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フィブリル

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
毛髪もうはつ皮質ひしつとキューティクルの階層かいそう構造こうぞう、フィブリルを定義ていぎする目盛めもり強調きょうちょうしている。

フィブリルえい: Fibril、ラテン語らてんごfibraに由来ゆらい[1]はら線維せんい(げんせんい)ともぶ)は、ほぼすべての生物せいぶつられる構造こうぞうてき生体せいたい材料ざいりょうである。繊維せんいやフィラメント(タンパク質たんぱくしつ線維せんい英語えいごばん))と混同こんどうしないように、フィブリルは直径ちょっけい10~100ナノメートルの傾向けいこうがある(繊維せんいはマイクロ~ミリメートルスケールの構造こうぞうで、フィラメントは直径ちょっけいやく10~50ナノメートル)。フィブリルは通常つうじょう単独たんどくられるのではなく、生物せいぶつがくてきシステムで一般いっぱんてきられるよりおおきな階層かいそう構造こうぞう一部いちぶである。生物せいぶつシステムにはフィブリルがおお存在そんざいするため、それらの研究けんきゅう微生物びせいぶつがくバイオメカニクス材料ざいりょう科学かがく分野ぶんや非常ひじょう重要じゅうようである。  

構造こうぞう力学りきがく

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フィブリルちょくくさりじょう生体せいたい高分子こうぶんしからなり、ながさと直径ちょっけい比率ひりつたか棒状ぼうじょう構造こうぞう特徴とくちょうである。おおくの場合ばあい、フィブリルは自発じはつてきにらせんじょう配置はいちされる。生物せいぶつ力学りきがく問題もんだいでは、フィブリルはナノメートルスケールでほぼ円形えんけいだん面積めんせき古典こてんてきはり(はり、ビーム)として特徴とくちょうづけられる。そのため、単純たんじゅんはりきょく英語えいごばん方程式ほうていしき適用てきようして、ちょうてい荷重かじゅう条件下じょうけんかでのフィブリルの強度きょうど計算けいさんできる。ほとんどの生体せいたい高分子こうぶんし同様どうように、フィブリルの応力おうりょく-ひずみ関係かんけいは、線形せんけい弾性だんせい領域りょういき手前てまえ特徴とくちょうてき爪先つまさき領域りょういき-かかと領域りょういきしめ傾向けいこうがある[2]生体せいたい高分子こうぶんしとはことなり、フィブリルは均質きんしつ材料ざいりょうのようにうわけではなく、降伏ごうぶく強度きょうど体積たいせきおうじて変化へんかすることがしめされており、構造こうぞう依存いぞんせいしめしている[3]

ことなる起源きげんのフィブリルあいだ構造こうぞうちがいは、通常つうじょう、Xせん回折かいせつによって決定けっていされる[2]走査そうさがた電子でんし顕微鏡けんびきょう(SEM)を使用しようして、コラーゲンの特徴とくちょうてきな67 nmのバンドのような、よりおおきなフィブリルしゅ特定とくてい詳細しょうさい観察かんさつできる。しかしおおくの場合ばあい完全かんぜん構造こうぞう決定けっていするために十分じゅうぶん微細びさいさをられない。

みずは、フィブリル材料ざいりょう機械きかいてき特性とくせい顕著けんちょ効果こうかをもたらすことがしめされている。みず存在そんざいは、コラーゲンフィブリルの剛性ごうせい低下ていかさせるだけでなく、応力おうりょく緩和かんわりつ強度きょうど増加ぞうかさせることがしめされている[4]生物せいぶつがくてき観点かんてんからは、水分すいぶん含有がんゆうはフィブリル構造こうぞう強靭きょうじん機構きこうとして作用さようし、よりたかいエネルギー吸収きゅうしゅうとよりおおきなひずみ能力のうりょく可能かのうにする。

