ロケット・ラクーン

Rocket Raccoon
出版しゅっぱんの情報じょうほう
出版しゅっぱん者しゃ	マーベルコミックス
初はつ登場とうじょう	『マーベル・プレビュー』第だい7号ごう（1976年ねん夏なつ）
クリエイター	ビル・マントロ キース・ギッフェン
作中さくちゅうの情報じょうほう
所属しょぞくチーム	ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー
能力のうりょく	戦術せんじゅつ家か・現場げんば指揮しき官かん 狙撃そげき手しゅ 宇宙船うちゅうせんパイロット 機械きかい設計せっけいエンジニア

ロケット・ラクーン（Rocket Raccoon）は、マーベルコミックスが出版しゅっぱんするコミック作品さくひんに登場とうじょうするキャラクター、スーパーヒーローである。ビル・マントロとキース・ギッフェンによって創造そうぞうされたこのキャラクターは『マーベル・プレビュー』第だい7号ごう（1976年ねん夏なつ）で初はつ登場とうじょうした。ロケットは高たかい知能ちのうを持もった擬人ぎじん化かアライグマで、戦術せんじゅつ家かで狙撃そげき手しゅである。キャラクターの名前なまえはビートルズの1968年ねんの楽曲がっきょく「ロッキー・ラックーン」から来きている。

ロケット・ラクーンは2008年ねんにリランチされたスーパーヒーローチームのガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの一員いちいんである。ロケットは同どうチームのメンバーとしてテレビアニメやテレビゲーム、実写じっしゃ映画えいがに登場とうじょうしている。

出版しゅっぱん上じょうの歴史れきし

キャラクターはビル・マントロとキース・ギッフェンが創造そうぞうし、ビートルズの楽曲がっきょく「ロッキー・ラックーン」に触発しょくはつされている。楽曲がっきょくの引用いんようは「Now Somewhere In the Black Holes of Sirius Major There Lived a Young Boy Named Rocket Raccoon」と題だいされた『インクレディブル・ハルク』第だい271号ごう（1982年ねん5月がつ）でも見みられる。

ロケット・ラクーンは『マーベル・プレビュー』第だい7号ごう（1976年ねん夏なつ）で「ロッキー・ラクーン」の名なで初はつ登場とうじょうした。次つぎに登場とうじょうした『インクレディブル・ハルク』第だい271号ごう（1982年ねん5月がつ）で「ロッキー」は「ロケット」の略称りゃくしょうであったことが判明はんめいした。1985年ねんには全ぜん4号ごうのリミテッドシリーズ『ロケット・ラクーン』がマイク・ミニョーラとアル・ゴードン、アル・ミルグロム執筆しっぴつにより発売はつばいされた。ロケットは後のちに1990年ねんに『クエーサー』第だい15号ごう、1992年ねんに『センセーショナル・シー・ハルク』第だい#44-46号ごうに登場とうじょうした。

2006年ねんに『エグザイルズ』に登場とうじょう後ご、2007年ねんのリミテッドシリーズ『アナアイレーション: コンクエスト』および『アナアイレーション: コンクエスト - スターロード』に現あらわれ、それに続つづいて新しん創刊そうかんされた『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』で同どうチームのメンバーとなった。

ロケット・ラクーンは他たのガーディアンズのメンバーと共ともに『アベンジャーズ・アッセンブル』に登場とうじょうした。ロケットはマーベルNOW!の一環いっかんでリランチされた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第だい3期きでも登場とうじょうしている。

2014年ねん2月がつ、スコッティ・ヤングはロケット・ラクーンの進行しんこう中ちゅうシリーズを担当たんとうすることを発表はっぴょうした。

キャラクターのバイオグラフィ

ロケット・ラクーンは「キーストーン・クアッドラントの守護しゅご者しゃ」であり、そこはギャラクティック・ウォールによって外部がいぶと隔絶かくぜつされた宇宙うちゅう領域りょういきであった。ロケットは宇宙船うちゅうせん「ラックン・ルイン」の船長せんちょうであり、彼かれと一等いっとう航海こうかい士しのウォル・ラス（喋しゃべるセイウチ）はキーストーン・クアッドラントに存在そんざいする、遺伝子いでんし改造かいぞうされて人間並にんげんなみの知能ちのうを持もって二に足そく歩行ほこう可能かのうな動物どうぶつたちが住すむ捨すてられたコロニーの惑星わくせいハーフワールド出身しゅっしんである。ロケットは様々さまざまな脅威きょういからコロニーを守まもる最高さいこう法務ほうむ官かん（「レンジャー」）である。

