ドラックス・ザ・デストロイヤー

Drax the Destroyer
出版しゅっぱんの情報じょうほう
出版しゅっぱん者しゃ	マーベルコミックス
初はつ登場とうじょう	『アイアンマン』第だい55号ごう（1973年ねん2月がつ）
クリエイター	マイク・フリードリヒ ジム・スターリン
作中さくちゅうの情報じょうほう
本名ほんみょう	アーサー・サンプソン・ダグラス
所属しょぞくチーム	ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー インフィニティ・ウォッチ リージョン・オブ・ザ・アンリビング シークレット・ディフェンダーズ ユナイテッド・フロント
能力のうりょく	怪力かいりき、スタミナ、スピード、耐久たいきゅう性せい エナジーブラスト 熟練じゅくれんしたナイフ使づかい サノスの位置いちを感知かんちする能力のうりょく

ドラックス・ザ・デストロイヤー（Drax the Destroyer）、またはアーサー・ダグラス（Arthur Douglas）は、マーベルコミックスが出版しゅっぱんするコミック作品さくひんに登場とうじょうするキャラクターである。マイク・フリードリヒとジム・スターリンにより創造そうぞうされたこのキャラクターは『アイアンマン』第だい55号ごう（1973年ねん）で初はつ登場とうじょうした。

元々もともと地球人ちきゅうじんであったアーサー・ダグラスはスーパーヴィランのサノスの手てによって家族かぞくごと攻撃こうげきされ、命いのちを落おとすが、サノスへの対抗たいこうする者ものが必要ひつようと考かんがえたクロノスによってその魂たましいが回収かいしゅうされ、新あらたな強靭きょうじんな肉体にくたいに宿やどり、ドラックス・ザ・デストロイヤーとして生うまれ変かわった。ドラックスは怪力かいりきと超人ちょうじん的てき回復かいふく力りょく、飛行ひこう、手てからのエナジーブラスト放射ほうしゃ能力のうりょくを身みにつけた。ドラックスはサノス、時ときにはスーパーヒーローのキャプテン・マーベルやアダム・ウォーロックとも戦たたかった。またインフィニティ・ウォッチのメンバーも務つとめた。2004年ねんには飛行ひこう能力のうりょくとエナジーブラストなどを失うしなった。その後ごはクロスオーバーイベント『アナアイレーション』及および『アナアイレーション: コンクエスト』で重要じゅうような役割やくわりを果はたした後のち、新あらたに結成けっせいされたガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバーとなった。

ドラックスはテレビアニメやテレビゲーム、実写じっしゃ映画えいがに登場とうじょうするほか、玩具おもちゃやトレーディングカードも作つくられた。

出版しゅっぱん上じょうの歴史れきし

ドラックスは『アイアンマン』第だい55号ごう（1973年ねん2月がつ）で初はつ登場とうじょうし、マイク・フリードリヒとジム・スターリンによって創造そうぞうされた。『キャプテン・マーベル』第だい1期き第だい27号ごう（1973年ねん7月がつ）より定期ていき的てきに登場とうじょうし、また『ウォーロック』第だい10号ごう（1975年ねん12月がつ）、『アイアンマン』第だい88号ごう（1976年ねん7月がつ）、『ウォーロック』第だい15号ごう（1976年ねん11月）、『Logan's Run』第だい6号ごう（1977年ねん6月がつ）、『ソー』第だい314号ごう（1981年ねん12月がつ）、『アベンジャーズ』第だい219号ごう（1982年ねん5月がつ）にゲスト出演しゅつえんした後のち、『アベンジャーズ』第だい220号ごう（1982年ねん6月がつ）でムーンドラゴンに殺害さつがいされた。