はら線維せんい形成けいせい

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はら線維せんい形成けいせい英語えいごばんえい: fibrillogenesis)とは、結合けつごう組織そしきコラーゲン線維せんいおおられる微細びさいなフィブリルの伸長しんちょうである。はら線維せんい形成けいせい明確めいかくなメカニズムはいまだに不明ふめいであるものの、基礎きそ研究けんきゅうからられたおおくの仮説かせつにより、おおくの可能かのうせいのあるメカニズムが発見はっけんされている。初期しょき実験じっけんでは、組織そしきからIがたコラーゲンを蒸留じょうりゅうし、溶液ようえき制御せいぎょしてフィブリルにさい結合けつごうさせることができた。研究けんきゅうでは、コラーゲンモノマーじょう結合けつごう部位ぶい組成そせい構造こうぞう理解りかいするのに役立やくだっている。コラーゲンは、コラーゲンの自己じこ組織そしきをサポートする可溶性かようせい前駆ぜんくたいであるプロコラーゲンとして合成ごうせいされる。コラーゲンフィブリルは生体せいたいないで50ちかくの結合けつごう成分せいぶんゆうするため、生体せいたいないはら線維せんい形成けいせいこすための明確めいかく要件ようけん依然いぜんとして不可解ふかかいである[5]

酸性さんせい溶液ようえき生理せいりしょく塩水えんすいもちいてコラーゲンを組織そしきから抽出ちゅうしゅつし、温度おんどやpHを変化へんかさせることでフィブリルにさい配列はいれつさせることができる[6]実験じっけんにより、コラーゲンモノマーあいだ引力いんりょくさい配列はいれつたすけることが発見はっけんされた[7]。コラーゲンは合成ごうせい反応はんのう前駆ぜんくたいであるプロコラーゲンの役割やくわりたしており、コラーゲンの自己じこ重合じゅうごう確認かくにんされている。

自然しぜんかいのプロセス

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自然しぜんかいには30種類しゅるい以上いじょうのコラーゲンが存在そんざいし、化学かがく組成そせいているものの結晶けっしょう構造こうぞうことなる。圧倒的あっとうてきIがたコラーゲンとIIがた豊富ほうふである。それらは実験じっけんしつ(in vitro)で自発じはつてきにフィブリルを形成けいせいするが、フィブロネクチン、フィブロネクチン結合けつごう、コラーゲン結合けつごうインテグリン、およびコラーゲンVは、Iがたコラーゲン形成けいせい不可欠ふかけつであり、XIがたコラーゲンはIIがたコラーゲン形成けいせい不可欠ふかけつである。したがって、細胞さいぼう機構きこうは、タンパク質たんぱくしつ自己じこ組織そしきプロセスにおいて重要じゅうよう役割やくわりたしている。

動物どうぶつ場合ばあい

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コラーゲン

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Iがたコラーゲンフィブリルの構造こうぞう

コラーゲンは、動物どうぶつおおくの結合けつごう組織そしき細胞さいぼうがいにある主要しゅよう構造こうぞうタンパク質たんぱくしつである[8]結合けつごう組織そしき主成分しゅせいぶんとして、哺乳類ほにゅうるいタンパク質たんぱくしつなかではもっとりょうおおく、体内たいないぜんタンパク質たんぱくしつりょうの25~35%をめている。

コラーゲンのフィブリルは波状はじょう構造こうぞう(クリンプ構造こうぞう)である。けんなどのコラーゲンの応力おうりょく-ひずみ曲線きょくせんは、いくつかの領域りょういき細分さいぶんされる。ちいさなひずみの領域りょういきである「爪先つまさき(つまさき)」領域りょういきは、光学こうがく顕微鏡けんびきょうることができるコラーゲンフィブリルのなかで、巨視的きょしてき波状はじょう構造こうぞう移動いどう対応たいおうする。よりおおきなひずみの「かかと(かかと)」および「線形せんけい領域りょういきでは、それ以上いじょう構造こうぞう変化へんかられない。

トロポコラーゲン英語えいごばん分子ぶんし成分せいぶん繊維せんいであり、3ほん左巻ひだりまきポリペプチドくさりたがいにいて(参照さんしょう)、みぎきの三重みえらせんを形成けいせいしている。

筋肉きんにくは、アクチン線維せんい相互そうご作用さようするミオシン制御せいぎょ可能かのうすりどう/把持はじかいして収縮しゅうしゅくおよび伸展しんてんする。アクチンは2つのポリペプチドがらせんじょう結合けつごうして構成こうせいされており、ミオシンはクロスブリッジというちいさなハートがた構造こうぞうっている。クロスブリッジがアクチンフィラメントに結合けつごうしたり、結合けつごう解除かいじょすることで、これらのコラーゲンの相対そうたいてきうごきをたすけ、それゆえに筋肉きんにく全体ぜんたいうごきをたすけている。

