ピアプロキャラクターズ

ピアプロキャラクターズとは、クリプトン・フューチャー・メディアから発売はつばいされたバーチャル・シンガーソフトウェアのキャラクターの総称そうしょう。「初はつ音おとミク」「鏡かがみ音おとリン」「鏡かがみ音おとレン」「巡めぐ音おとルカ」「MEIKO」「KAITO」の6名めいを指さす。一大いちだいムーブメントを起おこした初はつ音おとミクを中心ちゅうしんに盛況せいきょうを博はくし、数すう多おおくの「創作そうさくの連鎖れんさ」を生うみ出だしている。

コンテンツについては「ピアプロキャラクターズの関連かんれんコンテンツ」を参照さんしょう。本ほん記事きじでは「キャラクターのバリエーション」及および「キャラクターライセンス」も解説かいせつする。

概要がいよう

ピアプロキャラクターズの名称めいしょうは、2014年ねんの時点じてんでクリプトン社しゃの関連かんれん媒体ばいたいでの使用しようが確認かくにんされていた。2015年ねんのwebサイト「piapro.net」リニューアルを機きに正式せいしき発表はっぴょうされ、クリプトン社しゃのIP（ライセンス）ビジネスにおいて本格ほんかく的てきに使用しようされるようになった。公称こうしょうとして定さだまる前まえには公式こうしき媒体ばいたいですら“ふわっとした呼よび方かた”を使用しようすることが多おおかった。

バリエーション・派生はせいキャラクターも存在そんざいし、それらは「クリプトン（公式こうしき）のメディア展開てんかい」から創出そうしゅつされたものと「CGM型がた投稿とうこうサイトのファンメイド作品さくひん」から創出そうしゅつされたものに大別たいべつすることが出来できる。後者こうしゃのファンメイド作品さくひんを起源きげんとするケースでもクリプトン及およびデザイナーとの合意ごういの上うえで商用しょうよう利用りようが行おこなわれることもあり、クリプトンが連絡れんらく窓口まどぐち役やくも兼任けんにんしているという。

ピアプロキャラクターズ一覧いちらん

プロフィール・並ならび順じゅんはポータルサイト「piapro.net」の一覧いちらんページより。

初はつ音おとミク

ソフトのCV担当たんとう：藤田ふじた咲さき

年齢ねんれい：16歳さい、身長しんちょう：158cm、体重たいじゅう：42kg、イメージカラー：ブルーグリーン。

緑色みどりいろ（青あお緑色みどりいろ）の大おおきなツインテールが特徴とくちょうのポップでキュートなバーチャルシンガー。

ミクの登場とうじょうによって「初音はつねミク現象げんしょう」とも呼よばれる一大いちだいムーブメントが起おこり、「ボカロ」というジャンルが築きずかれた他た、音楽おんがく以外いがいにも様々さまざまな分野ぶんやのクリエイターに影響えいきょうを及およぼし、人気にんきは世界せかいに拡ひろがっている。

「電子でんしの歌姫うたひめ」「殿下でんか（公主こうしゅ殿下でんか）」という非公式ひこうしきの二ふたつ名めい・愛称あいしょうで呼よばれることもある。

鏡かがみ音おとリン・レン

ソフトのCV担当たんとう：下田しもだ麻美あさみ、年齢ねんれい：14歳さい（共通きょうつう）

パワフルでチャーミングなツインボーカル。一見いっけん双子ふたごに見みえるが公式こうしき設定せっていではなく、ファンの自由じゆうな解釈かいしゃくに任まかせられている。

　鏡かがみ音おとリン

身長しんちょう：152cm、体重たいじゅう：43kg、イメージカラー：オレンジ

大おおきなリボンとブロンドボブヘアが特徴とくちょう的てきな女おんなの子このバーチャルシンガー。

　鏡かがみ音おとレン

身長しんちょう：156cm、体重たいじゅう：47kg、イメージカラー：イエロー

後うしろで短みじかく結むすんだブロンドヘアが特徴とくちょう的てきな男おとこの子このバーチャルシンガー。

巡めぐ音おとルカ

ソフトのCV担当たんとう：浅川あさがわ悠ゆう

年齢ねんれい：20歳さい、身長しんちょう：162cm、体重たいじゅう：45kg、イメージカラー：ピンク

ピンクのロングヘアを特徴とくちょうに持もつバイリンガルな女性じょせいバーチャルシンガー。

グラマラスな外見がいけんと年齢ねんれい設定せっていからミク達たちの姉あね的てきな存在そんざいに見みられることも多おおいが、登場とうじょう(発売はつばい)順じゅんで言いえば末すえっ子こである。

