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カルスト地形ちけい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
カルスト台地だいち秋吉台あきよしだい
タワーカルスト(かつらりん
カレンフェルト(ツィンギ・デ・ベマラ

カルスト地形ちけい(カルストちけい、ドイツ: Karst)とは、石灰岩せっかいがんなどのみず溶解ようかいしやすい岩石がんせき構成こうせいされた大地だいち雨水あまみず地表ちひょうすい土壌どじょうすい地下水ちかすいなどによって侵食しんしょくしゅとして溶食)されてできた地形ちけい鍾乳洞しょうにゅうどうなどの地下ちか地形ちけいふくむ)である。化学かがくてきには、空気くうきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ消費しょうひする自然しぜん現象げんしょうである。

広義こうぎには、クロアチアのプリトヴィツェみずうみぐん国立こくりつ公園こうえん中国ちゅうごくきゅう寨溝、トルコのパムッカレ、アメリカのイエローストーン国立こくりつ公園こうえんなどの、大量たいりょう石灰せっかいぶん溶解ようかいした地下水ちかすいあつしねつすいから石灰せっかいはなだい規模きぼさい沈殿ちんでんしてつくされる地形ちけいも、カルスト地形ちけいふくまれる。これらの場合ばあい基盤きばん地質ちしつ石灰岩せっかいがんであるとはかぎらず、化学かがくてきには空気くうきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつする。

また、石灰岩せっかいがんチョーク白亜はくあ)、どろはいがん白雲しらくもがんドロマイト)などの炭酸たんさんしおがん以外いがいにも、蒸発じょうはつがんるい石膏せっこういわ岩塩がんえんなど)には溶食せい地形ちけいだい規模きぼ形成けいせいされることがあり、カルスト地形ちけいふくめられる。空気くうきちゅう二酸化炭素にさんかたんそりょう増減ぞうげんには関係かんけいしない。

概説がいせつ

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ロシア連邦れんぽうボグドゥー・バスクンチャク自然しぜん保護ほご英語えいごばんのシンギングロック。かぜながむとおとはっする。

岩石がんせきはごく微量びりょうであるがみず溶解ようかいする。その溶解ようかいせい岩石がんせき構成こうせいする鉱物こうぶつしゅ化学かがくせいによっておおきくことなる。石灰岩せっかいがん大体だいたいにおいて石灰せっかいしつからをもつ生物せいぶつ遺骸いがい海底かいていあつ堆積たいせきしてしょうじたものであるが、鉱物こうぶつ学的がくてきにはしゅとして方解石ほうかいせき炭酸たんさんカルシウムCaCO3)からなり、岩石がんせきくらべて酸性さんせいすいたいする溶解ようかいせい非常ひじょうたかい。地表ちひょうりゅうによってけずられる侵食しんしょく作用さようすることももちろんあるが、そのような侵食しんしょく作用さようはたらかないところでも、炭酸たんさん作用さようによる溶食で石灰岩せっかいがんすこしずつみずけ、地表ちひょうにはドリーネが、地下ちかには鍾乳洞しょうにゅうどう発達はったつする特異とくい地形ちけいしょうじていく。こうしてしょうじた地形ちけいをカルスト地形ちけいんでいる。

炭酸たんさんしょうじる二酸化炭素にさんかたんそ主要しゅよう供給きょうきゅうげん土壌どじょうである。一般いっぱん高温こうおん湿潤しつじゅん地域ちいきほど土壌どじょうちゅう微生物びせいぶつ活動かつどう活発かっぱつなため、二酸化炭素にさんかたんそ生産せいさんりょうおおきく、また降水こうすい豊富ほうふなため、カルスト地形ちけい発達はったつはげしく、石灰岩せっかいがんたか尖塔せんとう/柱状ちゅうじょう、あるいはとうじょう円錐えんすいじょうのこ地形ちけいまれる。カルスト地形ちけい形成けいせいする岩石がんせきには、石灰岩せっかいがんのほかにはいがん白雲しらくもがん)や石膏せっこうがんなどがあるが、こうしゃのカルスト地形ちけい日本にっぽんではられない。

語源ごげん

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カルストというかたりは、スロベニアのクラス地方ちほう岩石がんせき意味いみする古代こだい地方ちほうめいCarusadus、Carsusに由来ゆらい)に語源ごげんがある。この地方ちほうには中生代ちゅうせいだいはく亜紀あきから新生代しんせいだいだい三紀みき初頭しょとうにかけて堆積たいせきした石灰岩せっかいがんあつ分布ぶんぷし、溶食による地形ちけいひろられるが、せいてきにスロベニアでKras、ドイツでKarst、イタリアではCarsoとばれてきた。とくに1893ねんヨヴァン・ツヴィイッチ英語えいごばんによるドイツ論文ろんぶん「Das Karstphänomen」によって、同種どうしゅ地形ちけいあらわとして「カルスト」がヨーロッパでひろ使つかわれるようになり、世界せかいてき定着ていちゃくした[1]

