テラクレスタ

テラクレスタ

ジャンル	縦たてスクロールシューティング
対応たいおう機種きしゅ	アーケード (AC) 対応たいおう機種きしゅ一覧いちらん ファミリーコンピュータ (FC) Amstrad CPC (CPC) コモドール64 (C64) ZX Spectrum (ZX) X68000 (X68) PlayStation 2 (PS2) Windows (Win) PlayStation 4 (PS4) Nintendo Switch (NS)
開発元かいはつもと	日本にっぽん物産ぶっさん
発売はつばい元もと	日本にっぽん物産ぶっさん
デザイナー	藤原ふじわら茂樹しげき
音楽おんがく	吉田よしだ健志たけし
人数にんずう	1 - 2人ふたり（交互こうごプレイ）
メディア	業務ぎょうむ用よう基板きばん （313.25キロバイト）
稼働かどう時期じき	INT 1985101985年ねん10月がつ 発売はつばい日び一覧いちらん FC 198609271986年ねん9月がつ27日にち 1990031990年ねん3月がつ CPC,C64,ZX 1986年ねん 1986年ねん X68 199211201992年ねん11月20日にち PS2 200510272005年ねん10月がつ27日にち Win 201410282014年ねん10月がつ28日にち PS4 201411202014年ねん11月20日にち 201505192015年ねん5月がつ19日にち 201509152015年ねん9月がつ15日にち NS 201805102018年ねん5月がつ10日とおか
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう） ESRB：E（6歳さい以上いじょう） PEGI：7
コンテンツ アイコン	Mild Fantasy Violence Violence
デバイス	8方向ほうこうレバー 2ボタン
CPU	MC68000 (@ 8 MHz)
サウンド	Z80 (@ 4 MHz) YM3526 (@ 4 MHz) DAC
ディスプレイ	ラスタースキャン 縦たてモニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット256色しょく

『テラクレスタ』（TERRA CRESTA）は、1985年ねんに稼働かどうを開始かいしした、日本にっぽん物産ぶっさん（ニチブツ）のアーケード用よう縦たてスクロールシューティングゲーム。

同社どうしゃのアーケードゲーム『ムーンクレスタ』（1980年ねん）の続編ぞくへんであり、自じ機き「ウィンガー」を操作そうさし、宇宙うちゅう魔王まおうマンドラーを倒たおして巨きょ獣じゅうの住処すみかとなった地上ちじょう世界せかいを取とり戻もどす事ことを目的もくてきとしたゲーム。合体がったいシステムなどを特徴とくちょうとしている。キャッチコピーは「逆襲ぎゃくしゅうのムーンクレスタ（MOON CRESTA STRIKES BACK.）」。

開発かいはつは日本にっぽん物産ぶっさんが行おこない、ゲームデザインは藤原ふじわら茂樹しげき、作曲さっきょくは吉田よしだ健志たけしが担当たんとう。現在げんざいはハムスターが権利けんりを受うけ継ついでいる。

1986年ねんにファミリーコンピュータに移植いしょくされた他ほか、欧米おうべいではAmstrad CPC、コモドール64、ZX Spectrumに移植いしょく、1992年ねんにはX68000に移植いしょくされた。アーケード版ばんは2005年ねんにオレたちゲーセン族ぞくシリーズとしてPlayStation 2用ようソフトとして発売はつばいされた他ほか、2014年ねんにはPlayStation 4用ようとしてアーケードアーカイブスにて配信はいしん、2018年ねんにはNintendo Switch用ようソフトとしてアーケードアーカイブスにて配信はいしんされた。

概要がいよう

『スペースインベーダー』（1978年ねん）から始はじまった『ギャラクシアン』（1979年ねん）などと同様どうようの固定こてい画面がめんシューティングだった前作ぜんさくに対たいし、本ほん作さくは『ゼビウス』（1983年ねん）から始はじまった縦たてスクロールシューティングとなっている。また、「合体がったい」というその後ごのニチブツシューティングパワーアップ要素ようそを確立かくりつさせた作品さくひんでもある。