ある時とき、ジャドソン・ジェイクスがハーフワールド・バイブルを盗ぬすもうとした際さい、ロケットとハルクによって防ふせがれた。その後ご、ロード・ディヴィンがロケットの友人ゆうじんのライラを誘拐ゆうかいし、ジェイクスはトイ・ウォーを開始かいしした。トイ・ウォーが続つづくとブラックジャック・オヘアはロケットとチームを組くみ、ロケットはライラと再会さいかいした。すぐにラックン・ルインが破壊はかいされるとジャドソン・ジェイクスとロード・ディヴィンはロケット・ラクーン殺害さつがいのために手てを組くんだ。ジャドソン・ジェイクスとロード・ディヴィンが死亡しぼうしたとみられると、ロケットと彼かれの友人ゆうじんたちは精神せいしん疾患しっかんのルーニーズを治療ちりょうした。ロケットと動物どうぶつ及およびロボットたちは冒険ぼうけんのためにハーフワールドを離はなれて宇宙うちゅうへと発たった。しばらくするとロケットはストレンジャーの実験じっけん所しょとなっていた惑星わくせいで監禁かんきんされるが、脱出だっしゅつした

その後ごロケットはクリーの故郷こきょうを侵略しんりゃくするファランクスを食くい止とめる任務にんむに挑いどむスター・ロードに同行どうこうした。ここでロケットは恐おそれ知しらずで洞察どうさつ力りょくに優すぐれた戦略せんりゃく家かとして描えがかれた。また強迫きょうはく性せい障害しょうがいであることが示唆しさされた。ロケットのトレードマークであるロケットスケートは描えがかれなかった。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー

ロケットは友人ゆうじんのスター・ロードの要請ようせいにより新しん結成けっせいされたガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーに加くわわった。その後ごチームがほぼ解散かいさん状態じょうたいとなり、ピーター・クィルがロナンによってネガティブ・ゾーンに連つれされると、ロケットはチームを存続そんぞくさせ、グルートがメンバーになると2人にんは友人ゆうじんとなった。ロケットはピーターを救出きゅうしゅつし、地球ちきゅうをエイリアンの侵略しんりゃくから救すくうまではリーダーの役割やくわりを引ひき継ついだ。激化げきかするウォー・オブ・キングスを止とめようとする際さい、ロケットはシャイアに接触せっしょくする部隊ぶたいを率ひきいた。しかしながら彼かれらは皇帝こうていヴァルカンの旗艦きかんにテレポートすることができず、スタージャマーズとロケットの旧友きゅうゆうのチョドにより助たすけられた。彼かれらはシャイアの正統せいとうな女王じょおうを連つれ帰かえることができず、ロケットが去さった後のちに彼女かのじょは殺害さつがいされた。

パワーと能力のうりょく

ロケット・ラクーンは地球ちきゅうのアライグマと同様どうように、俊敏しゅんびん性せい（訓練くんれんによりさらに強化きょうかされている）、鋭するどい嗅覚きゅうかく、視力しりょく、聴力ちょうりょく、触覚しょっかくを備そなえている。彼かれは洗練せんれんされた宇宙船うちゅうせんパイロット狙撃そげき手しゅで、重火器じゅうかきや2丁ちょうのレーザーピストルを好このんで使つかう。軍事ぐんじ戦術せんじゅつ家かとしても優すぐれており、スターロード不在ふざいの時ときはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを指揮しきする。

MCU版ばん

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）ではブラッドリー・クーパーがロケットの声こえを務つとめる。なお、日本語にほんご版ばんでは“ロケット・ラクーン”ではなく“ロケット”と表記ひょうきされている。日本語にほんご吹替は加藤かとう浩次こうじが担当たんとう。

