高橋たかはし義孝よしたか

高橋たかはし 義孝よしたか

1982年ねん
人物じんぶつ情報じょうほう
生誕せいたん	(1913-03-27) 1913年ねん3月27日にち 日本にっぽん東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し神田かんだ区く
死没しぼつ	1995年ねん7月がつ21日にち(1995-07-21)（82歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん校こう	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく
子供こども	高橋たかはし鷹たか志こころざし(建築けんちく学がく研究けんきゅう者しゃ)
学問がくもん
研究けんきゅう分野ぶんや	文学ぶんがく(ドイツ文学ぶんがく)
研究けんきゅう機関きかん	北海道大学ほっかいどうだいがく、九州大学きゅうしゅうだいがく、名古屋大学なごやだいがく、桐朋とうほう学園がくえん短期大学たんきだいがく
学位がくい	文学ぶんがく博士はかせ

高橋たかはし 義孝よしたか（たかはし よしたか、1913年ねん3月27日にち - 1995年ねん7月がつ21日にち）は、日本にっぽんのドイツ文学ぶんがく者しゃ・評論ひょうろん家か・随筆ずいひつ家か。学位がくいは、文学ぶんがく博士はかせ（東京大学とうきょうだいがく・論文ろんぶん博士はかせ・1961年ねん）（学位がくい論文ろんぶん「文学ぶんがく研究けんきゅうの諸しょ問題もんだい」）。九州大学きゅうしゅうだいがく教授きょうじゅ、名古屋大学なごやだいがく教授きょうじゅなどを歴任れきにん。

経歴けいれき

出生しゅっしょうから修学しゅうがく期き

1913年ねん、東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し神田かんだ区く生うまれ。錦にしき華はな尋常じんじょう小学校しょうがっこう、第だい二に東京とうきょう市立しりつ中学校ちゅうがっこう（現げん東京都立上野高等学校とうきょうとりつうえのこうとうがっこう）で学まなび、その際さいには福田ふくだ恆ひさし存そんと同級どうきゅうであった。旧制きゅうせい高知こうち高等こうとう学校がっこうを経へて、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく独どく文科ぶんかに進すすんだ。1935年ねん、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがくを卒業そつぎょう。その後ごは同どう大学だいがく大学院だいがくいんに進学しんがくし、1936年ねんに卒業そつぎょう。翌よく1937年ねんよりフンボルト財団ざいだん給費きゅうひ生せいとしてベルリン大学だいがくへ留学りゅうがく。1938年ねん、ケルン大学だいがくへ移うつりドイツ文学ぶんがくを学まなんだ。

ドイツ文学ぶんがく者しゃとして：戦前せんぜん

1939年ねんに帰国きこくし、東京とうきょうの旧制きゅうせい府立ふりつ高等こうとう学校がっこう教授きょうじゅに就ついた。教鞭きょうべんを執とる一方いっぽうで、翻訳ほんやくのほか文芸ぶんげい評論ひょうろんを発表はっぴょうした。1944年ねん、陸軍りくぐん科学かがく学校がっこう教授きょうじゅとしてドイツ語ごを教おしえた。また、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうはナチスの紹介しょうかいもした。またマルクス主義まるくすしゅぎの文学ぶんがく理論りろんを批判ひはんし、戦後せんごもその姿勢しせいは継続けいぞくした。

戦後せんご

1947年ねんに北海道大学ほっかいどうだいがく法文学部ほうぶんがくぶ助教授じょきょうじゅとなるも、北海道ほっかいどうが東京とうきょうからはるか離はなれた僻地へきちであることに嫌気いやけが差さして1948年ねんに退官たいかん。その後ごは執筆しっぴつに専念せんねんするが、1950年ねん、九州大学きゅうしゅうだいがく助教授じょきょうじゅの任にんに就ついた。1954年ねん、教授きょうじゅ昇格しょうかく。1961年ねん、学位がくい論文ろんぶん『文学ぶんがく研究けんきゅうの諸しょ問題もんだい：ドイツ文芸ぶんげい学がくを中心ちゅうしんとして』を東京大学とうきょうだいがくに提出ていしゅつして文学ぶんがく博士はかせの学位がくいを取得しゅとく。1968年ねん、ベルリン大学だいがく客員きゃくいん教授きょうじゅ。1970年ねん、九州大学きゅうしゅうだいがくを辞任じにん。1973年ねん、名古屋大学なごやだいがく教授きょうじゅとなり、1976年ねんに定年ていねん退官たいかん。その後ごは桐朋とうほう学園がくえん短期大学たんきだいがく名誉めいよ教授きょうじゅとして週しゅう1回かい講義こうぎをしていた。

