マスカレード・イブ

マスカレード・イブ
著者ちょしゃ	東野とうの圭吾けいご
発行はっこう日び	2014年ねん8月がつ25日にち
発行はっこう元もと	集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ
ジャンル	推理すいり小説しょうせつ
国くに	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
形態けいたい	文庫本ぶんこぼん
ページ数すう	336
前作ぜんさく	マスカレード・ホテル
次つぎ作さく	マスカレード・ナイト
公式こうしきサイト	books.shueisha.co.jp
コード	ISBN 978-4-08-745216-7
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「マスカレード」シリーズ > マスカレード・イブ

『マスカレード・イブ』は、東野とうの圭吾けいごの連作れんさく推理すいり小説しょうせつ。2014年ねん 8月がつ25日にちに集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこから刊行かんこうされた^[1]。「マスカレード」シリーズの第だい2作さくで、前作ぜんさく『マスカレード・ホテル』の前日ぜんじつ憚はばかとなる連作れんさく短たん編集へんしゅう。

2013年ねんに『小説しょうせつすばる』で発表はっぴょうされた2編へんと、2014年ねんに発表はっぴょうした1編へんに加くわえて、書かき下おろしの「マスカレード・イブ」が収録しゅうろくされ^[1]、前作ぜんさくからの主人公しゅじんこうコンビ・新田しんでんと尚美なおみが出会であう前まえの、2人ふたりの新人しんじん時代じだいも含ふくめたそれぞれのストーリーや、前作ぜんさくで触ふれられていた台詞せりふや場面ばめんに関かんするエピソードも明あかされている。

東野とうのの提案ていあんで単行本たんこうぼん化かを経へずにいきなり文庫ぶんことして刊行かんこうされ、発売はつばいから約やく1か月げつ半はんで発行はっこう部数ぶすう100万まん部ぶを記録きろくした^[2]。

各かく章あきらあらすじ[編集へんしゅう]

新田しんでんと尚美なおみを始はじめ、前作ぜんさくからの登場とうじょう人物じんぶつについては「マスカレード」シリーズ#主おもな登場とうじょう人物じんぶつを参照さんしょう。

それぞれの仮面かめん[編集へんしゅう]