本ほん項こうは、“アース616”（正史せいしの宇宙うちゅう）におけるロケットを主軸しゅじくに表記ひょうきする。

キャラクター像ぞう

アライグマの姿すがたをした、百戦錬磨ひゃくせんれんまの傭兵ようへい兼けん賞金しょうきん稼かせぎ。“キーストーン・クオドラント星ほし系けい”にある惑星わくせい“ハーフワールド”出身しゅっしん。元もとは普通ふつうのアライグマだったが、被ひ験けん対象たいしょう“89P13”として遺伝子いでんし改造かいぞうされ、現在げんざいの姿すがたとなった 。グルートとは賞金しょうきん稼かせぎコンビを組くんでいた頃ころからの親友しんゆう兼けん相棒あいぼう同士どうしであり、彼かれの意思いしを理解りかいでき、周囲しゅういの人物じんぶつに通訳つうやくすることも多おおい。22の刑務所けいむしょを脱走だっそうした経歴けいれきと窃盗せっとう13件けん、傭兵ようへい活動かつどう容疑ようぎ7件けん、放火ほうか15件けん、公共こうきょうの場ばでの酩酊めいてい1件けんの前科ぜんかを持もつ。

かなり下品げひんなほどがさつで気性きしょうが荒あらく口くちも悪わるいなど、愛あいらしいその外観がいかんとは正せい反対はんたいな性格せいかくで、「アライグマ」やこれを連想れんそうさせる単語たんご・似通にかよった単語たんごで呼よばれるだけで立腹りっぷくし、自身じしんが受うけた実験じっけんに憤慨ふんがいしているほど、現在げんざいの姿すがたに改造かいぞうされたことをコンプレックスに感かんじている。手癖てくせが悪わるく、他者たしゃの不幸ふこうなどを面白おもしろがることもある嫌きらわれがちな毒舌どくぜつ家いえだが、むしゃくしゃしながらも身近みぢかな者ものを助たすけたり、それに該当がいとうする人物じんぶつが命いのちを落おとしたことを目まの当あたりにすると動揺どうようを隠かくせなかったり、甘あまえた態度たいどをとる相手あいてに常識じょうしきをもって説教せっきょうしてしまうなど、意外いがいと情じょうに脆もろい本質ほんしつとまともな感覚かんかくまで持もち併あわせた男おとこである。

ピーター・クイル/スター・ロードたちと“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”結成けっせい後ごは、トラブルメーカーでもある反面はんめん、持もち前まえの技能ぎのうでチーム随一ずいいちの兵器へいき専門せんもん家かとなり、仲間なかまたちを徐々じょじょにではあるが「家族かぞく」と認みとめていく。また、ソーと出会であった頃ころには他者たしゃから「アライグマ」を連想れんそうさせる単語たんごで呼よばれても腹はらを立たてずに話はなし相手あいてと向むき合あうほど精神せいしん面めんでの変化へんかも見みせる。

『ホワット・イフ...?』版ばん

“アース72124”におけるロケットが登場とうじょうしている。外見がいけんは正史せいしのロケットと同等どうとうだが、具体ぐたい的てきなキャラクター像ぞうの差異さいなどは不明ふめい。

能力のうりょく

銃火じゅうか器きをはじめとした武器ぶきの運用うんようや戦闘せんとう術じゅつ、機械きかい操作そうさと脱獄だつごく術じゅつに精通せいつうし、勘定高かんじょうだかく、賞金しょうきん稼かせぎ時代じだいの経験けいけんからあらゆる危機ききにも対応たいおうできるなどクイルに匹敵ひってきするほどの臨機応変りんきおうへんさも持もつため、戦闘せんとう能力のうりょくはかなり高たかい。サイバネティックス改変かいへんによって強化きょうかされた反射はんしゃ神経しんけいで宇宙船うちゅうせんの操縦そうじゅうにも長たける。また、自身じしんらの活動かつどうに必要ひつような高性能こうせいのうツール各種かくしゅをあり合あわせの資材しざいだけで、しかも単身たんしんで創つくり上あげたり修理しゅうりも行おこなえるほど、発明はつめい家か兼けんエンジニアとして非常ひじょうに優すぐれた技術ぎじゅつ力りょくも有ゆうしている。