教授きょうじゅ時代じだいは終始しゅうし一貫いっかんして東京とうきょうの自宅じたくを動うごかず、九州大学きゅうしゅうだいがく時代じだいは最初さいしょは国鉄こくてつの寝台しんだい車しゃで、のちにジェット機じぇっときで東京とうきょうとの間あいだを往復おうふくし「ジェット教授きょうじゅ」と呼よばれ、名古屋なごやへも新幹線しんかんせんで通勤つうきんした。

受賞じゅしょう・栄典えいてん

• 1955年ねん：『森もり鴎外おうがい』で第だい6回かい読売よみうり文学ぶんがく賞しょう（文芸ぶんげい評論ひょうろん賞しょう）を受賞じゅしょう。

研究けんきゅう内容ないよう・業績ぎょうせき

専せん門もんはドイツ文学ぶんがくで、マン、フロイト、ゲーテなどの訳書やくしょも多おおい。また、江戸えどっ子こをもって任にんじ、洒脱しゃだつな随筆ずいひつを数多かずおおく刊行かんこうした。

人物じんぶつ・交遊こうゆう

• 師しは内田うちだ百閒ひゃっけんと尾崎おざき士郎しろう。百ひゃく閒あいだの愛あい猫ねこノラが失踪しっそうした際さい、酒さけに酔よって「今頃いまごろは三味線しゃみせんの胴どうと化かしてますよ」と電話でんわを入いれた事ことが逆鱗げきりんに触ふれ、しばらく出入でいり差さし止とめとなった（電話でんわの件けんは、百ひゃく閒あいだの『ノラや』にも登場とうじょうする）。
• 弟子でしに山口やまぐち瞳ひとみがいる。
• 子供こどもの頃ころから相撲すもう好すきで、1964年ねん、横綱よこづな審議しんぎ委員いいん会かい委員いいん、1981年ねんには委員いいん長ちょうになった。
• 江戸えどっ子こをもって任にんじ、蝶ちょうネクタイがトレードマークだった。

家族かぞく・親族しんぞく

• 息子むすこ：高橋たかはし鷹たか志こころざしは東京大学とうきょうだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ（工学部こうがくぶ、建築けんちく学がく）。

