニュー・リヴァー） The Ruined River [The New River]（1911年ねん）
  • 病やんだ鷲わしのように Like a Sick Eagle
  • カルシウム燈とうの夜よる Calcium Light Night （1907年ねん - 1911年ねん）
  • アレグレット・ソンブレオーソ（月つきが波なみの上うえに）Allegretto sombreoso ("When the Moon") （1907年ねん - 1908年ねん）
  • イェール対たいプリンストンのフットボール・ゲーム Yale-Princeton Football Game
• セット第だい2番ばんSet No.2
  • ラルゴ：インディアンたち Largo:: The Indians
  • 人殺ひとごろしとハースト、最悪さいあくはどっち？ "Gyp the Blood" or HearstI! Which is Worst?!（1912年ねん？）
  • アンダンテ：最後さいごの読師 Andante: The Last Reader
• セット第だい3番ばん Set No. 3
  • アダージョ・ソステヌート「海うみにて」 Adagio sostenuto: At Sea （1912年ねん？）
  • 運うんと労働ろうどう Luck and Work（1918年ねん - 1919年ねん？）
  • 予よ感かん Premonitions
• 劇場げきじょうまたは室内しつないオーケストラのためのセット Set for Theatre or Chamber Orchestra （1914年ねん頃ころ）
  • 檻おりの中なか In the cage
  • 宿やどにて In the Inn
  • 夜よるに In the Night

その他たの管弦楽かんげんがく曲きょく

• エマーソン序曲じょきょく （1907年ねん）
• ロバート・ブラウニング序曲じょきょく（1911年ねん）
• 4つの調ちょうによるフーガ「輝かがやく岸辺きしべ」Fugue in 4 keys on 'The Shining Shore'
• 室内しつないオーケストラのための『宵闇よいやみのセントラル・パーク』（1898年ねん - 1907年ねん）
• 室内しつないアンサンブルのための『答こたえのない質問しつもん』（1908年ねん）

室内楽しつないがく曲きょく

• 教会きょうかいの尖塔せんとうと山脈さんみゃくからFrom the steeples and the mountains（1901年ねん）
• 弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい1番ばん『救世きゅうせい軍ぐんより』 （1896年ねん）
• プレ弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい2番ばん
• 弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい2番ばん （1907年ねん - 1913年ねん）
• 弦楽げんがく四よん重奏じゅうそうのためのスケルツォ「屈くっすることなく」(Scherzo: Holding Your Own （1903年ねん - 1914年ねん）
• ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための緩徐かんじょ楽章がくしょう Largo （1901年ねん）
• ピアノ三さん重奏じゅうそう曲きょく （1909年ねん - 1910年ねん、改訂かいてい1914年ねん頃ごろ - 1915年ねん）
  • 第だい2楽章がくしょうには副題ふくだい“TSIAJ”が掲かかげられ、“This Scherzo Is A Joke”の意いに解ほぐされる。
• プレ第だい1ヴァイオリンソナタ（1899年ねん - 1902年ねん）
• ヴァイオリンソナタ第だい1番ばん（1903年ねん - 1908年ねん）
• ヴァイオリンソナタ第だい2番ばん（1902年ねん - 1910年ねん）
  • 秋あきに Autumn
  • 納屋なやにて In the Barn
  • 信仰しんこう復興ふっこう伝道でんどう集会しゅうかい The Revival
• ヴァイオリンソナタ第だい3番ばん（1914年ねん）
• ヴァイオリンソナタ第だい4番ばん 「野外やがい集会しゅうかいの子供こどもの日ひ」（1912年ねん - 1915年ねん）

鍵盤けんばん楽曲がっきょく

• 「アメリカ」の主題しゅだいによる変奏曲へんそうきょく（オルガン曲きょく、1891年ねん）
• ピアノソナタ第だい1番ばん（1902年ねん - 1909年ねん）
• ピアノソナタ第だい2番ばん『マサチューセッツ州しゅうコンコード、1840年ねん〜60年ねん』（コンコード・ソナタ） （1909年ねん - 1915年ねん）
  • エマーソン（任意にんいでヴィオラが参加さんか）
  • ホーソーン
  • オールコット家かの人々ひとびと（『若草わかくさ物語ものがたり』の作者さくしゃルイーザ・メイ・オルコットとその父ちちエイモス・ブロンソン・オルコットにちなんでいる）
  • ソロー（任意にんいでフルートが参加さんか、改訂かいてい版ばんではヴィオラも参加さんかできる。）
• スリー・ページ・ソナタ（ピアノソナタ)（1905年ねん）（自筆じひつ譜ふが3ページ。出版しゅっぱん譜ふは10ページ前後ぜんこうある。オプションで、ベルまたはチェレスタが加くわわる）
• 2台だいのピアノのための「四よん分ふん音おんによる3つの小品しょうひん」Three Quarter Tone Piano Pieces （1923年ねん - 1924年ねん）

歌曲かきょく

アイヴズは生涯しょうがいにわたって歌曲かきょくを書かいており、その数かずは約やく200曲きょくに達たっする。その中なかにはドイツ語ごの詩しによるものや、自作じさくの詩しによるものも含ふくまれる。

• 『114の歌うた』（1922年ねんまでの歌曲かきょくをアイヴズ自身じしんがまとめて私家しか版ばんとして出版しゅっぱんしたアンソロジー、1887年ねん〜1921年ねん作曲さっきょく、1922年ねん出版しゅっぱん。）

この中なかの1曲きょく『ゼイ・アー・ゼア！』（英語えいご: They are there!、1917年ねん作曲さっきょく、初版しょはんのタイトルは『ヒー・イズ・ゼアー！』、1942年ねんの改訂かいてい時じに『ゼイ・アー・ゼア！』に改題かいだい）は、作曲さっきょく者しゃ自作じさく自演じえんテープとクロノス・カルテットの二に重じゅう録音ろくおんによって比較的ひかくてき広ひろく知しられている。

註記ちゅうき

アイヴズ作品さくひんは同どう一いち楽曲がっきょくにしばしば別々べつべつの稿こうがあり、作曲さっきょく者しゃの存命ぞんめい中ちゅうに作品さくひんの多おおくがおおむね無視むしされてきたために、作曲さっきょく年代ねんだいを厳密げんみつに突つき止とめることはしばしば難むずかしい。そのため上記じょうきの年代ねんだいは、おおよその見当けんとうを示しめしている。アイヴズが自作じさくを、実際じっさいの創作そうさく年代ねんだいよりわざと早はやくミスリードした可能かのう性せいも指摘してきされている。

関連かんれん文献ぶんけん

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