フィリップ・メクセス

	フランス代表だいひょうでのメクセス（2012年ねん）
名前なまえ
本名ほんみょう	Philippe Samuel Mexès
愛称あいしょう	ブランの息子むすこ、ローラン・ブロン（ド）
ラテン文字もじ	Philippe Mexes
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	フランス
生年月日せいねんがっぴ	1982年ねん3月30日にち（42歳さい）
出身しゅっしん地ち	トゥールーズ
身長しんちょう	187cm
体重たいじゅう	82kg
選手せんしゅ情報じょうほう
ポジション	DF (CB)
利きき足あし	右足みぎあし
ユース
1987-1990	Toulouse-Mirail
1990-1997	トゥールーズ
1997-1999	オセール
クラブ1
代表だいひょう歴れき
	1. 国内こくないリーグ戦せんに限かぎる。2018年ねん8月がつ5日にち現在げんざい。; ■テンプレート（■ノート ■解説かいせつ）■サッカー選手せんしゅpj

フィリップ・メクセス（Philippe Samuel Mexès, 1982年ねん 3月30日にち - ）は、フランス・オート＝ガロンヌ県けんトゥールーズ出身しゅっしんの元もとサッカー選手せんしゅ。元もとフランス代表だいひょう。現役げんえき時代じだいのポジションはディフェンダー。

経歴けいれき

クラブ

オセール

地元じもとのクラブであるトゥールーズFCでキャリアをスタート。16歳さいでAJオセールのユースへ移籍いせきし、1999年ねん11月18日にちのトロワ戦せんで17歳さいでリーグ・アンデビュー。12月8日にちのASモナコ戦せんではプロ初はつゴールを挙あげた。2000-01シーズンからはレギュラーに定着ていちゃくし、2001-02シーズンは3位いとなり翌よくシーズンのCL出場しゅつじょう権けん獲得かくとくに貢献こうけん。そのCLでは予選よせん敗退はいたいとなったが、リーグ・アンではリーグ最少さいしょうの29失点しってんに抑おさえるなどディフェンス陣じんを支ささえた。2002-03シーズンには初はつタイトルとなるクープ・ドゥ・フランスを獲得かくとく。

ローマ

2004年ねん7月がつ1日にちにイタリアのASローマと4年ねん契約けいやくを結むすんだ。しかしこの時点じてんでメクセスはオセールとの契約けいやくを2年間ねんかん残のこしていたため、オセールはメクセスが契約けいやく期間きかん中ちゅうに一方いっぽう的てきに契約けいやくを破棄はきしたとしてFIFAへ移籍いせきに対たいし異議いぎを申もうし立たてた。これに対たいしFIFAはメクセスの移籍いせきを認みとめたものの、ローマにオセールへの賠償金ばいしょうきん支払しはらいと、メクセスの6週間しゅうかん出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんを発表はっぴょうした。ローマはこの処分しょぶんに対たいしスポーツ仲裁ちゅうさい裁判所さいばんしょに控訴こうそしたが棄却ききゃくされ、1年間ねんかんの選手せんしゅ獲得かくとく禁止きんし（結局けっきょく、2005-06シーズンの冬季とうきの選手せんしゅ獲得かくとく禁止きんしとなった）とオセールへ700万まんユーロの賠償金ばいしょうきん支払しはらいが命めいじられた。また、メクセスの代理人だいりにんを務つとめていたオリビエ・ジェアノーは6ヶ月かげつの職務しょくむ停止ていし処分しょぶんを課かされた^[1]。

ローマでのデビューは2004年ねん9月がつ12日にちのACFフィオレンティーナ戦せん。2005年ねん冬ふゆに移籍いせき問題もんだいによる出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんが確定かくていし、6週間しゅうかんの出場しゅつじょう停止ていしを課かされた^[2]。出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんはあったものの1年ねん目めからレギュラーとしてセリエAで28試合しあい、カップ戦せんを含ふくめると35試合しあいに出場しゅつじょうした。

2005-06シーズンはドイツのバイエルン・ミュンヘンから加入かにゅうしたサミュエル・オセイ・クフォーがレギュラーとなり控ひかえとしてスタート。クフォーがアフリカネイションズカップでチームを離はなれている間あいだにルチアーノ・スパレッティ監督かんとくの信頼しんらいをつかみ、クフォーの復帰ふっき後ごもレギュラーに定着ていちゃく。UEFAカップでは10試合しあい中ちゅう9試合しあい、インテル・ミラノとのコッパ・イタリア決勝けっしょうなどにも出場しゅつじょう。このシーズンはローマは5位いで終おわったが、カルチョ・スキャンダルにより2位いに繰くり上あがり、CL本戦ほんせん出場しゅつじょう権けんを獲得かくとくした。