合体がったいというシステムに関かんしては本ほん作さくのゲームデザイナーである藤原ふじわら茂樹しげきの前作ぜんさく『マグマックス』（1985年ねん）と近ちかい部分ぶぶんが多おおい。また、本ほん作さくのシステムを継承けいしょうした作品さくひんとして『UFOロボ ダンガー』（1986年ねん）や、家庭かてい用ようでの続編ぞくへんとして『テラクレスタII』、『テラクレスタ3D』『ソルクレスタ』が存在そんざいする（続編ぞくへんについては#続編ぞくへん節ふしで後述こうじゅつ）。スタート時じに鳴なる音楽おんがくは、ラスト1機きの時ときだけ通常つうじょうとは異ことなる『ムーンクレスタ』のオープニング曲きょくをアレンジした曲きょくが流ながれる。

ゲーム内容ないよう

システム

プレイヤーは、8方向ほうこうレバーと2ボタン（ショットとフォーメーション）で自じ機き・ウィンガーを操作そうさし、陸地りくち・海上かいじょうなどの上空じょうくうを進すすんで行いく。地上ちじょう物ぶつと空中くうちゅう物ぶつは同おなじショットで破壊はかいできる。合体がったい状態じょうたいでFマークがある場合ばあい、一定いってい時間じかんだけ「フォーメーション攻撃こうげき」が可能かのうになる。フォーメーション攻撃こうげき中ちゅうは通常つうじょうでは撃うてない場所ばしょに弾たまを撃うてたり、破壊はかい不可能ふかのうな空中くうちゅう物ぶつが破壊はかいできるようになる。ショットはプレイヤーのボタン連打れんだの速度そくどに関かかわらず一定いってい間隔かんかくで発射はっしゃされるという、癖くせのある仕様しようになっている。

地上ちじょう物ぶつと空中くうちゅう物ぶつは同おなじショットで倒たおせるが、破壊はかい不可能ふかのうな地上ちじょう物ぶつや空中くうちゅう物ぶつに遮蔽しゃへいされるとその後うしろに一切いっさい攻撃こうげきができない。それをフォローするためにさまざまな特殊とくしゅ攻撃こうげきが存在そんざいする。

敵てき空中くうちゅう物ぶつはまとまった数かずで出現しゅつげんする。また、トリッキーな動うごきをする敵てきも多おおく、弾たまを発射はっしゃするよりも自じ機きに突進とっしんしてくるタイプの敵てきが多おおい。敵てきの出現しゅつげんパターンはエリアによって決きまっているため(ボス戦せんやキャラクタオーバーで出現しゅつげんしないことはある)、素早すばやく殲滅せんめつすればするほど楽らくになり、撃うちもらすとその敵てきの執拗しつような攻撃こうげきを受うけ、一気いっきに窮地きゅうちに陥おちいることもある。また、敵てきは全すべて画面がめん上じょうに見みえているわけではなく、一部いちぶの地上ちじょう物ぶつは一定いってい距離きょりに近ちかづくか、画面がめん上じょうに配置はいちされてから一定いってい時間じかんが経過けいかすると姿すがたを現あらわし、攻撃こうげきしてくることもある。

エリアは一定いっていの長ながさで仕切しきられており、ボスが出現しゅつげんするエリアもある。エリア同士どうしの境界きょうかいは海うみとなっている。ボスは3種類しゅるい存在そんざいし、登場とうじょうする順番じゅんばんは常つねに固定こてい。ミスした（自じ機きを失うしなった）時点じてんでのエリアの進行しんこう状じょう況きょうに応おうじて、再さいスタートエリアが決きまる。全ぜん16エリア。

ゲーム中ちゅうは縦たてスクロールのみだが、前後ぜんごのエリアのマップは左右さゆうにつながる形状けいじょうとなっており、全ぜんエリアのマップを左ひだりから並なべて横よこにつなげると、1つの大おおきなマップとなる。

