フティオティダけん

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フティオティダけん
Περιφερειακή ενότητα Φθιώτιδας
測地そくちけい: 北緯ほくい3854ふん 東経とうけい2232ふん / 北緯ほくい38.900 東経とうけい22.533 / 38.900; 22.533座標ざひょう: 北緯ほくい3854ふん 東経とうけい2232ふん / 北緯ほくい38.900 東経とうけい22.533 / 38.900; 22.533
中央ギリシャ地方におけるフティオティダ県の位置
くにギリシャの国旗 ギリシャ共和きょうわこく
地方ちほう中央ちゅうおうギリシャ
けんラミア (ギリシャ)
面積めんせき4,441 km²
人口じんこう181,383 にん (2005ねん
人口じんこう密度みつど41 にん/km²
ナンバープレートMI
自治体じちたいコード06
構成こうせい自治体じちたいすう7
標準時ひょうじゅんじEETUTC+2
夏時間なつじかんEESTUTC+3

フティオティダけん(フティオティダけん、Φθιώτιδα / Fthiótida)は、ギリシャ共和きょうわこく中央ちゅうおうギリシャ地方ちほう構成こうせいする行政ぎょうせいペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。けんラミア

名称めいしょう[編集へんしゅう]

古代こだいギリシャにおいて、プティーア古代こだいギリシア: Φθία / Phthίaあるいは プティオーティスΦふぁいθしーたιいおたῶτις / Phthiôtis)とばれた地域ちいきふくむ。

現代げんだいけんめいフティオティダギリシア: Φθιώτιδα / Fthiótida)は、その現代げんだいギリシャ語形ごけい由来ゆらいする。カサレヴサではフティオティスΦθιώτις / Fthiótis)と表記ひょうきされるため、「フティオティスけん」ともしるされる。

このほか、Φθιώτιδα のカナ転記てんきには「フシオティダ」「フシオティザ」ももちいられる。

地理ちり[編集へんしゅう]

イパティの集落しゅうらく

けんひがしにはマリアクわんがあり、けんみなみヴィオティアけんおよびフォキダけん南西なんせいエトリア=アカルナニアけん西にしエヴリタニアけんきたカルディツァけんおよびラリサけん北東ほくとうマグニシアけんにそれぞれせっしている。

フティオティダけん北部ほくぶ南部なんぶ、および西部せいぶやまがちの地形ちけいであり、中部ちゅうぶ低地ていちおおい。国道こくどう1号線ごうせんは、トンネルが開通かいつうするまでは、けん西部せいぶ地域ちいきかこむようにかよっていた。

主要しゅよう都市とし[編集へんしゅう]

人口じんこう3,000にん以上いじょう都市としには以下いかがある(人口じんこうはいずれも2001ねん国勢調査こくせいちょうさ)。

歴史れきし[編集へんしゅう]

フティオティダの名称めいしょう古代こだいから存在そんざいする。現在げんざいのフティオティダけんは、ギリシャ独立どくりつ戦争せんそうなかの1821ねんに、それまでフティオティダ・フォキスとしてられていた地域ちいき分割ぶんかつされ、北部ほくぶがフティオティダけんとなった。(南部なんぶ現在げんざいフォキスけん。)

1950年代ねんだいには、フティオティスけん国道こくどう1号線ごうせんアテネ - ラミア - テッサロニキ あいだ)の建設けんせつ開始かいしされた。また、1950年代ねんだいから1960年代ねんだいにかけて、電線でんせん敷設ふせつ、および道路どうろ舗装ほそうおこなわれた。1990年代ねんだいまつには、けん東部とうぶスティリダ近郊きんこうにおいてマリャコス・トンネルの建設けんせつはじめられ、2000年代ねんだい中頃なかごろ開通かいつうした。

また、2005ねん5がつ6にちには県内けんないスペルヒャダ洪水こうずいこったために、土石流どせきりゅうなどの影響えいきょうおおきな被害ひがいけた。


行政ぎょうせい区画くかく[編集へんしゅう]

フティオティダけん

(ディモス)[編集へんしゅう]

