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ペリラケトン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペリラケトン
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 553-84-4 チェック
PubChem 68381
特性とくせい
化学かがくしき C10H14O2
モル質量しつりょう 166.22 g mol−1
外観がいかん 液体えきたい
密度みつど 0.9920 g/cm3
融点ゆうてん

<25 °C

沸点ふってん

196 °C, 469 K, 385 °F

特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

ペリラケトン (えい: Perilla ketone) は、天然てんねん化合かごうぶつひとつ。フランたまきの3ケトンもとふくむ6炭素たんそがわくさりのついた構造こうぞうをもち、テルペノイド分類ぶんるいされる。無色むしょく油状ゆじょうだが酸素さんそ反応はんのうしやすく、時間じかん経過けいかにつれいろがつく。1943ねんエゴマ (Perilla frutescens) の精油せいゆなかから分離ぶんり同定どうていされた[1]。ペリラケトンはエゴマの種子しゅしふくまれ、動物どうぶつたいする毒性どくせいがある[2]放牧ほうぼくちゅうウシウマがエゴマをべるとペリラケトンによりはい水腫すいしゅおこされ、エゴマ中毒ちゅうどくばれることがある。

合成ごうせい

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ペリラケトンの合成ごうせい1957ねん3-フロイルクロリドと、イソアミルグリニャール試薬しやくおよび塩化えんかカドミウムからつくられるギルマン試薬しやく有機ゆうきカドミウム化合かごうぶつ英語えいごばん出発しゅっぱつ物質ぶっしつとして達成たっせいされた[3]。また、テトラヒドロフラン溶媒ようばいとした、3-フリル有機ゆうきスズ化合かごうぶつとイソカプロイルクロリドの右田みぎた小杉こすぎ・スティルカップリングによりおさむりつ74%でることができる[4]

関連かんれん項目こうもく

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出典しゅってん

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  1. ^ めぐみよろいペリラケトン(βべーた-フリル-イソアミル-ケトン)にかんする知見ちけん補遺ほい」『日本にっぽん學會がっかいだい64かんだい8ごう、1943ねん8がつ28にち、1130-1136ぺーじdoi:10.1246/nikkashi1921.64.1130ISSN 2185-0909 
  2. ^ Perilla: Botany, Uses and Genetic Resources
  3. ^ Teruo Matsuura (1957). “Natural furan derivatives. I. The synthesis of perilla ketone”. Bulletin of the Chemical Society of Japan 30: 430-1. doi:10.1246/bcsj.30.430. 
  4. ^ Vittorio Farina; Krishnamurthy, Venkat; Scott, William J. (1997). “The Stille reaction”. Organic Reactions (Hoboken, NJ, United States) 50. doi:10.1002/0471264180.or050.01.