ツール

航海こうかいパネル

情報じょうほう収集しゅうしゅうや宇宙船うちゅうせん操縦そうじゅう時じに使用しようする携帯けいたい機器きき。賞金しょうきん首くびの指名しめい手配てはい書しょから多数たすうの惑星わくせいのデータまで、さまざまな資料しりょうが載のっている。

レーザーキャノン（Laser Cannon）

ロケットが愛用あいようする、彼かれの身長しんちょうとほぼ同どうサイズの無骨ぶこつな銃火じゅうか器き。四よん筒つつ式しきの砲身ほうしんに、“二に重じゅう RE-1FF レーザー/イオンパワーセル”や、“TRE-VA5 着脱ちゃくだつ式しきヒートスコープ”などさまざまなパーツが搭載とうさいされており、普段ふだんは銃身じゅうしんを収縮しゅうしゅくした状態じょうたいで背中せなかに担かついで携行けいこうし、使用しよう時じには銃身じゅうしんを伸長しんちょうする。命中めいちゅうした相手あいてを麻痺まひさせるイオンパルス弾だんを放はなつことも可能かのう。

イオン・キャノン（Ion Cannon）

ロケットの身長しんちょうとほぼ同どうサイズのキャノン砲ほう。レーザーキャノンと同様どうように、普段ふだんは銃身じゅうしんを収縮しゅうしゅくした状態じょうたいで背中せなかに担かついで携行けいこうし、使用しよう時じには銃身じゅうしんを伸長しんちょうする。エゴとの戦たたかいで使用しよう。

ヘビーマシンガン

“アビリスク”との戦たたかいで使用しようした、彼かれの身長しんちょうとほぼ同どうサイズの無骨ぶこつなマシンガン。

ステッカーディスク

“ラヴェジャーズ”との戦たたかいで使用しようした、直径ちょっけい4センチほどの放電ほうでんディスク。相手あいての身体しんたいに接着せっちゃく可能かのうで、接着せっちゃく段階だんかいで自動的じどうてきに電源でんげんが入はいり、ロケットが腕うでに装着そうちゃくしたガントレット操作そうさにより高こう圧あつ電流でんりゅうを発生はっせいさせる。

ダーツランチャー

ラヴェジャーズとの戦たたかいで使用しようしたブービートラップ。連動れんどうするセンサーに触ふれた者ものへ数すう十じゅう発はつものダーツを同時どうじ発射はっしゃし、喰くらった相手あいてを気絶きぜつ・殺傷さっしょうさせる。

ビーズ

エゴとの戦たたかいで使用しようした、大量たいりょうのビびー玉だま大だいサイズのボール。自みずからの周囲しゅういに撒まいて黄色おうしょくいボール状じょうのバリアフィールドを形成けいせいしたり、敵てきにぶつけて指向しこう性せい爆薬ばくやくとしても機能きのうする。

ブラスター・ライフル

“ワカンダ”での戦たたかいにおいて“アウトライダーズ”相手あいてに使用しようする、彼かれの身長しんちょうほどの大型おおがたビームガン。

抽出ちゅうしゅつ器き（Aether Extractor）

“タイム泥棒どろぼう”の際さいに使用しようした注射ちゅうしゃ器き風ふうのツール。ソーと共ともに2013年ねんのアスガルドにタイムトラベルしたロケットは、これを使つかってジェーン・フォスターに寄生きせいしていた“エーテル/リアリティ・ストーン”を吸引きゅういん・回収かいしゅうする。

