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ツマグロヨコバイ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツマグロヨコバイ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 節足動物せっそくどうぶつもん Arthropoda
つな : 昆虫こんちゅうつな Insecta
つな : ゆう翅昆ちゅうつな Pterygota
: カメムシはん翅目) Hemiptera
: ヨコバイどう翅亜Homoptera
: ヨコバイ Cicadellidae
: ヨコバイ Deltocephalinae
ぞく : ツマグロヨコバイぞく Nephotettix
たね : ツマグロヨコバイ
N. cincticeps
学名がくめい
Nephotettix cincticeps
Uhler, 1896
和名わみょう
ツマグロヨコバイ
英名えいめい
Green rice leafhopper

ツマグロヨコバイはしくろよこ這、学名がくめいNephotettix cincticeps)は、カメムシはん翅目)ヨコバイ分類ぶんるいされる昆虫こんちゅうの1しゅ緑色みどりいろちいさな昆虫こんちゅうで、イネ害虫がいちゅうとしてられている。

形態けいたい

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成虫せいちゅう体長たいちょうは4 - 6mmほどで、からだ上下じょうげひらたい紡錘形ぼうすいけいをしている。胸部きょうぶ一番いちばん幅広はばひろく、それ以降いこうながはね沿って後方こうほうへとせばまる。全身ぜんしん緑色みどりいろをしているが、オス成虫せいちゅうでは前翅ぜんし先端せんたん1/3ほどがくろくなっており、和名わみょうはここに由来ゆらいする。メス成虫せいちゅうの翅の先端せんたんくろくなく、かすかに褐色かっしょくになる程度ていどである。

刺激しげきけるとよく跳躍ちょうやくし、そのままる。幼虫ようちゅうもよくねる。うごくときは小刻こきざみにちょこちょこ、とうごいてはまり、といった挙動きょどうをする。

日本にっぽんでは本州ほんしゅう以南いなん分布ぶんぷし、日本にっぽん以外いがいでは台湾たいわんにも分布ぶんぷする。成虫せいちゅうられるのははつなつからあきにかけてで、このあいだすうかい発生はっせいする。

習性しゅうせい

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昼間ひるまにはイネイネ雑草ざっそううえまっているのをることができ、よるには灯火ともしびにも飛来ひらいする。ヨコバイの仲間なかまではもっともよくかける種類しゅるいの1つである。交尾こうびえたメスはイネ植物しょくぶつくき産卵さんらんかんしこんで産卵さんらんし、幼虫ようちゅうもイネ植物しょくぶつうえられる。

利害りがい

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幼虫ようちゅう成虫せいちゅうともイネのくきなどに口吻こうふんしこんでしるほか萎縮いしゅくびょうあまどころびょうなどイネの伝染でんせんびょう媒介ばいかいするので害虫がいちゅうとしてあつかわれる。ただし、1970年代ねんだい以降いこう以前いぜんほど病原びょうげんたい保有ほゆうりつたかくなくなったので、害虫がいちゅうとしての有害ゆうがいせいははるかにひくくなったとの意見いけんかれる[だれ?]

また、夜間やかんかりにあつまったとき、ひとはだ口吻こうふんすことがある。それほどいたむものではないが、きらわれる。

きんえんしゅ類似るいじしゅ

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同属どうぞくきんえんしゅとしてはクロスジツマグロヨコバイ N. nigropictusタイワンツマグロヨコバイ N. virescensみなみ日本にっぽん以南いなんられる。いずれもツマグロヨコバイにて、余分よぶん斑紋はんもんがある。

べつぞくイナズマヨコバイ Recilia dorsalis Motsuchulsky, 1859 は、成虫せいちゅう体長たいちょう3mm-4.5mmほどで、ツマグロヨコバイよりわずかにちいさい。からだあわ黄色きいろだが、前翅ぜんしには和名わみょうどおり褐色かっしょくMがたをした「稲妻いなづま模様もようたてはしっている。東南とうなんアジアひろ分布ぶんぷし、日本にっぽんでも本州ほんしゅう以南いなん分布ぶんぷする。

夜間やかんかりにあつまる場合ばあいには、オオヨコバイオオヨコバイ Cicadella viridisこんじることがおおい。ややおおきいが見掛みかけはている。