MEIKO

ソフトのCV担当たんとう：拝はい郷きょうメイコ、イメージカラー：レッド

栗色くりいろのショートボブ、赤あかいショート丈たけのトップス、ミニスカートが特徴とくちょう的てきな女性じょせいバーチャルシンガー。

世界せかい初はつの日本語にほんご対応たいおうバーチャルシンガーソフトウェアのキャラクターで、同種どうしゅの音源おんげんソフトで“パッケージにキャラクターを起用きようする”という試こころみを初はじめて行いったパイオニア。

現時点げんじてんで年齢ねんれい設定せっていはないが、ユーザー主導しゅどうの非公式ひこうしき設定せっていによりミク達たちの先輩せんぱい/姉あね的てきな存在そんざいとして見みられている。

KAITO

ソフトのCV担当たんとう：風雅ふうがなおと、イメージカラー：ブルー

若干じゃっかん外がいハネしたダークブルーの髪かみ、青あおいロングマフラーの衣装いしょうが特徴とくちょう的てきな男性だんせいバーチャルシンガー。

男性だんせい歌唱かしょうの日本語にほんごボーカル音源おんげんとして、世界せかいではじめて日本語にほんごに対応たいおうした。

ユーザー主導しゅどうの非公式ひこうしき設定せっていではミク達たちの兄あに的てきな存在そんざいに位置いちづけられることもある。

バリエーション・派生はせいキャラクター

クリプトン公式こうしきの商用しょうようバリエーション

本節ほんぶしではクリプトン公式こうしきの商用しょうよう展開てんかいから生うまれた派生はせいキャラクターを紹介しょうかいする。

雪ゆきミク

当該とうがい記事きじを参照さんしょう。クリプトン本社ほんしゃがある北海道ほっかいどうおよび冬期とうき仕様しようのミク。2010年ねんにさっぽろ雪ゆきまつりの応援おうえんキャラクターとして登場とうじょうした初はつ音おとミクの雪ゆき像ぞうをモチーフにデザインされた。

桜さくらミク

当該とうがい記事きじを参照さんしょう。春はる・桜さくらをイメージしたピンク色ぴんくいろの髪かみと衣装いしょうが特徴とくちょうのミク。2019年ねん3月がつ7日にち、「弘前ひろさきさくらまつり」の公式こうしき応援おうえんキャラクターに就任しゅうにん。

レーシングミク（初音はつねミク レーシングver）

「初はつ音おとミク GTプロジェクト」で設定せっていされたSUPER GT仕様しよう。クリプトン社しゃの登録とうろく商標しょうひょう。雪ゆきミクやマジカルミライと同おなじくシーズンごとにデザインが変かわり、マシンやピット、レースクイーン（レーシングミクサポーターズ）にもそのデザインが反映はんえいされる。レーシングミクはGT参入さんにゅう当初とうしょから存在そんざいしていたわけではなく、2010年ねんにチーム運営うんえいがStudieからグッドスマイルレーシングに変かわったことを機きに設定せっていされたバリエーションである。

モジュール / コスチューム

モジュールとは、「初はつ音おとミク -Project DIVA-」シリーズにおけるピアプロキャラクターズ6人にんを基幹きかんとする3Dモデルである。

基本きほんとなるパッケージイラストの姿すがたの他ほか、楽曲がっきょくのイメージに合あわせてデザインされた多種たしゅ多様たような3Dモデルが設定せっていされており、中なかにはミクの特徴とくちょうである青あお緑色みどりいろのツインテールを大胆だいたんに変更へんこうしたモジュールも存在そんざいする。先述せんじゅつしたようにデザインはピアプロで公募こうぼした物ものが数多かずおおく採用さいようされているが、それ以外いがいにも雪ゆきミクや桜さくらミク、レーシングミク、マジカルミライVerのような他ほかの商業しょうぎょう企画きかくのデザインや、一部いちぶのファンメイドの派生はせいキャラクターもモジュールとして登場とうじょうする。