地表ちひょう地形ちけい

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チョコレートヒルズ円錐えんすいカルスト

土壌どじょうによる被覆ひふくすくなく、石灰岩せっかいがんがんおも地帯ちたい裸出らしゅつカルスト、ぎゃくのものを被覆ひふくカルストという。石灰岩せっかいがん構成こうせい成分せいぶんだい部分ぶぶん風化ふうか(溶食)によりながってしまうため、日本にっぽんのような純度じゅんどたか石灰岩せっかいがんでは土壌どじょう構成こうせい鉱物こうぶつ微粒子びりゅうし生成せいせいしにくく、石灰岩せっかいがん起源きげん風化ふうか残留ざんりゅうせい土壌どじょうテラロッサ)の蓄積ちくせきすくない。

ナンテンやビワ、アザミなどのこう石灰岩せっかいがん植物しょくぶつがよくられる反面はんめん、ツツジやシイなどは石灰岩せっかいがんしつ土壌どじょうきらうせいか、ほとんど生育せいいくしていない[2]。しかし地域ちいきによってはなが地質ちしつ時代じだいあいだに、風成かざなしのレス(黄土おうど)や降下こうか火山灰かざんばいあつ堆積たいせきし、それらが温暖おんだん湿潤しつじゅん気候きこうのもとで土壌どじょうしたあか茶色ちゃいろ土壌どじょうられることもある。そのようなところでは一般いっぱんてき森林しんりん発達はったつい。一般いっぱん土壌どじょう発達はったつすくなく、かつ岩盤がんばんちゅう浸透しんとうすいながれやすいという性質せいしつあわつため、カルストの山地さんち一般いっぱん保水ほすいせいわるい。このため植物しょくぶつ群落ぐんらく発達はったつ限定げんていされることがあり、森林しんりん形成けいせいされず草原そうげんとなっているれいおおい。

地表ちひょう地形ちけい特徴とくちょうにより、多角たかくがたカルスト、コックピットカルスト、円錐えんすいカルスト、えんいただきカルスト、とうカルストなどの、気候きこう場所ばしょとうちがいにより、乾燥かんそうカルスト、地中海ちちゅうかいカルスト、亜熱帯あねったいカルスト、熱帯ねったいカルスト、海岸かいがんカルスト、高山たかやまカルスト、温水おんすいカルストなどの総称そうしょうがある。

ドリーネ

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雨水あまみず石灰岩せっかいがん沿って集中しゅうちゅうてき地下ちか浸透しんとうする過程かてい周囲しゅうい石灰岩せっかいがんかすため、地表ちひょうにはドリーネ(doline: 擂鉢すりばちあな・落込あな; 語源ごげんはスロベニアたにべいではほかにsinkhole)とぶすりばちがた窪地くぼち多数たすう形成けいせいされる。直径ちょっけいは10mから1,000m、ふかさは2mから100mくらいである[3]。ドリーネは地下ちか空洞くうどう天井てんじょう陥没かんぼつすることによってもできるが、このような陥没かんぼつがたのものは側壁そくへききゅうで、グラスがた湯呑ゆのがたおおい。沖縄おきなわけん宮古島みやこじま下地島しもじしまとおは、陥没かんぼつドリーネに海水かいすい浸入しんにゅうしたれいである[4]

ドリーネが徐々じょじょ拡大かくだいしてとなった複数ふくすうのドリーネがつながってよりおおきな窪地くぼち成長せいちょうしたものがウバーレ(uvala: 連合れんごう擂鉢すりばちあな; 語源ごげんはセルボクロアート)である。地下水ちかすいあさくあるドリーネでは、豪雨ごうう一時いちじてきなドリーネみずうみしょうじることがあり、めずらしい(代表だいひょうれい: 秋吉台あきよしだいすいドリーネ)。

雨水あまみずがドリーネをつうじて地下ちか流入りゅうにゅうするため、一般いっぱんには地上ちじょうかわしょうじない。そのためしゅ岩石がんせき地帯ちたいのように、たにによる地表ちひょう地形ちけい侵食しんしょくこらない。地下ちか浸透しんとうした雨水あまみずはやがて沿ってあつまり、地下ちかかわをなし、大小だいしょう洞窟どうくつをつくりながら下流かりゅうへとながれ、山麓さんろく開口かいこうした洞窟どうくつゆういずみからふたた地上ちじょうへとあらわれる。

ピナクルとカッレンフェルト

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ひつじぐんばら石灰岩せっかいがんばしら平尾台ひらおだい

ドリーネととも地表ちひょうには、土壌どじょうすいの溶食からのこった石灰岩せっかいがん突出とっしゅつ石灰岩せっかいがんばしら[5] / ラピエがんばしら[6]; ピナクル pinnacle)が無数むすう土壌どじょうちゅうからかおす。ふる日本にっぽんではこのような地形ちけいを「石塔せきとうばら」や「墓石はかいし地形ちけい」とんだ。通常つうじょう石灰岩せっかいがんばしら雨水あまみずによる溶食でギザギザととがっていることがおおいが、ねつ変成へんせいをうけた結晶けっしょうしつ石灰岩せっかいがん大理石だいりせき)では石灰岩せっかいがんばしらまるみをびたかたちす。福岡ふくおかけん平尾台ひらおだいにはこのようなえんいただきがた石灰岩せっかいがんばしら無数むすう発達はったつし、これらをひつじぐんたとえて、それらが特徴とくちょうてきによく発達はったつした地域ちいきひつじぐんばらんでいる。