スターリンは『シルバーサーファー』第だい3期き第だい35号ごう（1990年ねん）でドラックスを復活ふっかつさせ、以後いご同誌どうし第だい50号ごうまで複ふく数すう回かい登場とうじょうさせた。『インフィニティ・ガントレット』第だい#1-6号ごう（1991年ねん）に登場とうじょう後ご、『ウォーロック・アンド・ザ・インフィニティ・ウォッチ』第だい1-42号ごう（1992年ねん - 1995年ねん）でインフィニティ・ウォッチのメンバーとして登場とうじょうした。その後ごは『ウォーロック』第だい3期き第だい1-4号ごう（1998年ねん - 1999年ねん）、『キャプテン・マーベル』第だい4期き第だい4-6号ごう（2001年ねん）に登場とうじょうした。

2004年ねんに全ぜん4号ごうとなる自身じしんのミニシリーズ『ドラックス・ザ・デストロイヤー』が出版しゅっぱんされた後のち、『アナアイレーション: ノヴァ』第だい1-4号ごう（2005年ねん）と『アナアイレーション』第だい1-6号ごう（2006年ねん）で重要じゅうような役割やくわりを果はたした。その後ご、『ノヴァ』第だい4期き第だい4-7号ごう（2007年ねん）と『アナアイレーション: コンクエスト』に登場とうじょう後ご、2008年ねんにリランチされた『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』誌しで同どうチームのメンバーとなり、同誌どうし第だい25号ごうまで登場とうじょうし続つづけた。ドラックスは『ザ・サノス・インペラティブ』第だい1-3号ごう（2010年ねん）に登場とうじょうし、サノスに殺害さつがいされた。

ドラックスは『アベンジャーズ・アッセンブル』第だい4-8号ごう（2012年ねん6月がつ - 10月がつ）で死しに関かんする詳細しょうさいが明あかされないまま再さい登場とうじょうした。またマーベルNOW!の一環いっかんで第だい3期きとしてリランチされた『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』誌しにも登場とうじょうする。

キャラクターのバイオグラフィ

創造そうぞうと生おい立たち

妻つまと娘むすめが乗のる車くるまを砂漠さばくで運転うんてんするアーサー・ダグラスは、人間にんげんに見みられてしまったと考かんがえたサノスが操縦そうじゅうする宇宙船うちゅうせんの攻撃こうげきを受うける。彼女かのじょの娘むすめのヘザーは生存せいぞんし、サノスの父ちちのメンターによって保護ほごされ、タイタンで育そだてられ、後のちにムーンドラゴンとなった。

サノスの脅威きょういと戦たたかうための闘士とうしを必要ひつようとしたメンターとタイタンの神かみクロノスはダグラスの魂たましいを新あたらしい強靭きょうじんな肉体にくたいに移うつした。彼かれは「ドラックス・ザ・デストロイヤー」と名なを変かえ、サノス抹殺まっさつを唯一ゆいいつの目的もくてきとして行動こうどうを開始かいしした。ドラックスはアイアンマンと共ともにサノスとブラッド・ブラザーズと戦たたかうが、サノスは逃亡とうぼうする。サノスのコズミック・キューブ入手にゅうしゅを阻止そししようとした際さい、ドラックスの記憶きおくは復元ふくげんされた。キャプテン・マーベルがサノスを破やぶった際さい、ドラックスは自分じぶんの目的もくてきを奪うばったキャプテン・マーベルに襲おそいかかった。ドラックスは復活ふっかつしたサノスを探さがして宇宙うちゅう中ちゅうをさまよった。彼かれがサノスが再ふたたび自分じぶんを具現ぐげん化かしたことを知しるまでにはサノスはキャプテン・マーベル、アベンジャーズ、アダム・ウォーロックとの戦たたかいに敗やぶれた。キャプテン・マーベルと共ともにドラックスはISAAC、スレララックス、ロード・ガエア、エリシウス、カオスと戦たたかった。