後発こうはつの「初はつ音おとミク and Future Stars Project mirai」にもDIVAの設計せっけい思想しそうが活用かつようされているが、こちらはモデルが「ねんどろいど」準拠じゅんきょ（デフォルメされた3Dモデル）に変更へんこうされており、カテゴリ名称めいしょうもモジュールではなく「コスチューム」となっている。

ミクダヨー

クリプトン公式こうしきメディア展開てんかいから誕生たんじょうしたミクの派生はせいキャラクター。威圧いあつ感かんに溢あふれる（あまりにもインパクトが強つよい）外見がいけんとフリーダムな動うごきが特徴とくちょう。

クリプトン、セガ、グッドスマイルカンパニーの共同きょうどう登録とうろく商標しょうひょうで、元々もともとはゲーム「初はつ音おとミク Project mirai」の販促はんそく活動かつどう用ように製作せいさくされた「初音はつねミクの着きぐるみ1号ごう」という名なの着きぐるみだったが、後のちに「ミクダヨー」というネット発はつの愛称あいしょうが正式せいしき名称めいしょうとなり、派生はせいキャラクターとして扱あつかわれるようになった。

バリエーションとして「桜さくらミクダヨー」「雪ゆきミクダヨー」「魔女まじょミクダヨー」も存在そんざいする。

また、ミクダヨーに続つづくリアルタイプの着きぐるみミクも製作せいさくされており、2012年ねん8月がつ29日にちにセガのProject DIVA f 発売はつばい直前ちょくぜんに開ひらかれたイベント「夏なつの終おわりの39祭まつり」で初はつ披露ひろうされた。こちらは差別さべつ化かのため「ミクナノー」とも呼よばれクリプトンも存在そんざいには言及げんきゅうしているが、ミクダヨーと異ことなり商標しょうひょう登録とうろくや商品しょうひんの展開てんかいまでには至いたっていない（2023年ねん時点じてん）。

発音はつおんミク

テレビアニメ『新幹線しんかんせん変形へんけいロボ シンカリオン（第だい1期き）』に登場とうじょうする初はつ音おとミクの公式こうしき派生はせいキャラクターの一人ひとり。

セカイのミクたち

ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音はつねミク」における5つの「セカイ」に存在そんざいするピアプロキャラクターズ。作中さくちゅうでは5つの主要しゅようユニットのメンバーの“想おもい”によって作つくられた「教室きょうしつのセカイ」「ワンダーランドのセカイ」「ステージのセカイ」「ストリートのセカイ」「誰だれもいないセカイ」のミクたちが登場とうじょうする。

初はつ音おとミクif / 鏡かがみ音おとリン・レンif / 巡じゅん音おとルカif

初期しょき案あんを元もとにして公式こうしきイベント「初音はつねミク・クロニクル」用ように描えがき起おこされたifの姿すがた。正式せいしき採用さいよう案あんと初期しょき案あんの大おおきな違ちがいは、初はつ音おとミクの髪型かみがたがポニーテール、鏡かがみ音おとレンの髪型かみがたがショートボブという点てんである。「if」では共通きょうつうでチェック柄がらを入いれる、ヘッドホンの形かたちを揃そろえる、模様もようをライン状じょうにする等ひとしの変更へんこう点てんが加くわえられている。

18タイプの初はつ音おとミクと相棒あいぼうポケモン

株式会社かぶしきがいしゃポケモンとの公式こうしきコラボレーション企画きかく「ポケモン feat. 初音はつねミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」における、ポケモンの18タイプになぞられた姿すがたを持もつミクとその相棒あいぼうポケモン達たち。

ファンによって作つくられた派生はせいキャラクター

本節ほんぶしではUGC（非公式ひこうしきのファンメイド作品さくひん）から誕生たんじょうした「商業しょうぎょう利用りようが行おこなわれているクリプトン公認こうにんの派生はせいキャラクター」を挙あげる。

