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マックス・ブラック

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マックス・ブラック
人物じんぶつ情報じょうほう
生誕せいたん (1909-02-04) 1909年ねん2月がつ4日にち
ロシア帝国の旗 ロシア帝国ていこく バクー(現げんアゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン)
死没しぼつ 1988年ねん8月がつ27日にち(1988-08-27)（79歳さい没ぼつ）
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ニューヨーク州しゅうイサカ
出身しゅっしん校こう ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく、ロンドン大学だいがく
学問がくもん
研究けんきゅう分野ぶんや 哲学てつがく
研究けんきゅう機関きかん ロンドン教育きょういく大学だいがく、イリノイ大学だいがく、コーネル大学だいがく
学位がくい 哲学てつがく博士はかせ、文学ぶんがく博士はかせ
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マックス・ブラック (Max Black, 1909年ねん2月がつ24日にち – 1988年ねん8月がつ27日にち[1]) は、イギリスとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくで活動かつどうしたアゼルバイジャン出身しゅっしんの哲学てつがく者しゃ。現代げんだいの言語げんご哲学てつがくにおける隠喩いんゆ（メタファー）論ろん、および第だい二に次じ大戦たいせん後ごの分析ぶんせき哲学てつがく史しの重要じゅうよう人物じんぶつ。

人物じんぶつ

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1909年ねん、当時とうじロシア帝国ていこく領りょうであったアゼルバイジャン・バクーのユダヤ人じん家庭かていに生うまれた[1]。一家いっかはロシアにおける反はんユダヤ主義しゅぎから逃のがれて、まずパリに移うつり、1912年ねんにロンドンに移住いじゅうした[1]。ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくクイーンズ・カレッジ（英語えいご版ばん）で学まなび、1930年ねんに文学ぶんがく学士がくし号ごうを取得しゅとく[2]。1年間ねんかんドイツのゲッティンゲン大学だいがくで学まなんだ後のち、スーザン・ステビングの指導しどうの下した[3]、1939年ねんにロンドン大学だいがく大学院だいがくいんで哲学てつがく博士はかせ号ごうを取得しゅとく、1955年ねんには文学ぶんがく博士はかせ号ごうも取得しゅとくした[2]。1936年ねんから1940年ねんまでロンドン教育きょういく大学だいがく講師こうし。1940年ねんにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに移住いじゅうし、1948年ねんに帰化きかした[2]。

渡米とべい後ごの教職きょうしょく歴れきとしては、イリノイ大学だいがくとコーネル大学だいがくで教授きょうじゅを務つとめた[2]。コーネル大学だいがくの同僚どうりょうにマルコムやヴラストスがいた[4]。1977年ねんに退職たいしょくした後のちも、複数ふくすうの大学だいがくで講義こうぎした[1]。

学界がっかいではアメリカ芸術げいじゅつ科学かがくアカデミー、アメリカ哲学てつがく協会きょうかい、アリストテレス協会きょうかいなどの会員かいいんであり、1950年ねんにはグッゲンハイム・フェローに選出せんしゅつされた[2]。

1988年ねんにニューヨーク州しゅうイサカで死去しきょ。

業績ぎょうせき

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リチャーズに始はじまりビアズリー（英語えいご版ばん）やデイヴィドソン、サールらに続つづく、現代げんだいの隠喩いんゆ（メタファー）論ろんの主要しゅよう人物じんぶつとして知しられる[5]。ブラックは隠喩いんゆ論ろんにおいて「相互そうご作用さよう説せつ」(interaction theory) の立場たちばをとった[5]。リクールも『生いきた隠喩いんゆ』で度々たびたび参照さんしょうしている[6][7]。

隠喩いんゆのほかにも、数学すうがくの哲学てつがく[1]、曖昧あいまいさ[1]、帰納きのう[1]、不可ふか識別しきべつ者しゃ同一どういつの原理げんり（英語えいご版ばん）[8]、サピア＝ウォーフの仮説かせつなど多様たようなトピックを扱あつかった。

「クリティカル・シンキング」という言葉ことばを最初さいしょに用もちいた人物じんぶつとも言いわれる[9]。

1952年ねん、最初さいしょの英語えいご版ばんフレーゲ著作ちょさく集しゅうをギーチとの共とも訳やくで刊行かんこうした。その中なかで『意義いぎと意味いみについて』などを英訳えいやくしている[10]。1964年ねんにはウィトゲンシュタイン『論理ろんり哲学てつがく論考ろんこう』の解説かいせつ書しょを刊行かんこうした[1]。

著作ちょさく

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200以上いじょうの著作ちょさくを残のこした[1]。

日本語にほんご訳やくされた著作ちょさく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e f g h i “Max Black - Biography” (英語えいご). マックチューター数学すうがく史しアーカイブ. 2022年ねん6月がつ25日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b c d e 上野うえの直ただし蔵ぞう「監修かんしゅう者しゃのことば」『言語げんごと人間にんげん その迷路めいろを解とく』エンサイクロペディアブリタニカ日本にっぽん支社ししゃ、1968年ねん。 NDLJP:2517946 5;8f頁ぺーじ。
  3. ^ "Emily Elizabeth Constance Jones". Stanford Encyclopedia of Philosophy. 2023年ねん2月がつ11日にち閲覧えつらん。
  4. ^ 大草おおくさ輝政てるまさ 著ちょ「プラトンと分析ぶんせき哲学てつがく」、内山うちやま勝利かつとし 編へん『プラトンを学まなぶ人ひとのために』世界せかい思想しそう社しゃ、2014年ねん。ISBN 9784790716358。 245-247頁ぺーじ。
  5. ^ a b 鍋島なべしま弘治こうじ朗ろう『メタファーと身体しんたい性せい』ひつじ書房しょぼう、2016年ねん。ISBN 978-4-89476-621-1 第だい4章しょう「メタファー理論りろんの変遷へんせん」
  6. ^ ポール・リクール著しる、久米くめ博ひろし訳わけ『生いきた隠喩いんゆ』岩波書店いわなみしょてん、1984年ねん。索引さくいん。
  7. ^ “山野やまの 弘樹ひろき (Hiroki YAMANO) - リクール『生いきた隠喩いんゆ』における「物語ものがたり」の論理ろんり - 論文ろんぶん - researchmap”. researchmap.jp. 2022年ねん6月がつ25日にち閲覧えつらん。
  8. ^ Forrest, Peter (2020), Zalta, Edward N., ed., スタンフォード哲学てつがく百科ひゃっか事典じてん (Winter 2020 ed.), Metaphysics Research Lab, Stanford University, https://plato.stanford.edu/archives/win2020/entries/identity-indiscernible/ 2022年ねん6月がつ25日にち閲覧えつらん。 
  9. ^ 河野こうの哲也てつや編へん、得とく居きょ千せん照あきら・永井ながい玲れい衣ころも編集へんしゅう協力きょうりょく『ゼロからはじめる哲学てつがく対話たいわ』ひつじ書房しょぼう、2020年ねん。ISBN 978-4-8234-1032-1 35頁ぺーじ
  10. ^ ウィキソースのロゴ 英語えいご版ばんウィキソースに本ほん記事きじに関連かんれんした原文げんぶんがあります：On Sense and Reference
  11. ^ NDLJP:2422222
  12. ^ NDLJP:2517946
  13. ^ ISBN 978-4327400507
  14. ^ ISBN 978-4326151615
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