デュアル・ブラスター（Dual Blasters）

2014年ねんからタイムトラベルしてきたサノスの群ぐん勢ぜいとの最終さいしゅう決戦けっせんで使用しようした2丁ちょうのハンドガン。

このほかにもロケットは、“キルン刑務所けいむしょ”からの脱獄だつごく時じには“ノバ軍ぐん警察けいさつ”の兵士へいしのライフルを、“エクレクター号ごう”からの脱出だっしゅつ直前ちょくぜんには、ラヴェジャーズのクルーが落おとした“BN-1 ブラスター［BN1 model blaster gun］”（通称つうしょう“ケイティ［Katie]”）と“BA-17 イオン銃じゅう［BA-17 ion pistol］”（通称つうしょう“ヴィッキー［Vicki］”）も武器ぶきとして使用しようしており、タイム泥棒どろぼうの際さいには“量子りょうしスーツ”を着用ちゃくようした。

各かく作品さくひんでの活躍かつやく

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

本ほん作さくでMCU初はつ登場とうじょう。

グルートと共ともに賞金しょうきん稼かせぎコンビとして宇宙うちゅうを旅たびしていたある日ひ、惑星わくせい“ザンダー”で賞金しょうきん首くびとなったクイルを捕獲ほかくしようと行動こうどうするが、居いあわせたガモーラとも三みつ巴どもえの騒動そうどうを起おこしたことで、キルン刑務所けいむしょに収監しゅうかんされてしまう。

だが“オーブ”を売うって得えた大金たいきんの山分やまわけを条件じょうけんに、クイルやガモーラたちと手てを組くみ、別べつの罪状ざいじょうで収監しゅうかんされていたドラックスも同伴どうはんさせてキルン刑務所けいむしょの脱獄だつごくに成功せいこう。採掘さいくつコロニーの“ノーウェア”でタニリーア・ティヴァン/コレクターにオーブを売うり払はらおうとするが、オーブの中身なかみであった“パワー・ストーン”の暴発ぼうはつで売却ばいきゃくに失敗しっぱいし、オーブをロナン・ジ・アキューザーらに奪うばわれると、グルートと共ともにロナンに敗やぶれたドラックスや、ラヴェジャーズに捕つかまったクイルとガモーラを救すくい、クイルたちと力ちからを合あわせることを決意けついして“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の一員いちいんになる。

ザンダーでの戦たたかいでは、ラヴェジャーズと共ともに“ウォー・バード号ごう”を操縦そうじゅうして“ダーク・アスター”に攻撃こうげき・特攻とっこうを加くわえ、パワー・ストーンを握にぎったクイルを皆みなと支ささえてロナン撃破げきはに貢献こうけんした。グルートを喪うしなった事実じじつに涙なみだするも、ノバ軍ぐん警察けいさつによって前科ぜんかを抹消まっしょうされ、ガーディアンズの仲間なかまたちと共ともに新あらたな旅たびへと飛とび立たつ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

本ほん作さくでは仲間なかまとの口争くちあらそいが絶たえず、アニュラックス電池でんちをくすねるなど問題もんだい行動こうどうを取とる反面はんめん、仲間なかまとの友情ゆうじょうも垣間見かいまみせるようになる。またエゴの星ほしに向むかう最中さいちゅうには、ヨンドゥ・ウドンタと似にたもの同士どうしであることを認みとめ合あう。

惑星わくせい“ソヴリン”で“アニュラックス電池でんち”の警備けいびを成功せいこうさせるも、電池でんちをくすねたことでソヴリン艦隊かんたいに追おわれ、チームを危機ききに陥おとしいれてしまう。そこで自分じぶんたちを救すくってくれたエゴと出会であうと、彼かれに同行どうこうするクイルたちと別べつ行動こうどうで惑星わくせい“ベアハート”に残のこり、大破たいはした“ミラノ号ごう”の修理しゅうりにあたる。後のちに襲おそって来きたラヴェジャーズのメンバーの多おおくを単身たんしんで蹴け散ちらすも、彼かれらの内紛ないふんに巻まき込こまれてヨンドゥ共々ともども捕縛ほばくされてしまった。

だがベビー・グルートとクラグリン・オブフォンテリの手助てだすけを得えて、ヨンドゥも交まじえ脱出だっしゅつとラヴェジャーズ討伐とうばつに成功せいこう。“エゴの星ほし”に向むかい、エゴとの戦たたかいに身みを投とうじて、ベビー・グルートにはエゴ打倒だとうのための時限じげん爆ばく弾だんを、ヨンドゥには惑星わくせい脱出だっしゅつのための宇宙うちゅう用よう装備そうびセットを託たくした。