はちゅねミク

初はつ音おとミクの流行りゅうこうのきっかけとなった動画どうが『VOCALOID2 初音はつねミクに「Ievan Polkka」を歌うたわせてみた』で広ひろまった、2.5頭とう身みのSDキャラクター。ただし公式こうしき扱あつかいではなく、KEIによる公式こうしきのデフォルメイラストも別べつに存在そんざいする。登場とうじょう当初とうしょは初はつ音おとミクのデフォルメされた姿すがたとして認識にんしきされていたが、やがて独立どくりつしたキャラクターとみなされるようになった。服装ふくそうはオリジナルとほぼ同おなじだが、顔立かおだちは大おおきく異ことなり、ぐるぐるほっぺなどの特徴とくちょうがある。Otomaniaが初はつ音おとミクで作成さくせいしたIevan Polkkaの歌声うたごえをたまごに聞きかせたところ、即座そくざに作成さくせいされたという。この動画どうがではちゅねミクがネギを持もっていたことから、ネギが初はつ音おとミクの定番ていばんアイテムとして定着ていちゃくすることにもなった（初はつ音おとミク#初はつ音おとミクとネギを参照さんしょう）。

いち早はやく商用しょうよう利用りようが行おこなわれたCGM発はつの派生はせいキャラであり、2007年ねん11月にはPS3ソフト『まいにちいっしょ』のトロ・ステーションにゲスト出演しゅつえんし、その後ご月刊げっかんコンプエース2008年ねん2月がつ号ごうにて生うみの親おやであるおんたま（otomaniaとたまごの共有きょうゆう筆名ひつめい）により、主役しゅやくタイトル『はちゅねミクの日常にちじょう ろいぱら!』の連載れんさいが開始かいし。その後ごも散発さんぱつ的てきながらメディアミックスが展開てんかいされた。

亞あ北きた ネル（あきた ネル）

初はつ音おとミクの派生はせいキャラクターの一人ひとりで、2007年ねん10月がつに発生はっせいした初はつ音おとミクの『アッコにおまかせ!』内ないでの特集とくしゅうと画像がぞう検索けんさくを巡めぐる騒動そうどうの影響えいきょうを受うけ、創作そうさくされたキャラクター。この時とき、いわゆる祭まつり状態じょうたいとなっていた掲示板けいじばんサイト上じょうで騒さわぎを沈静ちんせい化かさせようとするコメントを繰くり返かえす人物じんぶつが見みられ、その人物じんぶつをモチーフに美少女びしょうじょ化かされた。「亞あ北きたネル」という名前なまえはそのユーザが頻繁ひんぱんに使用しようしていた「飽あきたから寝ねる」という捨すて台詞ぜりふが元もととなっている。「亜あ北きた」と新しん字体じたいを用もちいるのは誤あやまり。キャラクターをデザインしたのはスミス・ヒオカ、最初さいしょのイラストは2007年ねん11月1日にちに「カキコロイド・亞あ北きたネル」として公開こうかいされた。初音はつねミクをよく思おもわないと考かんがえる一部いちぶの巨大きょだい企業きぎょうが、小ちいさな下請したうけ企業きぎょうに祭まつりの沈静ちんせい化かを依頼いらいし、時給じきゅう700円えんで書かき込こみの代行だいこう・印象いんしょう操作そうさを行おこなう、所謂いわゆるアルバイト少女しょうじょとされる。タトゥーは「DEN2」となっている。炎上えんじょうを防ふせいでいることから「防火ぼうかロイド」とも呼よばれ、初はつ音おとミクより1つ年上としうえで、金髪きんぱつのサイドテールに初はつ音おとミクに似にたコスチュームを着用ちゃくよう。性格せいかく面めんでは、いわゆるツンデレキャラクターとしてファンに受うけ入いれられている。