2006-07シーズンはメクセス自身じしん初はじめて出場しゅつじょうしたCLでベスト8に進出しんしゅつ。コッパ・イタリアでは前年ぜんねん敗やぶれたインテルを相手あいてに1stレグで6-2で勝利しょうりするなど雪辱せつじょくを果はたし、優勝ゆうしょう。セリエAでも最少さいしょう失点しってんを記録きろくし、2シーズン連続れんぞくの2位いに入はいった。

2007-08シーズンはそれまでコンビを組くむことが多おおかったクリスティアン・キヴがインテルに移籍いせきし、バイエル・レバークーゼンから加入かにゅうしたフアンと新あらたにコンビを組くんだ。また、新あらたにローマと5年ねん契約けいやくを結むすんだ。スーペルコッパ・イタリアーナ獲得かくとくから始はじまったこのシーズンでは2年ねん連続れんぞくのCLベスト8進出しんしゅつ。セリエAでは移籍いせき後ご最多さいたの31試合しあいに出場しゅつじょうし、リーグ2番目ばんめの失点しってんに抑おさえた。優勝ゆうしょうしたインテルとは勝かち点差てんさ最大さいだい11から3差さまで詰つめ寄より、最終さいしゅう節ぶしまで優勝ゆうしょう争あらそいを演えんじるも三さん度ど2位いに終おわった。しかしコッパ・イタリアでは決勝けっしょうのインテル戦せんでは先制せんせい点てんを挙あげ、連覇れんぱに貢献こうけんした。

2008-09シーズンは自身じしんやフアンの怪我けが、クリスティアン・パヌッチがルチアーノ・スパレッティ監督かんとくと衝突しょうとつするなどディフェンス陣じんが崩壊ほうかいし、セリエAワースト4位いタイの61失点しってんを記録きろく。ローマは6位いに終おわった。

2009-10シーズンはインテルからレンタル加入かにゅうしたニコラス・ブルディッソにレギュラーを奪うばわれ、センターバックの3番手ばんてに降格こうかく。セリエAでは19試合しあい、カップ戦せんを含ふくめ27試合しあいと移籍いせき後ご最少さいしょうの出場しゅつじょうとなったが、要所ようしょで得点とくてんを決きめるなど、ローマの優勝ゆうしょう争あらそいと2位い復帰ふっき、コッパ・イタリア準じゅん優勝ゆうしょうに貢献こうけんした。

2010-11シーズンはブルディッソが右みぎSBで起用きようされることが多おおくなったこともあり前年ぜんねん以上いじょうの出場しゅつじょう機会きかいを得えたが、2011年ねん4月がつ3日にちのユヴェントス戦せんで膝ひざを負傷ふしょうし、そのままシーズンを終おえた。

ミラン

2011年ねん5月がつ9日にちに、かねてから噂うわさされていたACミランへの移籍いせきがマッシミリアーノ・アッレグリから^[3]、翌日よくじつには副ふく会長かいちょうのアドリアーノ・ガッリアーニから発表はっぴょうされた^[4]。契約けいやく満了まんりょうに伴ともなうフリートランスファーでの移籍いせきで、4年ねん契約けいやくを結むすんだ^[5]。しかし、チアゴ・シウバ、アレッサンドロ・ネスタに次つぐ第だい3CBとなりまた故障こしょうもあったため14試合しあいの出場しゅつじょうに留とどまった。

移籍いせき2年ねん目めの2012-13シーズンは、チアゴ・シウバ、ネスタの退団たいだんもありレギュラーポジションを獲得かくとく。新しん加入かにゅうのクリスティアン・サパタとコンビを組くみ、特とくにシーズン後半こうはん戦せんは12失点しってんと安定あんてい感かんを見みせた。

2015年ねん7月がつ8日にち、ACミランと翌年よくねんまで契約けいやく延長えんちょうを発表はっぴょうした。2016年ねん5月がつに放出ほうしゅつが発表はっぴょうされ、所属しょぞくクラブが見みつかることなく2017年ねん11月に引退いんたいした。

代表だいひょう

2002年ねん8月がつ21日にちのチュニジアとの親善しんぜん試合しあいで代表だいひょうデビュー。

EURO2008予選よせんでは本ほん大会たいかい出場しゅつじょうの原動力げんどうりょくとなるが、本ほん大会たいかいは落選らくせん。これにより本ほん大会たいかいではフランス代表だいひょうの守備しゅび陣じんが崩壊ほうかい。中なかでも、グループリーグ最終さいしゅう戦せんのイタリア戦せんで本来ほんらいLSBが本職ほんしょくのエリック・アビダルをCBとして先発せんぱつさせ、アビダルはレッドカードで退場たいじょう、PKを献上けんじょうし、敗戦はいせん。フランスディフェンス崩壊ほうかいを象徴しょうちょうづけるかのようなドメネクの人選じんせんとなった。この時ときにメクセスを招集しょうしゅうしなかったことにフランス国内こくないからヨーロッパ中ちゅうのメディアで大おおきく非難ひなんされた。これを受うけてEURO2008終了しゅうりょう後ごの親善しんぜん試合しあい・スウェーデン戦せんからは招集しょうしゅうされるようになり、引退いんたいしたリリアン・テュラムの後釜あとがまを担になうことが期待きたいされた。しかし2010年ねんW杯はい予選よせんのオーストリア戦せんではオウンゴールやPKを献上けんじょうするファールなど全ぜん3失点しってんに絡からんでしまい非難ひなんされた。

