ディーゼル・エレクトリック方式
ディーゼル・エレクトリック
概要 [編集 ]
ディーゼルエンジンで
しかしパワーエレクトロニクスの
利点 [編集 ]
技術 が未 発達 だった古 い時代 においては、クラッチと変速 機 の操作 が無 く、ハンドル操作 も軽 く、操縦 が簡単 という利点 が大 きかった。大 重量 、大 出力 の乗 り物 ほど変速 機 の製造 が困難 になるが、変速 機 が不要 なのでこの問題 を回避 できる。電動 機 は内燃 機関 に比 べ、特性 上 一時 的 な過 負荷 や過 回転 に強 い(短時間 定 格 の概念 )。- ディーゼルエンジンのもっとも
効率 の良 い回転 域 で運転 でき、経済 的 である。 - エンジンをほぼ
一定 回転 で使 えるため、騒音 、振動 対策 や排出 ガス浄化 が比較的 容易 。また、パワーバンドを広 くすることや、回転 数 レスポンス向上 などの対策 が不要 である。 鉄道 車両 の場合 、変速 機 が不要 で、複数 台 の車両 の総括 制御 が容易 となり、無線 による遠隔 操作 では引 き通 し線 が不要 で、かつ、連結 位置 の制約 も無 くなる。また電車 と共通 で使用 できる部品 が増 えるため保守 面 で有利 になるほか、電気 ・ディーゼル両用 車両 (バイモード車両 )への転換 も容易 になる。鉄道 車両 や自動車 では発電 ブレーキや回生 ブレーキの使用 が可能 となる(エンジンブレーキ、排気 ブレーキ、圧縮 開放 ブレーキ、一般 的 なリターダでは、エネルギーの回生 は行 えない)。船舶 の場合 、スクリューの回転 数 制御 を配電 盤 で行 える。特 に船舶 において、動力 部 のレイアウトが比較的 自由 にできる。ディーゼルエンジン直結 方式 の場合 、エンジンからギアボックスを通 りスクリュープロペラに至 るまでを十分 な剛性 をもったプロペラシャフトで結 ばなければならず、各 部品 の配置 に制約 がある。ディーゼル・エレクトリック方式 であればディーゼル発電 機 と電動 機 の間 は電気 配線 のみとなり、配置 の自由 度 が高 い。潜水 艦 では、エンジンを止 め、あらかじめ充電 しておいたバッテリーのみで航行 することで隠密 性 が高 まり、燃焼 時 の空気 も必要 としないため潜航 を続 けることができる。
欠点 [編集 ]
変速 機 に比 べ、発電 機 の質量 や体積 が大 きくなる場合 があり、システム全体 では重量 や搭載 性 で劣 る場合 がある。始動 時 以外 に電気 を必要 としないディーゼルエンジンに比 べ、追加 された電装 品 のトラブルによるリスクが増 える。銅 線 の塊 である発電 機 とモーターを作 るために大量 の銅 を必要 とする。また、磁石 にレアメタル(希土類 元素 )を用 いる場合 、軍用 では戦略 物資 の大量 消費 が問題 になる。鉄道 車両 の場合 、かつては質量 と体積 の大 きさから動力 分散 方式 には向 かないとされていた。乗用車 やホウルトラックにおいて本 方式 をインホイールモーターと組 み合 わせて採用 した場合 、水 に弱 い。特 に採石 場 や露天掘 り鉱山 は土埃 が舞 わないよう頻繁 に散水 が行 われて道路 に水 たまりが多 いためホウルトラックの運転 手 は慎重 な運転 を要求 されることが多 い。
用途 [編集 ]
静粛 性 が特 に求 められる音響 測定 艦 などの対 潜水 艦 作戦 に従事 する艦船 や、海洋 調査 船 、大型 客船 。砕氷 船 のような頻繁 な前 後進 や強大 な推進 トルクを要求 される船舶 。鉄道 車両 の(架線 などの線路 側 の工事 を伴 わない)大 出力 化 。大型 港湾 のコンテナターミナルなどで使用 されるコンテナキャリアカー。- ホウルトラックや
戦車 など特殊 な用途 のため、重量 が膨大 で、強力 な動力 を必要 とし、通常 の変速 機 では耐久 性 に難 がある、もしくはトータルではモーター制御 のほうが小型 軽量 で済 むもの。