弱音よわね ハク（よわね ハク）

初はつ音おとミクの派生はせいキャラクターの一人ひとりで、初はつ音おとミクを購入こうにゅうしたはいいが使つかいこなせないユーザーの心象しんしょうを擬人ぎじん化かしたキャラクター。元々もともとはネット上じょうでそうした「弱音よわねを吐はく」ユーザー達たちのことを「弱音よわねハク」と呼よぶジョークが流行りゅうこうしており、それを元もとにCAFFEINというハンドルネームの同人どうじん作家さっかがイラスト化かし誕生たんじょうした。最初さいしょのイラストは2007年ねん11月21日にちにCAFFEINのホームページにて公開こうかいされ、その後ごニコニコ動画どうがへ持もち込こまれて普及ふきゅうした。後うしろに束たばねた白髪はくはつ（銀髪ぎんぱつではない）に赤あかい瞳ひとみ、グラマーな女性じょせいで酒飲さけのみ、弱音よわねや自虐じぎゃく的てきな発言はつげんを繰くり返かえすのが特徴とくちょう。「VOYAKILOID（ボヤキロイド）」という呼よび方かたもされる。左腕さわんにあるタトゥーは「DTM」が入はいっている。

なお、派生はせいキャラクターや、その周辺しゅうへんのキャラクター文化ぶんかで創作そうさくされるキャラクターでは、初はつ音おとミクをはじめとするCVシリーズの命名めいめい法則ほうそくに倣ならい、「○○音おと××」といったような名前なまえをつけられることが多おおいが、弱音よわねハクはそうした方向ほうこう性せいが広ひろがるきっかけとなったとされる。

シテヤンヨ

初はつ音おとミクのツインテールを足あしに見立みたてた頭部とうぶと足あしのみのキャラクター。リューセイが「ミックミクニシテヤンヨ」というタイトルで発表はっぴょうしたイラストから生うまれたもので、それが人気にんきを集あつめ「シテヤンヨ」という名前なまえのキャラクターとして定着ていちゃくした。

たこルカ

巡めぐ音おとルカの頭部とうぶだけをデフォルメし、髪かみの毛けをタコの脚あしに見立みたてたキャラクター。キャラクターをデザインしたのは三さん月がつ八はち日にち（ハンドルネーム）で、ピアプロやpixivに投稿とうこうされたたこルカのイラストを発端ほったんにこのイラストを使つかって動画どうが投稿とうこうサイトに投稿とうこうされた「巡めぐ音おとルカ と 英語えいごでおしゃべり!」や、3Dモデル化かして動うごかした「たこルカぽっぴっぽー」などのたこルカの登場とうじょうする動画どうがが人気にんきを集あつめたことで人気にんきキャラクターとなった。

トエト

トラボルタにより2009年ねん2月がつ17日にちにニコニコ動画どうがにて発表はっぴょうされた動画どうが「【巡めぐ音おとルカ】 トエト 【オリジナル曲きょく】」から生うまれたキャラクター。この動画どうがの巡じゅん音おとルカを用もちいた曲きょくはいざと言いうときに勇気ゆうきの出だせない片想かたおもいの気持きもちを表現ひょうげんしたもので、猫ねこの帽子ぼうしをかぶったピンクの髪かみのキャラクターが登場とうじょうする絵本えほんのような映像えいぞうの出来できもあいまって人気にんきを博はくし、この映像えいぞう中ちゅうに登場とうじょうしたキャラクターが作品さくひんタイトルから「トエト」という名前なまえのキャラクターとして人気にんきを集あつめるようになった。猫ねこの帽子ぼうしをかぶっているのは楽曲がっきょくの歌詞かしにある「猫ねこかぶり」からきている。

咲さき音おんメイコ（さきね メイコ）

日本語にほんご用ようでは初はじめてのVOCALOID製品せいひんである、MEIKOをモチーフとして創作そうさくされたキャラクター。斜ななめ上じょうPが音楽おんがくを担当たんとうし、daigomanがイラストを描えがいて、パラメーターの操作そうさにより従来じゅうらいのMEIKOより幼おさなく加工かこうされた歌声うたごえと、CVシリーズを意識いしきしたデザインで、「16歳さい当時とうじ、アイドルとしてデビューしたころのMEIKO」として創作そうさくされた。