石灰岩せっかいがんばしら表面ひょうめんや、石灰岩せっかいがんばしらあいだ土壌どじょううずもれた潜在せんざいには、雨水あまみず土壌どじょうすいの溶食によって形成けいせいされたしょうみぞおおしょうじ、カッレン(karren; 語源ごげん独語どくごくるまわだち)とばれている。石灰岩せっかいがんばしら林立りんりつし、カッレンがたくさんしょうじたしょう起伏きふく地形ちけいは、カッレンフェルト(karrenfeld)とばれている。

カルスト台地だいち

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秋吉台あきよしだいのカルスト地形ちけい

上述じょうじゅつしたカルスト地形ちけい形成けいせいは、気候きこう影響えいきょう二酸化炭素にさんかたんそ生産せいさんりょう降水こうすいりょう)がおおきいが、一般いっぱんには起伏きふくりょうちいさい地帯ちたい教科書きょうかしょてき進行しんこうし、カルスト台地だいちをつくっていることがおおい(西南せいなん日本にっぽんないたい秋吉台あきよしだい平尾台ひらおだい阿哲あてつだい帝釈たいしゃくだいなど)。また南西諸島なんせいしょとうには、隆起りゅうきサンゴ礁さんごしょうからなる段丘だんきゅう地形ちけいしめすカルストがおおくみられる。いずれも溶食によってはらめんよりも低下ていかしてはいるが、その平坦へいたん地形ちけいげん地形ちけい平坦へいたんせいたとえば西南せいなん日本にっぽんないたいれいでは中新ちゅうしん吉備高原きびこうげんめん隆起りゅうきじゅん平原へいげん)、南西諸島なんせいしょとうれいでは過去かこの礁原めん由来ゆらいするといわれる。

地下ちかかわのもつ流域りゅういき面積めんせきかれば、カルストからなが地下ちかかわすいけている石灰せっかいぶんりょう測定そくていし、溶食によってはら地形ちけい時代じだいとともにひくくなる速度そくど推定すいていすることができる。世界せかい各地かくちおこなわれた研究けんきゅうから、降水こうすい多寡たかによってことなるが、ちゅう緯度いどたいおおくの場合ばあいに1まんねんで0.2〜1.2mあつさの石灰岩せっかいがん地表ちひょうから溶食されると推定すいていされている[7]山口やまぐちけん秋吉台あきよしだい場合ばあい、1まんねんで0.5〜0.6mという[8]

ぎゃく起伏きふくりょうおおきい地帯ちたいでは、石灰岩せっかいがんかたまりはしばしば急斜面きゅうしゃめんきゅうがけをもち、上部じょうぶにカッレンフェルトやドリーネをもつこともある独立どくりつほうてきたかやまをつくる(四国しこくカルスト青海あおみカルスト伊吹山いぶきやま霊仙山れいせんざん藤原ふじわらたけしたけ甲山こうざん碁盤ヶ岳ごばんがたけなど)。地域ちいきによっては、いただき上部じょうぶ平坦へいたんめんのこすことがある。

これは地表ちひょうりゅうしょうじないという特性とくせいくわえて、石灰岩せっかいがん化学かがくてき溶食せいゆうする反面はんめんたね岩石がんせきられるような化学かがく風化ふうかけないために、軟岩すすまず、岩盤がんばんとしてのこう侵食しんしょくせいおおきいためである。起伏きふくりょう大小だいしょうめるものは、最近さいきん地質ちしつ時代じだいにおける隆起りゅうき速度そくどとその継続けいぞく時間じかん、ならびに河川かせん侵食しんしょく進行しんこう降水こうすいりょう隆起りゅうき経過けいか時間じかん海岸かいがんからの距離きょりしも流域りゅういき地質ちしつによる)である。

カルストだに

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カルストの山地さんちには一般いっぱん地表ちひょうりゅうられないが、低地ていちには石灰岩せっかいがん地帯ちたいからながんでくる外来がいらいかわや、カルストの地下水ちかすい洞窟どうくつゆういずみからながかわなどがあり、これらの河谷こうだににはポノール吸込すいこめあないんこみあなえんあな)やゆういずみ洞窟どうくつあと天然てんねんきょういわかべ石灰せっかいはなたきなど、独特どくとく景観けいかんられる。たにかべ急峻きゅうしゅんで、峡谷きょうこくじょうていすることがおおい。

溶食がすすみ、ウバーレからさらにおおきくなった盆地ぼんちそこ地下水ちかすいめんあらわれ、ひろ沖積ちゅうせきしょうじた地形ちけいポリエ(polje; 語源ごげんはセルボクロアート平野へいや)という。おおきいものではすうひゃく平方へいほうkmのひろがりをゆうすることがある。代表だいひょうてきなポリエでは、洞窟どうくつゆういずみからなが地下ちかかわがポリエないながれたのちふたた下流かりゅうがわポノールから地下ちかながんでいく。日本にっぽんには完全かんぜんれいはないが、山口やまぐちけん秋吉台あきよしだい上流じょうりゅうがわにある美東みとうまちあか郷地ごうじにはこれにちかかたのものがあり、えんポリエ(もしくは縁辺えんぺんポリエ)と分類ぶんるいされる。