ガモーラのクイル救出きゅうしゅつを止とめた際さいやヨンドゥの葬儀そうぎでは自身じしんの本心ほんしんを明あかし、後者こうしゃでは今回こんかいの行おこないを反省はんせいして、皆みなと共ともにヨンドゥを偲しのぶ。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

本ほん作さくでは自分じぶんたちと出会であったソーと意気投合いきとうごうし、グルートも交まじえて行動こうどうを共ともにする。

救出きゅうしゅつされたソーが、サノス打倒だとうのために惑星わくせい“ニダベリア”へ赴おもむくことを決きめると、ニダベリアの伝説でんせつを知しっていたことでおだてられ、ソーの新あらたな武器ぶきを調達ちょうたつするため、グルートを連つれてニダベリアへ向むかう。その道中どうちゅうで、ソーが抱かかえる苦悩くのうや覚悟かくごを知しり、「自分じぶんには失うしないたくない者ものが沢山たくさんある」と打うち明あけながら、彼かれを改あらためて同志どうしと認みとめて共ともにサノスと戦たたかう決意けついを固かためる。

ニダベリアでは、ソーと共ともに新あらたな武器ぶき製作せいさくのために奮闘ふんとうし、“ストームブレイカー”が完成かんせいすると、ソー、グルートと3人にんで地球ちきゅうのワカンダでの決戦けっせんに駆かけつけ、自身じしんと同おなじく銃器じゅうきを装備そうびして戦たたかっていたバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーと組くんで敵てき群ぐんを一掃いっそうする。だが、“インフィニティ・ストーン”を複数ふくすう保有ほゆうするサノスには敵てきわず、彼かれが引ひき起おこした“デシメーション”によって、グルートが多おおくのヒーローたちや人々ひとびとと同様どうように塵ちりと化かして消滅しょうめつしてしまう光景こうけいを目まの当あたりにする。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』

本ほん作さくでは、自分じぶんと同おなじく消滅しょうめつを免まぬかれたネビュラと共ともに“アベンジャーズ”と共闘きょうとうするヒーローとして登場とうじょうし、トニー・スターク/アイアンマンやブルース・バナー/スマート・ハルクと力ちからを合あわせ、エンジニアとしての腕うでもふるう。5年ねん後ごには、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウたちと通信つうしんでそれぞれの活動かつどうを報告ほうこくし合あう戦友せんゆう同士どうしとなっている。

物語ものがたりの冒頭ぼうとうで他たのヒーローたちと“アベンジャーズ・コンパウンド”にいたところに、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルが連つれ帰かえって来きたネビュラをいたわり、彼女かのじょの言げんとインフィニティ・ストーンが再さい使用しようされた反はん応おうからサノスの居場所いばしょが判明はんめいすると、皆みなと共ともに今度こんどこそサノスを倒たおしてストーンを奪還だっかんしようと決意けつい。消滅しょうめつを免まぬかれたヒーローたちを乗のせた“ベネター号ごう”を操縦そうじゅうして惑星わくせい“0259-S”に到着とうちゃくすると、無抵抗むていこうのサノスの討伐とうばつには成功せいこうするも、6つのストーンは破棄はきされており、失意しついに暮くれる。

デシメーションから5年ねん後ご、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカたちがタイム泥棒どろぼうの実行じっこうを決きめると地球ちきゅうを再訪さいほうし、ブルースと2人ふたりでトンスベルグの“ニュー・アスガルド”に赴おもむくと、怠惰たいだな状態じょうたいになったソーを説得せっとくし、コンパウンドへ連つれ出だした。

タイム泥棒どろぼう実行じっこう前まえにパワー・ストーンの情報じょうほう提供ていきょうと新型しんがたの“量子りょうしトンネル”開発かいはつ・動作どうさ試験しけんを行おこない、タイム泥棒どろぼう本番ほんばんではリアリティ・ストーン入手にゅうしゅのために2013年ねんのアスガルドへタイムトラベルするも、同行どうこうしたソーが彼かれの実母じつぼであるフリッガや元もと恋人こいびとのジェーンを見みて怖気おじけづいたことに頭あたまを抱かかえる羽目はめになる。それでも単身たんしんでストーンを得えることに成功せいこうし、立たち直なおったソーと共ともに2023年ねんに帰還きかん。

