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マグソクワガタ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
マグソクワガタ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 節足動物せっそくどうぶつもん Arthropoda
つな : 昆虫こんちゅうつな Insecta
: コウチュウ Coleoptera
: カブトムシ Polyphaga
うえ : コガネムシうえ Scarabaeoidea
: クワガタムシ Lucanidae
: イッカククワガタ Sinodendrinae
ぞく : マグソクワガタぞく Nicagus
たね : マグソクワガタ Nicagus japonicus
学名がくめい
Nicagus japonicus 
Nagel 1928
和名わみょう
マグソクワガタ

マグソクワガタ(Nicagus japonicus)は、節足動物せっそくどうぶつもん昆虫こんちゅうつなさや翅目クワガタムシぞくするクワガタムシの一種いっしゅ

特徴とくちょう

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体長たいちょう1cm以下いか小型こがたのクワガタムシだが、一見いっけんするとクワガタムシとはおもえない茶色ちゃいろコガネムシにしかえず、クワガタムシ最大さいだい特徴とくちょうであるだいあごほとん発達はったつしない姿すがたから、最初さいしょはクワガタムシとして記載きさいされたものの、そのコガネムシのグループのコブスジコガネ分類ぶんるいされていた。

しかし、幼虫ようちゅう姿すがた肛門こうもん形状けいじょうがクワガタムシ特徴とくちょうたてれ(コガネムシるいよこれ)となっていることや、くしじょう触角しょっかく先端せんたんがコガネムシのような左右さゆう開閉かいへいする機能きのうことくわえ、あし形状けいじょうもクワガタムシるいちかくなっていることで、ふたたびクワガタムシ分類ぶんるいされた。また、ミトコンドリアDNAによる系統けいとう解析かいせきでもクワガタムシふくまれることがしめされている。

だいあご発達はったつしないほかにも、おおくのクワガタムシとはちが特徴とくちょうとして、メスがオスよりもおおきく(オスが6-8mm メスが8-9mm)、メスはオスよりもからだしょくあか、もしくはくろっぽいうえに、触角しょっかくちいさく、ぜんあし符節ふせつもオスにくらべてややみじかく、あし部分ぶぶんもオスよりふとい。

分布ぶんぷ

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日本にっぽん では関西かんさい以北いほく地域ちいきひろ生息せいそくしているが、生息せいそく場所ばしょ砂州さすがあり、うえ流域りゅういきブナなどの流木りゅうぼくおおげられたひろ河川かせんいき限定げんていされており、そうした生息せいそくいきかわ河川かせん改修かいしゅうとうによってったために、地域ちいきによっては絶滅ぜつめつ、もしくは絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅあつかいになっている。

北海道ほっかいどう東北とうほくでは比較的ひかくてきられる地域ちいきもあるが、局地きょくちてきである[1]

保全ほぜんじょうきょう

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日本にっぽんのレッドデータ検索けんさくシステムによる

生態せいたい

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幼虫ようちゅう砂州さす川岸かわぎし腐朽ふきゅうすすんだ倒木とうぼくなかみ、それをべて成長せいちょうする。

成虫せいちゅう発生はっせいシーズンは5、6がつ限定げんていされており、晴天せいてんには生息せいそくいきによっては、多産たさんして飛翔ひしょうするケースもられる。オスは発生はっせい地域ちいきから飛翔ひしょうして、メスをさがす。メスも飛翔ひしょうはするもののオスよりはばず、オスがるのをっていることおおい。

オスと交尾こうびしたのち、メスは川岸かわぎし砂州さすなかまった倒木とうぼく産卵さんらんし、野外やがいではしょくすることなく、そのまま一生いっしょうえる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 山田やまだ良純よしずみ山内やまうち健生たけお (2023) 北海道ほっかいどう十勝とかち地方ちほうのクワガタムシ. 帯広畜産大学おびひろちくさんだいがく学術がくじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく, 44: 11-18.https://obihiro.repo.nii.ac.jp/records/2000128

参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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