著作ちょさく

著書ちょしょ

• 『ナチスの文学ぶんがく』牧野まきの書店しょてん 1941
• 『構想こうそうする精神せいしん 独逸どいつ文学ぶんがく論集ろんしゅう』育英いくえい書院しょいん 1942
• 『批評ひひょう・懐疑かいぎ・超克ちょうこく』鱒ます書房しょぼう 1947
• 『マン・ヘッセ・カロッサ』南北なんぼく書しょ園えん 1947
• 『文芸ぶんげい学がく批判ひはん』国土こくど社しゃ 1948
• 『森もり鷗外』雄山閣ゆうざんかく 1948
• 『芸術げいじゅつについて』玄げん理り社しゃ 1948
• 『芸術げいじゅつの秘密ひみつ 芸術げいじゅつ批評ひひょうにおける享受きょうじゅの問題もんだい』東大とうだい協同きょうどう組合くみあい出版しゅっぱん部ぶ 1949
• 『ゲーテ小伝しょうでん』郁いく文ぶん堂どう書店しょてん 1949
• 『文芸ぶんげいの心理しんり学がく』日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ(教きょう文ぶん新書しんしょ) 1955
• 『思想しそうの抜ぬけ穴あな』読売よみうり新書しんしょ 1955
• 『ぼくの文芸ぶんげい評論ひょうろん』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ 1955
• 『無意識むいしき』新潮社しんちょうしゃ(一時いちじ間あいだ文庫ぶんこ)1955
• 『随筆ずいひつ合切がっさい袋ぶくろ』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ(ミリオン・ブックス) 1955
• 『落おちていた将棋しょうぎの駒こまについて』暮くらしの手帖てちょう社しゃ 1955
• 『随筆ずいひつ大名だいみょうの酒盛さかもり』新潮社しんちょうしゃ 1955
• 『現代げんだいドイツ文学ぶんがく』要よう書房しょぼう(要よう選書せんしょ) 1955
• 『随筆ずいひつ狸たぬきの念仏ねんぶつ』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ(ミリオン・ブックス) 1956
• 『文学ぶんがくと人生じんせい』河出かわで新書しんしょ、1956
• 『まぬけの効用こうよう』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ 1956
  • 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ
• 『現代げんだい文学ぶんがくの相貌そうぼう』英えい宝たから社しゃ、1956
• 『幸福こうふくになる条件じょうけん ひとつの考かんがえ方かた』（1957年ねん、新潮社しんちょうしゃ）
• 『イエスとノーの間あいだ』新潮社しんちょうしゃ、1957
• 『しかしながら』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1957
• 『色いろけと食くいけ』六ろく月がつ社しゃ、1957
• 『私わたしの人生じんせい料理りょうり術じゅつ』角川書店かどかわしょてん 1957
• 『随筆ずいひつひとり相撲すもう』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ(ミリオン・ブックス) 1957
• 『芸術げいじゅつ文学ぶんがく論集ろんしゅう』東京とうきょう創そう元もと社しゃ 1958
• 『道徳どうとくの笑わらいと怒いかり』新潮社しんちょうしゃ 1958
• 『文学ぶんがく研究けんきゅうの諸しょ問題もんだい ドイツ文芸ぶんげい学がくを中心ちゅうしんとして』新潮社しんちょうしゃ 1958
• 『現代げんだい不作法ぶさほう読本とくほん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ、1958
  • 文庫ぶんこ化か：角川かどかわ文庫ぶんこ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ
• 『現代げんだい知性ちせい全集ぜんしゅう13 高橋たかはし義孝よしたか集しゅう』日本にっぽん書房しょぼう、1958
• 『あたふたの記き』雪ゆき華はな社しゃ、1959
• 『この日ひこの時とき』新潮社しんちょうしゃ、1959
• 『無意識むいしきの発見はっけん』光ひかり書房しょぼう、1959
• 『ヰタ・セクスアリス』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1959