しばらくしてドラックスはエイリアンの支配しはい下かとなり、娘むすめのムーンドラゴンとスーパーヒーローのソーと戦たたかった。ドラックスは回復かいふくした後のち、ムーンドラゴンと共ともに知識ちしきを求もとめて宇宙うちゅうを旅たびした。最終さいしゅう的てきに彼かれらはヒューマノイドエイリアンが内戦ないせんを起おこしている惑星わくせいバ・バニスにたどり着つく。ムーンドラゴンは争あらそいを鎮しずめるために精神せいしんパワーを利用りようして自分じぶん自身じしんを女神めがみと認識にんしきさせて管理かんりしようとする。ドラックスはそれを卑劣ひれつであると感かんじ、救難きゅうなんメッセージを乗のせた宇宙船うちゅうせんを地球ちきゅうに送おくった。メッセージを受うけ取とったアベンジャーズはムーンドラゴンに精神せいしんを支配しはいされた惑星わくせいへとたどり着ついた。アベンジャーズによって精神せいしんコントロールから解放かいほうされたドラックスはムーンドラゴンに立たち向むかうが、精神せいしんと身体しんたいを分離ぶんりさせられてしまう。

インフィニティ・ウォッチ

詳細しょうさいは「en:Infinity Watch」を参照さんしょう

サノスがミストレス・デスにより復活ふっかつさせられると、クロノスはドラックスを生いき返かえらせ、より強力きょうりょくな力ちからを与あたえた。しかしながらクロノスはドラックスの死しの影響えいきょうを考慮こうりょしておらず、彼かれの心しんはムーンドラゴンによる損傷そんしょうを負おったままであった。ドラックスは他たのヒーローたちと共ともにインフィニティ・ガントレットの所有しょゆう者しゃとなったサノスやネビュラと戦たたかった。その後ごドラックスはアダム・ウォーロックによってパワー・ジェムの所有しょゆう者しゃに選えらばれ、インフィニティ・ウォッチの一員いちいんとなった。

エナジーヴァンパイアのルーンがジェムを盗ぬすんだ後のち、ウォッチは別べつ行動こうどうを取とった。ドラックスはムーンドラゴンと共ともにタイタンへと戻もどり、クロノスに頼たのんで自分じぶんのパワーを落おとすことと引ひき換かえに傷きずついた心しんを元もとに戻もどして貰もらった。ドラックスはエリシウスなどを殺ころしたことを告発こくはつされるが、サイフォンにより精神せいしん操作そうさされた結果けっかであったことが発覚はっかくすると無罪むざいとなった。ムーンドラゴンを捜さがしている最中さいちゅうにドラックスはジーニス・ヴェルと喧嘩けんかになる。この際さいにドラックスとジーニスはミクロバースへ転送てんそうされる。

復活ふっかつ

詳細しょうさいは「en:Annihilation (comics)」および「en:Annihilation: Conquest」を参照さんしょう

その後ごドラックスはパイボック、ルナティク、ブラッド・ブラザーズと共ともに刑務所けいむしょの移送いそう船せんで目撃もくげきされる。船ふねはアラスカで墜落ついらくし、ドラックスは住民じゅうみんを守まもるために他たの囚人しゅうじんたちを攻撃こうげきする。彼かれはキャミという少女しょうじょを娘むすめと見み間違まちがえ、彼女かのじょをパイボックから守まもろうとする。ドラックスは殺ころされたかと思おもわれたが、その死体したいの大おおきな殻からからより細ほそく、知的ちてきなドラックスとなって蘇よみがえった。2隻せき目めの宇宙船うちゅうせんが到着とうちゃくするとドラックスとキャミは逮捕たいほされた。

キルン刑務所けいむしょでのアニヒラスの攻撃こうげきを生いき延のびたドラックスとキャミはゼンダリアン・ノヴァ・コーズの最後さいごの生いき残のこりであるリチャード・ライダーと手てを組くんだ。ドラックスとノヴァは共ともにアナアイヒレーション・ウェーブと戦たたかうこととなった。ドラックスはサノスがムーンドラゴンを人質ひとじちに取とっており、追跡ついせきすれば死しぬことを知しる。アナアイレーション・ウェーブとユナイテッド・フロントの戦たたかいの最中さいちゅう、ノヴァと他たのグループ（キャミも含ふくむ）が避難ひなんを終おえる間あいだ、ドラックスは侵入しんにゅう者しゃを退しりぞけるために残のこった。ドラックスはアナアイレーション・ウェーブの母船ぼせんまで進撃しんげきするとサノスを発見はっけんし、殺害さつがいした。ドラックスは捕とらえられていたギャラクタスを解放かいほうし、ギャラクタスはドラックスとムーンドラゴンを遠とおくの惑星わくせいにテレポートさせた。その後ご、ムーンドラゴンはドラックスが「消きえた」と言いう。またキャミは生存せいぞんし、サノスの案内あんない人じんと共ともに居いる姿すがたが目撃もくげきされている。