南みなみアフリカW杯はい後ご、ドメネクが退任たいにんしローラン・ブランが監督かんとくに就任しゅうにんして最初さいしょの試合しあいであるノルウェーとの親善しんぜん試合しあいでおよそ2年ねんぶりに代表だいひょうに復帰ふっきし、キャプテンとしてプレーした。2011年ねん3月がつ25日にちのEURO2012予選よせん・ルクセンブルク戦せんでは決勝けっしょう点てんとなる代表だいひょう初はつ得点とくてん。翌年よくねんの本ほん大会たいかいEURO 2012にもグループリーグ3試合しあいに先発せんぱつフル出場しゅつじょうを果はたしたが、累積るいせき警告けいこくにより準々じゅんじゅん決勝けっしょうのスペイン戦せんは出場しゅつじょう停止ていしとなり、チームはここで敗退はいたいした。

人物じんぶつ

カルラ夫人ふじんとの間あいだに2003年ねん6月がつ1日にちに長男ちょうなんのエンツォを、2007年ねん7月がつ29日にちに長女ちょうじょのエヴァをもうけている。

子供こどもの頃ころから尊敬そんけいする選手せんしゅは元もとフランス代表だいひょう監督かんとくのローラン・ブランであり、早はやくから「ブランの再来さいらい」として将来しょうらいを嘱望しょくぼうされていた。容姿ようし端麗たんれいな事ことで人気にんきが高たかい一方いっぽう、素行そこうの悪わるさでも知しられる。特とくにフランス代表だいひょうで監督かんとくを務つとめたレイモン・ドメネクとはユース監督かんとく時代じだいからの確執かくしつがあったとされ、これがドイツワールドカップのメンバーから外はずれた理由りゆうの一ひとつとされた。ドメネク時代じだいは代表だいひょうでは低調ていちょうなパフォーマンスに終おわることが多おおかったものの、ブランの就任しゅうにん後ごは安定あんていしたプレーを見みせ、ブランからも「フランスの中心ちゅうしんになりうる」と期待きたいされた^[6]。

素行そこうの悪わるさは試合しあい中ちゅうの暴力ぼうりょく行為こういとして現あらわれることもあり、2012年ねん2月がつ25日にちにユベントスのマルコ・ボリエッロへ、2013年ねん10月がつ6日にちにユベントスのジョルジョ・キエッリーニへ、2015年ねん1月がつ24日にちラツィオのステファノ・マウリへの暴力ぼうりょく行為こういでそれぞれ複数ふくすう試合しあいの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんが科かされた。

幼おさない頃ころからミランのファンであり、ミラン移籍いせきの際さいには「夢ゆめが叶かなった」と喜よろこびを語かたった^[7]。

まだ若わかい頃ころに獲得かくとくし、当時とうじ伸のび悩なやんでいた彼かれを成長せいちょうさせてくれたローマに恩おんを感かんじており、「自身じしんから移籍いせき希望きぼうは出ださない」という主旨しゅしの発言はつげんを何なん度どかしている。2008-09シーズン後ごにはACミランからの関心かんしんが寄よせられていると言いわれるが、ローマへの残留ざんりゅう希望きぼうを示しめしており、それ故ゆえにローマサポーターからの人気にんきが高たかい。しかし2009-10シーズンにニコラス・ブルディッソにレギュラーを奪うばわれて以降いこうはローマへの愛着あいちゃくを述のべながらも、移籍いせきの可能かのう性せいを示唆しさした^[8]。ミランへの移籍いせき決定けってい後ごも、ローマへの愛あいを語かたった^[5]。

エピソード

2008年ねんと2010年ねんの2度ど、盗難とうなんの被害ひがいに遭あっている^[9]。特とくに2008年ねん7月がつの事件じけんでは車くるまで帰宅きたくしたところで武装ぶそうした2人組にんぐみに遭遇そうぐうし、娘むすめのエヴァが乗のった車くるまが盗難とうなんされた。車くるまは15分ふんほどで乗のり捨すてられ、娘むすめも無事ぶじに保護ほごされた^[10]。
2009年ねん2月がつ1日にち、ローマ市内しないのディスコに同郷どうきょうで同僚どうりょうのジェレミー・メネズとともに訪おとずれた際さいにローマのライバルであるSSラツィオのサポーターと衝突しょうとつ。顔かおに怪我けがを追おった^[11]。