初出しょしゅつ：『小説しょうせつすばる』2013年ねん2月がつ号ごう

コルテシア東京とうきょうに就職しゅうしょくして4年ねん目めの新米しんまいフロントクラーク・山岸やまぎし尚美なおみの前まえにかつての元もと彼かれ・宮原みやはら隆司たかしが客きゃくとしてやってくる。元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅのタレント・大山おおやま将すすむ弘ひろのマネージャーとして彼かれと共ともにチェックインした宮原みやはらはその日ひの夜よる、尚美なおみに愛人あいじんが自殺じさつを仄ほのめかして失踪しっそうしてしまったと相談そうだんする。愛人あいじんが以前いぜんに自殺じさつ未遂みすい騒さわぎを起おこしていることから予断よだんを許ゆるさない状況じょうきょうの中なか、あくまで妻つまや会社かいしゃに内密ないみつにしたいという宮原みやはらの意向いこうを受うけて尚美なおみは、宮原みやはらが仕事しごとの関係かんけいで海外かいがいに経たつ明日あしたまでに愛人あいじんの捜索そうさくを開始かいしする。やがて次々つぎつぎと高価こうかなルームサービスを注文ちゅうもんするプレジデンシャル・スイートの客きゃくの存在そんざいから、この騒動そうどうに関かかわる様々さまざまな人間にんげん達たちの仮面かめんの下したの素顔すがおを垣間見かいまみることになる。
登場とうじょう人物じんぶつ
宮原みやはら隆司たかし（みやはらりゅうじ）: 尚美なおみの大学だいがく時代じだいからの元もと彼かれ。尚美なおみが参加さんかしていた映画えいが研究けんきゅう会かいの先輩せんぱいで、映画えいがグランド・ホテルの話はなしをきっかけに様々さまざまな映画えいがを一緒いっしょに観みる恋人こいびと同士どうしとなったが、卒業そつぎょう後ごに就職しゅうしょくした中堅ちゅうけんゼネコンが倒産とうさんし、大阪おおさかの不動産ふどうさん会社かいしゃに再さい就職しゅうしょくが決きまったのを機きに尚美なおみと別わかれた。大阪おおさかの会社かいしゃからリストラされ、現在げんざいは従姉じゅうしが「大山おおやまプロダクション」社長しゃちょうと友達ともだち同士どうしという縁えんから大山おおやまのマネージャーとなり、本人ほんにん曰いわく2年ねん前まえに結婚けっこんしているという。性格せいかく的てきに気きが弱よわいが、デートでも尚美なおみへの配慮はいりょを欠かかせない気遣きづかいの人ひとでもあった。
西村にしむら美枝子みえこ（にしむらみえこ）: コルテシア東京とうきょうの宿泊しゅくはく客きゃくで1105号ごう室しつにチェックインした、ブランド物ぶつを着飾きかざったすらりとした長身ちょうしんの女性じょせい。北新地きたしんちのクラブのホステスで、宮原みやはらとはそこで知しり合あい不倫ふりん関係かんけいにあるという。