その他た・公認こうにん作品さくひんのキャラクター

• 漫画まんが『はちゅねミクの日常にちじょう ろいぱら!』に登場とうじょうする、VOCALOIDをモデルにしたキャラクターについては、はちゅねミクの日常にちじょう ろいぱら!#登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。
• 動画どうが作品さくひん『護法ごほう少女しょうじょソワカちゃん』に登場とうじょうする、初はつ音おとミクをモデルにしたキャラクターについては、護法ごほう少女しょうじょソワカちゃんを参照さんしょう。
• 「悪あくノ娘むすめ」シリーズに登場とうじょうする、VOCALOIDをモデルにしたキャラクターについては、悪あくノ娘むすめ#主おもな登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。
• 漫画まんが『ちびミクさん』に登場とうじょうする、VOCALOIDをモデルにしたキャラクターについては、ちびミクさん#登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。
• 小説しょうせつ『桜さくらノ雨あめ』に登場とうじょうする、VOCALOIDをモデルにしたキャラクターについては、桜さくらノ雨あめ#登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。
• 小説しょうせつ、漫画まんが『囚人しゅうじんと紙かみ飛行機ひこうき』に登場とうじょうする、VOCALOIDをモデルにしたキャラクターについては、囚人しゅうじんと紙かみ飛行機ひこうき#主おもな登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。

キャラクターの利用りよう

初はつ音おとミクの大だいヒット - ガイドラインの発行はっこう

クリプトンは自社じしゃの所有しょゆうするキャラクター（IP）について不ふ特定とくてい多数たすうのクリエイターのために汎用はんようの利用りよう許諾きょだく契約けいやくやガイドラインを用意よういし、一定いっていの範囲はんいでユーザーによる利用りようを認みとめている。しかし、当初とうしょよりこのような体制たいせいがとられていたわけではなかった。

クリプトンは初はつ音おとミク発売はつばい前まえに「MEIKO」を使用しようした動画どうががニコニコ動画どうがに投稿とうこうされ一定いっていの人気にんきを集あつめているのを確認かくにんしていたことから「初音はつねミク」を使用しようした動画どうががニコニコ動画どうがに投稿とうこうされること自体じたいは予測よそくしており、動画どうがの背景はいけいに使つかえるようにと発売はつばいに合あわせて初はつ音おとミクの公式こうしきイラスト3枚まいをホームページで公開こうかいしユーザーが自由じゆうに使つかえるようにしていた。しかし予想よそう外がいの大だいヒットとなってキャラクターとしての人気にんきが生しょうじたことで音楽おんがく作品さくひんだけでなくキャラクターのイラストやアニメーション、3Dモデルといった作品さくひんもファンの手てで作成さくせいされるようになり、CVシリーズのキャラクターはいわゆる二に次じ創作そうさくの素材そざいとして広ひろく活用かつようされるものとなった。クリプトンは音おとを専せん門もんに扱あつかってきた会社かいしゃであり、音楽おんがく以外いがいの作品さくひんが作成さくせいされるのは全まったく予想よそうしていなかったとしている。

元々もともと製品せいひんパッケージ使用しよう許諾きょだく契約けいやく書しょでは公序良俗こうじょりょうぞくに反はんする歌詞かしを含ふくむ場合ばあいなどの例外れいがいを除のぞき商用しょうよう・非ひ商用しょうよう問とわず製品せいひんの合成ごうせい音声おんせいを利用りよう・公開こうかいすることは許諾きょだくされており、またキャラクターの名称めいしょうの利用りようについても商用しょうよう利用りようを行おこなう場合ばあいには許諾きょだくが必要ひつようと定さだめていた。しかしキャラクター画像がぞうの使用しようについては定さだめられておらず初はつ音おとミク発売はつばいから3ヶ月かげつほどは二に次じ創作そうさく作品さくひんをネットに公開こうかいするといった行為こういに対たいしては黙認もくにん状態じょうたいとなっていた。