ファランクスのクリー侵攻しんこうの際さい、ドラックスはハイブマインドの「選択せんたく」により同化どうかされてしまう。ファランクスは惑星わくせいから逃のがれたノヴァを追おうためにガモラと共ともにドラックスを派遣はけんした。その後ご2人にんはファランクスから解放かいほうされ、ハラでのウルトロンとの戦たたかいに参加さんかする。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー

詳細しょうさいは「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー (2008年ねんのチーム)」を参照さんしょう

スター・ロードはドラックスを新あたらしいガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバーとして雇やとった。ガーディアンズはサノスと同盟どうめいし、「キャンサーバース」と呼よばれる別世界べっせかいへの移動いどうすることを余儀よぎなくされた。過酷かこくな冒険ぼうけんの末すえ、ドラックスはサノスを攻撃こうげきし、殺害さつがいされた。その後ご死しに関かんする詳細しょうさいが描えがかれないまま、地球ちきゅうでガーディアンズと共ともに再さい登場とうじょうした。

パワーと能力のうりょく

ドラックスのパワーは当初とうしょは怪力かいりき、超ちょう人的じんてきスタミナ、物理ぶつり耐たい性せいのみであったが、後のちにコズミック・エナジーを両手りょうてから放出ほうしゅつする能力のうりょくを身みにつけた。また空気くうき、水みず、食料しょくりょうなしで宇宙うちゅう空間くうかんや超ちょう空間くうかんを高速こうそくで移動いどう可能かのうである。さらに広範囲こうはんいにわたってサノスの存在そんざいを感知かんちすることができる。

2006年ねんの「アナアイレーション」の直前ちょくぜんからドラックスの肉体にくたいは大幅おおはばに小型こがた化かしており、物理ぶつり的てきな力ちからもそれに相応そうおうして下さがる、また飛行ひこう能力のうりょくとエナジーブラストも失うしなっている。一方いっぽうで知能ちのうは回復かいふくしており、戦闘せんとうではナイフを使つかうようになった。また一時いちじ的てきにサノスのフォースフィールドを通とおり抜ぬける能力のうりょくがあった。

MCU版ばん

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）では、デビッド・バウティスタが演えんじる。日本語にほんご吹替は楠くすのき見み尚己なおみが担当たんとう。

本ほん項こうは、“アース616”（正史せいしの宇宙うちゅう）におけるドラックスを主軸しゅじくに表記ひょうきする。

キャラクター像ぞう

妻つまの“オヴェット（Ovette）”と娘むすめの“カマリア（Kamaria）”を手てにかけたロナン・ジ・アキューザーと、その黒幕くろまくであるサノスへの復讐ふくしゅうを誓ちかうパワーファイター。筋肉質きんにくしつで濁にごった灰色はいいろの肉体にくたいとスキンヘッド、赤あかい部族ぶぞく紋様もんようが刻きざまれた顔面がんめんと後頭部こうとうぶや上半身じょうはんしんという厳いかつい外見がいけんが特徴とくちょう。

そのような第だい一いち印象いんしょうと後述こうじゅつの肩書かたがきとは裏腹うらはらに根ねはとても素朴そぼくでざっくばらんとしており、言いわれた言葉ことばをそのまま受うけ取とってしまうため、比喩ひゆや冗談じょうだんを理解りかいできず、加くわえて短絡たんらく的てき且かつアバウトな行動こうどうや、ズレた言動げんどうと豪快ごうかいな笑わらいで周囲しゅういを引ひかせることが多おおい。それ故ゆえに些細ささいな事ことで興奮こうふんすることもあるが、たとえ憎にくんでいた相手あいてでも一度いちど仲間なかまと認みとめれば、それまでの確執かくしつを捨すてて親密しんみつに接せっするなど、頭あたまの切きり替かえの早はやさと人一倍ひといちばい厚あつい情じょうを持もち合あわせている。また、音楽おんがくやダンスには全まったく興味きょうみ関心かんしんがない。