エラスチンは、皮膚ひふ血管けっかんはい組織そしきなどのさまざまな軟組織そしき共通きょうつうする繊維状せんいじょうタンパク質たんぱくしつである。かくモノマーはたがいに連結れんけつしてさん次元じげんネットワークを形成けいせいし、変形へんけいするまでに200%以上いじょうのひずみにえることができる[9]

ケラチンは、おも毛髪もうはつつめ、ひづめ、すみはねじくとりはねじく)などにふくまれる構造こうぞうタンパク質たんぱくしつである[10]基本きほんてきにケラチンはポリペプチドくさりによって形成けいせいされ、硫黄いおう架橋かきょうαあるふぁヘリックスにきついたり、水素すいそ結合けつごうによって結合けつごうされたβべーたシートに結合けつごうする。αあるふぁケラチンよりも強靭きょうじんβべーたケラチンは、鳥類ちょうるい爬虫類はちゅうるいおおられる。

レジリンとスパイダーシルク

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レジリン英語えいごばんは、エラストマーせい昆虫こんちゅうタンパク質たんぱくしつで、αあるふぁヘリックスとβべーたシート構造こうぞう両方りょうほうから構成こうせいされる[11]。これは自然しぜんかいもっと弾力だんりょくせいのあるタンパク質たんぱくしつひとつで、剛性ごうせいは0.6MPaとひくく、エネルギー回復かいふくりつは98%とたかく、んでいる昆虫こんちゅうばたきやノミのジャンプの効率こうりつ役立やくだっている。

スパイダーシルク(クモのいと)フィブリルは、強度きょうどになかた結晶けっしょうしたβべーたシート構造こうぞう周囲しゅういあきらしつマトリックスで構成こうせいされており、うつぼせい伸長しんちょう能力のうりょく向上こうじょうさせている[12]天然てんねんフィブリルとくらべて、非常ひじょうたか強度きょうど延性えんせいち、密度みつどひくい。その特徴とくちょうは、役目やくめやクモの種類しゅるいによってことなる。

植物しょくぶつ場合ばあい

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Iがたセルロース結晶けっしょう空間くうかん充填じゅうてんモデル

いち細胞さいぼうかべ顕著けんちょ強度きょうどち、それはセルロース分子ぶんしまたは水素すいそ結合けつごうによって安定あんていしたグルコースざんもとちょうくさりからされている[13]。セルロースくさりかさなりって平行へいこう配列はいれつしていることが観察かんさつされ、類似るいじする極性きょくせいによりセルロースミクロフィブリルを形成けいせいする。植物しょくぶつにおいては、これらのセルロースミクロフィブリルは層状そうじょう正式せいしきにはラメラ英語えいごばんとしてられる)に配置はいちされ、表面ひょうめんなが架橋かきょうとうくさり分子ぶんしによって細胞さいぼうかべない安定あんていしている。とうくさり分子ぶんしは、植物しょくぶつ由来ゆらいのセルロースがそれ自身じしん構成こうせいできる潜在せんざいてきなネットワークの複雑ふくざつさを増大ぞうだいさせる。いち細胞さいぼうかべで、セルロースミクロフィブリルと、相補そうほてきとうくさりネットワークの両方りょうほう隣接りんせつしているペクチンは、まけ帯電たいでんしたガラクツロンさん単位たんいおおふく糖類とうるいである。さらに、セルロースミクロフィブリルは、制御せいぎょされた細胞さいぼう増殖ぞうしょくかいして植物しょくぶつ形状けいじょうにも寄与きよしている。細胞さいぼうかべないのミクロフィブリルの立体りったいてき配置はいちは、最終さいしゅうてき細胞さいぼう成長せいちょう増殖ぞうしょくにつながる膨圧システムを形成けいせいする。セルロースミクロフィブリルは、細胞さいぼうまく細胞さいぼうがい表面ひょうめんにあるセルロース合成ごうせい酵素こうそによっててられるというてんで、独特どくとくなマトリックス高分子こうぶんしである。植物しょくぶつは、セルロースミクロフィブリルが微小びしょうかん皮質ひしつ配列はいれつうえ配置はいちされる機構きこうにより、「ミクロフィブリルの配向はいこう制御せいぎょすることで、その将来しょうらい形態けいたい予測よそくすることができる」とかんがえられている。