また、ある条件下じょうけんかで雑魚ざこを撃うつと1000と表示ひょうじされる時ときがあるが、実際じっさいにはその得点とくてんは入はいっていない。

ウィンガー

スタート直後ちょくご（またはパーツなし）は「アルファ号ごう」という2連装れんそうのショットを装備そうびした状態じょうたいである。

地上ちじょうの決きまった各所かくしょに格納庫かくのうこが存在そんざいし、自じ機きが差さしかかると出現しゅつげんする。格納庫かくのうこと一緒いっしょに出でてくる数字すうじの刻印こくいんされた地上ちじょう物ぶつを全すべて破壊はかいすることで、格納庫かくのうこからその数字すうじに対応たいおうしたパーツが出現しゅつげん、合体がったい可能かのうとなる。数字すうじの地上ちじょう物ぶつは「2」から「5」まで存在そんざいし、格納庫かくのうこの周囲しゅういにその数字すうじ-1の数かずだけ、例たとえば「3」なら地上ちじょう物ぶつは2個こ出現しゅつげんする。地上ちじょう物ぶつはその地形ちけいに来くると出現しゅつげんし始はじめるが、出現しゅつげんしきるまで破壊はかいできない。複数ふくすう合体がったいすると、そのパーツの能力のうりょくは全すべて同時どうじに使用しよう可能かのうとなり、合体がったいすればするほど強力きょうりょくになるが、その分ぶん当あたり判定はんていも大おおきくなり、リスクが上あがる。

なお、パーツの出現しゅつげん順序じゅんじょは、回収かいしゅうした・しなかったによらずエリアマップ固定こていで番号ばんごう順じゅんになっている。7、12、14〜16面めんは1個いっこ、その他たの面めんは2個こ配置はいちされている。例たとえば、当あたり判定はんていの大おおきくなる「2」を意図いと的てきに取とり逃にがして、「3」と「4」のみを回収かいしゅうして進すすむという事ことも可能かのう。この場合ばあい、「5」まで行いけば、次つぎは所有しょゆうしていないパーツが出現しゅつげんする（この場合ばあい「2」に戻もどる）。合体がったいするごとに、フォーメーション攻撃こうげきに必要ひつようなFマークが3まで回復かいふくする。また、パーツ合体がったい後ご1秒びょうほど無敵むてきとなる。

合体がったい時じは敵てきや敵てき弾だんに触ふれてもパーツだけが破壊はかいされ、即そくミスとはならない。2機き〜4機き合体がったい時じにはアルファ号ごうのみに戻もどり、5機き合体がったいの状態じょうたいのときのみアルファ・ベータ・デルタ号ごうの3機き合体がったい状態じょうたいになる。また、パーツ破壊はかい後ご1秒びょうほど無敵むてきとなる。

アルファ号ごう

初期しょき状態じょうたいの自じ機き。2連装れんそう。攻撃こうげき力りょくは小ちいさく、フォーメーションも使つかえないが、当あたり判定はんていが小ちいさいので最もっとも攻撃こうげきを受うけにくい。画面がめん上じょうでは「WINGER」と表記ひょうきされる。

ベータ号ごう

「2」の格納庫かくのうこから出現しゅつげん。横長よこながの羽根はね型がたで、合体がったいすると攻撃こうげき範囲はんいが横長よこながに倍ばいに広ひろがる。各かくショットの判定はんていが独立どくりつしていないため破壊はかい不能ふのう敵てきに遮さえぎられやすくなる。かなり大おおきめのパーツなので、合体がったいするといきなり当あたり判定はんていも広ひろがる。

ガンマ号ごう

「3」の格納庫かくのうこから出現しゅつげん。アルファの機首きしゅにかぶさるように付つく。後方こうほうにもノーマルショットが撃うてるようになる。当あたり判定はんてい、攻撃こうげき力りょく自体じたいはアルファのノーマルショットと変かわらないが、唯一ゆいいつ、恐竜きょうりゅうの骨ほねを破壊はかいすることができる（ファミリーコンピュータ版ばんは破壊はかい不可能ふかのう）。