• 『死しと日本人にっぽんじん 文学ぶんがく論集ろんしゅう』室町むろまちパブリシティー 1959
• 『人生じんせい短期大学たんきだいがく』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ 1960
• 『おんな大学だいがく』新潮社しんちょうしゃ 1961
• 『日本にっぽん再さい発見はっけん』ダイヤモンド社だいやもんどしゃ 1963
• 『日本にっぽん旅情りょじょう』新潮社しんちょうしゃ 1963
• 『悩なやんでいます 幸しあわせへのアドバイス』秋田あきた書店しょてん(サンデー新書しんしょ) 1964
• 『旅たび・酒さけ・浮世うきよ』秋田あきた書店しょてん(サンデー新書しんしょ)　1964
• 『わたくしの東京とうきょう地図ちず』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ 1964
• 『近代きんだい芸術げいじゅつ観かんの成立せいりつ』（1965年ねん、新潮社しんちょうしゃ）
• 『おやじといたしましては』オリオン社しゃ 1965
• 『穏健おんけんなペシミストの観想かんそう』新潮社しんちょうしゃ 1967
• 『ワレハ雲くもヲ愛あいス 最新さいしん随筆ずいひつ集しゅう』オリオン出版しゅっぱん社しゃ 1968
• 『芸術げいじゅつ・文学ぶんがく小しょう論集ろんしゅう』中央大学ちゅうおうだいがく出版しゅっぱん部ぶ 1970
• 『帰かえりなんいざ』講談社こうだんしゃ 1970
• 『言説げんせつノ指ゆび』同どう信しん社しゃ 1971
• 『文学ぶんがく非ひ芸術げいじゅつ論ろん』新潮社しんちょうしゃ 1972
• 『酒客しゅかく酔よい話ばなし』日本交通公社にほんこうつうこうしゃ(ベルブックス) 1972
• 『酒飲さけのみの詭弁きべん ユーモアエッセイ集しゅう』番ばん町まち書房しょぼう 1974
• 『新しんつれづれ草くさ 随筆ずいひつ選せん』角川かどかわ文庫ぶんこ 1975
• 『叱しか言げんたわごと独ひとり言ごと』新潮社しんちょうしゃ 1976
  • 新潮社しんちょうしゃ文庫ぶんこ
• 『飲のみ食くいのこと』ゆまにて 1976
• 『高橋たかはし義孝よしたか文芸ぶんげい理論りろん著作ちょさく集しゅう』人文書院じんぶんしょいん 1977
• 『蝶ちょうネクタイとオムレツ』文化出版局ぶんかしゅっぱんきょく 1978
  • 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ
• 『芸術げいじゅつと精神せいしん分析ぶんせき』人文書院じんぶんしょいん 1979
• 『ファウスト集しゅう注ちゅう ゲーテ『ファウスト』第だい一部いちぶ・第だい二に部ぶ注解ちゅうかい』郁いく文ぶん堂どう 1979
• 『粋いきと野暮やぼの間あいだ』PHP研究所けんきゅうじょ 1980
  • PHP文庫ぶんこ
• 『旅路たびじの想おもい 辛口からくち日本にっぽん紀行きこう』PHP研究所けんきゅうじょ 1980
• 『大人おとなのしつけ紳士しんしのやせがまん』新潮社しんちょうしゃ 1981
  • 新潮社しんちょうしゃ文庫ぶんこ
• 『生々流転せいせいるてん』阪急はんきゅうコミュニケーションズ 1981年ねん
• 『言いいたいことばかり』新潮しんちょう文庫ぶんこ 1981
• 『すこし枯かれた話はなし』講談社こうだんしゃ 1981
  • 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ
• 『こんな考かんがえ方かた』講談社こうだんしゃ 1982
• 『へんくつの発想はっそう』新潮しんちょう文庫ぶんこ 1982
• 『大相撲おおずもうのすがた』平凡社へいぼんしゃ 1984
• 『夜目よめ遠目とおめ的まとはずれ』PHP研究所けんきゅうじょ 1984
• 『能のうのすがた』平凡社へいぼんしゃ 1984
• 『若気わかげのいたり年寄としよりの冷ひや水みず』新潮しんちょう文庫ぶんこ 1984
• 『華はなの園えん』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ 1985
• 『芸術げいじゅつ・文学ぶんがく覚書おぼえがき ユングとフロイトその他た』同学どうがく社しゃ 1987
• 『私わたしの人生じんせい頑固がんこ作法さほう 高橋たかはし義孝よしたかエッセイ選せん』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ 2001
• 『蝶ちょうネクタイ先生せんせいの飲のみ食くい談義だんぎ』河出かわで文庫ぶんこ 2024

