ブリャンスク戦線せんせん

ブリャンスク戦線せんせん（ロシア語ご: Брянский фронт、ブリャンスク方面ほうめん軍ぐん、もしくはブリャンスク正面しょうめん軍ぐんとも）は、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なか（独どくソ戦せん初期しょき～中期ちゅうき）に3度どに渡わたりソ連それんのブリャンスク地域ちいきに設置せっちされた赤軍せきぐんの方面ほうめん軍ぐん級きゅう部隊ぶたいである。

ブリャンスク戦線せんせん（1941年ねん8月がつ～11月がつ）

最初さいしょのブリャンスク戦線せんせんは、1941年ねん8月がつ16日にち、ブリャンスク・ベジツク産業さんぎょう地区ちくをカバーし、中央ちゅうおう戦線せんせん及および南西なんせい戦線せんせん後方こうほうへの敵てきの突破とっぱを阻止そしするために、第だい13軍ぐんと第だい50軍ぐんから編成へんせいされた。事後じご、第だい3軍ぐんと第だい21軍ぐんが編入へんにゅうされた。

9月がつ初はじめ、戦線せんせん部隊ぶたいは、最高さいこう司令しれい部ぶスタフカの指示しじにより、ロスラヴリ、コノトプ方面ほうめんを攻撃こうげきしていた敵てき第だい2装甲そうこう集団しゅうだんを攻撃こうげきしたが、南西なんせい戦線せんせん後方こうほうへの敵てきの進出しんしゅつを阻止そしできなかった。9月10日とおか～10月がつ23日にち、オリョール・ブリャンスク作戦さくせんを行おこない、敵てきの南方なんぽうからのモスクワ包囲ほういの試こころみを阻止そしした。

11月10日にち、同日どうじつ付づけのスタフカの命令めいれいにより、戦線せんせんは廃止はいしされた。第だい50軍ぐんは西部せいぶ戦線せんせんに、第だい3軍ぐんと第だい13軍ぐんは南西なんせい戦線せんせんに配属はいぞくされた。指揮しき機関きかんは、南西なんせい方面ほうめん軍ぐん総そう司令しれい官かんの管轄かんかつ下かに入はいった。

編制へんせい

• 第だい13軍ぐん - 1941年ねん8月がつ16日にち～11月がつ10日とおか。事後じご、南西なんせい戦線せんせん
• 第だい50軍ぐん - 1941年ねん8月がつ16日にち～11月がつ10日とおか。事後じご、西部せいぶ戦線せんせん
• 第だい3軍ぐん - 11月10日にちに南西なんせい戦線せんせん
• 第だい21軍ぐん

指揮しき官かん

司令しれい官かん：

1. アンドレイ・エリョーメンコ中将ちゅうじょう（1941年ねん8月がつ～10月がつ）
2. 臨時りんじ代行だいこうM.ペトロフ少将しょうしょう（1941年ねん10月がつ）
3. ゲオルギー・ザハロフ少将しょうしょう（1941年ねん10月がつ～11月がつ）

軍事ぐんじ会議かいぎ議員ぎいん：

1. P.マゼポフ師団しだん委員いいん（1941年ねん8月がつ～11月がつ）
2. パンテレイモン・ポノマレンコ白はくロシア共産党きょうさんとう中央ちゅうおう委員いいん会かい第だい一いち書記しょき（1941年ねん10月がつ～11月がつ）

参謀さんぼう長ちょう：

1. ゲオルギー・ザハロフ少将しょうしょう（1941年ねん8月がつ～10月がつ）
2. L.サンダロフ大佐たいさ（1941年ねん10月がつ～11月がつ）

ブリャンスク戦線せんせん（1941年ねん12月～1943年ねん3月がつ）

2度目どめのブリャンスク戦線せんせんは、1941年ねん12月24日にち、オリョール・ブリャンスク方面ほうめんでの攻勢こうせい展開てんかいと敵てきの撃破げきはのために設置せっちされた。戦線せんせんには、F.コステンコ中将ちゅうじょうの作戦さくせん集団しゅうだんの第だい3軍ぐん、第だい13軍ぐんと第だい61軍ぐんが配属はいぞくされた。事後じご、第だい40軍ぐん、第だい48軍ぐん、第だい38軍ぐん、第だい2戦車せんしゃ軍ぐん、第だい5戦車せんしゃ軍ぐん、第だい2航空こうくう軍ぐん、第だい15航空こうくう軍ぐんが配属はいぞくされた。