デルタ号ごう

「4」の格納庫かくのうこから出現しゅつげん。アルファの前方ぜんぽうに付つく。強力きょうりょくな貫通かんつう弾だんを発射はっしゃできる。連射れんしゃ能力のうりょくはそのままに、射い線上せんじょうのザコ敵てきを一掃いっそうできる。ボスに対たいして与あたえるダメージも大おおきくなるが、自じ機きは見みた目め通どおり前方ぜんぽうへの当あたり判定はんていが若干じゃっかん広ひろがる。

エプシロン号ごう

「5」の格納庫かくのうこから出現しゅつげん。最さい後尾こうびに付つく。自じ機き後方こうほうに大おおきめのバリアを張はる。このバリアは敵てきの弾たまや地上ちじょう物ぶつに対たいしては無力むりょくであるが通常つうじょうショットで破壊はかい出来できる敵てき空中くうちゅう物ぶつに対たいしては全すべて一いち撃げきで破壊はかい可能かのうな特性とくせいがあり、ゲーム中ちゅう非常ひじょうに硬かたい要塞ようさいダイコンや宇宙うちゅう魔王まおうマンドラーの最終さいしゅう段階だんかいであっても同様どうようである（ただし実行じっこう・検証けんしょうするには、相当そうとうな技量ぎりょうが必要ひつようである）。

フォーメーション攻撃こうげき

「2機き以上いじょう合体がったいしている」「Fマークがある」「火ひの鳥とり状態じょうたいではない」という条件じょうけんを満みたしているとき、一定いってい時間じかんパーツを分離ぶんりさせ、陣形じんけいを組くんで攻撃こうげきする「フォーメーション攻撃こうげき」が可能かのう。合体がったいしている機き数すうで陣形じんけいと攻撃こうげき方法ほうほうが変かわる（機種きしゅは問とわない）。破壊はかい不可能ふかのうな空中くうちゅう物ぶつを破壊はかいすることも可能かのう（キライ除のぞく）。一定いってい時間じかん経過けいかすると、分離ぶんりしたパーツは合体がったいして、元もとの状態じょうたいに戻もどる。

Fマークはフォーメーション攻撃こうげきを1回かい行おこなうたびに1つ消費しょうひし、新あたらしいパーツと合体がったいするたびに現在げんざい数すうに関かかわらず3つに補給ほきゅうされる。補給ほきゅう手段しゅだんは合体がったいのみのため、新あらたに合体がったいができない5機き合体がったいの状態じょうたいで補給ほきゅうするには、故意こいにでも被弾ひだんしてパーツを破壊はかいし5機き合体がったいではなくす必要ひつようがある。

フォーメーション中ちゅうは各かくパーツは完全かんぜん無敵むてきとなるが、自じ機きは無敵むてきとならず、一時いちじ的てきにパーツを分離ぶんりした状態じょうたいとなるため、（当あたり判定はんていは合体がったい時じより小ちいさくなるものの）1発はつの被弾ひだんで1機きミスとなるというリスクがある。なお、フォーメーション終了しゅうりょう直後ちょくごの合体がったい中ちゅうは、通常つうじょうのパーツと合体がったい同様どうように1秒びょうほど無敵むてきとなる。

フォーメーション攻撃こうげき中ちゅうに新あらたなパーツと合体がったいすることも可能かのう。たとえば、フォーメーション中ちゅうで単機たんき状態じょうたいの自じ機きが新あらたなパーツと合体がったいすると、フォーメーション攻撃こうげきを継続けいぞくしつつ、自じ機きは一時いちじ的てきに2機き合体がったい状態じょうたいとなり、1発はつの被弾ひだんに耐たえられるようになる。フォーメーション攻撃こうげきが終了しゅうりょうすると、すべてのパーツが合体がったいされる。このときに5機き合体がったいとなった場合ばあいは、そのタイミングで火ひの鳥とり状態じょうたいとなる。パーツの獲得かくとく寸前すんぜんにフォーメーション攻撃こうげきを発動はつどうさせることで、Fマークを使つかってから補給ほきゅうするため、使用しよう数すうの温存おんぞんになる。