6つのストーンと、新しん開発かいはつした“ナノ・ガントレット”を使つかったブルースによって、5年ねん前まえに消滅しょうめつした人々ひとびとが復活ふっかつした直後ちょくご、2014年ねんの世界せかいからタイムトラベルしてきたサノスの群ぐん勢ぜいの爆ばく撃げきによってブルースやローディと生いき埋うめになり、水没すいぼつしかけてしまった。しかし、スコット・ラング/アントマンに救すくわれて危機ききを脱だっし、スティーブの号令ごうれいで大だい乱闘らんとうが開始かいしされると、その最中さいちゅうにサノスが“サンクチュアリII”に戦地せんちを再度さいど爆撃ばくげきさせていたところにグルートと再会さいかい。その直後ちょくごに、戦地せんちの上空じょうくうに駆かけつけてサンクチュアリIIに特攻とっこうし大破たいはさせたキャロルに驚喜きょうきした。

トニーによってサノスの群ぐん勢ぜいが消滅しょうめつし、戦たたかいが終おわると、ガモーラ以外いがいのガーディアンズの仲間なかまたちやネビュラと共ともにトニーの葬儀そうぎに参列さんれつ。その後ご自分じぶんたちに同行どうこうして宇宙うちゅうの旅たびに出でることを決きめたソーをベネター号ごうに乗船じょうせんさせ、彼かれと張はり合あいかけるクイルに直接ちょくせつ対決たいけつするように仲間なかまたちと囃はやし立たてる。

『ホワット・イフ...?』シーズン1第だい7話わ

本ほん作さくではアース72124におけるロケットがワンシーンのみ登場とうじょう。ラスベガスのホテルの一室いっしつで、ソーたちに混まざって自身じしんは洗面せんめん台だいの上うえで雑魚寝ざこねしていたが、ジェーン・フォスターがマリア・ヒルに尋問じんもんされる傍かたわらで、ソーから「かわいいウサちゃん」と呼よばれる。

『ソー:ラブ&サンダー』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

本ほん作さくでは真しんの主人公しゅじんこう。

幼少ようしょう期きの間あいだ、“カウンター・アース”と呼よばれる理想りそう的てきな社会しゃかいを築きずくために動物どうぶつ生命せいめい体たいを強化きょうかし擬人ぎじん化かしようしたハイ・エボリューショナリーによって実験じっけんされた。バッチ89の被験者ひけんしゃ・ライラ、ティーフとフロアと出会であい、友達ともだちとなったが、自身じしんの脳のうを摘出てきしゅつされることを恐おそれて皆みなを解放かいほうし、共ともに脱出だっしゅつしようと試こころみた。しかしライラがハイ・エボリューショナリーによって射殺しゃさつされ、これに激怒げきどし彼かれを反撃はんげきして護衛ごえいたちを射殺しゃさつしたものの、ティーフとフロアも巻まき添ぞえとなって死亡しぼうした。一匹狼いっぴきおおかみとして脱出だっしゅつしつつ、宇宙船うちゅうせんを盗ぬすんで宇宙うちゅうへ飛とび立たつ。

現在げんざいに戻もどってノーウェアで酔よったピーターと口論こうろんする。ガーディアンズとして行動こうどうしつつ、登場とうじょうしたアダム・ウォーロックによって胸むねを殴なぐられ動うごけなくなっている。オルゴコープによって作つくられたキルスイッチが埋うめ込こまれているため傷きずが治なおらない、意識いしきを失うしなって横よこたわっている。

ピーター、グルートとガモーラがコードを取得しゅとくして使用しようした後のち、まだ目覚めざめないロケットは心しん停止ていしから苦くるしむ。臨死りんし体験たいけんでライラ、ティーフとフロアと再ふたたび出会であい。涙なみだを流ながしてライラに謝あやまるが、ライラはまだその時ときは来きていないと言いう。その後ご、ピーターによって彼かれの心臓しんぞうを蘇生そせいさせる。

