ヒュンダイ・クーペ

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ヒョンデ・クーペ
概要がいよう
製造せいぞうこく
販売はんばい期間きかん 1996ねん - 2008ねん
ボディ
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう
系譜けいふ
先代せんだい ヒュンダイ・スクープ
後継こうけい ヒュンダイ・ヴェロスター
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ヒョンデ・クーペは、現代げんだい自動車じどうしゃがかつて生産せいさんしていたクーペかた乗用車じょうようしゃである。

「クーペ」は輸出ゆしゅつめいで、仕向しむによって名称めいしょうことなる(くわしくは後述こうじゅつ)。

名称めいしょうについて[編集へんしゅう]

この車両しゃりょうは、地域ちいきによってことなる名称めいしょうあたえられている。おも地域ちいき名称めいしょう関係かんけい以下いかひょう参照さんしょうのこと。

モデル 韓国かんこく アメリカ
オーストラリア
ヨーロッパ 日本にっぽん
初代しょだい前期ぜんき ティブロン
(Tiburon/티뷰론)[1]
クーペ (導入どうにゅうなし)
初代しょだい後期こうき ティブロン・タービュランス
(Tiburon Turbulence
/티뷰론 터뷸런스)[2]
ティブロン
2代目だいめ トスカーニ
(Tuscani/투스카니) [3]
クーペ

歴史れきし[編集へんしゅう]

文献ぶんけんによっては「ティブロン」が初代しょだい、「ティブロン・タービュランス」が2代目だいめ、「トスカーニ」が3代目だいめあつかわれる場合ばあいもあるので注意ちゅういようする。

初代しょだい RD(1996ねん - 2001ねん[編集へんしゅう]

前期ぜんきがた(ティブロン)
後期こうきがた(ティブロン・タービュランス)

1996ねん4がつティブロン発表はっぴょう[4]。プラットフォームはJ2がたアバンテをベースとし、駆動くどう方式ほうしき前輪ぜんりん駆動くどう[5]直列ちょくれつ4気筒きとう 2.0 L DOHCのベータ (βべーた) エンジン搭載とうさいのちに1.8 Lを追加ついか[4]販売はんばい地域ちいきによっては1.6 Lも設定せってい[6]。5MTまたは4ATをわせる。マクファーソン・ストラットのサスペンションはポルシェとの共同きょうどう開発かいはつによる[4]

1999ねん5がつ、フェイスリフトモデルのティブロン・タービュランス発表はっぴょう[4]。エンジンのラインナップは変更へんこうなし。

ヒュンダイは英国えいこくのMSD(モータースポーツ・ディベロップメント)になか委託いたくするかたちで、ティブロンのF2キットカー開発かいはつしてラリーへの参戦さんせんおこなっていた。そのためイギリスでは1998ねんに「F2」、1999ねんに「F2エボリューション」という市販しはん特別とくべつ仕様しようしゃをそれぞれ発売はつばいしている。1999ねんにクーペはAPRC(アジアパシフィックラリー選手権せんしゅけん)のりん駆動くどう部門ぶもんのタイトルを獲得かくとくし、WRCと併催へいさいのFIA 2.0リッターカップでも年間ねんかん2はいった。また米国べいこくのSCCAプロラリー(ラリー・アメリカの前身ぜんしん)ではよんりん駆動くどうかわそうしたティブロンが参戦さんせんし、マニュファクチャラーズ選手権せんしゅけんを6連覇れんぱした。

この世代せだい日本にっぽん市場いちばへは正規せいき輸入ゆにゅうされていない[7]

2代目だいめ GK(2001ねん - 2008ねん[編集へんしゅう]

前期ぜんきがた
中期ちゅうきがた
後期こうきがた

2001ねん9がつ、2代目だいめとなるトスカーニ発表はっぴょう。エンジンは2.7 L Vがた6気筒きとうDOHC デルタ(δでるた)エンジン、2.0 L 直列ちょくれつ4気筒きとうDOHC ベータ (βべーた) エンジン[8]、1.6 L 直列ちょくれつ4気筒きとう[9]設定せってい地域ちいきによりラインナップはことなる)。駆動くどう方式ほうしき前輪ぜんりん駆動くどう燃料ねんりょうはレギュラーガソリンである。トランスミッションは5MT/6MT/4ATを設定せっていする。