2機き - 「ムーン・フォーメーション」

アルファの左右さゆうどちらかにパーツが並ならび、両機りょうきの間あいだから横長よこながの三日月みかづき形がたのビームが出でる。攻撃こうげき範囲はんいは大おおきいが、破壊はかい不可能ふかのうな地上ちじょう物ぶつに阻はばまれる率りつが高たかくなる。また、唯一ゆいいつ左右さゆう非対称ひたいしょうのフォーメーションで自じ機きからのノーマルショットも発射はっしゃされないため、自じ機きを見失みうしないやすい。自じ機きとショットの間あいだに若干じゃっかんの隙間すきまがあり、敵てきによってはその隙間すきまから自じ機きに体当たいあたりしてくることがある。

3機き - 「エクステンド・フォーメーション」

アルファの斜ななめ前まえに各かく一いち機きずつ位置いち取とり逆ぎゃく三角形さんかっけいを描えがくフォーメーション。各かく機きから前方ぜんぽうへのノーマルショットと、前まえの2機きからそれぞれ外側そとがわ斜ななめ前まえにショットを発射はっしゃできる。コスト・攻撃こうげき力りょくともに非常ひじょうに使つかいやすいフォーメーション。

4機き - 「サイクロン・フォーメーション」

アルファの前方ぜんぽうに三角形さんかっけいにパーツがならび、菱形ひしがたを描えがくフォーメーション。アルファがノーマルショットを撃うち、他たのパーツは渦巻うずまき型がたの軌道きどうを描えがく特殊とくしゅな弾たまを出だす。アルファ以外いがいの弾たまが連射れんしゃが利きかず、使つかいづらい。攻撃こうげき終了しゅうりょう後ごにも回転かいてん弾だんが残のこることがあり、消きえるまで弾たまが撃うてない。

5機き - 「クロス・フォーメーション」

正方形せいほうけいに並ならんだパーツの下したにアルファが位置いちどった、ホームベース形かたち。アルファはノーマルショット、右みぎ2機きは左ひだり斜ななめ前まえに、左ひだり2機きは右みぎ斜ななめ前まえにそれぞれ発射はっしゃする。攻撃こうげき力りょくは大おおきいが、弾たまやパーツが乱みだれ飛とび、自じ機きを見失みうしないやすい。

火ひの鳥とり

5機き合体がったいした瞬間しゅんかんから一定いってい時間じかん（約やく8秒びょう）、無敵むてきの火ひの鳥とりになる。この間あいだは攻撃こうげき手段しゅだんが体当たいあたりとベータ号ごうのショットのみになる。フォーメーションでは破壊はかい不能ふのうなキライも体当たいあたりで破壊はかい可能かのう。どちらかというと、攻撃こうげきではなく難所なんしょを脱出だっしゅつするために防御ぼうぎょ的てきに使用しようするためのフィーチャー。5機き合体がったい直前ちょくぜんにフォーメーションを使つかうことで発生はっせい時間じかんをずらすことができる（フォーメーション終了しゅうりょうと同時どうじに火ひの鳥とり発動はつどう）。

ストーリー

宇宙うちゅう世紀せいきに入はいって、地球ちきゅうは隆盛りゅうせいを極きわめていた。しかし、全ぜん宇宙うちゅうを手中しゅちゅうにしようと企たくらむ宇宙うちゅう魔王まおうマンドラーが、その無むの魔力まりょくによって地球ちきゅう上じょうに巨きょ獣じゅう（原始時代げんしじだいに地球ちきゅう上じょうに存在そんざいした恐竜きょうりゅうのことである）を蘇よみがえらせた。宇宙うちゅう魔王まおうマンドラーとその手下てした巨きょ獣じゅう群ぐんによって、地球人ちきゅうじんは地表ちひょうに基地きちや武器ぶきを残のこし、生命せいめいの源みなもとである海うみの底そこへと生いきる大地だいちを移うつすことを余儀よぎなくされた。