ピーター・クイル/スター・ロードたち“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の仲間なかまのことは、感かんじたことをよく口くちにして困惑こんわくさせてはいるものの、新あたらしい「家族かぞく」と公言こうげんするほど大切たいせつに思おもっている。

『ホワット・イフ...?』版ばん

声こえ - フレッド・タタショア

日本語にほんご吹替 - 楠くすのき見み尚己なおみ

ドラックス（アース21818）

“アース21818”におけるドラックス。クリー人じんから故郷こきょうと妻子さいしをティ・チャラ/スター・ロードに救すくわれており、ガーディアンズにも加入かにゅうしておらず、惑星わくせい“コントラクシア”の“アイアン・ロータス”でバーテンダーとして働はたらいており、ミーハーな一いち面めんを見みせるなど、正史せいしのドラックスと若干じゃっかん異ことなる人物じんぶつ像ぞうをしている。

ドラックス（アース72124）

“アース72124”におけるドラックス。この宇宙うちゅうでもガーディアンズにも加入かにゅうしていないようで、地球ちきゅうに来訪らいほうしてソーが盛大せいだいに催もよおすパーティーに参加さんかする。

ドラックス（アース29929）

“アース29929”のドラックス。この宇宙うちゅうにおけるガーディアンズの一員いちいんである。

能力のうりょく

超ちょう常つね的てきな特殊とくしゅ能力のうりょくは持もっていないものの、歴戦れきせんの戦士せんしに相応ふさわしいその肉体にくたいには強靭きょうじんな肌はだ、膂力りょりょく、素早すばやさ、敏捷びんしょう性せい、加速かそく的てきな治癒ちゆ能力のうりょくなどが兼かね備そなわっており、勇敢ゆうかんさと無鉄砲むてっぽうさも相あいまって暴あばれ始はじめると大勢おおぜいの常人じょうじんすらも圧倒あっとうできるほどの実力じつりょくを見みせる。愛用あいようの短剣たんけんは勿論もちろん、エネルギーブラスターなどあらゆる種類しゅるいの武器ぶきの扱あつかいにも長たける。

武器ぶき

ドラックスの短剣たんけん（Drax's Knives）

愛用あいようの2本ほんの“テンパー鉄てつ合金ごうきん”製せいのナイフ。ブーツの側面そくめんのホルダーに挿さして携行けいこうする。ドラックスの故郷こきょうで鍛造たんぞうされたこのナイフは、模様もよう付つきでざらついた持もち手しゅがドラックスのグリップに合あっており、刃はにはドラックスの身体しんたいと同おなじ部族ぶぞく紋様もんようが刻きざまれている。ドラックスはこのナイフを常つねに磨みがき、戦闘せんとうで斬撃ざんげきや投擲とうてきに用もちいる。

このほかにもドラックスは、“ハドロン・エンフォーサー”や“ミラノ号ごう”にストックされているブラスターも行使こうしする。

各かく作品さくひんでの活躍かつやく

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

本ほん作さくでMCU初はつ登場とうじょう。

故郷こきょうの惑星わくせいで愛あいする家族かぞくと幸しあわせな日々ひびを送おくっていたが、ロナンの侵略しんりゃくにより妻子さいしを殺ころされてしまい、彼かれへの復讐ふくしゅうを誓ちかう。そのために、銀河ぎんがの至いたる所ところでロナンの部下ぶかを数すう十じゅう人にん以上いじょう殺ころし続つづけて“破壊はかい王おう”の異名いみょうを得えたのも束つかの間ま、“ノバ軍ぐん”に逮捕たいほされて“キルン刑務所けいむしょ”へと収監しゅうかんされ、当とう刑務所けいむしょで最もっとも恐おそろしい囚人しゅうじんとして周囲しゅういから畏怖いふされていた。