大山おおやま将すすむ弘ひろし（おおやままさひろ）: 元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ。2年ねん前まえに現役げんえきを引退いんたいしてからは妻つまが社長しゃちょうを務つとめる「大山おおやまプロダクション」という自身じしんをマネジメントする会社かいしゃでタレントや野球やきゅう解説かいせつの活動かつどうをしており、宮原みやはららからは「大将たいしょう」と呼よばれている。宮原みやはらや弟分おとうとぶんの元もと野球やきゅう選手せんしゅと共ともにコルテシア東京とうきょうにチェックインし、テレビ番組ばんぐみの企画きかくでサッカーを観みるためスペインに経たつ予定よていを控ひかえている。

ルーキー登場とうじょう[編集へんしゅう]

初出しょしゅつ：『小説しょうせつすばる』2013年ねん7月がつ号ごう

捜査そうさ一いち課かに配属はいぞくされて間あいだもない新人しんじん刑事けいじ・新田にった浩ひろし介かいは、ホワイトデーの夜よるに発生はっせいした実業じつぎょう家か殺害さつがい事件じけんの捜査そうさに参加さんかする。殺ころされた田所たどころ昇一しょういちは夜中よなかのジョギング中ちゅうに殺害さつがいされており、現場げんば付近ふきんには犯人はんにんが昇一しょういちを待まち伏ぶせていたことを示しめす5本ほんの煙草たばこの吸殻すいがらが残のこされていた。昇一しょういちの周辺しゅうへんで怨恨えんこんや痴情ちじょうのもつれによる動機どうきの線せんが浮上ふじょうせず捜査そうさが行いき詰づまる中なか、新田にったはふとした閃ひらめきから現場げんばの偽装ぎそうを見抜みぬき、やがて昇一しょういち殺害さつがいの犯人はんにんの元もとに辿たどり着つく。しかし、犯人はんにんの動機どうきを調しらべる過程かていで新田しんでんはとある人物じんぶつの仮面かめんの下したにある複雑ふくざつかつ狡猾こうかつな素顔すがおに迫せまっていった。
登場とうじょう人物じんぶつ
田所たどころ美千代みちよ（たどころみちよ）: 殺害さつがいされた田所たどころ昇一しょういちの妻つま。京橋きょうばしで料理りょうり教室きょうしつを開ひらいており、明あかるく気配きくばりのできる様子ようすから生徒せいと達たちには好評こうひょうだった模様もよう。昇一しょういちとは生徒せいとの紹介しょうかいを通つうじて知しり合あい3年ねん前まえに結婚けっこんした。夫おっとの昇一しょういちは複数ふくすうの飲食いんしょく店てんを手掛てがける実業じつぎょう家かで、人望じんぼうもあり部下ぶかには家族かぞくと行事ぎょうじを過すごすようにい聞いきかせる人物じんぶつだった。
横森よこもり仁志ひとし（よこもりひとし）: 美千代みちよの料理りょうり教室きょうしつの生徒せいと。うつ病びょうと診断しんだんされて会社かいしゃを休職きゅうしょく中ちゅうで、初はじめて料理りょうり教室きょうしつに通とおった時ときから美千代みちよに想おもいを寄よせている。
岩倉いわくら（いわくら）: 昇一しょういちの部下ぶか。部下ぶか達たちの中なかでは最もっともキャリアが長ながく、新田しんでんと本宮ほんぐうのき込きこみに応おうじる。