あかきょう一時いちじてきポリエ秋吉台あきよしだい)1985.7.6
あかきょう平時へいじ風景ふうけい 2015.7.12

ポリエない湿性しっせいで、ぶしてき氾濫はんらんこることがおおい。しばしばひろ範囲はんいたたえすいし、一時いちじてきなポリエみずうみしょうじることがある。たんなる河川かせん氾濫はんらんではなく、石灰岩せっかいがん体内たいない地下水ちかすいひろ沖積ちゅうせきめんよりもたか上昇じょうしょうし、しょうじるものである。このようなときには普段ふだんポノールぎゃく吐出としゅつほらへとわる。あか郷地ごうじ小川おがわ(こがわ)のぬまポリエではすうねんいちくらい、豪雨ごううにポリエみずうみ発生はっせいすることがある。数日すうじつから1週間しゅうかんくらいにわたって水田すいでん畑地はたちひろ冠水かんすいする(排水はいすい短絡たんらく工事こうじおこなわれ、近年きんねん発生はっせいがなくなった)。

カルストいずみ

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カルストの山地さんち雨水あまみず地下ちか浸透しんとうするため、一般いっぱんみずとぼしく、例外れいがいてきなものをのぞいてはゆういずみられない。しかし山麓さんろく沖積ちゅうせきなどには石灰岩せっかいがんたい貯留ちょりゅうした地下水ちかすいながたり、がったりするところがおおく、これらを総称そうしょうしてカルストいずみぶ。

  • 湧出ゆうしゅつ様子ようすからみるとつぎのようなものがある。
    みずぶん地質ちしつ学的がくてきには上記じょうき3つのかたゆういずみは、その場所ばしょ石灰岩せっかいがん石灰岩せっかいがんとのいわそう境界きょうかい整合せいごう断層だんそうかさなり関係かんけいなど)に位置いちするか、まったくの石灰岩せっかいがんたいちゅう位置いちするかによって細分さいぶんされる。
    • 海岸かいがんせんにおいて海水かいすいめられるかたちくもの: 琉球りゅうきゅう列島れっとう石灰岩せっかいがんからなる島々しまじま潮間しおまたいくもの。
    • 海底かいていしずんだ鍾乳洞しょうにゅうどうからくもの: 地中海ちちゅうかい沿岸えんがん海底かいていいずみなど、こおり海面かいめん低下ていか形成けいせいされた洞窟どうくつ起源きげんをもつ。
  • 地下水ちかすいがたからみるとつぎのように分類ぶんるいされる。
  • 地下水ちかすいそんがたからみるとつぎのように大別たいべつされる。

沈水カルスト

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小笠原おがさわら南島なんとう沈水カルスト地形ちけい空中くうちゅう写真しゃしん国土こくど交通省こうつうしょう 国土こくど地理ちりいん 地図ちず空中くうちゅう写真しゃしん閲覧えつらんサービス空中くうちゅう写真しゃしんもと作成さくせい

特異とくいなカルスト地形ちけいとして、地質ちしつ時代じだい形成けいせいされた沿岸えんがんいきのカルストが気候きこう変動へんどうとうによる海水かいすいじゅん上昇じょうしょうによって海面かいめんぼっした沈水カルストがある。カリブ海かりぶかい沿岸えんがんのもの(ドリーネの沈水地形ちけいであるブルーホール海中かいちゅう鍾乳洞しょうにゅうどうなど)が有名ゆうめいで、その奇観きかん洞窟どうくつ潜水せんすいによる探検たんけん記録きろくとしてよくメディアによって紹介しょうかいされている。日本にっぽんでは沖縄おきなわ海域かいいき沿岸えんがん海中かいちゅう鍾乳洞しょうにゅうどういくつか発見はっけんされている。石垣島いしがきじま名蔵湾なぐらわんには日本にっぽん最大さいだいきゅうといわれる沈水カルストがあり、九州大学きゅうしゅうだいがく大学院だいがくいん比較ひかく社会しゃかい文化ぶんか研究けんきゅういんかん浩伸ひろのぶ教授きょうじゅらのグループが2014ねんに3次元じげん海底かいてい地形ちけい完成かんせいさせている[11]小笠原諸島おがさわらしょとう南島なんとうの沈水カルスト地形ちけいは、天然記念物てんねんきねんぶつ指定していされている[4]

石膏せっこうカルスト

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石膏せっこうがん石灰岩せっかいがんちがって二酸化炭素にさんかたんそ必要ひつようとせずにみず溶解ようかいする(溶解ようかいは0.2g/100cc程度ていど)。そのため石灰岩せっかいがんおなじように地下水ちかすいけい発達はったつし、洞窟どうくつやドリーネなど、カルスト地形ちけい形成けいせいされる。ウクライナ、ドイツ、ポーランドなどにみられ、ウクライナのOptymistychna Caveそう延長えんちょう230km/2005時点じてん)は、中新ちゅうしん堆積たいせきしたあつやく20mの石膏せっこうそうちゅうに、やく2km四方しほうにわたってひろがる迷宮めいきゅうじょう洞窟どうくつをつくっている。