アミロース

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アミロースの所定しょていサンプルを撹拌かくはんすると、フィブリルじょう結晶けっしょう形成けいせいされははえきから析出せきしゅつされるとされている。これらのながいフィブリルは、電子でんし顕微鏡けんびきょう使用しようして画像がぞうすることができ、シシカバブよこじょうせんあきらかにできる[よう出典しゅってん]。アミロースフィブリルは、ちいさな棒状ぼうじょうのフィブリルとラスじょううす小幅こはばいたじょう)の結晶けっしょうつものの、2つの形態けいたいのいずれかに分類ぶんるいされる。

木材もくざい

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木材もくざいのフィブリル構造こうぞうは、木材もくざい機械きかいてき安定あんていせいと、ミネラルやみず輸送ゆそう能力のうりょく両方りょうほうで、重要じゅうよう役割やくわりたしているとわれている。とくにトウヒざい(オウシュウトウヒ)などは、規格きかくみち2.5 nmのセルロースフィブリルをっていると報告ほうこくされている。また、ざいよわいとフィブリルの長手ながて方向ほうこうたいするねじれかく関連かんれんせい報告ほうこくされている。はやざい安息あんそくかくが4.6±0.6°と一貫いっかんしているのにたいし、ばんざいは4.6°から19.8±0.7°までの遷移せんい領域りょういきつとわれている[14]ばんざいでは、セルロースフィブリルの2つのらせんかく領域りょういき連続れんぞくしておらず、つまり「ふるい」樹木じゅもくにはことなる機械きかいてき要件ようけんたす2つの独立どくりつしたかり道管どうかん構造こうぞう存在そんざいすることを意味いみしている。さらに、長手ながて方向ほうこう配向はいこうしたフィブリルは強度きょうど向上こうじょうさせるが、一方いっぽうばんざいかり道管どうかん特有とくゆうの20°傾斜けいしゃしたフィブリルがくわわると、圧縮あっしゅくたいする安定あんていせいられる。

セルフクリーニング特性とくせい

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ヤモリあしゆびパッドの強力きょうりょく粘着ねんちゃくりょく容易ようい剥離はくりせい、およびセルフクリーニングせい模倣もほうするために、フィブリルをベースとした接着せっちゃくざい作成さくせいすることができる。これらの重要じゅうよう機能きのうは、剛毛ごうもう英語えいごばんばれる100まんのミクロフィブリルからなる基本きほんてき構造こうぞうと、さらにスパチュラ英語えいごばんばれるすうじゅうおくのナノサイズのえだから構成こうせいされる階層かいそう構造こうぞう由来ゆらいしている。

この現象げんしょう模倣もほうするには、4つのことなる設計せっけいステップが必要ひつようである[15]

  • 垂直すいちょく整列せいれつしたマイクロ/ナノフィブリルアレイの作成さくせい
  • さまざまな先端せんたん形状けいじょう作成さくせい
  • あやかたせいジオメトリをふく
  • 階層かいそう構造こうぞう構築こうちく

成熟せいじゅくしたほね基質きしつ

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成熟せいじゅくしたほね基質きしつ(こつきしつ、bone matrix)を模倣もほうするために、自己じこ組織そしきフィブリルを使用しようして、所与しょよのミネラル基質きしつ整列せいれつさせることができる。これは、疎水そすいせいアルキル親水しんすいせいオリゴペプチド頭部とうぶ自己じこ組織そしき分子ぶんし使用しようして実現じつげんされる。これらの分子ぶんしは、そのでミセル構造こうぞう形成けいせいし、ていpHでジスルフィド架橋かきょう形成けいせいし、200 kDaの高分子こうぶんしナノフィブリルの形成けいせい結晶けっしょうをもたらす[よう出典しゅってん]。ミネラル基質きしつは、最終さいしゅうてきにホスホセリンざんもとかいして合成ごうせいフィブリルと相互そうご作用さようし、ミネラルのかく生成せいせい成長せいちょうをもたらす。