そうした状況じょうきょうを解消かいしょうするため、クリプトンは2007年ねん12月、キャラクター画像がぞうの利用りように対たいするガイドラインを公開こうかいし、これによってキャラクター画像がぞうをモチーフにした二に次じ創作そうさく画像がぞうについても非ひ営利えいり目的もくてきで公序良俗こうじょりょうぞくに反はんしなければ利用りようを制限せいげんしていないことが明示めいじされた。

ピアプロの創設そうせつ - ピアプロキャラクターライセンスへの発展はってん

クリプトンは上記じょうきガイドライン公開こうかいと同時どうじにCGM型がた投稿とうこうサイト「ピアプロ」を開設かいせつし、権利けんり者しゃであるクリプトン自みずからがユーザーの手てによる二に次じ創作そうさくを積極せっきょく的てきに支援しえんするという体制たいせいの整備せいびを進すすめた。このサイトは企業きぎょうとユーザー投稿とうこう作品さくひんのコラボ支援しえん（公募こうぼ）などにも活用かつようされ、セガのゲーム「初はつ音おとミク -Project DIVA-」のモジュールや「雪ゆきミク（2012年ねん以降いこう）」などにユーザーの投稿とうこう作品さくひんを採用さいようするという様式ようしきが確立かくりつされている。

2009年ねん6月4日にちにはクリエイターと正規せいきの利用りよう許諾きょだく契約けいやくを行おこなうための「ピアプロ・キャラクター・ライセンス（PCL）」を制定せいていしキャラクター利用りようのガイドラインを改定かいてい、キャラクターを用もちいた創作そうさく物ぶつの非ひ営利えいり目的もくてきでの利用りようについて許諾きょだくすることが明示めいじされる形かたちとなった。またPCLやガイドラインではキャラクターの対価たいかを徴収ちょうしゅうするような形かたちでの利用りようは認みとめられていないが、個人こじんや同人どうじんサークルによる非ひ営利えいり、有償ゆうしょうの二に次じ創作そうさく作品さくひんの頒布はんぷの実情じつじょうやニーズに対応たいおうするため非ひ営利えいり、有償ゆうしょうの利用りようについて複雑ふくざつな手続てつづきや内部ないぶ審査しんさ無なしで利用りよう申請しんせいを行おこなえる「ピアプロリンク」という仕組しくみも提供ていきょうされている。

その後ご、日本にっぽんだけでなく国外こくがいでも人気にんきが高たかまっていったが、PCLは日本にっぽんの国内こくない法ほうに準拠じゅんきょし日本語にほんごで記述きじゅつされたものであるため、2012年ねん12月、公式こうしきのキャラクター画像がぞうについて国際こくさい的てきに実績じっせきのあるクリエイティブ・コモンズ・ライセンス（CCL）のCC BY-NC 3.0（表示ひょうじ - 非ひ営利えいり 3.0）でのライセンスが行おこなわれ、PCLだけでなくCCLでの利用りようも可能かのうになっている。

参考さんこう文献ぶんけん

WEB

• “piapro.net”. クリプトン・フューチャー・メディア. 2022年ねん7月がつ9日にち閲覧えつらん。
• “初はつ音おとミク公式こうしきブログ”. クリプトン・フューチャー・メディア (2015年ねん11月2日にち). 2021年ねん12月18日にち閲覧えつらん。

書籍しょせき

• 『初音はつねミク -Project DIVA-2nd COMPLETE ALBUM.』角川書店かどかわしょてん、2014年ねん。ISBN 978-4048545266。 
• 『初音はつねミク 公式こうしきガイドブック ミクペディア』マガジンハウス、2013年ねん。ISBN 978-4838788170。 
• 『初音はつねミクはなぜ世界せかいを変かえたのか?』太田出版おおたしゅっぱん、2014年ねん。ISBN 978-4778313968。 
• 『初音はつねミク -Project DIVA- F 2nd メモリアルファンブック』KADOKAWA/エンターブレイン、2014年ねん。ISBN 978-4047297456。 
• 『ホビージャパン』フィギュアJAPAN 『キャラクター・ボーカル・シリーズ 01 初音はつねミク』編へん、2014年ねん10月がつ31日にち。 
• 『アート展てん「初音はつねミク・クロニクル」 公式こうしきビジュアルブック』講談社こうだんしゃ、2021年ねん。