後述こうじゅつする石灰岩せっかいがんの溶食過程かていちがい、石膏せっこうカルストの溶食はつぎのようにあらわされる。

CaSO4 → Ca2+ + SO42-

化石かせきカルスト

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カルストとも。過去かこしょうじ、現在げんざいはそのカルスト作用さよう停止ていししているカルスト地形ちけいをいう。たとえば、降水こうすいがほとんどない砂漠さばく気候きこうにあるカルスト地形ちけい過去かこ湿潤しつじゅん気候きこうもと発達はったつした化石かせきカルストである。また、過去かこしょうじたカルスト地形ちけいがよりあたらしい時代じだい地層ちそう被覆ひふくされ、保存ほぞんされているものも化石かせきカルストである。

後者こうしゃれいとしては、中新ちゅうしんうみ成層せいそう備北そうぐん)によって被覆ひふくされ、のちどうそう削剥さくはくされたというをもつ吉備高原きびこうげん[12]にある帝釈たいしゃくだい阿哲あてつだい化石かせきカルストの性格せいかくあわせもつものともいえるが、詳細しょうさいはよくかっていない。

鍾乳洞しょうにゅうどうおおくは、地下ちかがわによる活発かっぱつ洞窟どうくつ形成けいせい作用さようはたらいているものをのぞけば、そのおおくは化石かせきカルストといえる。

にせカルスト

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炭酸たんさんしおがんるい石灰岩せっかいがん白雲しらくもがんなど)や蒸発じょうはつがんるい石膏せっこういわ岩塩がんえんなど)以外いがい溶解ようかいせい岩石がんせきとうにもカルスト地形ちけいた凹地や洞穴どうけつ、溶食せいほろ地形ちけいられることがあって、地下水ちかすいけい発達はったつすることがある。これらをにせカルスト(擬似ぎじカルストとも)という。つぎのような岩石がんせき土壌どじょうとう地帯ちたいられ、寒冷かんれいカルスト、氷河ひょうがカルスト、レスカルスト、蛇紋じゃもんがんカルストなどのかたりがある。

地下ちか地形ちけい石灰洞せっかいどう鍾乳洞しょうにゅうどう

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鍾乳洞しょうにゅうどうシュコツィアン洞窟どうくつぐん

カルストの地下ちか地形ちけい発達はったつしていく過程かていには、おおきく3つの過程かていがある。だいいち過程かていは、石灰岩せっかいがん沿ってながれる地下水ちかすい作用さようで溶食がすすみ、洞窟どうくつ空間くうかんができていくものである(石灰洞せっかいどう形成けいせい)。だい過程かていは、地下水ちかすいちゅうけた石灰せっかいぶん洞窟どうくつないにおいてあきらし、石灰せっかいぶんからなる特異とくい沈殿ちんでんぶつ広義こうぎ鍾乳石しょうにゅうせき)がしょうじ、洞窟どうくつ装飾そうしょくされていく過程かていである(鍾乳洞しょうにゅうどう形成けいせい)。だいさん過程かていは、年齢ねんれいかさねた洞窟どうくつ終末しゅうまつむかえ、崩壊ほうかいしていく過程かていである。

溶食過程かてい

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みずH2Oにけた二酸化炭素にさんかたんそCO2から炭酸たんさんH2CO3しょうじ、炭酸たんさん石灰岩せっかいがん主成分しゅせいぶんである炭酸たんさんカルシウムCaCO3との化学かがく反応はんのうによって溶食がすすむものである。土壌どじょうちゅう浸透しんとうした地下水ちかすいには多量たりょう二酸化炭素にさんかたんそ土壌どじょう空気くうきからとけんでいる(大気たいきから雨水あまみずりょうすうばいからひゃくばい程度ていど)。最初さいしょ微小びしょう沿って石灰岩せっかいがんが溶食されていくが、やがてみずみちはおおきくなり、いずれかのながれやすいりゅうえらんでみずながれるようになる。こうして流量りゅうりょうえてくると、砂礫されきすななどがながむようになり、溶食以外いがい水流すいりゅうによる侵食しんしょくすりしょく)もくわわって洞窟どうくつばれるようなおおきな空間くうかん形成けいせいされる。空間くうかんがある程度ていどおおきくなると天井てんじょう壁面へきめん崩落ほうらく崩壊ほうかいこることがあり、空洞くうどう一時いちじてきまるが、地下ちかかわがある場合ばあいには局所きょくしょてき流速りゅうそくはやくなり、溶食作用さようつよはたらくようになって洞窟どうくつ拡大かくだいがより進行しんこうする。

この溶食過程かてい化学かがく反応はんのうしきしめすとつぎのようになる。

CaCO3 + CO2 + H2O → Ca(HCO3)2

反応はんのう結果けっかしょうじる炭酸たんさん水素すいそカルシウムCa(HCO3)2はカルシウムイオンと炭酸たんさん水素すいそイオンに分離ぶんりしたかたちでのみ存在そんざいし(つまりすいけている状態じょうたい、その結果けっかながって溶食がこる)、つぎのようにしるされる。