フティオティダけんは、以下いか自治体じちたい(ディモス、)から構成こうせいされる。人口じんこうは2001ねん国勢調査こくせいちょうさ時点じてん

自治体じちたいめい つづ 政庁せいちょう所在地しょざいち 面積めんせき Km² 人口じんこう
1 ラミア Λαμία ラミア  (el 942.9 73,574
2 アンフィクリア=エラティア英語えいごばん Αμφίκλεια - Ελάτεια カト・ティトレア  (el 529.5 14,395
3 ドモコス英語えいごばん Δομοκός ドコモス  (el 707.5 14,793
4 ロクロイ英語えいごばん Λοκροί アタランディ  (el 612.9 24,611
5 マクラコミ英語えいごばん Μακρακώμη スペルヒャダ  (el 834.7 21,570
6 モロス=アギオス・コンスタンディノス英語えいごばん Μώλος-Άγιος Κωνσταντίνος カメナ・ヴルラ  (el 340.1 15,142
7 スティリダ英語えいごばん Στυλίδα スティリダ  (el 462.4 14,686

きゅう自治体じちたい(ディモティキ・エノティタ)[編集へんしゅう]

フティオティダけんきゅう自治体じちたい(2010ねんまで)

カリクラティス改革かいかく(2010ねん以前いぜん広域こういき自治体じちたい(ノモス)としてのフティオティダけんは、以下いかの25の基礎きそ自治体じちたい(23のディモス、2つのキノティタ)から構成こうせいされていた。改革かいかくきゅう自治体じちたいしん自治体じちたい(ディモス)を構成こうせいする行政ぎょうせい(ディモティキ・エノティタ)となっている。

下表かひょう番号ばんごうみぎ対応たいおうしている。「自治体じちたいめいらんで※しるししたものはキノティタ、それ以外いがいはディモス。「政庁せいちょう所在地しょざいちらん太字ふとじになっているものは、しん自治体じちたい政庁せいちょう所在地しょざいちとなったものをしめす。

きゅう自治体じちたい つづ 政庁せいちょう所在地しょざいち しん自治体じちたい
1 ラミア Λαμία ラミア ラミア
2 アイオス・ゲオルギオス・ティンフリストゥ Άγιος Γεώργιος Τυμφρηστού アイオス・ゲオルギオス・ティンフリストゥ マクラコミ
3 アイオス・コンスタンティノス Άγιος Κωνσταντίνος アイオス・コンスタンティノス モロス=アギオス・コンスタンディノス
4 アンフィクリア Αμφίκλεια アンフィクリア アンフィクリア=エラティア
5 アタランティ Αταλάντη アタランティ ロクロイ
6 ゴルゴポタモス Γοργοπόταμος モスホホリ ラミア
7 ダフヌーシア Δαφνούσια リヴァナテス ロクロイ
8 ドモコス Δομοκός ドモコス ドモコス
9 エラティア Ελάτεια エラティア アンフィクリア=エラティア
10 エヒネイ Εχιναίοι ラヘス スティリダ
11 テサリオティダ Θεσσαλιώτιδα ネオ・モナスティリオ ドモコス
12 カメナ・ヴルラ Καμένα Βούρλα カメナ・ヴルラ モロス=アギオス・コンスタンディノス
13 リャノクラディ Λειανοκλάδι リャノクラディ ラミア
14 マクラコミ Μακρακώμη マクラコミ マクラコミ
15 マレシナ Μαλεσίνα マレシナ ロクロイ
16 モロス Μώλος モロス モロス=アギオス・コンスタンディノス
17 クシニャダ Ξυνιάδα オンヴリャキ ドモコス
18 オプンディア Οπουντία マルティノ ロクロイ
19 ペラスギア Πελασγία ペラスギア スティリダ
20 スペルヒャダ Σπερχειάδα スペルヒャダ マクラコミ
21 スティリダ Στυλίδα スティリダ スティリダ
22 ティトレア Τιθορέα カト・ティトレア アンフィクリア=エラティア
23 イパティ Υπάτη イパティ ラミア
24 パヴリャニ Παύλιανη パヴリャニ ラミア
25 ティンフリストス Τυμφρηστός ティンフリストス マクラコミ

ぐん(エパルヒア)[編集へんしゅう]

けんには以下いかぐん(エパルヒア)があったが、2006ねん以降いこう法的ほうてき位置いちづけはおこなわれていない。

ぐんめい つづ 中心地ちゅうしんち
ドモコス Δομοκός ドモコス
フティオティダ
(フティオティス)
Φθιώτιδα ラミア
ロクリダ(ロクリス) Λοκρίδα アタランディ

交通こうつう[編集へんしゅう]

ティトレアえき
アガトノス修道院しゅうどういん

著名ちょめい出身しゅっしんしゃ[編集へんしゅう]

スポーツ[編集へんしゅう]

  • ラミアFC
  • ヨニコス・ラミアスBC