そして時ときは流ながれ、地球人ちきゅうじんたちは再ふたたび輝かがやく太陽たいようと緑みどりの大地だいちを取とり戻もどすべく、地球ちきゅう奪回だっかい組織そしき“テラクレスタ”を結成けっせいし、戦闘せんとう迎撃げいげき機き“ウィンガー”を完成かんせいさせ緊急きんきゅう発進はっしんした。ウィンガーは、大地だいちに残のこされた格納庫かくのうこからパーツを奪還だっかんし、合体がったい分離ぶんりのフォーメーション攻撃こうげきを敵てきに加くわえながら、宇宙うちゅう魔王まおうマンドラーを目指めざす。

移植いしょく版ばん

No.	タイトル	発売はつばい日び	対応たいおう機種きしゅ	開発元かいはつもと	発売はつばい元もと	メディア	型式けいしき	備考びこう
1	テラクレスタ	198609271986年ねん9月がつ27日にち 1990031990年ねん3月がつ	ファミリーコンピュータ	日本にっぽん物産ぶっさん	日本にっぽん物産ぶっさん ビック東海とうかい	1メガビット+64キロRAMロムカセット	NBF-TC NES-TQ-USA
2	Terra Cresta	1986年ねん 1986年ねん	Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum	Imagine Software	Imagine Software	フロッピーディスク	-	北米ほくべいではコモドール64版はんのみ発売はつばい
3	ビデオゲームアンソロジー ムーンクレスタ&テラクレスタ	199211201992年ねん11月20日にち	X68000	電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ	マイコンソフト	5インチフロッピーディスク	DP-3205023
4	オレたちゲーセン族ぞく テラクレスタ	200510272005年ねん10月がつ27日にち	PlayStation 2	日本にっぽん物産ぶっさん	ハムスター	CD-ROM	SLPM-62661	アーケード版ばんの移植いしょく
5	テラクレスタ	2014年ねん10月がつ28日にち	Windows	日本にっぽん物産ぶっさん	D4エンタープライズ	ダウンロード （プロジェクトEGG）	-	ファミリーコンピュータ版ばんの移植いしょく
6	テラクレスタ	2014年ねん11月20日にち 201505192015年ねん5月がつ19日にち 201509152015年ねん9月がつ15日にち	PlayStation 4	日本にっぽん物産ぶっさん	ハムスター	ダウンロード （アーケードアーカイブス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく
7	テラクレスタ	2018年ねん5月がつ10日とおか	Nintendo Switch	日本にっぽん物産ぶっさん	ハムスター	ダウンロード （アーケードアーカイブス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく

ファミリーコンピュータ版ばん

• アーケード版ばん同様どうよう、日本にっぽん物産ぶっさんの自社じしゃ開発かいはつだが、アーケード版ばんのデザイナーである藤原ふじわら茂樹しげきは移植いしょく作業さぎょうには関与かんよしていない。ただし、フォーメーションエディットを入いれたのは藤原ふじわらの発案はつあんである。アーケード版ばんとの違ちがいは以下いかの通とおり。
  • 自じ機きの名称めいしょうを「ウイングギャリバー」に変更へんこう。
  • 5機きフォーメーションの陣形じんけいをエディットできるモードがある。
  • 格納庫かくのうこの番号ばんごうが書かかれた地上ちじょう物ぶつが、徐々じょじょに出現しゅつげんするのではなく最初さいしょから出現しゅつげんしているが、画面がめんの下した半分はんぶんに来きてその数字すうじの刻印こくいんが点滅てんめつし始はじめてから破壊はかい可能かのうとなる。
  • ファミリーコンピュータのスプライト処理しょり能力のうりょくの関係かんけいで、敵てきキャラクターのうち「エレキング」と「メガロ」がカットされた。
  • ボスキャラクターがスプライトでは無理むりな大おおきさのため、ダイコンとマンドラーに関かんしてはBGで描画びょうがされており、出現しゅつげん時じには背景はいけいは真まっ黒くろな海うみになる。チューボはアーケード版ばん同様どうように通常つうじょう地形ちけいに登場とうじょうする。
  • ファミリーコンピュータの性能せいのう上じょう、色いろがアーケードに比くらべて淡あわい。また、画面がめんが横長よこながで縦たてに狭せまく、合体がったい時じにはアーケードよりも画面がめんに対たいして自じ機きが大おおきくなるため難易なんい度どが高たかい。
  • 敵てきキャラクターの恐竜きょうりゅうの咆哮ほうこう音おんがカットされている。
• NESにも移植いしょくされており、こちらは音楽おんがくが海外かいがい仕様しように合あわせて変更へんこうされている。発売はつばいはビック東海とうかいが行おこなっている。