仮面かめんと覆面ふくめん[編集へんしゅう]

初出しょしゅつ：『小説しょうせつすばる』2014年ねん11月がつ号ごう

コルテシア東京とうきょうに典型てんけい的てきなオタク5人組にんぐみがチェックインする。彼かれらの目的もくてきはホテルを予約よやくした美人びじんで知しられる人気にんき女流じょりゅう作家さっか・タチバナサクラの居場所いばしょを突つき止とめ遭遇そうぐうすることにあった。タチバナサクラの担当たんとう編集へんしゅう者しゃの望月もちづきに事態じたいを知しらせ、トラブルが起おきないよう目めを光ひからせる尚美なおみだったが、タチバナサクラとして宿泊しゅくはくしたのは玉村たまむら薫かおると名乗なのる中なか年男としおとこだった。望月もちづきから玉村たまむらが女流じょりゅう作家さっかの覆面ふくめんを被かぶらざるを得えない諸しょ事情じじょうを知しった尚美なおみは、あらゆる手段しゅだんを講こうじることも辞じさないオタク達たちから、その秘密ひみつが明あきらかになるのを防ふせごうとするが、一方いっぽうで缶詰かんづめ状態じょうたいで小説しょうせつを執筆しっぴつしているはずの玉村たまむらが度々どど外出がいしゅつしていることに引ひっ掛かかりを覚おぼえていた。
登場とうじょう人物じんぶつ
玉村たまむら薫かおる（たまむらかおる） / タチバナサクラ: ペンネーム「タチバナサクラ」として活動かつどうする、性別せいべつ、生年月日せいねんがっぴ以外いがいは非ひ公表こうひょうで計算けいさんすれば年齢ねんれい27歳さいという人気にんき女性じょせい作家さっか。実際じっさいは玉村たまむら薫かおるという中年ちゅうねん男性だんせい。今年ことしの春はるから一ツ橋ひとつばし出版しゅっぱん主催しゅさいの新人しんじん賞しょうに受賞じゅしょうしたデビュー作さくが、青春せいしゅん小説しょうせつのジャンルながらも過激かげきな性せい描写びょうしゃもウリとなりヒットし、その後ごもベストセラーを連発れんぱつしている。しかし受賞じゅしょうしやすいだろうと性別せいべつ詐称さしょうをしていたことを知しった編集へんしゅう部ぶにより、女性じょせい覆面ふくめん作家さっかとして売うり出だされるが、ファンに幻想げんそうを抱いだかせるために瓜実顔うりざねがおで仕上しあげた合成ごうせい写真しゃしんが、ボカシを入いれる前まえに流出りゅうしゅつしたことから、本人ほんにんの知しらないところで熱狂ねっきょう的てきなファンに捜索そうさくされる身みとなる。逃走とうそう癖へきがあり幾いく度どか雲隠くもがくれして望月もちづきらを困こまらせている。尚なお、高校生こうこうせいの娘むすめがおり、編集へんしゅう部ぶへの電話でんわの応対おうたいは彼女かのじょがしていた。
望月もちづき和郎かずお（もちづきかずろう）: 一ツ橋ひとつばし出版しゅっぱん勤務きんむで玉村たまむらの担当たんとう編集へんしゅう者しゃ。玉たま村むらに新作しんさくを上梓じょうししてもらおうとコルテシア東京とうきょうを予約よやくして玉村たまむらを缶詰かんづめにし、「動物どうぶつ園えんの飼育しいく係がかりと同おなじ」と割わり切きり、お目付めつけ役やくとして玉村たまむらが逃にげずに執筆しっぴつに専念せんねんしているか目めを光ひからせている。タチバナサクラの正体しょうたいを知しった尚美なおみに、その正体しょうたいを知しられないように協力きょうりょくしてほしいと頼たのむ。
目黒めぐろ和則かずのり（めぐろかずのり）: タチバナサクラファンのオタク5人組にんぐみの一人ひとり。黒縁くろぶち眼鏡めがねを掛かけ、中年ちゅうねんにも高校生こうこうせいにも見みえる栃木とちぎ在住ざいじゅうの年齢ねんれい不ふ詳しょうの男性だんせい。
犬飼いぬかい（いぬかい）: オタク5人組にんぐみの一人ひとりで静岡しずおか在住ざいじゅう。5人にんの中なかでは強気つよきな態度たいどを取とることが多おおい。
今村いまむら祐二ゆうじ（いまむらゆうじ）: 出版しゅっぱん社しゃ「灸やいと英えい社しゃ」文芸ぶんげい書籍しょせき編集へんしゅう部ぶ勤務きんむの男性だんせい。タチバナサクラに仕事しごとの依頼いらいをするため、コルテシア東京とうきょうを訪たずねて来くる。