収監しゅうかんされてきたクイルたちとは、「裏切うらぎり者もののガモーラを生いかしておけばロナンが追おってくる」という打算ださんで付つき合あって共ともに脱獄だつごくするも、それからもガモーラとは睨にらみ合あいを続つづけ、ノーウェアではグルート&ロケットとも大だい喧嘩けんかまで起おこして自棄じきになった挙句あげくに、ロナンを誘おびき寄よせてしまう。

だが自みずからの過あやまちで現状げんじょうが悪化あっかしたことを伝つたえられると、行おこないを悔くやんで深ふかく反省はんせい。ロナンを倒たおすためガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員いちいんとなり、惑星わくせい“ザンダー”での戦たたかいでコラス・ザ・パーサーらを倒たおし、ロナン打倒だとうにも貢献こうけんしてクイルたちへの友情ゆうじょうを深ふかめていった。事後じごは、ノヴァ軍ぐん警察けいさつによって前科ぜんかを抹消まっしょうされ、クイルたちと共ともに銀河ぎんがの旅たびに出でる。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

本ほん作さくでは冒頭ぼうとうの“アビリスク”との戦たたかいで相手あいての体内たいないへ飛とび込こんだり、“ソヴリン”の艦隊かんたいへの捨すて身みの迎撃げいげきなど、皆みなの制止せいしを振ふり切きって猪突猛進ちょとつもうしんする姿すがたを見みせると共ともに亡なくなった妻つまとの馴なれ初そめなども明あかし、娘むすめの面影おもかげを見みたマンティスの容姿ようしを醜みにくいと感かんじているが、エゴがそんな彼女かのじょを拾ひろったことから「醜みにくくても愛あいされるのは本当ほんとうに愛あいされている証拠しょうこ」と声こえをかけるなど、物事ものごとの核心かくしんを突つくこともいくつかある。

ソヴリン艦隊かんたいから自分じぶんたちを救すくってくれたエゴと出会であったことで知しり合あったマンティスには、妻子さいしを失うしなったことへの怒いかり・悲かなしみを読よみ取とられるも、新あたらしい友ともとして認みとめるようになる。そしてクイルを取とり込こんで“拡張かくちょう”しようとするエゴの猛威もういに巻まき込こまれかけながらも、ガーディアンズの仲間なかま/家族かぞくやマンティスを守まもるために奮闘ふんとうした。

“エゴの星ほし”の壊滅かいめつ後ごには、クイルを救すくって息いきを引ひき取とったヨンドゥ・ウドンタの葬儀そうぎに立たち会あい、ラヴェジャーズ式しきの葬儀そうぎに「美うつくしい」と呟つぶやく。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

ガーディアンズ結成けっせいから数すう年ねんが経たった本ほん作さくでも、基本きほん的てきな性格せいかくからの振ふる舞まいで場ばの空気くうきを凍こおらせてしまう点てんはこれまでと同様どうようであるため、クイルとガモーラの触ふれ合あいを数すう分間ふんかん真顔まがおで傍観ぼうかんしたり、後のちに出会であったトニー・スターク/アイアンマンたちとのミーティングでもトニーを困惑こんわくさせたりと相変あいかわらずのマイペースぶりを見みせると共ともに、妻つまと娘むすめの真しんの仇かたきであるサノスに抑おさえられない怒いかりを露あらわにして対峙たいじする。

救出きゅうしゅつしたソーからサノスが“インフィニティ・ストーン”入手にゅうしゅに動うごきはじめたと聞きいて、“リアリティ・ストーン”回収かいしゅうのため、クイル・ガモーラ・マンティスとノーウェアに向むかうも、この時ときはサノスに全まったく挑いどむことができなかった。

その後ご、惑星わくせい“タイタン”でトニーたちと共闘きょうとうしサノスへ攻せめ立たてるが、ストーンを複数ふくすう保有ほゆうするサノスを倒たおすことはできず、彼かれが引ひき起おこした“デシメーション”により塵ちりと化かして消滅しょうめつしてしまう。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』

