第だい四よん紀き学がく

第だい四よん紀き学がく（だいよんきがく、だいしきがく、英語えいご: quaternary research）は第だい四よん紀きに関かんする総合そうごう的てきな研究けんきゅうを行おこなう、自然しぜん科学かがくの学問がくもん分野ぶんやである。第だい四よん紀き研究けんきゅうとも言いわれている。第だい四よん紀き学がくは、第だい四よん紀きに発生はっせいした現象げんしょうやそれらの相互そうご関係かんけいの解明かいめいを目標もくひょうとする。対象たいしょう範囲はんいは、地質ちしつ、岩石がんせき、動植物どうしょくぶつ、気候きこう、土壌どじょう、地球ちきゅう物理ぶつり、環境かんきょう、氷河ひょうがなど広範こうはんに及およぶ。

第だい四よん紀きは地質ちしつ年代ねんだいでは一番いちばん新あたらしい時期じきであり、化石かせきの変遷へんせんを基準きじゅんにした地質ちしつ区分くぶんでは第だい四よん番目ばんめに位置付いちづけられ、過去かこの異ことなる環境かんきょう下かでの生態せいたいや、気候きこう状況じょうきょう、地質ちしつ状況じょうきょうなどの調査ちょうさ・解明かいめいがもっとも行おこないやすくかつ一番いちばんはっきりと分わかる時代じだい、この時代じだいの自然しぜん環境かんきょうの実態じったいと今日きょうの環境かんきょう実態じったいとの変遷へんせんをたどる事ことにより、我々われわれの置おかれている自然しぜん環境かんきょうを客観きゃっかん的てきに把握はあくする事ことができるというのがなによりもこの分野ぶんやの意義いぎである。

地球ちきゅう温暖おんだん化かの問題もんだい、動物どうぶつの絶滅ぜつめつ過程かてい、古こ地形ちけい、古こ環境かんきょうの復元ふくげんなど応用おうよう範囲はんい・隣接りんせつ分野ぶんやも幅広はばひろく、この分野ぶんやに関心かんしんが向むけられる範囲はんいは気象きしょう学がく、地質ちしつ学がく、地球ちきゅう物理ぶつり学がく、自然しぜん地理ちり学がく、考古学こうこがく、環境かんきょう学がく、人類じんるい学がくなど自然しぜん科学かがくの広範囲こうはんいに及およんでいる。

また、この第だい四よん紀きは人類じんるいが誕生たんじょうし、現在げんざいの人間にんげんに到いたるという「人類じんるいの時代じだい」でもあり、人類じんるいがどのような環境かんきょう下かで進化しんかを遂とげてきたかを見みることにもなり、古代こだい文明ぶんめいの発祥はっしょうを考かんがえる上じょうでも、大おおきな役割やくわりを果はたすことが期待きたいされている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 町田まちだ洋ひろし・大場おおば忠ただし道どう・小野おの昭あきら・山崎やまざき晴雄はるお・河村かわむら善よし也・百ひゃく原新はるしん『第だい四よん紀き学がく』朝倉書店あさくらしょてん、2003年ねん。ISBN 978-4-254-16036-9。 
• 日本にっぽん第だい四よん紀き学会がっかい・町田まちだ洋ひろし・岩田いわた修二しゅうじ・小野おの昭あきら編著へんちょ 『地球ちきゅう史しが語かたる近きん未来みらいの環境かんきょう』 東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい 2007年ねん ISBN 978-4-13-063705-3

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外部がいぶリンク

• 日本にっぽん第だい四よん紀き学会がっかい
• 日本にっぽん地質ちしつ学会がっかい 第だい四よん紀き地質ちしつ部会ぶかい