Ca(HCO3)2→ Ca2+ + 2HCO3-

まれには火山かざんせいあつし/ねつ水中すいちゅう硫酸りゅうさんH2SO4、あるいは石油せきゆ鉱床こうしょうとうからくる地下水ちかすいちゅう硫化りゅうか水素すいそH2Sの酸化さんかによってしょうじる硫酸りゅうさんによる溶食がはたらくことがあり、その化学かがく反応はんのうしきつぎのようにあらわされる。

CaCO3 + H2SO4 → Ca2+ + SO42- + H2O + CO2

つぎに、洞窟どうくつ形成けいせい環境かんきょうみずぶん地質ちしつがくてき観点かんてんからみると以下いかの3つのかた循環じゅんかんすいたいかた地下水ちかすいめんかた飽和ほうわすいたいかた)にけられるが、実際じっさいにはかくタイプの洞窟どうくつ時間じかんてき空間くうかんてきわさり、地質ちしつてき要因よういん石灰岩せっかいがんいわしつ石灰岩せっかいがんはさみざいかさなり・接触せっしょくけいなどの地質ちしつ構造こうぞう)もくわわって複雑ふくざつ発達はったつしていることがおおい。このような地質ちしつてき要因よういん地表ちひょう地形ちけいの溶食がたにもおおきく影響えいきょうする。

  1. 雨水あまみず直接ちょくせつ石灰岩せっかいがん体内たいないなが場所ばしょとして、ドリーネがある。ドリーネそこには大小だいしょうさまざまの縦穴たてあなななめにんだ洞窟どうくつがある。おおくの場合ばあいどろいわつぶてなどでまっていて直接ちょくせつることができない。また、石灰岩せっかいがん以外いがい山地さんちからながれてきた水流すいりゅう生谷いぎだに)が石灰岩せっかいがん地帯ちたいはいったところにも、おなじように洞窟どうくつ開口かいこうしていることがおおい(かわみず自然しぜん石灰岩せっかいがん河床かしょう浸透しんとうしてたにとなり、洞窟どうくつられないこともおおい)。谷尻たにしり洞窟どうくつながんだみず下方かほう地下水ちかすいめんまでながちていく(地下水ちかすいめんあさくあるところでは、みず横穴よこあな穿うがってながんでいく)。このように地表ちひょうりゅう地下ちかながんでいくところにあるあな洞窟どうくつひろポノール(ponor; 語源ごげんはセルボクロアート / スロベニア窪地くぼち英語えいごではほかにswallow hole【えんあな】)とぶ。起伏きふくりょうおおきいカルスト地帯ちたいで、地下水ちかすいめんふかく、流量りゅうりょう十分じゅうぶんにあると、ポノールはふか縦穴たてあなをつくる(代表だいひょうれい新潟にいがたけん白蓮びゃくれんほら)。
  2. 地下水ちかすいめんたっしたみずよこ方向ほうこうながれ、次第しだい合流ごうりゅうして主流しゅりゅうへと成長せいちょうし(地下水ちかすいめん等高線とうこうせんてき形状けいじょうから地下水ちかすいだにという)、最後さいごには石灰岩せっかいがんたい下流かりゅう山麓さんろく開口かいこうした洞窟どうくつあるいはゆういずみからふたた地上ちじょうながる。地下水ちかすいめん沿って溶食がすすみ、横断おうだんがた扁平へんぺい洞窟どうくつができる。流量りゅうりょうおおくなり、大型おおがた横穴よこあな洞窟どうくつをつくることがおおい。流域りゅういき上流じょうりゅうや、地下水ちかすいたに地下水ちかすいだにあいだ尾根おねをつくる地域ちいき地下水ちかすいめんは、降雨こううぶし)によっておおきく高度こうどえるので、地下水ちかすいめん沿洞窟どうくつ発達はったつしにくいが、地下水ちかすいだにでは洞窟どうくつ発達はったつによって排水はいすい能力のうりょくすため、地下水ちかすいめん安定あんていてきなものとなり、長大ちょうだい洞窟どうくつ形成けいせい加速かそくされる(代表だいひょうれい: 山口やまぐちけん秋芳しゅうほうほらけいきよしあな)。
  3. 地下水ちかすいめんおびよりも深層しんそう地下水ちかすいはふつうながれがほとんどないため、洞窟どうくつ形成けいせい作用さようおおきくない。しかしみずてき条件じょうけんがととのうと、沿ってあつせい地下水ちかすいながれがしょうじることがある。また混合こんごう溶食炭酸たんさんによる特殊とくしゅな溶食作用さようはたらく。飽和ほうわすいたい飽和ほうわたいとも)起源きげん洞窟どうくつは溶食作用さよう上下じょうげ左右さゆういずれの方向ほうこうにもはたらいたことをしめ円形えんけい楕円だえんがたなどの断面だんめんがたしめし、ときには地下水ちかすいりゅう重力じゅうりょくさからって上方かみがたかってながれたことをしめりゅうこんのある縦穴たてあなはすほらられる。飽和ほうわすいたいがた洞窟どうくつは、地盤じばん隆起りゅうきによって排水はいすいされた場合ばあいにのみ、ひとはいることが可能かのうになる(代表だいひょうれい: 熊本くまもとけん球泉洞きゅうせんどう)。

