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ハックアンドスラッシュ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハックアンドスラッシュえい: hack and slash)とは、全編ぜんぺんとおして戦闘せんとう体験たいけん主眼しゅがんいたゲームデザインになっており、かえおおくのてき殲滅せんめつする行為こうい目的もくてきであり醍醐味だいごみでもあるゲームやそのプレイスタイルを言葉ことば元来がんらいテーブルトークRPGえい: tabletop role-playing game)の用語ようごとして使つかわれてきた[1]

概要がいよう

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hackはたる)とslashむ)という言葉ことばふくあいしめすように、ゲームにおいてストーリーや世界せかいかんたのしむよりも、ダンジョンの攻略こうりゃくてきたおして戦闘せんとう勝利しょうりすることを意識いしきしているスタイルにたいして使つかわれる言葉ことばである[1]一方いっぽうで、物語ものがたりせい世界せかいかん重視じゅうししてキャラクターの演技えんぎ表現ひょうげんたのしむこと(ロールプレイ)におもきをおくプレイヤーからは揶揄やゆとして使つかわれる場合ばあいがある。

元来がんらいはテーブルトークRPG発祥はっしょう用語ようごであるが、近年きんねんではコンピューターゲームの用語ようごにも使つかわれている[1]。コンピューターゲームにおいては「てきたおして強力きょうりょくなアイテムを入手にゅうしゅし、よりつよてきたたかう」というプレイをひたすらかえすタイプのゲームを「ハック&スラッシュ(ハクスラ)」とぶことがおお[2]。「プレイヤーキャラクターを成長せいちょうさせ、ボスなどの強敵きょうてきたおす」という要素ようそ自体じたいはハックアンドスラッシュ以外いがいのゲームにも存在そんざいするが、ゲームをさきすすめたり、ストーリーをたのしんだりするという目的もくてきのためにつよくなるのではなく、プレイヤーキャラクターをつよくすることそのものがゲームのおも目的もくてきであるてんがハックアンドスラッシュの特徴とくちょうである[2]

ハックアンドスラッシュゲームの代表だいひょうさくとしては『ディアブロ』シリーズなどがあり、ダンジョンと拠点きょてんしながらてきたおしてアイテムをあつめ、よりダンジョンの深部しんぶへともぐっていくというながれがおもなゲームの内容ないようとなっている[3]。この一連いちれん作業さぎょううちすうおおくのてき討伐とうばつしてアイテムを収集しゅうしゅうすることを「トレジャーハンティング(トレハン)」とぶことがあり、ディアブロライクゲームの代表だいひょうてき要素ようそひとつとなっている[3]

歴史れきし

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はじまりは1980年代ねんだいアメリカから輸入ゆにゅうされた言葉ことばである。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などのテーブルトークRPGにおいて、重要じゅうよう目標もくひょうく、モンスター討伐とうばつすることのみに専念せんねんし、戦闘せんとう以外いがい選択肢せんたくし解決かいけつ方法ほうほうわせていないプレイスタイルやキャンペーンをす。hack and slashとおな意味合いみあいでKick in the Doorとぶこともある。狭義きょうぎでは冒険ぼうけん種類しゅるい用語ようごであり、ダンジョンなどの攻略こうりゃく(hack)と、モンスター退治たいじ(slash)を主体しゅたいとする展開てんかいのことをしていた[1]

コンシューマゲーム普及ふきゅうし、テーブルトークRPGに影響えいきょうけたコンピュータRPG登場とうじょうすると、ハックアンドスラッシュという言葉ことばがコンピュータRPGにたいしても使つかわれるようになる。コンピュータRPG初期しょき作品さくひんである『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』は次々つぎつぎおそいかかるてきたおし、ダンジョンを探索たんさくするというシステムになっており、これらの作品さくひん評価ひょうかたかさもあって、コンピュータRPGにおけるハックアンドスラッシュとはかえてきたたかうことに重点じゅうてんをおいたシステムの作品さくひんであるというように、作品さくひん特徴とくちょう表現ひょうげんする言葉ことばとしても使つかわれるようになった。

おも英語えいごけんでテーブルトークRPG、コンピュータRPG、アクションゲーム使用しようされる言葉ことばだが、日本にっぽんでもゲーマーがこのんで使用しようすることがある。日本にっぽんではハクスラとりゃくしてぶこともおおい。また、シューティングRPGのなかで「ルートシューター」や「ルーターシューター」とばれるLoot(戦利せんりひん)の収集しゅうしゅうを1つの目的もくてきとする要素ようそ内包ないほうした作品さくひんには、ハックアンドスラッシュのように戦闘せんとう体験たいけんとくしたものも存在そんざいする。

おも作品さくひん

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コンピュータゲーム

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RPG
アクションRPG
アクションアドベンチャー
シューティングRPG

ベルリン解釈かいしゃく(Berlin Interpretation[5])で定義ていぎされたローグライクRoguelike)のこう価値かち要素ようそ(high value factor)の1つに、「ハックアンドスラッシュ:おおくのモンスターを討伐とうばつすることはローグライクにとって非常ひじょう重要じゅうよう要素ようそ」とあり、典型てんけいてきなローグライク作品さくひんはハックアンドスラッシュのスタイルをわせている。

テーブルトークRPG

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脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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