MSX2版はん

1989年ねん4月発売はつばい予定よていでアナウンスされていたが、発売はつばい中止ちゅうし。フォーメーションエディットも搭載とうさいされるなど基本きほん的てきにファミリーコンピュータ版ばんに準拠じゅんきょした内容ないようだったが、当時とうじの雑誌ざっし媒体ばいたいに掲載けいさいされた画面がめん写真しゃしんではファミリーコンピュータ版ばんでカットされたエレキングやメガロも登場とうじょうしていた。

日本にっぽん国外こくがいPC版ばん

イギリスのImagineより、英語えいご圏けんとフランス語ふらんすご圏けんで発売はつばいされた。ZX版ばんはアーケード版ばんと同様どうようの画面がめん比率ひりつだが、64版はんは画面がめんが横長よこながで縦たてに狭せまく、合体がったい時じに自じ機きがファミリーコンピュータ版ばんよりもさらに大おおきくなるため難易なんい度どが高たかい。

X68000版はん

『ビデオゲームアンソロジー』から「ムーンクレスタ&テラクレスタ」として発売はつばい。各かくゲームの起動きどうはX68000本体ほんたいにある2台だいのFDドライブのどちらにゲームディスクを挿さすかで選択せんたくする。BGMは日本にっぽん国外こくがい版ばんも収録しゅうろくしており、後述こうじゅつのPS2版はんよりも再現さいげん度どが高たかい。ムーンクレスタ共々ともども、画面がめんモード変更へんこうでアーケード版ばんに近ちかい比率ひりつでのプレイも可能かのう。また、同どうアンソロジーシリーズの「クレイジークライマー1/2」を利用りようする事ことにより、本体ほんたいS-RAMへのオプション設定せってい・ハイスコアデータのセーブ機能きのうと、BGMに「JAPAN」「USA」に加くわえてサントラに収録しゅうろくされた「USA CD」バージョンのモードが追加ついかされる。

PlayStation 2版はん

『オレたちゲーセン族ぞく』シリーズで発売はつばい。BGMはPSG版ばんのみ収録しゅうろくでFM音源おんげん版ばんは無なし。復刻ふっこくインストカードなどの特典とくてん付つき。

プロジェクトEGG版ばん：D4エンタープライズ

2014年ねん10月28日にちよりファミリーコンピュータ版ばんを配信はいしん。

PlayStation 4版はん

アーケードアーカイブスとして2014年ねん11月20日にち配信はいしん開始かいし。

Nintendo Switch版ばん

アーケードアーカイブスとして2018年ねん5月がつ10日とおか配信はいしん開始かいし。上記じょうきのPlayStation 4版はんには無なかったオンライン登録とうろくが可能かのうになった5分間ふんかんのキャラバンモードとハイスコアモードが実装じっそうされている。

開発かいはつ

同社どうしゃの『ムーンクレスタ』の続編ぞくへんという位置いちづけの作品さくひんではあるが、企画きかく当初とうしょのタイトルは『テラホーク -地球ちきゅう奪還だっかん指令しれい-』というもので、『ムーンクレスタ』の続編ぞくへんというのは開発かいはつ中ちゅうに後こう付つけした設定せっていであると、ゲームデザイナーの藤原ふじわら茂樹しげきが後年こうねんのインタビューで発言はつげんしている。

音楽おんがく

基板きばんのバージョンによって、音源おんげんICがYM2203のものとYM3526のものがある。異ことなるバージョンが存在そんざいするのは、当時とうじ、国内外こくないがいでヒットしたことで増産ぞうさん体制たいせいに移うつった際さいにYM3526が不足ふそくし、代替だいたいとしてYM2203を使用しようしたためである。

