ビュッシュ・ド・ノエル

ビュッシュ・ド・ノエル (仏ふつ: bûche de Noël) は、クリスマスに作つくられる木きを模もしたケーキ^[1]。ブッシュ・ド・ノエルとも^[1]^[2]。

概要がいよう

フランス語ふらんすごでノエルが「クリスマス」、ビュッシュは「木き（丸太まるた）」で「クリスマスの木き」の意い^[1]。その名なの通とおり丸太まるた（または、切きり株かぶ、木きの薪たきぎ）の形かたちをイメージしている。基本きほん的てきにクリスマスケーキとして食たべられる^{[要よう出典しゅってん]}^{[要よう検証けんしょう – ノート]}。他たのケーキ同様どうように洋菓子ようがし店みせで売うられるが、一部いちぶ出来合できあいの材料ざいりょうを使つかうことで、家庭かていでも比較的ひかくてき簡単かんたんに作つくることができる。

輪切わぎりにしていない長ながいままのロールケーキの表面ひょうめんをココアクリーム（ココアで茶色ちゃいろく着色ちゃくしょくしたバタークリーム）で覆おおい、そこにフォークでひっかくようにして波なみ型がたの筋すじをつけて、樹皮じゅひをかたどる^{[要よう出典しゅってん]}。さらに枝えだを模もしたチョコレートや、雪ゆきを模もしたホイップクリームや粉こな砂糖さとうでデコレーションして作つくられる^{[要よう出典しゅってん]}。また、斧おのや樵きこりの飾かざりが付つけられることもある^{[要よう出典しゅってん]}。

なぜ丸太まるたの形かたちなのかについては幾いくつかの説せつがあるが、クリスマスがキリスト教きりすときょう以前いぜんの冬至とうじ祭まつりを起源きげんとするのと同様どうよう、もともと北欧ほくおうの古ふるい宗教しゅうきょう的てき慣習かんしゅう「ユール」で使つかわれた丸太まるたを、田舎いなかの風習ふうしゅうを守まもるためにパリのお菓子かし屋やが「ユールの丸太まるた」^[3]をかたどって作つくったもの。もう一ひとつには「キリストの誕生たんじょうを祝いわい、幼おさない救世主きゅうせいしゅを暖あたためて護まもるため、暖炉だんろで夜通よどおし薪たきぎを燃もやした」ことに由来ゆらいするとも言いわれる^{[要よう出典しゅってん]}。