共著きょうちょ・編著へんちょ

• 『日本にっぽんの文学ぶんがく　文学ぶんがく案内あんない』久松ひさまつ潜一せんいち・今井いまい源みなもと衛まもる、新潮社しんちょうしゃ、1962
• 『ドイツの文学ぶんがく　文学ぶんがく案内あんない』国松くにまつ孝二こうじ、新潮社しんちょうしゃ、1963
• 『作法さほう・不作法ぶさほう 師弟してい対談たいだん』山口やまぐち瞳ひとみ、角川書店かどかわしょてん、1974、集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ、1984
• 『大相撲おおずもう』（北出きたいで清五郎せいごろうと）平凡社へいぼんしゃカラー新書しんしょ、1977
• 『旅情りょじょう100選せん エッセイ集しゅう』（編著へんちょ）日本交通公社にほんこうつうこうしゃ、1980
• 『対談たいだん集しゅう ひと筋すじの人ひと』平凡社へいぼんしゃ、1981

訳書やくしょ

• 『成年せいねんの秘密ひみつ』ハンス・カロッサ著しる、冨山とやま房ぼう(百科ひゃっか文庫ぶんこ) 1939
  • 新潮しんちょう文庫ぶんこ
• 『復讎ふくしゅう』ハンス・グリム著ちょ、三笠みかさ書房しょぼう 1941
• 『ラオコオン』レッシング著しる、呉ご茂一もいち共とも訳やく 筑摩書房ちくましょぼう 1942
• 『理念りねんの形成けいせい』ローゼンベルグ著しる、吹田すいた順助じゅんすけ共とも訳やく 紀元きげん社しゃ 1942
• 『ドイツ国民こくみん文芸ぶんげい学がく』ヴァルター・リンデン/ハインツ・キンダーマン編へん、博文ひろぶみ館かん 1943
• 『独逸どいつ浪なみ曼派』パウル・クルックホーン著ちょ、青木あおき書店しょてん 1943
• 『自由じゆうの問題もんだい』トオマス・マン著しる、佐藤さとう晃一こういち共とも訳やく 日本橋にほんばし書店しょてん 1946
• 『ゲエテとトルストイ 人間にんげん性せいへの考察こうさつ』トオマス・マン著ちょ、山水さんすい社しゃ 1946
  • 新潮しんちょう文庫ぶんこ
• 『リアリズムと憧憬どうけいの文学ぶんがく』シルレル著しる、若草わかくさ書房しょぼう 1948
• トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』今日きょう社しゃ 1949
  • 新潮しんちょう文庫ぶんこ
• 『ドイツ文学ぶんがく史し第だい2巻かん』ヴイルヘルム・シェーラー著ちょ、創はじめ元もと社しゃ 1949
• 『鐵てつ手しゅのゲッツ』(ゲエテ名作めいさく選せん) ゲーテ著ちょ、中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ 1949
• 『若わかきウェルテルの悩なやみ』ゲーテ著ちょ、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1951
• 『マリオと魔術まじゅつ師し』トーマス・マン著ちょ、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1951
• H.J.ゼーリング『トスカナの恋人こいびと』岩波書店いわなみしょてん 1952
• 『変身へんしん』フランツ・カフカ著しる、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1952
• 『指導しどうと信しん従したがえ わが人生じんせいメモ』カロッサ著しる、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1953
• 『恋愛れんあい論ろん』ゲオルク・ジンメル著しる、辻つじ王おう星ぼし共とも訳やく、玄海げんかい出版しゅっぱん社しゃ 1953
• 『みずうみ』テオドール・シュトルム著しる、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1953
• クルト・ハス編へん『運命うんめいの下したの青年せいねん 戦後せんごドイツ青年せいねん男女だんじょの手紙てがみ』新潮社しんちょうしゃ 1953
• シュミート『ニッポン再さい発見はっけん』中込なかごめ忠ただし三共さんきょう訳やく 角川かどかわ新書しんしょ 1953
• 『フロイド選集せんしゅう7 芸術げいじゅつ論ろん』日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ 1953
  • 新版しんぱん
• トーマス・マン『欺あざむかれた女おんな』新潮社しんちょうしゃ 1954