なお、YM2203版はんでは、SSG音源おんげんのみでBGMを演奏えんそうし、FM音源おんげんは効果こうか音おんのみで使用しようしている。

スタッフ

• スタッフ：藤原ふじわら茂樹しげき、しきいさお、筒井つつい久弥ひさや、R.YAMADA
• 音楽おんがく：吉田よしだ健志たけし

評価ひょうか

評価ひょうか
レビュー結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか オールゲーム （AC） エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー 22/40点てん（NES） Your Sinclair 7/10点てん (ZX) ファミリーコンピュータMagazine 20.24/30点てん（FC） Aktueller Software Markt 3.8/12点てん（C64）

ファミリーコンピュータ版ばん

ゲーム誌し『ファミリーコンピュータMagazine』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは以下いかの通とおりとなっており、20.24点てん（満まん30点てん）となっている。

項目こうもく	キャラクタ	音楽おんがく	操作性そうさせいわる	熱中ねっちゅう度ど	お買かい得度とくど	オリジナリティ	総合そうごう
得点とくてん	3.27	3.55	3.48	3.41	3.31	3.22	20.24

続編ぞくへん

テラクレスタII マンドラーの逆襲ぎゃくしゅう

1992年ねん、PCエンジンHuCARDで発売はつばいされた。詳細しょうさいはリンク先さき記事きじを参照さんしょう。

テラクレスタ3D

1997年ねん、セガサターン用ようソフトとして発売はつばい。グラフィックを2Dから3DCGに変更へんこうしたリメイク的てきな作品さくひん。機体きたいが3機き合体がったいに変更へんこうされ、ボス戦せんの時ときだけ戦闘せんとうが3人称にんしょう視点してんになるのが特徴とくちょうである。BGMはオーケストラ風ふうに大幅おおはばにアレンジされている。

ソルクレスタ

2022年ねん、プラチナゲームズより発売はつばい。対応たいおう機種きしゅはNintendo Switch、PlayStation 4、Steam。本ほん作さくのウイングギャリバーはカバヤの玩具おもちゃ版ばんが過去かこに味方みかたが運用うんようしていたオリジナルの機体きたい、タカラトミーのシューティングゲームヒストリカ版ばんは敵てきが複製ふくせいした機体きたいとなっている。

関連かんれん作品さくひん

玩具おもちゃ

『W変形へんけい合体がったいテラクレスタ』という商品しょうひん名めいの玩具おもちゃが存在そんざいする。ロング社しゃから出でたフックトイで、ウイングギャリバー1〜2台だいセットの単品たんぴん売うり及および5機きセットで各かく機きの名称めいしょうがストレイタス1（αあるふぁ号ごう）/ストレイタス2（βべーた号ごう&γがんま号ごう）/ストレイタス3（δでるた号ごう&εいぷしろん号ごう）となっている。チープトイながら設定せってい通どおり合体がったいするが名称めいしょうがウイングギャリバーからイグナイトフォートレスに変更へんこうされている。また、設定せっていにないオリジナルの「ロボット形態けいたい」にも変形へんけいできる。ロボット形態けいたいの名称めいしょうはビッグクレスタ。5機きセットのみロボ形態けいたいのときに持もっているシールドに本ほん作さくのロゴが貼はってある。

また、カバヤから食玩しょくがんで小ちいさいプラモデルが発売はつばいされており、合体がったい可能かのうなウイングギャリバーや敵てき要塞ようさい（ザコキャラ付つき）が商品しょうひん化かされていた（テラクレスタ ピーナッツチョコ）。

さらに、2014年ねんにはタカラトミーアーツから「シューティングゲームヒストリカEX」として、ウイングギャリバーの5機き合体がったいを完全かんぜん再現さいげんした本格ほんかく的てきな玩具おもちゃが発売はつばいされた。

外部がいぶリンク

• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト テラクレスタ（PS4版はん）
  • PlayStation公式こうしきサイト アーケードアーカイブス テラクレスタ（PS4版はん）
• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト テラクレスタ（Nintendo Switch版ばん）
• テラクレスタ for FC（プロジェクトEGG）
• Terra Cresta（英語えいご） - MobyGames