1941年ねん12月～1942年ねん2月がつ、ボルホフ及およびオリョール方面ほうめんで攻勢こうせい作戦さくせんを行おこない、西部せいぶ戦線せんせんのドイツ中央ちゅうおう軍ぐん集団しゅうだんの南みなみ翼つばさ撃破げきはを助力じょりょくした。1942年ねんの夏なつと秋あき、戦線せんせん部隊ぶたいは、トゥーラ及およびヴォロネジ方面ほうめんをカバーし、南西なんせい戦線せんせんと協同きょうどうで敵てきの攻撃こうげきを撃退げきたいした。これらの作戦さくせんは失敗しっぱいであったが、ヴォロネジ地区ちくの戦況せんきょうを安定あんていさせることができた。

1942年ねん7月がつ、戦線せんせんは、ブリャンスク戦線せんせんとヴォロネジ戦線せんせんに分離ぶんりされた。8月～9月がつ、逆襲ぎゃくしゅうを行おこない、ヴォロネジ及およびスターリングラード郊外こうがいの防ぼう勢ぜい作戦さくせんを支援しえんした。

1943年ねん初はじめ、戦線せんせん部隊ぶたいは、ヴォロネジ・カストルネン作戦さくせんに参加さんかし、ドイツ第だい2軍ぐんとハンガリー第だい2軍ぐん第だい3軍団ぐんだん主力しゅりょくを撃破げきはした。クルスク方面ほうめんに退却たいきゃくする敵てきを追撃ついげきし、ノヴォシリ、マロアルハンゲリスクの線せんに進出しんしゅつした。

1943年ねん3月がつ12日にち、3月11日にち付づけのスタフカの命令めいれいに基もとづき、戦線せんせんは解散かいさんされた。第だい61軍ぐんは西部せいぶ戦線せんせんに、第だい3軍ぐん、第だい13軍ぐん、第だい48軍ぐんは中央ちゅうおう戦線せんせんに、第だい15航空こうくう軍ぐんと指揮しき機関きかんはスタフカ予備よびに移管いかんされた。1943年ねん3月がつ13日にち～28日にちの間あいだ、旧きゅう戦線せんせん指揮しき機関きかんは、予備よび戦線せんせん、クルスク戦線せんせん、オリョール戦線せんせんの指揮しき機関きかんとなった。

編制へんせい

• 第だい3軍ぐん - 1941年ねん12月24日にち～1943年ねん3月がつ12日にち。事後じご、中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい13軍ぐん - 1941年ねん12月24日にち～1943年ねん3月がつ12日にち。事後じご、中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい61軍ぐん - 1941年ねん12月24日にち～1943年ねん3月がつ12日にち。事後じご、西部せいぶ戦線せんせん
• 第だい40軍ぐん
• 第だい48軍ぐん - 1943年ねん3月がつ12日にちに中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい38軍ぐん
• 第だい2戦車せんしゃ軍ぐん
• 第だい5戦車せんしゃ軍ぐん
• 第だい2航空こうくう軍ぐん
• 第だい15航空こうくう軍ぐん - 1943年ねん3月がつ12日にちにスタフカ予備よび

指揮しき官かん

司令しれい官かん：

1. ヤーコフ・チェレヴィチェンコ大将たいしょう（1941年ねん12月～1942年ねん4月がつ）
2. フィリップ・ゴリコフ中将ちゅうじょう（1942年ねん4月がつ～7月がつ）
3. ニーカンドル・チービソフ中将ちゅうじょう（1942年ねん7月がつ）
4. コンスタンチン・ロコソフスキー中将ちゅうじょう（1942年ねん7月がつ～9月がつ）
5. マークス・レイテル中将ちゅうじょう（1942年ねん9月がつ～1943年ねん3月がつ）

軍事ぐんじ会議かいぎ議員ぎいん：

1. K.コロビャコフ軍団ぐんだん委員いいん（1941年ねん12月～1942年ねん4月がつ）
2. I.スサイコフ軍団ぐんだん委員いいん（1942年ねん4月がつ～7月がつ）
3. S.シャバリン連隊れんたい委員いいん（1942年ねん7月がつ～9月がつ）
4. I.スサイコフ軍団ぐんだん委員いいん（1942年ねん10月がつ～1943年ねん3月がつ）