本ほん作さくではデシメーションから5年ねんもの間あいだ消滅しょうめつしたままだったが、アベンジャーズの尽力じんりょくにより復活ふっかつし、クライマックスにおける2014年ねんからタイムトラベルしてきたサノスの群ぐん勢ぜいとの決戦けっせんの際さいに、タイタンと繋つながったゲートウェイからクイル・マンティス・ピーター・パーカー・パーカー/スパイダーマン・スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジと共ともに戦地せんちとなった“アベンジャーズ・コンパウンド”跡地あとちに登場とうじょう。スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの号令ごうれいで開戦かいせん間あいだも無なく、コーグと共ともにカル・オブシディアンに接近せっきん戦せんを挑いどんだ。

トニーによってサノスの群ぐん勢ぜいが消滅しょうめつし、戦たたかいが終おわると、ガモーラ以外いがいのガーディアンズの仲間なかまたちやネビュラと共ともに、トニーの葬儀そうぎに参列さんれつする。その後ご地球ちきゅうから旅立たびだつ前まえに、再度さいど張はり合あいかけるクイルとソーに「船長せんちょうの座ざをかけて戦たたかえ」と鼓舞こぶし、直接ちょくせつ対決たいけつを囃はやし立たてる。

『ホワット・イフ...?』

第だい2話わ

アース21818におけるドラックスが物語ものがたりの前半ぜんはんに登場とうじょう。バーテンダーとして働はたらいていたところにやって来きたティ・チャラを歓迎かんげいし、カメラロボットに彼かれとのツーショット写真しゃしんを撮とらせ、1回かい目めの撮影さつえいがひど過すぎと感かんじて2回かい目めも撮影さつえいさせる。

第だい7話わ

アース72124におけるドラックスが登場とうじょう。ラスベガスのパーティーでは、ジェットパックで空そらを飛とんですぐに噴水ふんすいへ墜落ついらくしたヴォルスタッグを見みて大だい喜よろこびし、シドニーのハーバーブリッジの上うえでのパーティーでは、ソーの横よこで嘔吐おうとした傍かたわらで、彼かれが突然とつぜんパーティーの終おわりを宣言せんげんすると、失望しつぼうして「あんたこそお邪魔じゃま虫ちゅうだぞ！」と叫さけび、皆みなと共ともにその場ばから帰かえろうとする。

第だい8話わ

アース29929におけるドラックスが物語ものがたりの前半ぜんはんに登場とうじょう。ソヴリンにおいて、襲撃しゅうげきしてきたウルトロン軍団ぐんだんに戦たたかいを挑いどむも、相手あいてが起おこした惑星わくせいの滅亡めつぼうに巻まき込こまれる。

『ソー:ラブ&サンダー』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

他たのメディア

テレビ

• テレビアニメ『Silver Surfer』の第だい5-6話わ「Learning Curve」ではノーマン・スペンサーが声こえを務つとめた。ドラックスはアンドロイドでメンターの仲間なかまである。

• テレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』ではデヴィッド・ソボロブがドラックスの声こえを務つとめた。

• 『Avengers Assemble』の第だい1シーズン第だい22話わ「Guardians and Spaceknights」ではデヴィッド・ソボロブがドラックスの声こえを務つとめた。

• 『Hulk and the Agents of S.M.A.S.H.』ではデヴィッド・ソボロブがドラックスの声こえを務つとめた。

テレビゲーム

• 『マーヴル・スーパーヒーローズ』ではサノスのステージの背景はいけいで氷こおり像ぞうとなっているドラックスが登場とうじょうする。

• 『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』ではデヴィッド・ソボロブがドラックスの声こえを務つとめた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年ねん。ISBN 978-4-8135-2270-6。 

• 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超ちょう全集ぜんしゅう (てれびくんデラックス愛蔵あいぞう版ばん)』小学館しょうがくかん、2019年ねん。ISBN 978-4-09-227211-8。 

外部がいぶリンク

• Drax at the Marvel Universe
• Drax at the Marvel Database Project
• Drax the Destroyer - Comic Book DB