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- ラリサ県
- Περιφερειακή ενότητα Λαρίσας
- 測地系: 北緯39度40分 東経22度30分 / 北緯39.667度 東経22.500度 / 39.667; 22.500座標: 北緯39度40分 東経22度30分 / 北緯39.667度 東経22.500度 / 39.667; 22.500
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ラリサ県(ラリサけん、ギリシャ語:Περιφερειακή ενότητα Λαρίσας)は、ギリシャのテッサリア地方の県である。県都はラリサ(Λάρισα / Lárisa)。
ラリサ県は、ギリシャの県の中で、エトリア=アカルナニア県に次いで2番目に面積が大きい県である。県の北東部にはピニオス川が流れ、テンビ渓谷がある。また、テッサリア地方最大の県であり、その3分の1の広さを占めている。ギリシャ最高峰のオリンボス山(2,917m)もラリサ県にある。
ラリサ県の北西はコザニ県、北東はピエリア県、東はエーゲ海、南東はマグニシア県、南はフティオティダ県、南西はカルディツァ県、西はトリカラ県にそれぞれ接している。県の南部と北部および北西部は深い森で覆われている一方で、県の中央部と南西部、西部および南東部には、テッサリア平原と呼ばれる肥沃な平地が広がっている。さらに県の東部と南東部およびオリンボス山周辺は、不毛な岩地となっている。
また、県南部にはヴィヴィ湖があり、テッサリア平原とピリオ山脈とを隔てる潟湖は、マグニシア県との県境にもなっている。
ラリサ県は主に、夏に暑く冬は寒冷な地中海性気候である。しかし、オリンボス山といった山岳地帯では、冬が厳しい気候となる。今までに県内で記録された気温は、最高気温が45.2℃であり、最低気温は-21.6℃である。
古代・中世[編集]
現在のラリサ県の地域は、ペラスゴイ人の居住地であったが、その後ギリシア人と同化した。この地域はマケドニア王国に征服された後に、第3次マケドニア戦争で共和政ローマの統治領となった。ローマ帝国の分裂後は、東ローマ帝国領となり、やがてオスマン帝国の支配下に入った。
近代・現代[編集]
ギリシャ独立戦争では、テッサリア地方でも反乱が発生したが、オスマン帝国領にとどまった。しかし、1878年のベルリン会議によって、この地域のギリシャの領有が認められ、1881年にはギリシャ王国の領土となった。「ラリサ県」はこのときに創設されている。
現在のラリサ県北部にあたる、ティルナヴォス、エラソナ、サランダポロといった地域は、その後の1912年から1913年に起こった第一次バルカン戦争までは、オスマン帝国領であった。1913年、現在のラリサ県の全地域がギリシャ領となった。
ギリシャ王国編入後は、1940年代まで経済が成長した。1920年から1922年の希土戦争中には、小アジア地方からの避難民がラリサ県内にも移住した。1930年代になると電気が通り、道路が舗装され、自動車やラジオが普及し始めた。第二次世界大戦中、この地域はパルチザンの主要な活動拠点にもなり、さらに続くギリシャ内戦では、県内のインフラストラクチャーは壊滅状態となった。
1947年には、マグニシア県がラリサ県から分割された。1950年代には交通網が整備され、1957年には国道1号線が開通した。1970年代にはテレビも普及し、1984年にはテッサリア大学が建設された。2007年には山火事の被害を受けた。
1970年代以来、ラリサ県の主な産業は、製造業、サービス業、商業などであり、農業も主要な産業である。特にテッサリア平原では、スイカやメロンといった果物や、トマトやジャガイモといった野菜の他に、綿や肉牛などが生産されることで有名である。
ラリサ県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。面積の単位はkm²、人口は2001年国勢調査時点。
旧自治体(ディモティキ・エノティタ)[編集]
カリクラティス改革(2011年1月施行)以前の広域自治体(ノモス)としてのラリサ県(Νομός Λαρίσας)は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
下表の番号は右図と対応している。「旧自治体」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。
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旧自治体
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綴り
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政庁所在地
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新自治体
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1 |
ラリサ |
Λάρισα |
ラリサ |
ラリサ
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2 |
アイア |
Αγιά |
アイア |
アイア
|
3 |
アンベロナス |
Αμπελώνας |
アンベロナス |
ティルナヴォス
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4 |
アンディハシア |
Αντιχάσια |
クラネア |
エラソナ
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5 |
アルメニオ |
Αρμένιο |
アルメニオ |
キレレル
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6 |
ヤンヌリ |
Γιάννουλη |
ヤンヌリ |
ラリサ
|
7 |
ゴンニ |
Γόννοι |
ゴンニ |
テンビ
|
8 |
エラソナ |
Ελασσώνα |
エラソナ |
エラソナ
|
9 |
エニッペアス |
Ενιππέας |
メガロ・エヴィドリオ |
ファルサラ
|
10 |
エヴリメネス |
Ευρυμενές |
ストミオ |
アイア
|
11 |
カト・オリンボス |
Κάτω Όλυμπος |
ピルゲトス |
テンビ
|
12 |
キレレル |
Κιλελέρ |
キレレル |
キレレル
|
13 |
キラダ |
Κοιλάδα |
キラダ |
ラリサ
|
14 |
クランノナス |
Κραννώνας |
アイオイ・アナルギリ |
キレレル
|
15 |
ラケリア |
Λακέρεια |
ディミトラ |
アイア
|
16 |
リヴァディ |
Λιβάδι |
リヴァディ |
エラソナ
|
17 |
マクリホリ |
Μακρυχώρι |
マクリホリ |
テンビ
|
18 |
メリヴィア |
Μελίβοια |
ソティリツァ |
アイア
|
19 |
ナルタキ |
Ναρθάκι |
ナルタキ |
ファルサラ
|
20 |
ネソナス |
Νέσσωνας |
シクリオ |
テンビ
|
21 |
ニケア |
Νίκαια |
ニケア |
キレレル
|
22 |
オリンボス |
Όλυμπος |
カリテア |
エラソナ
|
23 |
プラティカンボス |
Πλατύκαμπος |
プラティカンボス |
キレレル
|
24 |
ポリダマンダス |
Πολυδάμαντας |
ヴァムヴァク |
ファルサラ
|
25 |
ポタミア |
Ποταμιά |
ヴラホヤンニオ |
エラソナ
|
26 |
サランダポロ |
Σαραντάπορο |
サランダポロ |
エラソナ
|
27 |
ティルナヴォス |
Τύρναβος |
ティルナヴォス |
ティルナヴォス
|
28 |
ファルサラ |
Φάρσαλα |
ファルサラ |
ファルサラ
|
29 |
アンベラキア ※ |
Αμπελάκια |
アンベラキア |
テンビ
|
30 |
ヴェルディクサ ※ |
Βερδικούσα |
ヴェルディクサ |
エラソナ
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31 |
カリア ※ |
Καρυά |
カリア |
エラソナ
|
32 |
ツァリツァニ ※ |
Τσαριτσάνη |
ツァリツァニ |
エラソナ
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県には以下の5つの郡(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。かつてのエパルヒアは、2011年のカリクラティス改革時のディモスのもとになった。
郡名
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綴り
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中心地
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ラリサ郡 (en) |
Λάρισα |
ラリサ
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ティルナヴォス郡 (en) |
Τύρναβος |
ティルナヴォス
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アイア郡 (en) |
Αγιά |
アイア
|
エラソナ郡 (en) |
Ελασσόνα |
エラソナ
|
ファルサラ郡 (en) |
Φάρσαλα |
ファルサラ
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