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ブッデンブローク人々ひとびと

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブッデンブローク人々ひとびと
Buddenbrooks
2巻本の初版(1901年)
2かんほん初版しょはん(1901ねん
作者さくしゃ トーマス・マン
くに ドイツの旗 ドイツ帝国ていこく
言語げんご ドイツ
ジャンル 長編ちょうへん小説しょうせつ
刊本かんぽん情報じょうほう
出版しゅっぱんもと S. Fischer Verlag
出版しゅっぱん年月日ねんがっぴ 1901ねん2がつ26にち(2かん
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ブッデンブローク人々ひとびと』(ブッデンブロークけのひとびと、Buddenbrooks)は、1901ねん発表はっぴょうされたトーマス・マン長編ちょうへん小説しょうせつ。マン自身じしん一族いちぞく物語ものがたりで、きたドイツ、リューベック商家しょうかの4だいにわたる歴史れきしとその衰退すいたいえがいている。戦前せんぜんのヨーロッパにおいてベストセラーとなり、1929ねんにマンがノーベル文学ぶんがくしょう受賞じゅしょうしたさいにはこの作品さくひん受賞じゅしょう理由りゆうとしてげられた。全体ぜんたいは11のしょうからなり、副題ふくだいとして「ある一家いっか没落ぼつらく」(Verfall einer Familie)がされている。

初代しょだい当主とうしゅであるろうヨハン・ブッデンブロークは、現実げんじつてき性格せいかくって商会しょうかいげた人物じんぶつであり、作中さくちゅうではすでに引退いんたいして次男じなん商会しょうかいをゆだねている。2代目だいめヨハンは商会しょうかい維持いじしていき、オランダ領事りょうじ名誉めいよしょくるが、1848ねん革命かくめい影響えいきょう商会しょうかい多大ただい損害そんがいあたえてしまう。3代目だいめトーマスは一家いっかほこりにおもい、家長かちょうとしての威厳いげんたもつようにつとめるが、その反面はんめん自分じぶん精神せいしんてきよわさと一族いちぞく没落ぼつらく察知さっちしており、孤軍こぐん奮闘ふんとうすえ心労しんろうたおれる。のこされた4代目だいめハノーはすでに現実げんじつてきのぞみをうしなっており、音楽おんがくのみに情熱じょうねつかたむけている。

作品さくひん当初とうしょあにハインリヒ・マンとのともさくとなる予定よていであったが、あに不都合ふつごうになり一人ひとり執筆しっぴつするかたちとなった。執筆しっぴつには1897ねんから1900ねんまで3ねんがかけられている。ドイツでは1923ねん、1959ねん、2008ねんと3映画えいがされており、また1971ねんにイタリアで、1979ねんにはどくふつ合作がっさくでそれぞれテレビドラマされている。日本にっぽんでは、きた杜夫もりお長編ちょうへんにれひとびと』におおきな影響えいきょうあたえたことでられている。

日本語にほんごやく

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脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • トーマス・マン 『ブッデンブロークひとびと』 望月もちづきめぐみわけ岩波いわなみ文庫ぶんこ上中かみなか)、1969ねん
  • トーマス・マン『トニオ・クレーゲル・ヴェニスにす』高橋たかはし義孝よしたかわけ新潮しんちょう文庫ぶんこ、1995ねん12月。ISBN 978-4102022016 初版しょはん1967ねん9がつさい改版かいはん2012ねん
  • 村田むらたけい 『トーマス・マン』 清水しみず書院しょいん、1991ねん新版しんぱん2015ねん