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ペールエール

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペールエールのれい

ペールエール英語えいご: Pale ale)は、ビールスタイルの1つ。イギリスの国民こくみんしゅの1つである[1]日本語にほんごのカタカナ表記ひょうきとしてはペール・エールもある[2]

イングリッシュ・ペールエールともばれる[3]

概要がいよう

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アルコール度数どすうは4.5%から5.5%、ダークゴールドからどうしょくえきしょくで、ホップのかおりと苦味にがみ特徴とくちょうである[3]

バス・ブリュワリーのバス・ペールエールが有名ゆうめい[3]

名称めいしょうの「ペール(pale)」は「あわい」のであり、ペールエールが発祥はっしょうした当時とうじエール (ビール)えきしょくしょくであったことから名付なづけられた[4]。ただし、今日きょう日本にっぽんのビール(ピルスナー)とくらべると色合いろあいがく、「あわいろ」とはがた[1]。このほかにも、「ペール」に「んだ」「にごりがい」という意味合いみあいがることから、当時とうじほかのビールとくらべて透明とうめいかんのあるどうしょくから「ペール」と名付なづけられたとするせつもある[1]

琥珀こはくしょくあわえきしょく発祥はっしょうであるイングランドバートン=オン=トレント英語えいごばん硬水こうすい由来ゆらいし、ペールエールをつくるための水質すいしつ調整ちょうせいすることを「バートン、バートナイズ(英語えいご: Burtonize)」と[4]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではイングリッシュ・ペールエール(スタンダード)を以下いかのように定義ていぎしている。

歴史れきし

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イングランドバートン=オン=トレント英語えいごばんではふるくから修道院しゅうどういんでビールが醸造じょうぞうされており、1630ねんごろにはバートンエール英語えいごばん誕生たんじょうする[2]。このバートンエールがペールエールの元祖がんそわれている[2]

イギリスでは1697ねんにビールの原料げんりょうとなるビール麦芽ばくがへの課税かぜいはじまった[5]。そこで節税せつぜいのためあらたな製法せいほう模索もさくされた結果けっか、ホップの使用しようりょうやしたペールエールが誕生たんじょうした[5]

アメリカン・ペールエール

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アメリカさんのホップをもちいてアメリカじんけにしたペールエール[3]

ホップのアロマ苦味にがみがよりつよ[3]

インディア・ペールエール

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18世紀せいきまつインド輸出ゆしゅつするために開発かいはつされたペールエール[3]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c 酒井さかい俊治しゅんじ「ビール・ペールエール(エール)」『塾長じゅくちょうさけ百科ひゃっか しんえる魅力みりょくてきなおさけ教科書きょうかしょ文芸ぶんげいしゃ、2017ねんISBN 978-4286181240 
  2. ^ a b c 水川みずかわ侑「ビールと『国富こくふろん」『社会しゃかい科学かがく年報ねんぽうだい49かん専修大学せんしゅうだいがく社会しゃかい科学かがく研究所けんきゅうじょ、2015ねん、271-282ぺーじdoi:10.34360/00008976ISSN 0389-9519NAID 1200067938192023ねん2がつ6にち閲覧えつらん 
  3. ^ a b c d e f ビールをきわめるほんぴあ、2014ねん、14ぺーじISBN 978-4835623566 
  4. ^ a b 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽんビール文化ぶんか研究けんきゅうかい日本にっぽんビール検定けんてい公式こうしきテキスト』(2022ねん5がつ改訂かいていばんマイナビ出版しゅっぱん、2022ねん、68ぺーじISBN 978-4839978853 
  5. ^ a b 「ギネスビール」誕生たんじょう背景はいけいに「酒税しゅぜい対策たいさく」、英国えいこくのビール文化ぶんか節税せつぜいからまれた?”. 税理士ぜいりしドットコム (2018ねん3がつ31にち). 2023ねん1がつ16にち閲覧えつらん