沈殿ちんでん装飾そうしょく過程かてい

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石灰せっかいぶんあきらは、外気がいきほら内気うちき温度おんどによってひと通過つうかできないようなあなをもながれる気流きりゅう煙突えんとつ効果こうか)のために、ほら内気うちき組成そせい外気がいきとほとんどわらないという理由りゆうこる。つまりほら内気うちき二酸化炭素にさんかたんそ外気がいき(0.04%)とそうわらない(せいぜいすうばい)ために、土壌どじょう空気くうき由来ゆらいする多量たりょう二酸化炭素にさんかたんそによって多量たりょう石灰せっかいぶんかしている地下水ちかすい洞窟どうくつない滲出しんしゅつすると、二酸化炭素にさんかたんそ水中すいちゅうからほら内気うちきほうげていく(ビールから二酸化炭素にさんかたんそげるように)。すると溶存ようぞんしていた石灰せっかいぶん二酸化炭素にさんかたんそげたぶんだけみずけていることができなくなり、沈殿ちんでんはじめる。こうして鍾乳石しょうにゅうせき洞窟どうくつ生成せいせいぶつ生成せいせいぶつ石灰せっかい生成せいせいぶつ洞窟どうくつ装飾そうしょくぶつ)ができ、洞窟どうくつない装飾そうしょくされていく。

この沈殿ちんでん過程かてい化学かがく反応はんのうしきしめすと、上述じょうじゅつしきとはぎゃくつぎのようにしるされる。

Ca(HCO3)2→ CaCO3 + CO2 + H2O あるいは Ca2+ + 2HCO3-→ CaCO3 + CO2 + H2O

鍾乳石しょうにゅうせきはできる場所ばしょ水量すいりょう不純物ふじゅんぶつりょうなどによって様々さまざまかたちいろおおきさをえるので、色々いろいろ形態けいたいめいがあるが、成分せいぶん炭酸たんさんカルシウム(鉱物こうぶつめい方解石ほうかいせき岩石がんせきめい結晶けっしょうしつ石灰岩せっかいがん)である。まれにおな化学かがく組成そせいで、結晶けっしょう構造こうぞうことなる霰石からなるものもられる。これらが洞窟どうくつない特異とくい風景ふうけいをつくっている。なかにはひかりてるときらきらひかうつくしいものがあるが、こまかい方解石ほうかいせき結晶けっしょうめんくら洞窟どうくつない照射しょうしゃこう反射はんしゃするためである。おも種類しゅるいにはつぎのようなものがある。

  • 鍾乳石しょうにゅうせき: 天井てんじょうからがるもの(つららせきともう)。広義こうぎには洞窟どうくつ生成せいせいぶつ
  • 石筍せきじゅん: ゆかめんからうえかってえるもの。
  • 石柱せきちゅう: 鍾乳石しょうにゅうせき石筍せきじゅんつながった柱状ちゅうじょうのもの(石灰せっかいばしら[20]石灰せっかいはなばしら[3]石灰石せっかいせきばしら[3][21]石灰岩せっかいがんばしら[22]とも)。
    ちゅう石灰石せっかいせきばしら石灰岩せっかいがんばしらには洞窟どうくつははがん石灰岩せっかいがんざん柱状ちゅうじょうのこったもの(柱石ちゅうせき[23])を、また石灰岩せっかいがんばしらには地表ちひょう露出ろしゅつするピナクルを用法ようほうもあり、統一とういつされていない。
  • リムストーン: あぜせきはなわゆかりあたりいしとも。ゆる傾斜けいしゃめんしょうじた棚田たなだのようなかたちのもの(秋芳しゅうほうほらひゃくまいさら有名ゆうめい)。あぜせきぐんからできた全体ぜんたいほろ地形ちけい石灰せっかいはなだん石灰せっかいはな段丘だんきゅうとも)とぶ。
  • フローストーン: りゅうはなせき壁面へきめんこうむってながれたかたちのもの(よくクラゲのたきのぼりとか、いしたきというような名称めいしょうけられている)。「ながせき」という直訳ちょくやくがしばしばもちいられるが、イメージとしてそぐわず、適当てきとうでない。
  • カーテン: いしまく石灰せっかいまく。オーバーハングの壁面へきめんはたじょうがったもの。

崩壊ほうかい過程かてい

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天然てんねんきょうとうもん帝釈峡たいしゃくきょう

地表ちひょう侵食しんしょく(溶食)がすすんで洞窟どうくつ天井てんじょうをなすいわそううすくなったり、空洞くうどう極度きょくどおおきく成長せいちょうした場合ばあいなどには、洞窟どうくつ崩壊ほうかいはじめる。また、地下水ちかすいめん発達はったつちゅう地下ちかかわ洞窟どうくつけいが、なんらかの原因げんいん地下水ちかすいげや鉱山こうざん開発かいはつによる排水はいすいなど)による地下水ちかすい急激きゅうげき低下ていかによって浮力ふりょくによる支持しじうしない、おおきく陥没かんぼつすることがある。

地下ちかかわけいをなす空洞くうどう天井てんじょう一部いちぶ崩落ほうらくし、陥没かんぼつドリーネしょうじると、地上ちじょうからそこながれる地下水ちかすいえることがある。これをカルストのまど天然てんねん井戸いど地下水ちかすいりゅうまどとも)という(代表だいひょうれい: 鹿児島かごしまけん沖永良部島おきのえらぶしまみずはちすほら田皆たみなくらかわ、ユカタン半島はんとうセノーテなど)。