参照さんしょう項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Online Etymology Dictionary” (英語えいご). www.etymonline.com. 2017ねん3がつ31にち閲覧えつらん
  2. ^ a b Fratzl, Peter (1998). “Fibrillar Structure and Mechanical Properties of Collagen” (英語えいご). Journal of Structural Biology 122 (1–2): 119–122. doi:10.1006/jsbi.1998.3966. PMID 9724612. 
  3. ^ Shen, Zhilei L.; Dodge, Mohammad Reza; Kahn, Harold; Ballarini, Roberto; Eppell, Steven J. (2008-10-15). “Stress-Strain Experiments on Individual Collagen Fibrils”. Biophysical Journal 95 (8): 3956–3963. Bibcode2008BpJ....95.3956S. doi:10.1529/biophysj.107.124602. ISSN 0006-3495. PMC 2553131. PMID 18641067. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2553131/. 
  4. ^ Chimich, D. (1992). “Water content alters viscoelastic behaviour of the normal adolescent rabbit medial collateral ligament” (英語えいご). Journal of Biomechanics 25 (8): 831–837. doi:10.1016/0021-9290(92)90223-N. PMID 1639827. 
  5. ^ Kadler, Karl E; Hill, Adele; Canty-Laird, Elizabeth G (2017-05-02). “Collagen fibrillogenesis: fibronectin, integrins, and minor collagens as organizers and nucleators”. Current Opinion in Cell Biology 20 (5–24): 495–501. doi:10.1016/j.ceb.2008.06.008. ISSN 0955-0674. PMC 2577133. PMID 18640274. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2577133/. 
  6. ^ Gross, J.; Kirk, D. (1958-08-01). “The heat precipitation of collagen from neutral salt solutions: some rate-regulating factors”. The Journal of Biological Chemistry 233 (2): 355–360. ISSN 0021-9258. PMID 13563501. 
  7. ^ Prockop, D. J.; Fertala, A. (1998-06-19). “Inhibition of the self-assembly of collagen I into fibrils with synthetic peptides. Demonstration that assembly is driven by specific binding sites on the monomers”. The Journal of Biological Chemistry 273 (25): 15598–15604. doi:10.1074/jbc.273.25.15598. ISSN 0021-9258. PMID 9624151. 
  8. ^ Kadler, Karl E; Hill, Adele; Canty-Laird, Elizabeth G (2017-03-31). “Collagen fibrillogenesis: fibronectin, integrins, and minor collagens as organizers and nucleators”. Current Opinion in Cell Biology 20 (5–24): 495–501. doi:10.1016/j.ceb.2008.06.008. ISSN 0955-0674. PMC 2577133. PMID 18640274. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2577133/. 
  9. ^ Gosilin, J.M.; Aaron, B.B (1981). “Elastin as a Random-network elastomer, a mechanical and optical analysis of single elastin fibers”. Biopolymers 20 (6): 1247–1260. doi:10.1002/bip.1981.360200611. 
  10. ^ Meyers, M. A. (2014). Biology in Materials Science. Cambridge, UK: Cambridge University Press 
  11. ^ Weis-Fough, T (1961). “Molecular interpretation of the elasticity of resilin, a rubber-like protein”. J. Mol. Biol. 3 (5): 648–667. doi:10.1016/s0022-2836(61)80028-4. 
  12. ^ Denny, M. W.; Gosline, J.M (1986). “The Structure and Properties of Spider Silk”. Endeavor 10: 37–43. doi:10.1016/0160-9327(86)90049-9. 
  13. ^ Alberts, Bruce (2002). “Molecular Biology of the Cell, 4th edition”. Garland Science 4: 1–43. 
  14. ^ Alberts, Bruce; Johnson, Alexander; Lewis, Julian; Raff, Martin; Roberts, Keith; Walter, Peter (2002-01-01) (英語えいご). The Plant Cell Wall. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK26928/. 
  15. ^ Hu, Shihao (2012). “Rational Design and Nanofabrication of Gecko-Inspired Fibrillar Adhesives”. Nano Micro Small 8 (16): 2464–2468. doi:10.1002/smll.201200413. PMID 22641471.