日本にっぽん市場いちばでは2002ねん4がつ2にちヒュンダイ・クーペ発売はつばい[7]日本にっぽん仕様しようしゃ(GK27がた)は2.7 L Vがた6気筒きとうDOHCエンジンのみの設定せっていで、6MTかスポーツモードき4ATわされる。

2004ねん9がつ、マイナーチェンジ。バンパー・灯火ともしびるい・フェンダーダクト・ホイールとうのデザイン変更へんこうのほか、HIDヘッドランプやVDC、パワーブレーキシステムを採用さいよう[8]

2006ねん10月、2度目どめのマイナーチェンジで後期こうきがたとなる[8]おもにフロントマスクのデザインがおおきくあらためられたほか、テールランプの意匠いしょう変更へんこうされている。日本にっぽん市場いちばへは2007ねん3月から導入どうにゅうされ、競合きょうごうしていたトヨタ・セリカホンダ・インテグラ相次あいついで販売はんばい終了しゅうりょうとなったこともあり、クーペけい車種しゃしゅとすしては数少かずすくない300まんえんおおきく下回したまわ価格かかく販売はんばいされていたが、2008ねん6がつごろ輸入ゆにゅう販売はんばい終了しゅうりょうした。

韓国かんこくではチューニングカーのベースしゃとしても支持しじけ、とくに2.7 Lしゃ「Elisa」のザックスサスペンションを2.0 Lしゃ流用りゅうようしたり、前期ぜんき後期こうきあいだのいわゆる顔面がんめんスワップといった後天的こうてんてき改造かいぞうがみられ[10]、さらには2.0 Lしゃにおいてボルトオンターボなどのチューニングが流行りゅうこうした。日本にっぽんでも新車しんしゃ情報じょうほうとしてOPTION2掲載けいさいされたほか、Bee☆Rチューニングカー制作せいさくして同誌どうし掲載けいさいされたこともあった。

ヒュンダイ・CCS[編集へんしゅう]

2003ねん、カルマンしゃ協力きょうりょくした、トスカーニをベースとしたスタディモデルの4にんりオープンカー「ヒュンダイ・CCS」が発表はっぴょうされた。CCSとはCoupe Convertible Studyのりゃくである。同年どうねん東京とうきょうモーターショーなどおおくにイベントで披露ひろうされたが、参考さんこう出品しゅっぴんにとどまっており市販しはんはされなかった。

くるまめい由来ゆらい[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ハングル表記ひょうき忠実ちゅうじつ発音はつおんすると発音はつおんは「ティビュロン」となる
  2. ^ ハングル発音はつおんは「ティビュロン・トビュロンス」
  3. ^ ハングル発音はつおんは「トゥスカニ」
  4. ^ a b c d Before N - 티뷰론 #1” (朝鮮ちょうせん). 現代げんだい自動車じどうしゃ. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  5. ^ 티뷰론(Coupe)(1996.04)” (朝鮮ちょうせん). 現代げんだい自動車じどうしゃ. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  6. ^ Hyundai Coupe I (RD) 1.6 i 16V (114 Hp) 1996, 1997, 1998, 1999 Specs”. 2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  7. ^ a b ヒュンダイ・クーペFX V6(6MT)【ブリーフテスト】”. webCG. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  8. ^ a b c Before N - 투스카니 #1” (朝鮮ちょうせん). 現代げんだい自動車じどうしゃ. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  9. ^ Car Reviews - Hyundai Coupe 1.6 S”. 2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  10. ^ Before-N トスカーニ#1 ヒュンダイ韓国かんこく公式こうしきサイト、2021ねん9がつ19にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

現代げんだい自動車じどうしゃ公式こうしきサイトより(韓国かんこく