洞窟どうくつない局地きょくちてき天井てんじょうかべ崩落ほうらくは、地表ちひょう侵食しんしょく進行しんこうとは関係かんけいなくよくられる現象げんしょうである(代表だいひょうれい: 山口やまぐちけん秋芳しゅうほうほら千畳敷せんじょうじき)。

洞窟どうくつけい全体ぜんたいにわたって崩壊ほうかいすすんだり、めくらたにとポケットだに連結れんけつさいして、一部いちぶはしのようにのこることがある。これを天然てんねんきょうび、カルスト地帯ちたいおおい(代表だいひょうれい: 広島ひろしまけん帝釈峡たいしゃくきょうからもんゆうきょう岡山おかやまけん阿哲あてつだい羅生門らしょうもんなど)が、天然てんねんきょう石灰岩せっかいがん以外いがいにも海食かいしょく作用さよう風食ふうしょく作用さようによっておおしょうじている。

洞窟どうくつ分類ぶんるい

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鍾乳洞しょうにゅうどう調査ちょうさ探検たんけん

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カルスト地形ちけいれい

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日本にっぽん

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日本にっぽん国外こくがい

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Slovene Classical Karst - Kras -, pp.11-14;ZRC SAZU, Ljubljana, 1997
  2. ^ 秋吉台あきよしだい自然しぜん観察かんさつ, p.88;秋吉台あきよしだい科学かがく博物館はくぶつかん, 1984
  3. ^ a b c 地形ちけいがく事典じてん二宮にのみや書店しょてん, 1981
  4. ^ a b 日本にっぽん典型てんけい地形ちけいについて 3.地質ちしつ反映はんえいした地形ちけい 国土こくど地理ちりいん
  5. ^ 石灰岩せっかいがんばしら」は、洞窟どうくつないにおいて溶食からのこったざん柱状ちゅうじょうかべ柱石ちゅうせき)、あるいは鍾乳石しょうにゅうせき石筍せきじゅんつながった柱状ちゅうじょう洞窟どうくつ生成せいせいぶつ用語ようごとしてももちいられる。
  6. ^ 秋吉台あきよしだい学術がくじゅつ調査ちょうさ報告ほうこくしょ山口やまぐちけん教育きょういく委員いいんかい, 1957
  7. ^ Karst Geomorphology by J.N.Jennings, 1985. Blackwell.
  8. ^ 洞窟どうくつがく雑誌ざっし, 30かん, 2005. 日本にっぽん洞窟どうくつ学会がっかい
  9. ^ 大分おおいた地質ちしつ学会がっかい特別とくべつごう, no.5, 1999
  10. ^ 日本にっぽん天然記念物てんねんきねんぶつ, 1995. 講談社こうだんしゃ
  11. ^ 3次元じげん海底かいてい地形ちけい完成かんせい 名蔵湾なぐらわんの沈水カルスト 八重山やえやま毎日新聞まいにちしんぶん、2014ねん8がつ28にち
  12. ^ 日本にっぽん地形ちけい6 近畿きんき中国ちゅうごく四国しこく, 2004. 東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱんかい.
  13. ^ 洞窟どうくつ研究けんきゅう, no.4, 1971. 山口やまぐちケイビングクラブ
  14. ^ 富士宮ふじのみや市立しりつ郷土きょうど資料しりょうかん調査ちょうさ報告ほうこくしょ, no.2, 1991. 裾野すその教育きょういく委員いいんかい
  15. ^ 裾野すその文化財ぶんかざい調査ちょうさ報告ほうこく, no.5, 1992. 裾野すその教育きょういく委員いいんかい
  16. ^ 北九州きたきゅうしゅう文化財ぶんかざい調査ちょうさ報告ほうこくしょ, no.67, 1995, 北九州きたきゅうしゅう教育きょういく委員いいんかい
  17. ^ 地学ちがく研究けんきゅう, vol.13, no.10, 1963. 日本にっぽん地学ちがく研究けんきゅうかい
  18. ^ 鎌田かまた泰彦やすひこ教授きょうじゅ論文ろんぶん選集せんしゅう, pp.299-307. 1991. 鎌田かまた泰彦やすひこ教授きょうじゅ退官たいかん記念きねん事業じぎょうかい
  19. ^ 鹿児島かごしま県立けんりつ博物館はくぶつかん研究けんきゅう報告ほうこく, no.12. 1993
  20. ^ 新版しんぱん地学ちがく辞典じてんⅢ, p.314;古今ここん書院しょいん, 1973
  21. ^ 新版しんぱん地学ちがく事典じてん, p.686;平凡社へいぼんしゃ, 1996
  22. ^ カルスト-その環境かんきょうひとびとのかかわり-;大明だいめいどう, 1996
  23. ^ 秋吉台あきよしだい鍾乳洞しょうにゅうどう-石灰洞せっかいどう科学かがく-, 1980. 河野こうの通弘みちひろ教授きょうじゅ退官たいかん記念きねん事業じぎょうかい

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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