復活ふっかつ後ご、ガーディアンズと共ともにハイ・エボリューショナリーの軍団ぐんだんを圧倒あっとうする。投獄とうごくされた動物どうぶつたちを見みつけて救すくうが、ハイ・エボリューショナリーによって襲おそわれる。しかし、ガーディアンズはハイ・エボリューショナリーを攻撃こうげきするが、ロケットによって彼かれの命いのちを余あます。

ハイ・エボリューショナリー討伐とうばつ後ご、祖父そふ・ジェイソンに会あうために別わかれて地球ちきゅうに引退いんたいすることを決きめたピーターによってリーダー的てきなポジションを与あたえられた。グルート、コスモ、アダム、クラグリン、ファイラとブラープと共ともに新あらたな任務にんむに取とり組くむ。

他たのメディア

テレビ

• テレビアニメ『アベンジャーズ 地球ちきゅう最強さいきょうのヒーロー』の第だい1シーズン第だい6話わ「Michael Korvac」でロケット・ラクーンが登場とうじょうした。声優せいゆうはグレッグ・エリスが務つとめた。

• テレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』の第だい2シーズン第だい18話わ「Guardians of the Galaxy」ではビリー・ウェストがロケット・ラクーンの声優せいゆうを務つとめた。

• テレビアニメ『Avengers Assemble』の第だい1シーズン第だい22話わ「Guardians and Spaceknights」ではセス・グリーンがロケット・ラクーンの声優せいゆうを務つとめた。

• テレビアニメ『ハルク: スマッシュ・ヒーローズ』の第だい1シーズン第だい26話わ「It's a Wonderful Smash」ではセス・グリーンがロケット・ラクーンの声優せいゆうを務つとめた

• テレビアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』第だい24話わより、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』日本にっぽん公開こうかいに合あわせて他たのチームメンバーと共ともにゲスト出演しゅつえんした。

テレビゲーム

• 対戦たいせん格闘かくとうゲーム『アルティメット マーヴル VS. カプコン 3』ではグレッグ・エリスがロケット・ラクーンの声優せいゆうを務つとめた。

• MMORPG『Marvel Heroes』では操作そうさ可能かのうキャラクターとしてロケット・ラクーンが登場とうじょうし、スティーヴン・ブルームが声優せいゆうを務つとめた。

• 『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』ではジョン・ディマジオがロケット・ラクーンの声こえを務つとめた。

• Facebookゲーム『Marvel: Avengers Alliance』でロケット・ラクーンが操作そうさ可能かのうキャラクターとして登場とうじょうした。

• 『Disney Infinity: Marvel Super Heroes』でロケット・ラクーンが登場とうじょう予定よていである。

コレクテッド・エディション

タイトル	収録しゅうろく内容ないよう	発行はっこう日び	ISBN
Rocket Raccoon: Guardian of the Keystone Quadrant	The Incredible Hulk #271, Rocket Raccoon #1-4, Marvel Preview #7 ("The Sword in the Star!: Stave 2: Witchworld!"	2011年ねん8月がつ	ISBN 978-0-7851-5527-0
Rocket Raccoon & Groot: The Complete Collection	Tales to Astonish #13, Marvel Preview #7, Incredible Hulk #271, Rocket Raccoon #1-4, Annihilators #1-4, and Annihilators: Earthfall #1-4	2013年ねん4月がつ	ISBN 978-0-7851-6713-6

参考さんこう文献ぶんけん

• 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年ねん。ISBN 978-4-8135-2270-6。 

• 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超ちょう全集ぜんしゅう (てれびくんデラックス愛蔵あいぞう版ばん)』小学館しょうがくかん、2019年ねん。ISBN 978-4-09-227211-8。 

外部がいぶリンク

• Rocket Raccoon（英語えいご） - Marvel
• Rocket Raccoon - Comic Book DB
• Official Handbook of the Marvel Universe entry for Rocket Raccoon