• 『フロイド選集せんしゅう第だい11・12巻かん 夢ゆめ判断はんだん』日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ 1954-55
  • 新版しんぱん
• 『文明ぶんめいについて』エルンスト・ユンガー著しる、江野えの専せん次じ郎ろう共ども訳やく 新潮社しんちょうしゃ 1955
• ハンス・カロッサ『ルーマニヤ日記にっき』新潮しんちょう文庫ぶんこ 1956
• 『人生じんせいの午後ごご三さん時じ』カール・グスタフ・ユング著しる、新潮社しんちょうしゃ 1956
  • 改題かいだい『無意識むいしきの心理しんり』日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ「選集せんしゅう」
• 『三色菫さんしきすみれ・溺死できし』シュトルム著ちょ、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1957
• 『ヴェニスに死しす』トーマス・マン著ちょ、新潮しんちょう文庫ぶんこ 1958
  • のち「全集ぜんしゅう」新潮社しんちょうしゃ収録しゅうろく
  • 『トニオ・クレーゲル／ヴェニスに死しす』新潮しんちょう文庫ぶんこ　1967
  • のち改版かいはん
• 『芸術げいじゅつの歴史れきし 美術びじゅつと文学ぶんがくの社会しゃかい史し』アーノルド・ハウザー著しる、平凡社へいぼんしゃ、1958-59
  • 新版しんぱん改題かいだい『芸術げいじゅつと文学ぶんがくの社会しゃかい史し』
• 『ヨゼフとその兄弟きょうだいたち』(世界せかい文学ぶんがく全集ぜんしゅう) トーマス・マン著ちょ、菊きく盛もり英夫ひでお・佐藤さとう晃一こういち共とも訳やく、新潮社しんちょうしゃ 1958
  • のち「全集ぜんしゅう4・5」
• 『ウイルヘルム・マイスターの修業しゅうぎょう時代じだい』(全集ぜんしゅう5) ゲーテ著ちょ、人文書院じんぶんしょいん 1960
  • 「新潮しんちょう世界せかい文学ぶんがく」ほか
• 『性せいの世界せかい史し』モールス著ちょ、生なま松まつ敬三けいぞう・中野なかの孝次たかじ共とも訳やく 新潮社しんちょうしゃ 1960
• 『愛情あいじょうの心理しんり学がく』(フロイド選集せんしゅう 第だい14巻かん) フロイド著ちょ、日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ 1960
  • 新版しんぱん
• 『ある詐欺さぎ師しの回想かいそう フェリクス・クルルの告白こくはく』(世界せかい文学ぶんがく全集ぜんしゅう) トーマス・マン著ちょ、森川もりかわ俊夫としお・円子まるこ修平しゅうへい共とも訳やく、新潮社しんちょうしゃ 1961
  • 「全集ぜんしゅう 7」
• 『ファウスト』(世界せかい文学ぶんがく全集ぜんしゅう) ゲーテ著ちょ、新潮社しんちょうしゃ 1962
  • 新潮しんちょう文庫ぶんこ 1967-68
• 『魔まの山やま』(世界せかい文学ぶんがく全集ぜんしゅう) マン著ちょ、新潮社しんちょうしゃ 1963
  • 新潮しんちょう文庫ぶんこ 1969
  • 「全集ぜんしゅう3」
• 『特性とくせいのない男おとこ』ローベルト・ムジール著しる、共とも訳やく、新潮社しんちょうしゃ 1964-66
• 『ゲーテ対話たいわ録ろく 第だい4・5巻かん』W.ビーダーマン/F.ビーダーマン編へん、白水しろみず社しゃ 1968-70
• 『精神せいしん分析ぶんせき入門にゅうもん』(著作ちょさく集しゅう1) フロイト著しる、懸かか田た克かつ躬ほか共とも訳やく、人文書院じんぶんしょいん 1971
  • 『精神せいしん分析ぶんせき入門にゅうもん』 下坂しもさか幸三こうぞう共とも訳やく 新潮しんちょう文庫ぶんこ 1977
  • 改版かいはん
• 『フロイト その人間像にんげんぞう』L.マルクーゼ著ちょ、高田たかだ淑よし共ども訳やく 日本教文社にっぽんきょうぶんしゃ 1972
• 『レンブラント ゲオルク・ジンメル著しる、芸術げいじゅつ哲学てつがく的てき試論しろん』岩波書店いわなみしょてん 1974
• 『ゲーテ その生涯しょうがいと作品さくひん』アルベルト・ビルショフスキ著ちょ、佐藤さとう正樹まさき共ども訳やく 岩波書店いわなみしょてん 1996

記念きねん論集ろんしゅう

• 『ゲルマニスティクの諸相しょそう』高橋たかはし義孝よしたか先生せんせい還暦かんれき記念きねん論集ろんしゅう刊行かんこう会かい 1975