ヒエラポリス-パムッカレ

ヒエラポリス＝パムッカレ （トルコ）
パムッカレの温泉おんせん石灰せっかい華はな段丘だんきゅう
英名えいめい	Hierapolis-Pamukkale
仏ふつ名めい	Hierapolis-Pamukkale
登録とうろく区分くぶん	複ふく合あい遺産いさん
登録とうろく基準きじゅん	(3), (4), (7)
登録とうろく年ねん	1988年ねん
公式こうしきサイト	世界せかい遺産いさんセンター（英語えいご）
地図ちず
使用しよう方法ほうほう・表示ひょうじ

パムッカレ

迫せり出だした石灰岩せっかいがんと熱ねつ水すい泉いずみによる景観けいかん

トラバーチンでできた石灰せっかい華はな段だん

パムッカレとは、トルコ語ごで「綿めんの宮殿きゅうでん」という意味いみ。綿めんとあるのは昔むかしからこのあたりが良質りょうしつの綿花めんかの一大いちだい生産せいさん地ちであることによる。

二酸化炭素にさんかたんそを含ふくむ弱酸じゃくさん性せいの雨水あまみずが台地だいちを作つくっている石灰岩せっかいがん中ちゅうに浸透しんとうし、炭酸たんさんカルシウムを溶とかした地下水ちかすいとなる。その地下水ちかすいが地熱じねつで温あたためられて地表ちひょうに湧わき出でて温泉おんせんとなり、その温水おんすい中ちゅうから炭酸たんさんカルシウム（石灰せっかい）が沈殿ちんでんして、純白じゅんぱくの棚田たなだのような景観けいかんを作つくり出だしたものである。

棚田たなだの畦あぜの部分ぶぶんは、流ながれてきた植物しょくぶつ片へんなどがひっかかり、これに石灰せっかい分ぶんが沈着ちんちゃくして次第しだいに堤つつみのように成長せいちょうする。これは温水おんすいが畦あぜを越えつ流りゅうする時ときに石灰せっかい分ぶんの沈積ちんせきが化学かがく的てきに加速かそくするためでもある。このような景観けいかんが約やく200mの高たかさにわたって形成けいせいされている。規模きぼはずっと小ちいさいが、同種どうしゅの微ほろ地形ちけいが鍾乳洞しょうにゅうどう内うちにもみられることがあり、これを畦あぜ石せき池ちという。

ヒエラポリス遺跡いせき

パムッカレの石灰せっかい華はな段丘だんきゅうの一番いちばん上じょうにある遺跡いせき。ロろーマ帝国まていこくの温泉おんせん保養ほよう地ちとして栄さかえた。ロろーマ帝国まていこく時代じだいにも地震じしんで破壊はかいされるが、その後ご復興ふっこう。しかし1354年ねんの大だい地震じしんで完全かんぜんに廃墟はいきょと化かす。ローマ劇場げきじょう、ローマ浴場よくじょうが残のこる。

世界せかい遺産いさん基準きじゅん

この世界せかい遺産いさんは世界せかい遺産いさん登録とうろく基準きじゅんのうち、以下いかの条件じょうけんを満みたし、登録とうろくされた（以下いかの基準きじゅんは世界せかい遺産いさんセンター公表こうひょうの登録とうろく基準きじゅんからの翻訳ほんやく、引用いんようである）。

• (3) 現存げんそんするまたは消滅しょうめつした文化ぶんか的てき伝統でんとうまたは文明ぶんめいの、唯一ゆいいつのまたは少すくなくとも稀まれな証拠しょうこ。
• (4) 人類じんるいの歴史れきし上じょう重要じゅうような時代じだいを例証れいしょうする建築けんちく様式ようしき、建築けんちく物ぶつ群ぐん、技術ぎじゅつの集積しゅうせきまたは景観けいかんの優すぐれた例れい。
• (7) ひときわすぐれた自然しぜん美び及および美的びてきな重要じゅうよう性せいをもつ最高さいこうの自然しぜん現象げんしょうまたは地域ちいきを含ふくむもの。

ギャラリー

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外部がいぶリンク

• ウィキトラベルには、ヒエラポリス-パムッカレに関かんする旅行りょこうガイドがあります。