参謀さんぼう長ちょう：

1. ウラジーミル・コルパクチ少将しょうしょう（1941年ねん12月～1942年ねん1月がつ）
2. M.カザコフ少将しょうしょう（1942年ねん1月がつ～7月がつ）
3. ミハイル・マリーニン少将しょうしょう（1942年ねん7月がつ～9月がつ）
4. L.サンダロフ大佐たいさ（1942年ねん9月がつ～1943年ねん3月がつ）

ブリャンスク戦線せんせん（1943年ねん3月がつ～10月がつ）

3度目どめのブリャンスク戦線せんせんは、1943年ねん3月がつ28日にち、第だい3軍ぐん、第だい61軍ぐん、第だい15航空こうくう軍ぐんから編成へんせいされた。事後じご、第だい63軍ぐん、第だい50軍ぐん、第だい11軍ぐん、第だい11親衛しんえい軍ぐん、第だい3親衛しんえい戦車せんしゃ軍ぐん、第だい4親衛しんえい戦車せんしゃ軍ぐんが配属はいぞくされた。

1943年ねん3月がつ～7月がつ、戦線せんせん部隊ぶたいは、オリョール・トゥーラ方面ほうめんをカバーし、7月がつ～8月がつ、オリョール作戦さくせんに参加さんかした。西部せいぶ戦線せんせん左翼さよく及および中央ちゅうおう戦線せんせん右翼うよく部隊ぶたいと協同きょうどうで、ドイツ第だい2装甲そうこう軍ぐんと第だい9軍ぐんを撃破げきはした。9月1日にち～10月がつ3日にち、戦線せんせんは、ブリャンスク作戦さくせんを行おこない、ブリャンスクを防衛ぼうえいしていた敵てき集団しゅうだんを側面そくめんから打撃だげきした。第だい9軍ぐんを追撃ついげきしつつ、10月がつ初はじめ、ソジュ川がわ及およびプロニャ川がわの線せんまで進出しんしゅつし、事後じごのゴメリ及およびボブルイスク方面ほうめんの攻勢こうせいに好適こうてきな条件じょうけんを創出そうしゅつした。

1943年ねん10月がつ10日とおか、10月1日にち付づけスタフカの命令めいれいに基もとづき、戦線せんせんは廃止はいしされた。第だい3軍ぐん、第だい11軍ぐん、第だい50軍ぐん、第だい63軍ぐんは、中央ちゅうおう戦線せんせんに編入へんにゅうされた。指揮しき機関きかんは、バルト戦線せんせんの指揮しき機関きかんの編成へんせいに回まわされた。

編制へんせい

• 第だい3軍ぐん - 1943年ねん3月がつ28日にち～10月がつ10日とおか。事後じご、中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい61軍ぐん - 1943年ねん3月がつ28日にち～
• 第だい15航空こうくう軍ぐん - 1943年ねん3月がつ28日にち～10月がつ10日とおか。事後じご、バルト戦線せんせん
• 第だい63軍ぐん - 1943年ねん10月がつ10日とおかに中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい50軍ぐん - 1943年ねん10月がつ10日とおかに中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい11軍ぐん - 1943年ねん10月がつ10日とおかに中央ちゅうおう戦線せんせん
• 第だい11親衛しんえい軍ぐん - 1943年ねん10月がつ10日とおかにバルト戦線せんせん
• 第だい3親衛しんえい戦車せんしゃ軍ぐん
• 第だい4親衛しんえい戦車せんしゃ軍ぐん

指揮しき官かん

司令しれい官かん：

1. マークス・レイテル大将たいしょう（1943年ねん3月がつ～6月がつ）
2. マルキアン・ポポフ大将たいしょう（1943年ねん6月がつ～10月がつ）

軍事ぐんじ会議かいぎ議員ぎいん：

1. I.スサイコフ戦車せんしゃ兵へい少将しょうしょう（1943年ねん3月がつ～7月がつ）
2. レフ・メフリス中将ちゅうじょう（1943年ねん7月がつ～10月がつ）

参謀さんぼう長ちょう：

1. L.サンダロフ中将ちゅうじょう（1943年ねん3月がつ～10月がつ）

関連かんれん項目こうもく

• ヴォロネジ戦線せんせん (ソ連それん軍ぐん)

外部がいぶリンク

• 60 лет Победе（ロシア語ご。戦勝せんしょう60周年しゅうねんに宛あてられたロシア国防省こくぼうしょう公式こうしきのHP）