マスカレード・イブ[編集へんしゅう]

初出しょしゅつ：書かき下おろし

大阪おおさかに出張しゅっちょうし、開業かいぎょうして間あいだもないホテル・コルテシア大阪おおさかに教育きょういく係がかりも兼かねて応援おうえんとして勤務きんむする尚美なおみ。一方いっぽう、東京とうきょうでは大学だいがく教授きょうじゅの岡島おかじま孝雄たかおが教授きょうじゅ室しつ内ないで刺殺しさつされる事件じけんが発生はっせい。所轄しょかつの女性じょせい警官けいかんの穂積ほづみ理沙りさと共ともに捜査そうさにあたった新田にったは有力ゆうりょくな容疑ようぎ者しゃとして岡島おかじまと同おなじ学部がくぶの准じゅん教授きょうじゅの南原なんばらに目めを付つける。犯行はんこう時じには京都きょうとのホテルにいたと主張しゅちょうする南原なんばらだが、アリバイを崩くずされると大阪おおさかのホテルに泊とまっていたことは認みとめるものの、そこで密会みっかいしていた不倫ふりん相手あいての人妻ひとづまに迷惑めいわくをかけられないとホテルや人妻ひとづまの名前なまえを教おしえることを頑かたくなに拒否きょひする。共犯きょうはん者しゃの線せんも浮うかび上あがるも、新田にった達いたるはアリバイ確認かくにんとなり得える具体ぐたい的てきな証言しょうげんを避さける南原なんばらの真意しんいを掴つかめずにいた。やがて度重たびかさなる追求ついきゅうの中なかで南原なんばらはホテル名めいを白状はくじょうするが、そのホテルこそコルテシア大阪おおさかだった。
登場とうじょう人物じんぶつ
穂積ほづみ理沙りさ（ほづみりさ）: 八王子はちおうじ南みなみ署しょ生活せいかつ安全あんぜん課かの女性じょせい警察官けいさつかん。岡島おかじま殺害さつがい事件じけんの特捜とくそう本部ほんぶが八王子はちおうじ南みなみ署しょに設置せっちされたため応援おうえんに駆かり出だされ、新田しんでんとコンビを組くむ。後のちに新田しんでんからコルテシア大阪おおさかへのき込きこみの仕事しごとを振ふられ、尚美なおみと対面たいめんすることになる。体からだつきはがっしりとしながらも警官けいかんらしからぬおっとりとした丸まる顔がおの女性じょせい。あっけらかんとした性格せいかくのお喋しゃべり好すきで、楽天的らくてんてきな言動げんどうや突飛とっぴな推理すいりを披露ひろうする様子ようすから新田しんでんに呆あきれ気味ぎみに見みられている。悪者わるものをやっつけたいと警官けいかんを志こころざし、男性だんせいの補助ほじょが多おおいことに内心ないしんめげつつも、成果せいかをあげようと一生懸命いっしょうけんめいに仕事しごとに取とり組くみ、その姿勢しせいに共感きょうかんした尚美なおみから重要じゅうような証言しょうげんを得えることになった。
南原なんばら定之さだゆき（なんばらさだゆき）: 泰たい鵬おおとり大学だいがく理工学部りこうがくぶ准じゅん教授きょうじゅ。40代だい半なかばながらも洗練せんれんとした印象いんしょうの男性だんせい。教授きょうじゅの岡島おかじまと共ともに半導体はんどうたいの新しん材料ざいりょうを作つくる研究けんきゅうしており、自身じしんが特許とっきょを取得しゅとくした「極限きょくげん点てんにおけるMKE製法せいほう」の技術ぎじゅつを岡島おかじまが採用さいようしない方針ほうしんを定さだめたため、地位ちいと巨額きょがくの富とみを得えるチャンスがふいになることから岡島おかじまを殺ころす動機どうきのある人物じんぶつとして新田にった達いたるにマークされる。本人ほんにんは自分じぶんの売うりは実行じっこう力りょくだと自負じふする。
畑山はたやま玲子れいこ（はたけやまれいこ）: 美容びようサロンやフィットネスクラブを手掛てがける会社かいしゃの女おんな社長しゃちょう。年齢ねんれいは40歳さいだがそれよりも若わかく見みえるハスキーボイスの女性じょせいで薔薇ばらの香水こうすいをつけている。横浜よこはまの資産しさん家かの父ちち・輝信てるのぶの一人娘ひとりむすめとして育そだち、大学だいがく卒業そつぎょう後ごはアメリカに2年間ねんかん留学りゅうがく、外資がいし系けい会社かいしゃで働はたらいた後のちに30歳さいの頃ころに父ちちの援助えんじょで起業きぎょうした。南原なんばらと同おなじ日びにコルテシア大阪おおさかに宿泊しゅくはくしており、南原なんばらの不倫ふりん相手あいてである疑惑ぎわくを掛かけられる。現在げんざい、父ちち・輝信てるのぶは春はるに倒たおれて意識いしき不明ふめいとなり、いつ亡なくなってもおかしくない状態じょうたいにある。
畑山はたやま義之よしゆき（はたけやまよしゆき）: 玲子れいこの夫おっとで畑山はたやま家かの婿むこにあたる。玲子れいこの会社かいしゃの専務せんむ取締役とりしまりやくを務つとめ、仕事しごとでは旧姓きゅうせいの「矢部やべ」を名乗なのっている。年齢ねんれいは玲子れいこより10歳さい年上としうえ。「愛あい・勇気ゆうき・運うん」を集約しゅうやくした玲子れいこの事業じぎょうの才覚さいかくに傾倒けいとうし、彼女かのじょを愛あいし守まもろうとする意思いしを持もつ。
山本やまもと、鈴木すずき: 泰たい鵬おおとり大学だいがく理工学部りこうがくぶの助手じょしゅと学生がくせい。岡島おかじまの死体したいの第だい一いち発見はっけん者しゃで、助手じょしゅの山本やまもとはき込きこみに来きた新田しんでんに南原なんばらに関かんする証言しょうげんを提供ていきょうする。
田代たしろ: コルテシア大阪おおさかの若手わかてフロントクラーク。
吉村よしむら: コルテシア大阪おおさかのアシスタント・マネージャー。コルテシア大阪おおさかにき込きこみにきた理沙りさに尚美なおみを引ひき合あわし、尚美なおみに証言しょうげんを頼たのむ。